湘南の海を全部歩く
- 更新日: 2023/02/16
得られたものは満足感です。
どうも、FTDです。1年半ほど前から神奈川県の湘南に住んでいます。
湘南といえば海。私がここに引っ越した1番の理由も海が好きだからです。開放感があり潮の香りや風の感触も気持ち良い。広大な地球において人間はちっぽけだなーと感傷に浸れます。デカい犬もたくさん散歩しておりオススメ。

そんな湘南ですが、人生なにがあるか分かりませんのでずっと住み続けることはない気がします。わたくし飽き性ですし。なので、住んでいるうちに一度は湘南の海を端から端まで踏破したいと思っていました。なんとなく今がその時のような気がします。よし、歩こう。

そういえば湘南ってどこからどこまでを言うのでしょうか。広くは相模湾を囲む全体、狭くは藤沢から茅ヶ崎辺りまでをさす説もあるらしい。相模川を境に茅ヶ崎と平塚の民がバトルしている話は有名です(地元不動産の人からも聞いた)。ちなみに湘南エリアの明確な定義はないとのこと。みんなの心に各々の湘南があってもよいではないか。

とはいえ実際に歩く上でスタートとゴールは決めねばなりません。今回はググった印象で一番湘南であると認識されていそうな逗子・葉山から大磯までを湘南の海とすることにします。具体的には三浦郡葉山町堀内の葉山港をスタート、日本で最初に開かれた海水浴場ともいわれる中郡大磯町大磯の大磯海水浴場をゴールとします。約30kmの道のりです。Googleマップの経路案内によると徒歩5時間半ほどの距離らしい。休憩や記事用の撮影も含めると7~8時間でしょうか。デスクワーカーの私が歩けるのか心配ですがなんとかなるでしょう。
※地図画像は地理院タイルより作成しました。

まずは葉山港の最寄駅であるJR逗子駅へ来ました。朝から出発するはずがお布団のぬくもりに負けたため、すでに11時過ぎとなっています。

駅構内にある水色のかわいいドア。親子というより友達に見える。

こちらは逗子駅舎。ちょっと古くて地方感があります。地方感ってなに?

南東に少し歩くと京急逗子線の逗子・葉山駅もあります。

葉山港へは徒歩30分ほどかかります。スタート地点をギリギリ葉山町内にしたくて葉山港としたのですが普通に逗子海岸で良かったな。写真は道中で見つけたミニ時計台。大気汚染を常時監視し測定するらしい。札幌の時計台が親戚かもしれない。

ぐにょる田越川。相模湾まで流れています。

極狭の歩道。

こういう海に繋がってそうな通路良いですよね。青みがかった光に染まっている。

海も見えてテンション上がってきました。

そんなこんなで葉山港に到着。車どいてくれ〜。

陸に船が並んでおりカッコいい。加山雄三の船もありそう。

船に乗ってショートカットしたい。

旅人にとっては死活問題となるトイレの写真も貼っておきます。

葉山の「犬のフンは持ち帰ってね」看板も貼っておきます。

大磯までよし出発! という感じですが、ここで簡単に持ち物と注意事項を書いておきます。
適度に糖分&水分を摂取しないとマジで倒れるのでハリボーとスポドリ(TOPVALU)を持参しました。ちなみにこの先、ハリボーには何度も助けられることになります。普段であれば一眼レフも持ち歩くところですが、今回は厳しい戦いになることが予想できるのでスマホのカメラのみとしました(軽量化)。休憩用のアウトドアチェアがあってもいいかな〜と迷いましたが、こちらも軽量化のため省くことに。余裕がある人は持っておいても良いと思います。意外と道中座る場所が無かったりしますので。あと一日中歩くことになるのでスマホ充電用のモバイルバッテリーも必須です。歩数計もあった方が良かったなあ。スマホアプリで都度確認するのがけっこう面倒でした。最後に持ってきた方が良かったなと思ったのがライト。日没後も歩き続けることになった場合に遭難する可能性があります(これもマジ)。
説明が長くなりましたが出発! ちなみにこの時点で昼の12時です。ヤバそう。

