もうひとつの大阪万博開催地、鶴見緑地を散歩してみた
- 更新日: 2019/02/26
90年代夢の跡
2025年、大阪にて「日本国際博覧会(万博)」が開催されることが決定しました。
大阪万博と言えば、1970年に吹田市で開催された「日本万国博覧会」がよく知られています。しかし、実は他にも一度、大阪で万博が開催されたことがあるのです。
それが、1990年大阪市鶴見区および守口市で開かれた「国際花と緑の博覧会」。通称「花の万博」と呼ばれるこの博覧会は、「花と人間生活」の関わりをテーマとして数多くの企業が参加し、さまざまなアトラクションが稼働していたとされています。
そんな花の万博の会場は、現在「花博記念公園鶴見緑地」となっています。今回は、そんな鶴見緑地を地元民が散歩してみました。
場所はここ↓らへん
緑地の入り口へ到着、冬のためか寂しげ。
目の前の大きなモニュメントはとくに説明のようなものも見当たらず、本当に謎の存在。
公式HPにも情報なし。
イベント会場か何かとして使われる予定だったのでしょうか。
行く手を阻む謎の巨石。
マイクのようなものがついていますが、ひょっとしてしゃべるのですかね。
ぽつんと佇むミニアスレチック。
かつてここには「なにわっこランド」という巨大アスレチック施設が設けられていたのですが、いつの間にかなくなってしまったようです。
おそらく長い間シャッターが閉じられたままの売店。
料金はコンビニと比べるとやや高め。
「鶴見緑地乗馬苑」。
ホースレイル(曳き馬)を有料で体験できるそうです。
ちょうど、真っ白なポニーがブラッシングされていました。
緑地を廻っているパトロールカー。
人生一度はこんな仕事がしてみたい。
向こうに見えるのは太陽の塔のライバル的存在(として造られたかは定かではない)「いのちの塔(鶴見緑地展望塔)」。
緑地内のシンボル的存在であり、かつては展望台より景色を見渡せるようになっていましたが、入場客の不入りによって閉鎖されたとのこと。
中はやっぱり廃墟みたいになっちゃってるのでしょうか。
これらはただのオブジェではなく、身体を動かすための健康器具。
さすがは元万博開催地、市民の健康に配慮してくれています。
「フットストレッチ」なる器具。
この半円を掴んで両足を広げればいいらしい。
スポーツジムでは見かけなさそうな斬新さを感じる。
緑地内のど真ん中に広がる「大池(いのちの海)」。
カルガモやアオサギが棲息しています。
遠くをよく見るとちゃんと止まり場が作られているのも高ポイント。
ちなみにこの緑地でもっともたくさん見かける鳥はダントツでカラス。
「咲くやこの花館」。
約4750㎡もの面積を持ち、実に5500種もの植物が集結しているという巨大な温室。
万博当時から現在まで運営され続け、その雰囲気を伝え続けている数少ない施設です。
なんとなく空気がさわやかな高山エリア、緑いっぱいな熱帯エリア、夏におすすめな寒冷地エリア等々、植物たちのためのさまざまな環境が用意されている、個人的にもオススメの施設です。
中学生以下は無料で入場できるので、小学校のころはよく行ってました。
かつての万博の数少ない名残がこのマンホール。
吹田市の万博記念公園とは違い、「万博が開催されていたころはこの場所にこういうアトラクションがあった」といったような掲示物は設けられておらず、少々寂しさを感じるところです。
ちなみに描かれているマスコットは「花ずきんちゃん」。
万博開催当時はこのキャラクターをあしらったボールペンやうちわ、ぬいぐるみなどがお土産として販売されていました。
園内一の規模を誇る飲食店「レストハウスつるみ」。
日替わりがちらし寿司とは春を先取りしてますね。
ちなみにこの日は寒波で気温は5℃。
春はまだまだ先のようでした。
今でこそ緑地内の飲食店は数少ないですが、万博開催当時は世界の名物料理を提供するお店がたくさんありました。
中でも子どもごころに衝撃だったのは、インドカレーショップの前にいたネイティブのパフォーマー。
そのパフォーマンスというのが「まるで時間がストップしたかのようにピタリと動きを止める」というもので、その不自然かつ非日常な動きは今でも記憶に残っています。
