「地面のファン」という落とし物・ごみの写真を投稿するインターネット・コミュニティを作った

  • 更新日: 2020/10/29

「地面のファン」という落とし物・ごみの写真を投稿するインターネット・コミュニティを作ったのアイキャッチ画像

例えば、自分をハイヒールと思い込んでいるバナナに出会った時とか。


地面が呼んでいる

2020年7月、落とし物とごみの写真を投稿するオンラインコミュニティを立ち上げた。その名も「地面のファン」。地面が好きな人たちなんてそんなにいないでしょ、と思っていたけれど、始動から3日でメンバーは50人を超えた。そして今も続々と新たなファンが増え続けている。自ら作り上げたこのコミュニティに何らかの可能性を感じて、今こうして筆を取っているというワケである。

私は二十歳頃から落とし物の写真を撮り始めた。最初はそんなに熱心ではなくて何となく始めただけだったのだけれど、今ではすっかり魅了されて毎日数枚を撮影する日々が続いている。数年撮り続ける過程で、落とし物に飽き足らず遂には地面に落ちていればごみでも何でも撮影するように。職務質問を受けることもあったが、なんとか一つの趣味として確立されたおかげで、最近はおまわりさんに声を掛けられないオーラも出始めた。

ハマった理由は、落とし物やごみに「誰かの面影を感じられるから」。きっと誰かが探しているだろう。誰かを思い出してしまうから捨てたのだろう。そんな、人の面影が見えるのが楽しくて、あれこれ写真を撮り集めてしまう。そして、いつの間にやら「落とし物やごみの意識」を読み取るようになってしまった。「捨てられてしまって寂しい」「ぼうっと持ち主を思い出している」「一人でせいせい」など、次第に地面との会話を楽しめる力を身に付けた。しかも、毎日落ちているものが違うから、永遠に飽きがこない。これはたのしい。


●自分をハイヒールと思い込んでいるバナナ




●お腹まで辿り着かなかった乳酸菌




アニミズムだね、と思うことにしているが、多分何かが違う。

どうあれ、落とし物やごみを撮り集める楽しさを日々味わい続けているのだった。そして、ここ最近、この「地面界隈」に新たな可能性を感じ始めた。テレビ番組「マツコの知らない世界」(TBS系)で宇多田ヒカルさんが落とし物写真を撮り集めていると放送されたり、片手袋を撮り集めている方の話題でSNSが盛り上がったり。地面ってカルチャーなの?と衝撃を受けた。これまで単なる性癖と思っていたので。興味を持っている人たちがこんなに多いなら、何か始められるのでは。手元には、数年間撮り続けた地面の写真がある。こうして私は一人のプロフェッショナルとして、コミュニティを立ち上げる意を決したのであった。でもコミュニティを作っても、一体その場で何をするんだろう…その辺は後から考えることにした。


集え、地面のファン

2020年7月16日、インターネット上にコミュニティを作成できる「Discord」を活用してコミュニティを立ち上げた。コミュニティの名前は「LOVE落とし物」でも「ごみオタク」でも何でも良かったけど、ひとまず「地面のファン」という仮の名前を付けた。メンバー募集の意をツイッターに投稿して仲間を集めると、なんと3日で50人の大所帯に。割と人数集まったな、としみじみ。

▼ツイッターで呼び掛ける


集まったメンバーに向けて、「ご自由にお写真を投稿してください」とメッセージを送ると、次第に落とし物やごみの写真が投稿され始めた。見る専門の人(ROM専)がいたり、積極的に投稿する人がいたり、パーソナリティは様々。なかなかたのしい。

▼コミュニティらしくルールも整えた


さて、地面のファン開設から2ヶ月が経つ。これまで投稿された落とし物・ごみの写真の中から、いくつかの作品を紹介したいと思う。まずは、妄想を楽しむタイプの地面から。


●イカのごみ出し



(非人生さんの投稿より)
・・・10本足のヤツの量。ゴミ出しが豪快。


●カービィのアレ



(真昼の桃さんの投稿より)
・・・プププランドの近くにて。


●デデデ大王のアレ



(非人生さんの投稿より)
・・・カービィだけじゃなかったらしい。


●地面に封印された人間



(ぽんさんの投稿より)
・・・地面が好きすぎるので遂に地中へと入ってしまった人。

妄想が止まらない。続いて、文脈を失ったせいでワケが分からない状態にされてしまった地面。


●異世界のうさぎ



(椿さんの投稿より)
・・・緑色でうねうねしている変わったうさぎ。

本来この場所にあるべきじゃない物が風に飛ばされてやって来ている。そんな時、こうした文脈を失った地面が生まれるのである。次は、偶然ストーリーが生まれた奇跡の地面たち。


●脱走したハム公



(はやし子さんの投稿より)
・・・疲れすぎてフェルトに変わり果てたハム公。


●自生するバラン



(はやし子さんの投稿より)
・・・光合成を夢見てお外まで。


●レンチン待ちのライオン



(ぽんさんの投稿より)
・・・温め終わるまで、止まっててね。


そして最後に、哀愁を感じるヤツ。

●「自由」の中に捨てられた煙草



(汚酒ちゃんさんの投稿より)
・・・ある意味フリーダム。


こんな感じで、毎日個性的な地面が、集まっている(みんな、地面の写真撮るんだな、スゴイな)。こうして、ほとんど毎日誰かしらが地面の写真を投稿しているという、怪しいコミュニティである。自転車置き場を定点観測している人がいたり、動物のオブジェに反応している人がいたり、それぞれのキャラクターが光っている。

「地面のファン」には、私の古くからの友人も入っている。日々、「お前と一緒にいるとごみの写真撮り始めるから」うんぬんかんぬん言っていたが、私の熱心な勧誘でコミュニティに入ると、当たり前のようにみんなが地面の写真を撮り集めているから、「撮らない方がおかしいのかしら」と思い始めたらしい。友人が「最近、地面に目を向けて歩くよ」と言った時、私は静かに涙を流した(嘘です)。


地面のファン、これからの話

さて、上記に書いた話はすべて7月のあれこれ。活動初期の話である。現在、10月。月日が経って、なかなか興味深いコミュニティに育っている。このコミュニティとしての成長を読み取るには、地面のファン内で開催される「企画」を見てほしい。

コミュニティをブチ上げる企画とは一体。詳しくは、次回の記事で書きたいと思う。

▼「企画」をチラ見せ


…お楽しみに。



落とし物・ごみ写真を楽しくコミュニテイ「地面のファン」への参加はコチラから
https://discord.gg/dWQH2eG








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フチダフチコ

どたばたハッピーがん患者。自身の血液がんについて曝け出す「地獄」、奇怪な日常を書き溜める「此岸」など、ぐだぐだ執筆中。落とし物とごみの写真を撮り集めるコミュニティ「地面のファン」を立ち上げるなど、とっても元気です。

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