葉山港のすぐ隣にある小浜海岸。こぢんまりした可愛い海岸。

海の枯山水。

渚橋を渡ると……

逗子海岸です。太陽の季節ここに始まる。

水が透明だ。

人は海に浮かびたがる。

ダーツの旅。

逗子海岸トイレ情報。

湘南あるある。平日でも浜辺でサラリーマンが黄昏ている。

逗子海岸は鳩も黄昏ている。

コンクリートのテクスチャ。

さようなら逗子海岸。

海岸沿いの道はエモいです。

しばらく進むと不穏な看板が立っていました。

不穏すぎる。徒歩旅あるあるでたま〜に道はあるけど進めない場合があります。でも地図を見る限りこの辺は山に囲まれていて迂回路が見つからないんですよねえ。ネットで調べると、看板には歩道無いとあるが実際は歩けますという情報がぼちぼち。進んでみよう。

まんまるな石仏があったので、この先の安全をお祈りしておきます。

伊勢山トンネル前に来ました。うーむ、たしかに通れないこともない。

すぐ横をトラックがびゅんびゅん通る。怯えつつなんとか出口が見えてきました。

トンネルを出てちょっと進んだところ。これどうみても歩くスペース無いし危なすぎはしませんか。泣きながらトンネルを引き返しました。後から湘南に詳しい友人に聞いたところ、200mほど進むと歩道が出てくるらしい。とはいえ危ないのでオススメはしません。今思うとストリートビュー見て判断すればよかったな。

先ほどの石仏辺りまで戻ってきました。「お祈り直後にこれか……」と虚しさと帰宅欲求が生まれます。すると茂みの中に謎の抜け道を発見! 地図上だと道は繋がっていなかったのですがなんとかなりそう。

