都留市で吊るしてあるものは?

  • 更新日: 2020/11/19

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人は何かを吊さずに生きてはいけない

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電気とデニムです。

みなさんあまり気にしてないかもしれませんが、街には吊るしてあるものがたくさんあります。
看板、標識、用具……
人は何かを吊さずに生きてはいけない、それ程までに吊るす行為は生活に根付いているのです。

そこで今回は、街に吊されたものを改めて観察してみたいと思います。
さて、どこへ行きましょうか。

吊るす、吊るし、都留市……
都留市…! もしかしたら都留市には素晴らしい吊るしがあるのではないでしょうか。



ということで、富士急行線で山梨県は都留市にやってきました。

ところで、探していくに当たり、まずは「吊るす」という状態を定義しなければいけません。
特に疑問に思ったのは「吊るす」と「掛ける」の違い。
一緒のような気もしますが、辞書で調べてみました。

「吊るす」とは何でしょうか。
物をひもや縄などで結んで下へ垂らす。つり下げる。



吊るすの例。都留市駅にあったパンフレット。ひもで下に垂らしてある。


一方で「掛ける」とは、上から下にさげる。目につくように高い所に掲げる。



掛けるの例。都留市駅構内の駅長看板。高い場所に掲げられているが完全に固定されている。
「STATION MASTER」って強そうだな。

これらを踏まえて今回の散歩では「下にぶら下がっているかつその物体が固定されていない」を吊るすと考え散歩しました。
…前置きが長くなりました。それでは「都留市の吊るし」を見ていきましょう。




都留市駅に降り立ちました。
富士急行では富士急ハイランド内のトーマスランド20周年を記念してトーマスとその仲間たちが電車と各駅の看板にプリントされているとのこと。
子どもの頃、トーマスに夢中だったが、当時ビクターという機関車は居なかった。
同様に1歳になる娘と今アンパンマンを見ているがドキンちゃんの妹分「コキンちゃん」を初めて知った。
時代は変わる。




駅構内に善意の傘の看板が吊るされています。
何て良い活動なんだろう。この中に子ども用善意の傘が置かれていることにほっこり。




駅前にスーパーが2軒。競合なのかと思ったが、よーく見るとどちらもスーパーウスイでした。
良かった、平和であってほしい。




早速スーパーウスイへ。
電球が吊るしてありました。
吊るし方が少し雑なのも逆に味があって良いです。
知らない土地のスーパーってワクワクしませんか?お土産屋さんにも並ばない観光客向けでない地のものを見つけられたときは嬉しくなります。




ウスイの壁面にお買い得情報が…
良いですね、この感じ。駅から真っ直ぐお店に入店するとこの情報には出会えない。
お得ってそういうちょっとしたひと手間だと思います。ふるさと納税や積立NISAだってそう。
写真撮ったときは吊ってるように見えたのですが…これは吊りに見せかけた貼りですね。まんまと釣られました。




ここが都留市の1丁目1番地!




電柱に吊るしてありました。
これは…横断歩道を安全に渡るための旗を入れるBOXですね。
初心者マークが貼ってありますが、恐らく交通誘導を初めて行うPTAはまずこの横断歩道で特訓をする…みたいな風習があったのでしょう。
今こんなに錆びれているってことは、全員が初心者を卒業したのかな。




お寺がありました。




おぉ!鐘と鐘を突く棒が吊るしてある!
この大きさ…都留市最大の吊るしでしょう。
ちなみにこの鐘をつくための棒は「撞木(しゅもく)」、そして鐘は「梵鐘(ぼんしょう)」と言うらしいです。




お寺の中を散策するとこんな生活の知恵が吊るしてありました。
確かに水回りの掃除道具を吊るすことでスペース活用と速乾性に優れ清潔に保つという2つのメリットが出来ているのかも。




なんか可愛い。水回り3兄弟と呼びましょう。




うわぁーこういう階段が好きなんです。
先が見えない感じ…坂ダッシュしたい!




お寺の隣にお寺がありました。
まれにコンビニの隣にコンビニがありますが、これはドミナント戦略というシェア拡大を狙ったマーケティングの手法です。
お寺も同様にその地域でのシェア拡大を狙っているのかな。




そして安定の鐘と突き棒が吊るしてあります。
彼らの1番の晴れ舞台は間違いなく除夜の鐘。
除夜の鐘を突くのは108回。
この108という数字には諸説あり一番有名なのは人間の煩悩の数というもの。
個人的には四苦八苦が由来でしく(4×9)、はっく(8×9)で足すと36+72の108の説が好きです。




