バス停の椅子は下町からセレブ街にかけてどう変わるのか?

  • 更新日: 2020/08/25

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バス停の椅子

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どうも一流です。

最近バス停に置いてある椅子が気になって仕方ありません。




こういう椅子です。

バス停の椅子って実は個性豊かであることに気がつきました。
バス会社が用意している椅子にも様々な種類があることに加え、明らかに誰かが勝手に置いた私物のようなケースも多く見られます。


どんな椅子がバス停に置かれているか。


もしかしてここには「地域性」を見出すことができるのではないでしょうか。



そこで今回
「下町からセレブ街までバス停を巡ってみたら椅子はどう変化するのか!?」
という検証を行いたいと思います。


我ながら地味な、しかし意義のある企画だと信じています。





出発点の下町として選んだのは大田区は蒲田です。
蒲田は私の生まれ故郷でして土地勘があります。
バス路線もそれなりに通っており適任な街ではないでしょうか。


そして目的地として設定するセレブ街は六本木とさせていただきました。
これまた私が以前通っていた学校が近いこととセレブ街っぽさで選びました。




下町の蒲田からセレブ街の六本木へ。
バス停に注目しながら散歩するのは初の試みで緊張しています。
ドキドキワクワクの中さっそくスタートしていきましょう。



よっしゃ、バス停の椅子、ガンガン見つけるぞ〜。





まず蒲田駅を出て最初のバス停を発見!

ですがよく見ると降車専用のバス停でした。残念ながら椅子はありません。


少し先行きが不安だなぁ。




と思ったのも束の間、池上方面に歩くとさっそく椅子を発見!




本日の第一椅子(ファーストチェアー)がこちらです。

これはバス会社が設置したのか、誰かが私物を置いているのか...。
いきなり判断に迷うタイプの椅子を見つけてしまいました。でもこの微妙な感じ、下町っぽくて味がありますね。




この調子でいいペースで見つけられるかと思ったのですが、それからしばらく椅子が見つかりません。




すごい田舎のバス停っぽいけど行き先は田園調布。
ここにも椅子はありません。


写真をご覧いただくとわかるかもしれませんが、ここは少し歩道が狭い道です。
そのためバス停の近くに椅子を置くスペースを確保できないのかもしれません。



ならば広い道をと思い第二京浜(国道1号)まで抜けてみました。

天下の国道1号線の広さならきっとたくさんの椅子があるはずです。わくわく。





なかった。





生い茂るアロエはあった。




広い道に来ても意外と椅子が見つかりません。
おかしいな。思ってたのと違います。これじゃ企画倒れだ~。


普段歩いているとよく目にする気がするのに、意識して探すとなかなか見つからない。
何かを探すタイプの散歩は得てしてこういうことが起こりがちです。


この散歩、想像してたよりもかなり険しい戦いになるかもしれません。




そうこうしていたら池上駅まで辿り着きました。

バス乗り場はありましたがまたもや降車専用出口で椅子はなし。
ただバスとの間に自動ドアがあるという珍しいタイプのバス停でした。




ちなみに乗車専用はこんな感じ。椅子はありませんが屋根はありました。

バス停の屋根は屋根で個性があるかもしれません。次から注目してみましょう。




「わが町 いけがみ」
もうちょっと言うことなかったのか。


せっかく池上駅まで来たので個人的に寄り道したいところがあります。
バス停を探しつつちょっと寄ってみることにします。




あ!!椅子!!あった!!




これは完全に誰かが勝手に設置しているタイプですね。

思うんですがこういう一個だけの椅子ってとても座りづらい気がします。
みんなが立って並んでる中で一人これに座り続けるのは勇気がいりそう。

椅子取りゲームの勝者の気分を味わいたい方はぜひ。




椅子はないけど植え込みのヘリに座れなくもない気がする。
お行儀悪いかもしれませんが、蒲田生まれはそんなこと気にしませんので。




寄り道したかったのはここ、池上本門寺です。1282年創建の日蓮宗の大本山です。
小さい頃は毎年ここに初詣に来ていたので寄っちゃいました。懐かしいな〜。




1608年建立という五重塔も見事です。

せっかく来たので「どうか面白いバス停の椅子が見つかりますように」と祈願しました。
本門寺創建からの長い歴史の中でもこんなお祈りをしたのは間違いなく私が初めてでしょう。



さて本門寺の力を借りて散歩を再開しましょう。




なんとさっそく椅子が!ご利益すごいですね。




くたびれて背もたれも剥がれ落ちた椅子。落ちてる缶と合わせ風情があります。




クイズ!椅子があるのはど〜こだ?