これで大きく迂回せずトンネルをスルーできそうです。ちなみにこの辺は高級住宅街っぽい。

もう雰囲気が高級でした。

その後、地図アプリを開いているにも関わらず道を間違え山を登るなどしましたが……

住宅街の狭い路地を抜け海まで出られそうです。

この辺の狭い路地ですがとても雰囲気が良かったです。尾道をちょっと思い出しました。徒歩でないと味わえない良さがあります。

とてもふるい井戸らしい。

小坪海岸まで来ました。行程のだいぶ序盤なのですがすでに疲れています。足も痛い。この辺りで約1万歩でした。

この辺はめちゃめちゃ南国リゾート感がありますね。逗子フォルニアとも呼ばれているらしい。なんだそれ。

建物より高いヤシの木。ココナッツの実がない木をパームツリーというらしい。

逗子フォルニアを抜けた先に白鬚社がありました。さっきのトンネルみたいな間違えがないように一礼しておきます。次は頼むぜ。

ちょいと進みますと次は材木座海岸です。

穏やかな景色。先に見える険しそうな道は考えないことにしよう。

狭い狭い階段。スキマ産業。

この先の未来を表しているような歩道。

この時点でだいぶ疲れておりハリボーを食べながら耐え忍びます。オーシャンビューのオシャレカフェのお客さんからどう見えていたのでしょうか。

きみはどう思うかい。

ヌメヌメしてそうな川。

滑川を渡ると、かの有名な由比ガ浜海水浴場です。

足が限界です。ちょっと休んでもいいですか。ハト「いいよ」。

由比ガ浜地下駐車場の入り口は存在感がある。

由比ヶ浜トイレ情報。砂が溜まりやすいらしい。

レインボーブリッジ封鎖公園。

なんでしょうこれは……ちょっと怖い。

戦国時代(令和ver)。

地面に東西南北の案内が出てるの良いですね。ちなみにこの時点で13時半ぐらいでした。

さようなら由比ヶ浜。謎鳥たちもさようなら。

新手のサイコロ。

徒歩旅あるある。こういう分かれ道は迷います。海側の方が景色良さそうですが、行き止まりオーラ出ているので車道側を通りましょう。

海側の道からも階段で上がれたらしい。

心霊スポットでもある鎌倉海浜公園稲村ヶ崎地区を抜けた辺り。原始的なスロープだ。

岩でゴツゴツの稲村ヶ崎海岸に来ました。

地中海沿岸っぽい建物。

私の人生のようだ。

俺にも翼を授けてくれ。

そんな感じで七里ヶ浜海岸まで来ました。江ノ島がよく見える〜。

良い感じの坂道。

並行して江ノ島電鉄も走ります。この辺から観光客がめちゃくちゃ増えてくる。

有名な某鎌倉高校前踏切。平日にも関わらず人がたくさん。

江ノ電と渋滞。

写真を撮る人を撮るとき、お前もまた誰かに撮られている(以下繰り返し)。

海の見える駅。

さようなら七里ヶ浜。

江ノ電もさようなら。

隠れボーナスステージみたいな祠。

こちらは小動神社。普段であれば「海沿いの神社なんてめっちゃ良いじゃん!」なのですが、足がちぎれそうなため泣く泣くスルー。この時点で2万歩ぐらい。

14時半過ぎましたが、お昼まだ食べておりません。休憩がてら吉野家134号線江ノ島店に避難。

充電できないかなと期待しましたが、それ用のコンセントありませんでした。食事中にモバイルバッテリーで充電。なにげにオーシャンビューな店内。

30分弱ほど休んで出発。片瀬橋を渡ります。今日見てきた中では一番都会な風景。

リトル横浜中華街かと思いましたが片瀬江ノ島駅舎らしいです。

反対側には江ノ島です。華麗にスルー。

江ノ島を過ぎると、湘南住みの私にはだいぶ見慣れた景色が続きます。写真は満身創痍な標識。

派手すぎるソファー。座るのにちょっと勇気がいる。

名古屋の金山にも似たような円柱あったな。

クールでダイナミックな歩道橋。芝浦のレインボーブリッジを思い出します。

この辺は道が広くて気持ち良いですね。

お尻が痛くなりそうなベンチ。ツボを刺激するのか意外と気持ちよかったです。

野生の古代ポケモンに見える。

神奈川県立湘南海岸公園のメイン入り口っぽい場所。足がもげそうなのでスルーしますが、円形ホールがあったり江ノ島がよく見えたりと広くて楽しい公園です。

プロシージャル生成マンション。

湘南海岸公園の端っこ。この辺りの雰囲気も良いんですよね。

左が海沿いの散歩道で右が国道134号線です。ここから相模川までほぼ同じような道が続きます。あと観光客が減るかわりにサーファーが大量発生します。散歩道はとても景色が良いですが、何度も来ている自分にとって視界が変わらないのは苦行。

鵠沼海岸トイレ情報。

かっこいい屋根付きの道。あ、準備説明に書くの忘れていましたがサングラスあった方が良いです。西日が眩し過ぎる。あと風が強い日は頭が砂だらけになります。湘南あるある。

この辺り、たまに砂で埋まります。オフロード仕様の自転車以外はここで終了。

浜辺の歌をうたおう。この辺で約25,000歩でした。

砂浜の黄色い家。砂に埋まってるだけで実は五階建ての可能性あります。

辻堂海水浴場です。もう日が沈みそうですね。日没前に相模川を渡りたかったのですが、20分おきに足が動かなくなるぐらい身体はボロボロです。

ときどき業者の方が溜まった砂を運んでいるそうです。ありがとう。

散歩道をアップにするとこんな感じ。大量の砂。

釣りバトルでしょうか。

菱沼海岸にあるノマドスポットです。早い者勝ち。

茅ヶ崎パーク(ヘッドランドビーチ)です。デカわんこの聖地。広いウッドデッキもあるので逆立ちの練習をしたり、インスタグラムで先っちょにある岩の集合体(Tバー)上を歩くだけの不定期配信をしてます。

茅ヶ崎市の「犬のフンは持ち帰ってね」看板も貼っておきます。

空が澄んで富士山が見える。

茅ヶ崎東海岸トイレ情報。

唐突に出現する展望デッキ。海を応援するのにピッタリです。

茅ヶ崎海岸です。この辺は夕焼け時ほんとエモいです。

海沿いの鳥居もいいなあ。

サザンビーチちがさき海水浴場まで来ました。暗くて写真がガビガビですが、こちらは有名なモニュメント。CHIGASAKIの’C’はCOOLの’C’。

足の痛みもヤバくて倒れそうです。ライブ感が伝わる写真。出発時と比べると歩幅が半分ぐらいになっている気がします。この辺なら家に歩いて帰れなくもない距離なのですが、今日中に大磯まで踏破しないと意味がないという謎の強迫観念に囚われていました。なにが自分をそうさせるのか。

サザンビーチのおしゃれ建物です。たまに結婚式をしている。

サザンビーチちがさきトイレ情報。お手洗いもオシャレな気がしてきます。

この先は街灯も無く真っ暗な道が続きます。引き返すなら今のうちだぞ。

何も見えない。夜が降りてくる。

マジで真っ暗すぎてしばらく写真が撮れませんでした。真っ暗な中でじっとすると身体が闇に溶けていくようで不思議な感覚になります。画像は柳島海岸トイレ情報です。明かりが見えるとホッとする〜。この時点で約35000歩です。

しばらく歩きまして、相模川にかかるトラスコ湘南大橋までやって来ました。日没前に到着するはずがすでに夜です。気温は7度らしい。とうとう平塚に上陸だ〜!

