ずっと味のするガム 2024年3月号

  • 更新日: 2024/04/15
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こんばんは、サンポー編集部です。

過去に行われた散歩のシーンを採りあげて、別の角度から噛んでみるコーナー、今回は 2024年2月に公開した散歩の読み物のうち、もっと噛んでみたいシーンを採りあげます。


青空に見とれて




青空にばかり目がいって見逃していたんですが、この無数の笑みたちってなんなんでしょうか? 「東京ドーム 笑顔 風船」とかで調べても出てきません (編集部サトーさん)

ギャッ! これ、僕も完全に見逃していました。こんなにも写っているのに「引くほどの青空」というキャプションによって、空しか目に入ってこなくなる。人は見たいものしか見ない。

そういえば中学校の修学旅行で、同じ班に古き良きヤンキーが居たのですが、そいつの持ってきたZippoが担任の撮ったホテル部屋の集合写真に写り込んでしまって。後日、担任が写真を持って「おまえら~!」って来るものだからそりゃあバレるよね、と思ったのですが「ジャンプ持ち込んだな!!」とか言っていて、確かに机の上には少年ジャンプがあって、先生は「あっ!ジャンプ!」って思ったんでしょうね、それはそれで校則違反だったのですが、先生はそこで満足してしまった。見たいものを見終わってしまった。その隣にちょこんと写っている巨悪であるところのZippoは最後まで気づかれませんでした。

で、この風船みたいなものは何なんですかね。


このタイプの自転車


自由律俳句と中山観音駅のあたり より
(散歩者:パスカさん)


学生の頃、このタイプの自転車(ペニー・ファージングと呼ぶらしい)に乗るおじさんを見たことがあります。私が住んでいた大学寮の周りはブロック塀で囲われていたんですが、そのおじさんが寮の前を走り抜けていくとき、塀を超えた高さにからだがあって「???」とおもったんですよね。ふつうの自転車に乗っていたら、頭部が見えるか見えないかくらいの高さの塀です。後日また同じおじさんが通ったので追いかけてみたらこの自転車に乗っていたのでした。それ以来人生で一度もこの自転車を見ていません。(編集部サトーさん)

ペニー・ファージングっていうんですね。僕も調べてみました。以下、Wikipediaからの引用です。

前輪の車軸に直結されたペダル・クランクを回すことで駆動力を得る。このためペダルの一踏みで進める距離は、車輪の直径(円周)に比例し、人間の足でクランクを回せる速さに限界がある以上、速度を上げるためには車輪の直径を大きくするのが最も簡単である。

前輪がでかくなった理由が素直で良い!

しかし巨大な前輪と、それにともなう高い着座位置には大きな欠点もあった。(中略)ハンドルを切ったさいに車輪の縁が乗員の脚に接触するのを防ぐためには座席をハンドル軸の近くに置かざるを得ず、これにより座席の位置は車輪のてっぺん近くになるため、結果的に乗員の体重を含めた全体の重心の位置は、前輪の接地面のわずかに後方の、非常に高い位置に来ることになる。このため、仮にこの自転車に強力なブレーキを取り付けたとしても、ブレーキをかけた途端に、慣性が働く重心と前輪の接地面との位置関係により、車体ごと前方につんのめるように転倒してしまうことになり、乗員は高い位置から激しく地面に叩きつけられてしまう。

安全に止まる方法がない!

現在もペニー・ファージング愛好家は存在しており、

なんで!

というわけで、ペニー・ファージングの知識を図らずも得ました。こういうのある意味散歩……



帰れないタイプのすべり台


竹ノ塚にふと行きたくなった より
(散歩者:高梨タカシさん)


あっ滑るところが2つある滑り台だ、地元にこのタイプあったんですよ。右を滑ったら左。左を滑ったら右。その公平さを守ろうとは思っているのですが、僕ってばワルですから、右、右、右、とか連続で滑るような、そういうことをするんですよ。でも、良心の呵責に耐えかねて、慌てて左、左、左って滑って打ち消すんですけど、そのスリルがたまらなくて。
そのうち、翌日に持ち越す、というとても悪いことを思いついてしまって。右、右、右、と滑ったあと、帰るんですよ。ゲエーッ! 不均衡をそのままにして帰宅ーッ!? 世界が壊れちゃう! 次の日あわてて公園へ走るんですけど。世界を救うために。
みたいな遊びが出来る滑り台ですよね。


なぜ読める?


竹ノ塚にふと行きたくなった より
(散歩者:高梨タカシさん)


横にたばこの旗がなかったら……下にマインマートの文字がなかったら……置いてあるのが公園だったら……それでも我々には読めてしまうのではないか。何歳から読めてしまうのか。年齢の問題ではないのか。(編集部サトーさん)

実際、子供はこれを読めるんだろうか。
娘(9)に聞いてみました。



プリン屋とのことでした。
なぜプリン屋と思ったかと尋ねると「マインマートの下のほうに『ついに登場 おいしいプリン』と書いてあるから」とのことで、えっそんなの書いてあったっけと思ったのですが、



確かにあるのでした。

大人たちが全然見えていない場所だったので感心したのですが、これはプリン体なので、やっぱり酒屋ですね。
いや、酒屋なんですけどね。

ということで、サンプルサイズ1で決めつけるのは大変よくないのですが、マインマートのロゴは子供には読めません。
その「酒」の部分を、漢字とすら思っていないようでした。

しかし大人にだけ読める酒屋ってすごくないすか。酒屋のロゴの「正解」なのでは。


ではまた来月、僕たちが飽きていなければやります。さようなら。





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ヤスノリ

街の歪み研究家。1年に100駅以上降りる。駅を制覇する系のアプリは本気出せば結構なとこまでいくと思うのだけど、毎回起動を忘れる。

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