鶴見緑地における人気スポット「山のエリア」へ向かいます。
自転車での入場は禁止されているのでご注意。
万博開催当時はここと中央会場をつなぐゴンドラが通っていたようですね。
緑地内を周遊してくれる車。
ビニール張りで中が丸見えなため、楽だけどなんだか恥ずかしい。
ここ山のエリアでは、世界各国の景観が再現された国際庭園が各所に存在しています。
その特徴的なオブジェの多さから、一般客のみならずカメラマンやコスプレイヤーの間でも人気のスポットとなっているのです。
ちなみにここらへん、今でこそ17時には立ち入り禁止となるのですが、万博が催されていたころは夜まで遊ぶことができました。ライトアップされた光景がきれいだったのを覚えています。
まず最初に訪れたのはオランダエリア。
何やら白いブリッジのようなものが設置されています。
ちなみに、ゾーンの展示物に関する説明はほとんどないといってよい状況(公式HPにも解説なし)なので、それらが何なのかは自分で想像するしかありません。
中国エリア。
ドジョウひげ生やした人がウーロン茶飲んでそうな楼閣。
しかし、老朽化により何年も立ち入り禁止状態が続いています。
ヨーロッパ共同体(EC)エリア。
いろいろ時代を感じさせます。
エリア内には星の書かれた円筒が12個。
当時の加盟国が12だったとも考えたのですが、実際その数となったのはEUに改称された1993年のようです。
国際連合エリアに置かれているのは寺院などにありそうな鐘。
これには「世界平和の鐘」と解説が書かれていました。
世界106ヵ国から集めた硬貨が材料として使われているとのことです。
ベルギーエリアには、巨大なワッカをスキップしながら支えている人々が。
ベルギーの神話かなにかを再現しているのでしょうか?
イタリアエリアには巨大な大正琴のようなものがズラリ。
「イタリア」と聞いてこうした風景は思い浮かびませんが・・・。
イギリスエリアはタージマハルのてっぺんみたいなの。
いったいなにをモチーフとしているのか、調べてみてもわからず。
少なくともバッキンガム宮殿ではないようです。
「これはギリシャエリアかな?」と思ったけれども、看板が周囲のどこにもない。
「国際園芸家協会(AIPH)」エリアはなにもなし。
昔は何かあったのでしょうか。
昨年の台風のため、入れなくなっているエリアが以前よりかなり増えていました。
オーストリアエリアの奥には、バイオリンを弾く音楽家の像が。
いったい誰なのか書いておいてくれても・・・。
おそらく昔は各エリアの噴水を調節するためのものだったと思われますが、すっかりさびついています。
オーストリ「ヤ」。
突然目の前にアオサギが!
近づいても逃げません。
韓国エリア。
他とは異なり、最近の整備によってきれいな状態が保たれています。
かつてこのエリアには「天上天下大魔王」なる、歯ぐきを剥きだしにしたえげつない顔のおっさんのトーテムポールが置かれていたのですが、あまりにも怖すぎたためか今は撤去されてしまっているようです。
アイルランドエリアは珍しく説明つき。
アイルランドの神話を下敷きにした庭園とのことで、ケルト文化にご興味のある方にとってはひょっとすると隠れた名所かも?
異国情緒ただよっています。
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」にこういう石が出てきたような・・・。
叩くとプルンプルンするやつ。
日本庭園エリアは茶室「むらさき亭」が併設されており、茶室のレンタルも可能。
調べてみたら茶室つきゲストハウスってけっこうあるんですね。
カナダ・オンタリオ州には巨大な滝。
ナイアガラの滝がモチーフでしょうか。
広々とした「バラ園」。
春には絶好の撮影スポットになります。
すっごいドヤ顔で強敵感あるキューピッド。
恋愛の悩みもバッチリこい。
言わずもがな、オランダエリア。
巨大風車はインパクトバツグン。
春にはチューリップ畑の光景も楽しめます。
最後に「鶴見新山」へチャレンジ。
標高は堂々の39m!