砂利の上に置かれたステルス椅子。
まるでギリースーツを着たスナイパーのように緑に溶け込んでいます。




無骨なタイプの木の椅子もあります。




雨風に晒されてきた歴史を感じますね。




これ!この椅子は見覚えがある気がする!!




背もたれに手書きの便利屋の広告!
昔はこのタイプの椅子をよく見かけた印象がありますが、今でも電話したら繋がるのでしょうか。

「一緒にバス停の椅子を探してくれませんか」って依頼しようかな。




椅子はないのに立派な屋根だけあるというパターンもあります。




なかなかしっかりしている。やはり屋根もそれぞれ個性がありそうです。


さて第二京浜をしばらく北上して少し東側に逸れて歩きます。
見えてきたのはJRの西大井駅です。




お!これはかなり充実したバス停!!




これは品川区の至る所にある「しながわお休み台」という個人用ベンチですね。
なんとバス停とコラボしてます。こういうこともあるんですね。

このしながわお休み台、見る度にどういう向きで座るのが正解なのか悩んでしまいます。
取っ手をバイクみたいに握って座ったら変だよね?




1つのバス停に2種類の椅子があるという珍しいスポットです。さすがはJRの駅前といったところか。



さて、かなりサンプルが集まり傾向がだんだん掴めてきました。
ここで勝手ながら一度バス停をレベル分けしてみたいと思います。


【レベル1】
椅子も屋根もなく、標記だけのバス停。
住宅街や細い道に多い。

【レベル2】
椅子か屋根のどちらかが設置されているバス停。
大通りや駅近に多い。

【レベル3】
椅子と屋根のどちらも設置されているバス停。
駅前に多い。


このうち最も地域性が見出せるのは【レベル2】ではないでしょうか。

レベル1はそもそも見るべきものがない。
レベル3はバス会社などが設置していることが多く、個性や特徴が表れづらいためです。


乗ったこともないバス路線からレベル2のバス停がある絶妙な規模の道路を探し、歩き続ける...。

想像していたよりも先が見えない散歩ですが、その分椅子を見つけた時の喜びもひとしおです。
というかそこをモチベーションにしないとやってられません。


バス停の椅子を見たらテンションが上がる。
とんだパブロフの犬に成り下がってしまいました。わんわん。



さて西大井駅を出発しここからは高輪や白金方面に向かいます。
高級住宅街に向かうにつれて椅子はどのように変化していくのでしょうか。







さっそくこれまでで一番しっかりした椅子が。徐々に変化が見えてきたのか...?




これは...?




荒らされてる椅子かと思いましたが多分違うみたいです。
グッチャグチャにされてるバス停の椅子、それはそれで見てみたかったな。
動機が気になるし。




品川区役所前というバス停にきました。

名前的に多くの人が利用しそうな要所にも思えますが、意外にもレベル1(椅子も屋根もなし)。アーケードは屋根カウントしないでおきましょう。

椅子の有無の傾向はなかなか掴みづらいです。







これまでの写真を見ると椅子のあるバス停だらけのようにも写るかもしれませんが、実際には紹介していない多くのレベル1のバス停がありました。

レベル2(椅子か屋根のどちらかがある)以上のバス停はそこそこ珍しく、地域にもよるのでしょうが体感で5つのバス停の内1つあるか無いかくらいです。
カメラフォルダに残る無数のレベル1の写真を見ると苦労のあとが垣間見えます。


この辺りから大崎駅を越え山手線の内側に入っていきます。




すると駅前でもないのにいきなりレベル3(椅子・屋根が両方ついている)のバス停を発見!