徒歩旅あるあるで大きい橋だと歩けるかなと心配になる場合がありますが、湘南大橋はしっかり歩道もセットです。

真っ暗な海を見ると「スマホ落としたら最悪だー」的な気持ちになります。

足は限界を超えている気がする。ハリボーにめちゃくちゃエネルギーもらいました。THANK YOU HARIBO.

LockDance とRockDance というダンスがあるんです。こちらはサーファーショップなんですが。

身体は限界ですが気持ち的にはランナーズハイになってきました。

この看板は……!

気づいたらデニーズ平塚海岸店にてとろ~り卵とチーズのオムライスを注文していました。苦行旅あるあるで、ほんとに限界な時はローカルなお店よりもチェーン店を選んでしまいがち。「ちゃんと休める椅子あるかな」と店内の様子も想像しやすいです。ありがとう、平塚の端っこにあるデニーズ。

現実に戻ります。この時点で約4万歩。

高浜台歩道橋より。この先には平塚駅があります。

大磯方面。しばらく同じ光景が続きます。海側には歩道が無いようです。木々を抜けると藤沢~茅ヶ崎みたいなオーシャンビューの散歩道があるにはあるのですが……

実際に行ってみましょう。漆黒の闇へ。

こんな感じになってます。平塚は砂多め。画像ではフラッシュ焚いてますが実際には真っ暗です。逆に現代社会でこんな暗闇を味わえるのは貴重かも。足元が危険すぎるため車道側へ戻ります。

暗い上に同じ景色が続くので、道中で見つけた面白オブジェクトにツッコむ王道散歩記事が書きにくい。画像は袖ケ浜エリア。

続いて虹ヶ浜。平塚の海岸沿いは素敵な地名が多いですよね。

発電設備を愛でよう。正式には横軸回転界磁形同期発電機というらしい。COOL。

花水川が近くなり建物が増えてきました。景色がちょっと変わるだけでも嬉しい〜。

今ほど休憩したいと思ったことはないな。

花水川橋に到着。大陸移動中の世界地図みたいだ。

夜空に輝くウニ。

足がほんとに痛い。ハリボー助けてくれ。

警察ナマズ。またしばらく同じ光景が続く。

花水川を渡っても沿岸沿いはまだ平塚です。唐ヶ原、からあげっぽい地名だな。読みはとうがはら。昔はもろこし河原と呼ばれていたらしい。どちらも美味そう。

ちょっと歩きまして大磯町に突入! やっとゴールが見えてきました。

痛そう。

お、海に抜けられそうです。

ダークストリートだ。ここで動画撮ったら映えそうです。

久しぶりの海オーラでテンション上がる!

真っ暗! でも波音が聞こえます。穏やかな波。

ここでふと空を見上げてみました。星がたくさん! まだゴール前だけどウルっときました。スマホで撮ると塵みたいだな。

とはいえここは大磯北浜海岸で、大磯海水浴場の端っこみたいな感じです。左奥に見える大磯港の隣に、普段は開放されている津波避難タワーがあるのでそこまで行ってみます。

高架下あたり、振り返ると誰かに見られていた。よく見ると三人組でカートゥーンネットワークのエドエッドエディに雰囲気が似ている。ズッコケ3人組でもいいな。世代だな。

大磯海水浴場です。低めの高架とセットなのが特徴的。

大磯海水浴場トイレ情報。

真のゴールに到着! 上ってみましょう。

かっこいい構造物。お隣は大磯港です。

ここまで歩いてきた道のりを眺めます。いやーなんとかなりました。現在の時刻は20時半を過ぎた辺り。葉山港の出発から約9時間かかりました。距離は約30km、歩数は46,000歩ぐらいです。自宅までの移動を踏まえると5万歩超えそう。
今回のチャレンジで足の筋肉量は増えました。話のネタにもなりそうです。肩書きに湘南の海全部歩いたマンと書けるな。道中飛ばした場所も過去のブログ記事では紹介してたりするので、よかったらチェックしてみてください。

夜空撮影リベンジ。先ほどよりは綺麗に撮れました。

満身創痍で家に帰ります。こちらは大磯駅に向かう道中、家庭料理の匂いが充満しまくってよく分からなくなってる路地裏です。

途中にこぢんまりした浅間神社があったのでお参りしておきます。家に帰るまでが遠足といいますからねえ。

日本最初の大磯海水浴場さようなら。
湘南といえば海。私がここに引っ越した1番の理由も海が好きだからです。開放感があり潮の香りや風の感触も気持ち良い。広大な地球において人間はちっぽけだなーと感傷に浸れます。デカい犬もたくさん散歩しておりオススメ。