天保山(標高4.53m)よりも高く、市内最高峰の山とのことです。
階段にはなぜか人面石が並べられています。
怖いよ。
嫌そう。
およそ1分かけて鶴見新山の頂上へたどり着いたところで、今回は終わりにしたいと思います。
大阪万博と言えば、1970年に吹田市で開催された「日本万国博覧会」がよく知られています。しかし、実は他にも一度、大阪で万博が開催されたことがあるのです。
それが、1990年大阪市鶴見区および守口市で開かれた「国際花と緑の博覧会」。通称「花の万博」と呼ばれるこの博覧会は、「花と人間生活」の関わりをテーマとして数多くの企業が参加し、さまざまなアトラクションが稼働していたとされています。
そんな花の万博の会場は、現在「花博記念公園鶴見緑地」となっています。今回は、そんな鶴見緑地を地元民が散歩してみました。
場所はここ↓らへん
緑地の入り口へ到着、冬のためか寂しげ。
目の前の大きなモニュメントはとくに説明のようなものも見当たらず、本当に謎の存在。
公式HPにも情報なし。
イベント会場か何かとして使われる予定だったのでしょうか。
行く手を阻む謎の巨石。
マイクのようなものがついていますが、ひょっとしてしゃべるのですかね。
ぽつんと佇むミニアスレチック。
かつてここには「なにわっこランド」という巨大アスレチック施設が設けられていたのですが、いつの間にかなくなってしまったようです。
おそらく長い間シャッターが閉じられたままの売店。
料金はコンビニと比べるとやや高め。
「鶴見緑地乗馬苑」。
ホースレイル(曳き馬)を有料で体験できるそうです。
ちょうど、真っ白なポニーがブラッシングされていました。
緑地を廻っているパトロールカー。
人生一度はこんな仕事がしてみたい。
向こうに見えるのは太陽の塔のライバル的存在(として造られたかは定かではない)「いのちの塔(鶴見緑地展望塔)」。
緑地内のシンボル的存在であり、かつては展望台より景色を見渡せるようになっていましたが、入場客の不入りによって閉鎖されたとのこと。
中はやっぱり廃墟みたいになっちゃってるのでしょうか。
これらはただのオブジェではなく、身体を動かすための健康器具。
さすがは元万博開催地、市民の健康に配慮してくれています。
「フットストレッチ」なる器具。
この半円を掴んで両足を広げればいいらしい。
スポーツジムでは見かけなさそうな斬新さを感じる。
緑地内のど真ん中に広がる「大池(いのちの海)」。
カルガモやアオサギが棲息しています。
遠くをよく見るとちゃんと止まり場が作られているのも高ポイント。
ちなみにこの緑地でもっともたくさん見かける鳥はダントツでカラス。
「咲くやこの花館」。
約4750㎡もの面積を持ち、実に5500種もの植物が集結しているという巨大な温室。
万博当時から現在まで運営され続け、その雰囲気を伝え続けている数少ない施設です。
なんとなく空気がさわやかな高山エリア、緑いっぱいな熱帯エリア、夏におすすめな寒冷地エリア等々、植物たちのためのさまざまな環境が用意されている、個人的にもオススメの施設です。
中学生以下は無料で入場できるので、小学校のころはよく行ってました。
かつての万博の数少ない名残がこのマンホール。
吹田市の万博記念公園とは違い、「万博が開催されていたころはこの場所にこういうアトラクションがあった」といったような掲示物は設けられておらず、少々寂しさを感じるところです。
ちなみに描かれているマスコットは「花ずきんちゃん」。
万博開催当時はこのキャラクターをあしらったボールペンやうちわ、ぬいぐるみなどがお土産として販売されていました。
園内一の規模を誇る飲食店「レストハウスつるみ」。
日替わりがちらし寿司とは春を先取りしてますね。
ちなみにこの日は寒波で気温は5℃。
春はまだまだ先のようでした。
今でこそ緑地内の飲食店は数少ないですが、万博開催当時は世界の名物料理を提供するお店がたくさんありました。
中でも子どもごころに衝撃だったのは、インドカレーショップの前にいたネイティブのパフォーマー。
そのパフォーマンスというのが「まるで時間がストップしたかのようにピタリと動きを止める」というもので、その不自然かつ非日常な動きは今でも記憶に残っています。
