書を捨てよ、町へ出よう。京都から「逃げ」ながらさ

  • 更新日: 2018/05/10

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京都気取らずシンプルに歩きたい

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おはようさん。ライターの川合です。



とまあホームタウン京都にやってきたわけですけれども。



京都タワー!!



人ごみ!!観光客!!!


とまあそんな具合です。


疲れました。いや別に外国人に「いつも賑やかにしてくれはってえらいおおきに」と嫌味を言うつもりなんてないんですよ。ここは自由を失いかけた自由の国なんかじゃない。壁なんか作らずにいつでも歓迎したい。

でも、なんか違和感があるんですよ。
みんな「京都」に期待を持ち過ぎていませんか?

僕の知ってる京都ってのはもっとカジュアルで肩の力を抜いて過ごせる場所なんですよ。20年近く住んでた場所なので。
けれども特にJR京都駅周辺は何かと「京都」を観光しに来た人達が多い。こういう力の入った「京都」の空気を吸うのは僕としてはどうも重苦しくて。

金閣?銀閣?全然行ったことないです。なので京都で観光の色を感じると地元に帰ってきてるのに異世界に来たような疎外感で肩身が狭くなってしまうんですよ。あの頃の京都って今ほど年中どこにでも誰かが観光していたわけではないので。生まれ故郷がダムに沈んだ人ってこんな気持ちなのかな。いやもっともっと深刻か。ごめんなさい。




そんなわけで今回は京都駅から出発して「京都」から逃げてみたいと思います。



さっそくスタート。もっと上のほうに行きます。
ここも烏丸通りです。いつまで経ってもこの事実に納得いかないというか、しっくりこないのですが、烏丸通りです。首をかしげているのは僕だけでしょうか?


普通の街並みに見えますが、実はこれでもかなり厳しい!


スターバックス、薬局のマツキヨ、そしてその隣に(見えませんが)一本挟んでヨドバシカメラ。

ヨドバシには外国人観光客も多いですし、マツキヨは特にアジアの観光客の方々が目だちます。スタバは京都女子の学生さん(八条口とは別に、こちら側にも駿台の塾もあるし)の姿もちらほら。少しカジュアルダウンしてくれるか?と一瞬期待できる。しかし修学旅行生もいてはるし、外国人も多い。この店舗に限らず、京都に限らず、スターバックスに外国人滅茶苦茶多くないですか?なんだろう?海外で僕らがお味噌汁欲しくなっちゃうような感じなのかな。

とにかくここは「京都」が優勢。





寺!!!!!!!!!!!
もとい東本願寺よ!!!!

めっちゃ「京都」やん!!!

だめだめ、「京都」過ぎるよ。撤退。



七条を越えます。



いや東本願寺よ!!!!!


しかたない、ここは我慢です。
左に折れるとさらに西本願寺が、東へ折れても三十三間堂があるのでここは直進しか選択肢が残されていない。このあたりに代々木ゼミナールの京都校があったので、それで脱京都したいところだったんですが、生憎今はもう閉校されているのでそうもいきません。少子化の弊害が代ゼミを通してサンポ―まで及んできています。



本願寺を背に進むと………



街並みは少し良い感じになってきて僕が優勢。







しかし仏具屋の多さよ!!
視界から消す程度では逃れられないお寺さんの影響力。
数珠屋町とか仏具屋長なんて地名になってますからね。当然だ。
観光客の方はあまり目立ちませんが、ちょっと僕には はんなりし過ぎているかな?という不安があります。

グーグルマップが手のひらの中に無い頃、少年だった僕は「道に迷ってもとりあえず歩けばどこか知っている場所につくやろ」と適当に歩いてました。それくらい雑でいいんですよ、僕にとっての京都って。和服とか着なくていいです。苦しいでしょ、あれ。





控え目なファミリーマート!!!


それをヨーロッパのカフェのテラスみたいに使う外国人!!
ミラノか!!!行ったことないけど!



老舗のようなお店や建物がちらほらあるものの、街並みは落ち着いてきました。
良いのでは?これって僕の思ってる地元京都にかなり近いのでは?





薄い!このパターンの文字は僕はあまり見たことがない。



郵便局。デイリーユースの力加減の施設きましたよ。



めちゃくちゃ接写で盗難されないか監視してる??
普段使いの良い按配の郵便局なのですが、「京都数珠屋町郵便局」です。ちょっと名前がはんなりしてる!!






良い感じです。




よしよしよし。かなり「京都」から離れることが出来たのではないでしょうか?
このまま逃げ切りたいですね。



親切だ。京都人が意地悪って誰が言い出さはったんやろね。



ジブリっぽい感じ。よしよし、京都からはかなり遠のいてきたのでは?



よしよし。道幅の狭さを抜きにすればかなり非・京都っぽい。
さよなら京都。京都感を背に歩き続けた甲斐がありました。

「京都」という格式ばった重荷から解放されて肩が軽くなった気がします。



振り返るとそこにそびえ立つ京都タワー。僕の小賢しい奮闘を見下しながら嘲り笑っていたであろう京都のシンボルのひとつ。


全然じゃん。おれ、全然逃れられてないじゃん。
まあしかたないですよね。だってここ、京都だし………。




おおきに




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川合裕之

兵庫県西宮市在住(自称)。
ギター、ベース、ドラム、作詞作曲など、全部が出来ない。

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