そんな湘南ですが、人生なにがあるか分かりませんのでずっと住み続けることはない気がします。わたくし飽き性ですし。なので、住んでいるうちに一度は湘南の海を端から端まで踏破したいと思っていました。なんとなく今がその時のような気がします。よし、歩こう。

そういえば湘南ってどこからどこまでを言うのでしょうか。広くは相模湾を囲む全体、狭くは藤沢から茅ヶ崎辺りまでをさす説もあるらしい。相模川を境に茅ヶ崎と平塚の民がバトルしている話は有名です(地元不動産の人からも聞いた)。ちなみに湘南エリアの明確な定義はないとのこと。みんなの心に各々の湘南があってもよいではないか。

とはいえ実際に歩く上でスタートとゴールは決めねばなりません。今回はググった印象で一番湘南であると認識されていそうな逗子・葉山から大磯までを湘南の海とすることにします。具体的には三浦郡葉山町堀内の葉山港をスタート、日本で最初に開かれた海水浴場ともいわれる中郡大磯町大磯の大磯海水浴場をゴールとします。約30kmの道のりです。Googleマップの経路案内によると徒歩5時間半ほどの距離らしい。休憩や記事用の撮影も含めると7~8時間でしょうか。デスクワーカーの私が歩けるのか心配ですがなんとかなるでしょう。
※地図画像は地理院タイルより作成しました。
準備とスタートの葉山港まで

まずは葉山港の最寄駅であるJR逗子駅へ来ました。朝から出発するはずがお布団のぬくもりに負けたため、すでに11時過ぎとなっています。

駅構内にある水色のかわいいドア。親子というより友達に見える。

こちらは逗子駅舎。ちょっと古くて地方感があります。地方感ってなに?

南東に少し歩くと京急逗子線の逗子・葉山駅もあります。

葉山港へは徒歩30分ほどかかります。スタート地点をギリギリ葉山町内にしたくて葉山港としたのですが普通に逗子海岸で良かったな。写真は道中で見つけたミニ時計台。大気汚染を常時監視し測定するらしい。札幌の時計台が親戚かもしれない。

ぐにょる田越川。相模湾まで流れています。

極狭の歩道。

こういう海に繋がってそうな通路良いですよね。青みがかった光に染まっている。

海も見えてテンション上がってきました。

そんなこんなで葉山港に到着。車どいてくれ〜。

陸に船が並んでおりカッコいい。加山雄三の船もありそう。

船に乗ってショートカットしたい。

旅人にとっては死活問題となるトイレの写真も貼っておきます。

葉山の「犬のフンは持ち帰ってね」看板も貼っておきます。

大磯までよし出発! という感じですが、ここで簡単に持ち物と注意事項を書いておきます。
適度に糖分&水分を摂取しないとマジで倒れるのでハリボーとスポドリ(TOPVALU)を持参しました。ちなみにこの先、ハリボーには何度も助けられることになります。普段であれば一眼レフも持ち歩くところですが、今回は厳しい戦いになることが予想できるのでスマホのカメラのみとしました(軽量化)。休憩用のアウトドアチェアがあってもいいかな〜と迷いましたが、こちらも軽量化のため省くことに。余裕がある人は持っておいても良いと思います。意外と道中座る場所が無かったりしますので。あと一日中歩くことになるのでスマホ充電用のモバイルバッテリーも必須です。歩数計もあった方が良かったなあ。スマホアプリで都度確認するのがけっこう面倒でした。最後に持ってきた方が良かったなと思ったのがライト。日没後も歩き続けることになった場合に遭難する可能性があります(これもマジ)。
説明が長くなりましたが出発! ちなみにこの時点で昼の12時です。ヤバそう。
葉山港から由比ヶ浜まで

葉山港のすぐ隣にある小浜海岸。こぢんまりした可愛い海岸。

海の枯山水。

渚橋を渡ると……

逗子海岸です。太陽の季節ここに始まる。

水が透明だ。

人は海に浮かびたがる。

ダーツの旅。

逗子海岸トイレ情報。

湘南あるある。平日でも浜辺でサラリーマンが黄昏ている。

逗子海岸は鳩も黄昏ている。

コンクリートのテクスチャ。

さようなら逗子海岸。

海岸沿いの道はエモいです。

しばらく進むと不穏な看板が立っていました。

不穏すぎる。徒歩旅あるあるでたま〜に道はあるけど進めない場合があります。でも地図を見る限りこの辺は山に囲まれていて迂回路が見つからないんですよねえ。ネットで調べると、看板には歩道無いとあるが実際は歩けますという情報がぼちぼち。進んでみよう。