鶴見緑地における人気スポット「山のエリア」へ向かいます。
自転車での入場は禁止されているのでご注意。
万博開催当時はここと中央会場をつなぐゴンドラが通っていたようですね。
緑地内を周遊してくれる車。
ビニール張りで中が丸見えなため、楽だけどなんだか恥ずかしい。
ここ山のエリアでは、世界各国の景観が再現された国際庭園が各所に存在しています。
その特徴的なオブジェの多さから、一般客のみならずカメラマンやコスプレイヤーの間でも人気のスポットとなっているのです。
ちなみにここらへん、今でこそ17時には立ち入り禁止となるのですが、万博が催されていたころは夜まで遊ぶことができました。ライトアップされた光景がきれいだったのを覚えています。
まず最初に訪れたのはオランダエリア。
何やら白いブリッジのようなものが設置されています。
ちなみに、ゾーンの展示物に関する説明はほとんどないといってよい状況(公式HPにも解説なし)なので、それらが何なのかは自分で想像するしかありません。
中国エリア。
ドジョウひげ生やした人がウーロン茶飲んでそうな楼閣。
しかし、老朽化により何年も立ち入り禁止状態が続いています。
ヨーロッパ共同体(EC)エリア。
いろいろ時代を感じさせます。
エリア内には星の書かれた円筒が12個。
当時の加盟国が12だったとも考えたのですが、実際その数となったのはEUに改称された1993年のようです。
国際連合エリアに置かれているのは寺院などにありそうな鐘。
これには「世界平和の鐘」と解説が書かれていました。
世界106ヵ国から集めた硬貨が材料として使われているとのことです。
ベルギーエリアには、巨大なワッカをスキップしながら支えている人々が。
ベルギーの神話かなにかを再現しているのでしょうか?
イタリアエリアには巨大な大正琴のようなものがズラリ。
「イタリア」と聞いてこうした風景は思い浮かびませんが・・・。
イギリスエリアはタージマハルのてっぺんみたいなの。
いったいなにをモチーフとしているのか、調べてみてもわからず。
少なくともバッキンガム宮殿ではないようです。
「これはギリシャエリアかな?」と思ったけれども、看板が周囲のどこにもない。
「国際園芸家協会(AIPH)」エリアはなにもなし。
昔は何かあったのでしょうか。
昨年の台風のため、入れなくなっているエリアが以前よりかなり増えていました。
オーストリアエリアの奥には、バイオリンを弾く音楽家の像が。
いったい誰なのか書いておいてくれても・・・。
おそらく昔は各エリアの噴水を調節するためのものだったと思われますが、すっかりさびついています。
オーストリ「ヤ」。
突然目の前にアオサギが!
近づいても逃げません。
韓国エリア。
他とは異なり、最近の整備によってきれいな状態が保たれています。
かつてこのエリアには「天上天下大魔王」なる、歯ぐきを剥きだしにしたえげつない顔のおっさんのトーテムポールが置かれていたのですが、あまりにも怖すぎたためか今は撤去されてしまっているようです。
アイルランドエリアは珍しく説明つき。
アイルランドの神話を下敷きにした庭園とのことで、ケルト文化にご興味のある方にとってはひょっとすると隠れた名所かも?
異国情緒ただよっています。
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」にこういう石が出てきたような・・・。
叩くとプルンプルンするやつ。
日本庭園エリアは茶室「むらさき亭」が併設されており、茶室のレンタルも可能。
調べてみたら茶室つきゲストハウスってけっこうあるんですね。
カナダ・オンタリオ州には巨大な滝。
ナイアガラの滝がモチーフでしょうか。
広々とした「バラ園」。
春には絶好の撮影スポットになります。
すっごいドヤ顔で強敵感あるキューピッド。
恋愛の悩みもバッチリこい。
言わずもがな、オランダエリア。
巨大風車はインパクトバツグン。
春にはチューリップ畑の光景も楽しめます。
最後に「鶴見新山」へチャレンジ。
標高は堂々の39m!
天保山(標高4.53m)よりも高く、市内最高峰の山とのことです。
階段にはなぜか人面石が並べられています。
怖いよ。
嫌そう。
およそ1分かけて鶴見新山の頂上へたどり着いたところで、今回は終わりにしたいと思います。