私の中のパブロフの犬がよだれを垂らしまくりです。
椅子、屋根ともに充実の設備ですね。
この辺りはすでに白金や高輪エリア。高級住宅街に足を踏み入れつつあります。

明らかにバス停のレベルが上がってきたぞ。




レベル2のバス停ですがこの椅子はちょっと注目です。
後ろにお寺が見えますが椅子はその敷地内に設置されており、心なしかお寺に合わせた雰囲気を感じ取れます。




バス停の近くにある施設によって椅子のテイストが変わるという珍しい例です。
ただの椅子とは言えど景観とか雰囲気も場所によっては大事ですもんね。




明治学院大学の前も似たような例と言えます。
キャンパス入り口にある椅子がバス停の椅子も兼ねているようです。

さすが白金の街は椅子も見応えがあるなぁ。




とか思ってたら下町っぽい椅子も発見。




落書きもされている。白金にしては意外な治安の悪さが伺えます。




このバス停一度燃やされてません?




都心に近づくにつれレベル1のバス停はあまり見かけなくなりました。ほとんどが椅子持ち。(妻子持ちみたいに言う)




しかし椅子そのもののクオリティがめっちゃ高いかというとそうでもない。
色褪せた昔ながらの椅子も多く見られます。




珍しく白を基調とした椅子。わりとしっかりしていますね。




病院がバックについてるからか〜そりゃ強いわ。うらやましい。
広告主の強さは椅子の品質に直結するようです。




さて、この辺りは現在上皇陛下が住まわれている高輪皇族邸(現仙洞仮御所)付近。
この付近のバス停はほとんどがレベル3でした。さすがお土地柄。




しかもこの椅子よく見るとかなりオシャレです。
木の色合いを少しずつ変化させつつもそれでいてどこか気品を感じる上品なデザイン。




このバス停がある目の前のマンションです。
え、もしかしてこの椅子、マンションの壁と色合いを合わせている!?

利用者の多くはここの住民でしょうからありえない話ではありません。
地域に根差す公共事業なのでマンション組合とバス会社が協力することもあるのかもしれません。




麻布十番駅近くでレベル2を発見。辺りが暗くなってきました。

蒲田から麻布十番までは直線距離で13kmほどです。
しかし今回はバス停を見つけようとジグザグで進んでいるため既に6時間以上歩きっぱなしです。

さんざん椅子を見つけてきたのに座るわけではないというなんとも皮肉な散歩です。




金属製のイカしたデザインですが、疲労でやや手ブレしています。




これとか見てくださいよ。




カップルシートじゃんこんなの。
麻布の街で2人でバスを座って待つのってなんかいいですね。




うわぁ!!なんて完成度の高いレベル3...。(恍惚とした表情)




これまでに無い興奮と高揚感を覚えています。
いや〜このバス停はすばらしい。屋根、椅子と全ての設備の安定感がワンランク違いますね。

さすがは麻布の街、蒲田の頃とはクオリティが段違いに上がっています。恐れ入った。




と思いきや、麻布十番でもちいばすのバス停はレベル1でした。
バスの世界の格差を見た気がします。




バス停を探し彷徨い続け半日。ついにゴールに設定した六本木に辿り着きました。


ここは六本木ヒルズの根元にある六本木さくら坂。
地図によるとこの坂に六本木ヒルズに程近いバス停があるようです。

イルミネーションが有名な坂ですが、私が見たいのはバス停の椅子のみ。
これまでの椅子を超えるものが見られるのでしょうか。





あっ!バス停だ!

さあここはセレブ街六本木のど真ん中!あの六本木ヒルズのお膝元!!


そんな場所のバス停の椅子はどんなものなのか、この私に見せてみろ!!












屋根と一体化していました。







【レベル4】椅子と屋根が一つになっているバス停。← NEW!











結論:下町からセレブ街まで歩くと、バス停の椅子は屋根と一体化する。








皆さんもぜひ面白いバス停の椅子を探しながら歩いてみてはいかがでしょうか。





おわり





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一流

歩くことに特化した足を持っています。東京を愛し東京に愛される男を目指して。

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