まんまるな石仏があったので、この先の安全をお祈りしておきます。

伊勢山トンネル前に来ました。うーむ、たしかに通れないこともない。

すぐ横をトラックがびゅんびゅん通る。怯えつつなんとか出口が見えてきました。

トンネルを出てちょっと進んだところ。これどうみても歩くスペース無いし危なすぎはしませんか。泣きながらトンネルを引き返しました。後から湘南に詳しい友人に聞いたところ、200mほど進むと歩道が出てくるらしい。とはいえ危ないのでオススメはしません。今思うとストリートビュー見て判断すればよかったな。

先ほどの石仏辺りまで戻ってきました。「お祈り直後にこれか……」と虚しさと帰宅欲求が生まれます。すると茂みの中に謎の抜け道を発見! 地図上だと道は繋がっていなかったのですがなんとかなりそう。

これで大きく迂回せずトンネルをスルーできそうです。ちなみにこの辺は高級住宅街っぽい。

もう雰囲気が高級でした。

その後、地図アプリを開いているにも関わらず道を間違え山を登るなどしましたが……

住宅街の狭い路地を抜け海まで出られそうです。

この辺の狭い路地ですがとても雰囲気が良かったです。尾道をちょっと思い出しました。徒歩でないと味わえない良さがあります。

とてもふるい井戸らしい。

小坪海岸まで来ました。行程のだいぶ序盤なのですがすでに疲れています。足も痛い。この辺りで約1万歩でした。

この辺はめちゃめちゃ南国リゾート感がありますね。逗子フォルニアとも呼ばれているらしい。なんだそれ。

建物より高いヤシの木。ココナッツの実がない木をパームツリーというらしい。

逗子フォルニアを抜けた先に白鬚社がありました。さっきのトンネルみたいな間違えがないように一礼しておきます。次は頼むぜ。

ちょいと進みますと次は材木座海岸です。

穏やかな景色。先に見える険しそうな道は考えないことにしよう。

狭い狭い階段。スキマ産業。

この先の未来を表しているような歩道。

この時点でだいぶ疲れておりハリボーを食べながら耐え忍びます。オーシャンビューのオシャレカフェのお客さんからどう見えていたのでしょうか。

きみはどう思うかい。

ヌメヌメしてそうな川。

滑川を渡ると、かの有名な由比ガ浜海水浴場です。

足が限界です。ちょっと休んでもいいですか。ハト「いいよ」。

由比ガ浜地下駐車場の入り口は存在感がある。

由比ヶ浜トイレ情報。砂が溜まりやすいらしい。

レインボーブリッジ封鎖公園。

なんでしょうこれは……ちょっと怖い。

戦国時代(令和ver)。
由比ヶ浜から江ノ島まで

地面に東西南北の案内が出てるの良いですね。ちなみにこの時点で13時半ぐらいでした。

さようなら由比ヶ浜。謎鳥たちもさようなら。

新手のサイコロ。

徒歩旅あるある。こういう分かれ道は迷います。海側の方が景色良さそうですが、行き止まりオーラ出ているので車道側を通りましょう。

海側の道からも階段で上がれたらしい。

心霊スポットでもある鎌倉海浜公園稲村ヶ崎地区を抜けた辺り。原始的なスロープだ。

岩でゴツゴツの稲村ヶ崎海岸に来ました。

地中海沿岸っぽい建物。

私の人生のようだ。

俺にも翼を授けてくれ。

そんな感じで七里ヶ浜海岸まで来ました。江ノ島がよく見える〜。

良い感じの坂道。

並行して江ノ島電鉄も走ります。この辺から観光客がめちゃくちゃ増えてくる。

有名な某鎌倉高校前踏切。平日にも関わらず人がたくさん。

江ノ電と渋滞。

写真を撮る人を撮るとき、お前もまた誰かに撮られている(以下繰り返し)。

海の見える駅。

さようなら七里ヶ浜。

江ノ電もさようなら。

隠れボーナスステージみたいな祠。

こちらは小動神社。普段であれば「海沿いの神社なんてめっちゃ良いじゃん!」なのですが、足がちぎれそうなため泣く泣くスルー。この時点で2万歩ぐらい。

14時半過ぎましたが、お昼まだ食べておりません。休憩がてら吉野家134号線江ノ島店に避難。

充電できないかなと期待しましたが、それ用のコンセントありませんでした。食事中にモバイルバッテリーで充電。なにげにオーシャンビューな店内。

30分弱ほど休んで出発。片瀬橋を渡ります。今日見てきた中では一番都会な風景。