同じくこの寺でも水回りの吊るし。




そしてゴミステーションの前にゴミ袋の吊るしが…!
下を引っ張ってみたいな矢印が痒い所に手が届く優しさを感じる。
まさに仏。




同じくお寺。
何が吊るしてあるのかじっくり見たけど分からずじまい。
どなたか教えて下さい。




親ガエル子ガエル。僕はまだガエらない。




都留市では簾(すだれ)が様々な家庭の窓に吊るされていました。
夏の暑さ対策で重宝する簾ですが、吊るしてあるものと窓全体を覆うように立てかけてあるものも目にしませんか?
僕はどちらも簾だとおもっていたのですが、どうやら違うようです。
吊るしてあるものは簾、立てかけてあるものは葦簀(よしず)とのこと。




これは意味あるのかな?




しまってあると巻物みたいですね。




生活感あふれる吊るし。
傘やほうき…やはり吊るしは人々に寄り添う。




たくさんの吊るし傘。
気分によって傘を変えるのかな。手前の赤っぽい傘は恐らくお気に入り。




ホースが地面に着かない絶妙な吊るし。




いつでも散歩に行けるよう、リードを吊るしています。
ステッカーが「 」犬に注意なのか…気になります。




商店街のほうに来ました。
三町商店街ではいらっしゃいが吊られています。




後から調べて分かったのですが、三町商店街では、それぞれの店の特徴を四字熟語で表しているとのこと。
茶葉のお店で色即是空。どういう意味なんだろう?




カメレオン傘だ。元々違う色だったけど、この板に吊るされているうちに同化しちゃった。




スナック壁。ディフェンス力が高そう。
このお店ならトラブルが起きても大丈夫、従業員みんなが壁になって守ってくれるしきっと悪党をつるし上げて叱ってくれるはずだ。




渋い建物。吊るしスポット(紐)ぶら下がってますよ。




塩と郵便局が吊るしてあります。
どちらも人々のライフラインです。
「お塩切らしてませんか?」
「あのハガキ早めに出さないと!」
上に吊るすことで人に大切なことを伝えているのでしょう。




これが本当のウィンドウショッピング。




ここからお店吊るしを4パターン見ていきます。
まずは宣伝吊るし。行きつけの定食屋ある大人って格好良い。




情報吊るし。正しい情報が載っています。
ネットのデマには釣られないでくださいね。




こちらも情報吊るし。開いているのか閉まっているのか分からない店がたくさんある中でこういった周知はありがたいです。




こちらは宣伝と情報のコンボですね。
営業していることよりも24時間キャップをしなくても書けるマーカーへの熱意が強い。
これ、凄いですね。
キャップなくしたときも、「24時間以内に見つければいいか」と心に余裕を持つことが出来る。
慌てている人はあまりスマートではありません。皆さんいざという時に大人の振る舞いが出来るように是非1本いかがでしょうか?
…そもそも大人はキャップをなくさないのか。




傘盗難回避のお守りが吊るしてあります。




家の外にジャケットを吊るす。
家を出たら少し肌寒いと感じてサッとこの吊るしてあるジャケット羽織ったらめちゃくちゃ格好良い気がします。




軒先にオシャレが吊るしてありました。




お店の名前を暖簾にして吊るすお好み焼き屋さんもあれば、




お店の看板近くに虫除けを吊るすお好み焼き屋さんもありました。




駅前に戻ってきました。
散歩をしてみて、吊るしは大きく6つのタイプに分類できます。




① お店の存在周知・宣伝タイプ
店名や何屋なのかを暖簾に書いて吊るす。風で揺れたりすることで人の注意を引く効果があるのかもしれません。




② お店の情報タイプ
営業しているのか、このお店で何がイチ押しなのか等、お店のユーザーの利便性を高めるための吊るしです。
緊急の時も吊るしがあれば一発解決!




③ 水回りお掃除タイプ(ブラシやホース)
水回りの掃除用具との相性は抜群です。




④ スペース活用収納タイプ(傘やほうき)
吊るしは家のデッドスペース活用に持ってこいです。写真のように上手く活用できたら気持ち良いだろうな。




⑤ オシャレ植物タイプ
玄関や庭に吊るすだけで生活に彩りがでます。




⑥ 謎吊るしタイプ
吊るしていた情報が必要でなくなったのでしょう。伝えるべきことがなくなると吊るし文化は徐々に衰退していくのだろうか。




吊るすという行為は人々の生活に根付いており、色んな吊るしを見つけることができました。
気が付くともう電車の時間。都留市の優しさにつられて、ついつい長居してしまいました。
では、また。






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電気とデニム

常識という国道を散歩しながら非常識というダートを目指してます。
「くだらない」を求めてちょくちょく旅に出ます。

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