リトル横浜中華街かと思いましたが片瀬江ノ島駅舎らしいです。

反対側には江ノ島です。華麗にスルー。
江ノ島から相模川まで

江ノ島を過ぎると、湘南住みの私にはだいぶ見慣れた景色が続きます。写真は満身創痍な標識。

派手すぎるソファー。座るのにちょっと勇気がいる。

名古屋の金山にも似たような円柱あったな。

クールでダイナミックな歩道橋。芝浦のレインボーブリッジを思い出します。

この辺は道が広くて気持ち良いですね。

お尻が痛くなりそうなベンチ。ツボを刺激するのか意外と気持ちよかったです。

野生の古代ポケモンに見える。

神奈川県立湘南海岸公園のメイン入り口っぽい場所。足がもげそうなのでスルーしますが、円形ホールがあったり江ノ島がよく見えたりと広くて楽しい公園です。

プロシージャル生成マンション。

湘南海岸公園の端っこ。この辺りの雰囲気も良いんですよね。

左が海沿いの散歩道で右が国道134号線です。ここから相模川までほぼ同じような道が続きます。あと観光客が減るかわりにサーファーが大量発生します。散歩道はとても景色が良いですが、何度も来ている自分にとって視界が変わらないのは苦行。

鵠沼海岸トイレ情報。

かっこいい屋根付きの道。あ、準備説明に書くの忘れていましたがサングラスあった方が良いです。西日が眩し過ぎる。あと風が強い日は頭が砂だらけになります。湘南あるある。

この辺り、たまに砂で埋まります。オフロード仕様の自転車以外はここで終了。

浜辺の歌をうたおう。この辺で約25,000歩でした。

砂浜の黄色い家。砂に埋まってるだけで実は五階建ての可能性あります。

辻堂海水浴場です。もう日が沈みそうですね。日没前に相模川を渡りたかったのですが、20分おきに足が動かなくなるぐらい身体はボロボロです。

ときどき業者の方が溜まった砂を運んでいるそうです。ありがとう。

散歩道をアップにするとこんな感じ。大量の砂。

釣りバトルでしょうか。

菱沼海岸にあるノマドスポットです。早い者勝ち。

茅ヶ崎パーク(ヘッドランドビーチ)です。デカわんこの聖地。広いウッドデッキもあるので逆立ちの練習をしたり、インスタグラムで先っちょにある岩の集合体(Tバー)上を歩くだけの不定期配信をしてます。

茅ヶ崎市の「犬のフンは持ち帰ってね」看板も貼っておきます。

空が澄んで富士山が見える。

茅ヶ崎東海岸トイレ情報。

唐突に出現する展望デッキ。海を応援するのにピッタリです。

茅ヶ崎海岸です。この辺は夕焼け時ほんとエモいです。

海沿いの鳥居もいいなあ。

サザンビーチちがさき海水浴場まで来ました。暗くて写真がガビガビですが、こちらは有名なモニュメント。CHIGASAKIの’C’はCOOLの’C’。

足の痛みもヤバくて倒れそうです。ライブ感が伝わる写真。出発時と比べると歩幅が半分ぐらいになっている気がします。この辺なら家に歩いて帰れなくもない距離なのですが、今日中に大磯まで踏破しないと意味がないという謎の強迫観念に囚われていました。なにが自分をそうさせるのか。

サザンビーチのおしゃれ建物です。たまに結婚式をしている。

サザンビーチちがさきトイレ情報。お手洗いもオシャレな気がしてきます。

この先は街灯も無く真っ暗な道が続きます。引き返すなら今のうちだぞ。

何も見えない。夜が降りてくる。

マジで真っ暗すぎてしばらく写真が撮れませんでした。真っ暗な中でじっとすると身体が闇に溶けていくようで不思議な感覚になります。画像は柳島海岸トイレ情報です。明かりが見えるとホッとする〜。この時点で約35000歩です。

しばらく歩きまして、相模川にかかるトラスコ湘南大橋までやって来ました。日没前に到着するはずがすでに夜です。気温は7度らしい。とうとう平塚に上陸だ〜!
相模川からゴールの大磯海水浴場まで

徒歩旅あるあるで大きい橋だと歩けるかなと心配になる場合がありますが、湘南大橋はしっかり歩道もセットです。

真っ暗な海を見ると「スマホ落としたら最悪だー」的な気持ちになります。

足は限界を超えている気がする。ハリボーにめちゃくちゃエネルギーもらいました。THANK YOU HARIBO.

LockDance とRockDance というダンスがあるんです。こちらはサーファーショップなんですが。

身体は限界ですが気持ち的にはランナーズハイになってきました。

この看板は……!

気づいたらデニーズ平塚海岸店にてとろ~り卵とチーズのオムライスを注文していました。苦行旅あるあるで、ほんとに限界な時はローカルなお店よりもチェーン店を選んでしまいがち。「ちゃんと休める椅子あるかな」と店内の様子も想像しやすいです。ありがとう、平塚の端っこにあるデニーズ。

現実に戻ります。この時点で約4万歩。

高浜台歩道橋より。この先には平塚駅があります。

大磯方面。しばらく同じ光景が続きます。海側には歩道が無いようです。木々を抜けると藤沢~茅ヶ崎みたいなオーシャンビューの散歩道があるにはあるのですが……

実際に行ってみましょう。漆黒の闇へ。

こんな感じになってます。平塚は砂多め。画像ではフラッシュ焚いてますが実際には真っ暗です。逆に現代社会でこんな暗闇を味わえるのは貴重かも。足元が危険すぎるため車道側へ戻ります。

暗い上に同じ景色が続くので、道中で見つけた面白オブジェクトにツッコむ王道散歩記事が書きにくい。画像は袖ケ浜エリア。

続いて虹ヶ浜。平塚の海岸沿いは素敵な地名が多いですよね。

発電設備を愛でよう。正式には横軸回転界磁形同期発電機というらしい。COOL。

花水川が近くなり建物が増えてきました。景色がちょっと変わるだけでも嬉しい〜。

今ほど休憩したいと思ったことはないな。

花水川橋に到着。大陸移動中の世界地図みたいだ。

夜空に輝くウニ。

足がほんとに痛い。ハリボー助けてくれ。

警察ナマズ。またしばらく同じ光景が続く。

花水川を渡っても沿岸沿いはまだ平塚です。唐ヶ原、からあげっぽい地名だな。読みはとうがはら。昔はもろこし河原と呼ばれていたらしい。どちらも美味そう。

ちょっと歩きまして大磯町に突入! やっとゴールが見えてきました。

痛そう。

お、海に抜けられそうです。

ダークストリートだ。ここで動画撮ったら映えそうです。

久しぶりの海オーラでテンション上がる!

真っ暗! でも波音が聞こえます。穏やかな波。

ここでふと空を見上げてみました。星がたくさん! まだゴール前だけどウルっときました。スマホで撮ると塵みたいだな。

とはいえここは大磯北浜海岸で、大磯海水浴場の端っこみたいな感じです。左奥に見える大磯港の隣に、普段は開放されている津波避難タワーがあるのでそこまで行ってみます。

高架下あたり、振り返ると誰かに見られていた。よく見ると三人組でカートゥーンネットワークのエドエッドエディに雰囲気が似ている。ズッコケ3人組でもいいな。世代だな。

大磯海水浴場です。低めの高架とセットなのが特徴的。

大磯海水浴場トイレ情報。

真のゴールに到着! 上ってみましょう。

かっこいい構造物。お隣は大磯港です。

ここまで歩いてきた道のりを眺めます。いやーなんとかなりました。現在の時刻は20時半を過ぎた辺り。葉山港の出発から約9時間かかりました。距離は約30km、歩数は46,000歩ぐらいです。自宅までの移動を踏まえると5万歩超えそう。
今回のチャレンジで足の筋肉量は増えました。話のネタにもなりそうです。肩書きに湘南の海全部歩いたマンと書けるな。道中飛ばした場所も過去のブログ記事では紹介してたりするので、よかったらチェックしてみてください。

夜空撮影リベンジ。先ほどよりは綺麗に撮れました。

満身創痍で家に帰ります。こちらは大磯駅に向かう道中、家庭料理の匂いが充満しまくってよく分からなくなってる路地裏です。

途中にこぢんまりした浅間神社があったのでお参りしておきます。家に帰るまでが遠足といいますからねえ。

日本最初の大磯海水浴場さようなら。