文の里の文化度を探る
- 更新日: 2018/12/04
文化的なんでしょうね?
大阪市は阿倍野区、文の里(ふみのさと)駅にお邪魔しております。
一回くらいはなんとなく来たかったんですよね、文の里。特に用は無いけど。
だって「の」が駅名に入ってるんですよ?!
「なかもず」の仮名表記は難読(漢字だと中百舌鳥)が理由ですけど、「文の里」の「の」に関しては格助詞ですからね。
謂うなれば「里 of 文」。"Home of Literature" なわけですよ。
ん?いや、ちょっと待って。
この場合の文ってLiterature って訳出して大丈夫なんだっけ?
まさか Sentence ではないだろうけど。Letterという可能性も。「ふみ」って言うんだからこの可能性が高いか?
ちょっと調べてみよう。
区のHPに阿倍野の各地の由来が載っているので、それを拝借します。
阿倍野区役所の所在地を含む東南方一帯の地に「文の里」という町名ができたのは、昭和26年2月20日であった。この町名は、南海平野線の駅名「文ノ里」に由来するものである。その駅名は、付近に桃山・明浄・天王寺・工芸高校など学校が多かったところから、「文ノ里」と名づけられた。http://www.city.osaka.lg.jp/abeno/page/0000001309.html
なるほど。とかく「学校が多いから」というのが理由らしい。
文の里の「文」は意外にも地図記号の「文」から来ているのか。
さて、前置きが長くなりましたが、今日はそんな文の里を歩きます。
さぞかし文化的な場所であらはるようで?
ほんなら見せて貰おうやないの、あんたンとこの文化度を!
そういう視点で文の里を歩いてみます。
それではスタートです。
駅を出た高架で出迎えてくるのは「善意の傘」。
シェアシステムみたいな感じすね。
モラルとシステムの両輪があって初めて機能するヤツじゃん。
詳細はわからないけど、なんか多分これも信頼関係が前提のものですよね?
文の里、かなり期待できそうです。
いやフリー素材画像みたいになっちゃってるから。
「貴方の未来は明るいです!沢山の選択肢があります!」的なフリー素材みたいになっちゃってるからね。
ここまで多いと絶対平面の地図の方が良くない?
この方式が見やすいのは目的地の選択肢が2つとか3つの時だから。
あ、うん。これならまだ分かりやすい。
フクロウ。これ多分十中八九は落書きで、公式のモノではないですね。
でも落書きでフクロウっていうチョイスがインテリじゃない?
「知恵」の象徴ですからね。
文の里商店街の方に入ると、古書店が。
こちら「みつばち古書部」といって色んな本屋さんが選書した1箱が、それぞれ集まっているんだそう。
素敵じゃん。めちゃくちゃ文化的じゃん。文の里の駅を出てまだ10分たらずだけど、もうすごい文化度じゃん。
レベル高っか! なにこれ。
中学入学即関係代名詞みたいな。
入学式の後のホームルームで即which みたいな。
「え~じゃあ関係代名詞の使い方説明したところで、クラス委員の方を決めたいと思います」みたいなさ。
ボーイスカウトに始まって剣道、お花、そしてイタリア語。
やっぱり文化度が高いのかもしれない。
ここにきて防犯啓蒙ポスター。
これは文化度が高いのかそうでないのか、際どいところだ。
この「たばこ」、多分光るんじゃない?!
いやチャリの置き場所!
「キキーーーッ!ただいま!!」
「ガチャ、いってきま~~↑↓」(ドップラー効果で音程が変わる)
みたいな超絶スピーディーな毎日なんだろうか。
停車即ただいま、いってきます即乗車。
一分一秒を無駄にしない町、文の里。
これはこの記事を書く当てつけではなく、本当に目立つ「文字」が多い。
駅から見て反対側はそうでもなかったのですが、この文の里商店街の一角は文字を狩っているだけで楽しい。
コーネルってコーネル大学のことですよね?
むしろここもコーネル大学の一部という可能性だってありますよね?
ネコには厳しい。
良くない?別に。むしろその空間にネコ居たら可愛くない?
こすられまくった「止まれ」。
これ、つまりはここでしっかりとみんなブレーキ踏んでるから摩擦で削れてるんですよね?
交通ルールもしっかり押さえてくる。
すごいぞ文の里。
いけず石、大阪にもあるんだ。
そんな猫除けみたいなテンションで酒瓶並べてて大丈夫なの?
大きい道に出てきちゃった。
ええっとこれはあびこ筋になるのかな?
多分いつかの台風の爪痕なんだろうな。
おお、すげえ存在感だなオイ。
ここの
ここ、可愛くないですか?!
これはなんだろう、途中で飽きちゃったのかな?
「積むのマジだり~」みたいなギャルの職人がいて、「逆にこれよくね?全部積むよりイケてるんじゃね?」ってなったのかな。
嘘みたいな迂回ルートだな。
ケーキ型の物件。
この形状自体はまあたまに見るのでそれほど珍しくないんだけど、大半は三差路の隙間とかにありますよね。
この家は別に道に挟まれているわけではないのに鋭角があるってのは不思議だ。道が変わったりでもしたのかな。
タイポ散歩やりだしたら時間が足りなくなりそうだ。
ここに来て再びフクロウ。
スナックらしい。
見てください、このフォント。
ゆかちゃん絶対可愛いでしょこれ。特に「か」の右下の空間がカワイイ。
いや~~これ実物みたくないな~。俺だけの理想のゆかちゃんが脳内で出来上がってしまっているので。
ムックビル。
Part XX ?!
20?!?!
文の里、大地主がいるな?!
再び大通りに。
この写真だと分かりづらいけど、左の方にロイヤルホストが見えますね?
ロイホがある街はマジで信用して良いです。
阪神高速ですね。車移動もバッチリ。
駅を基準に文の里商店街から逆側を歩いてみます。
どうやらこのあたりは住宅地って感じらしい。
衣食住の中でも「住」一辺倒の風景が広がります。
またも停車即帰宅のチャリ。
今日は日曜だから、もしかしたらお呼ばれかもしれない。
「キキー!キキー!キキー!、ただいま!お邪魔しお邪魔します!!」みたいな。
おっきいな~いいな~
なにこのバニラソフトにバニラソフトをぶっ刺したみたいな電灯。
え、なに?阿倍野にピコ太郎来てた?
しかもアイスクリーム部分じゃなくてコーンの部分を繋げるんだ。ライトセイバーみたいなこと?
そういえば。
さっきから美味しそうなパステル単色の家ちょくちょくあるな!!
奇しくもいまこのタイミングでカミナリの漫才みたいになってしまいましたが。
なんかすいません。気を取り直して続けます。
コーナリングを守るためのコーン、完ッ璧にいかれちゃってるね。
中忍試験で我愛羅にやられたリーみたいになっちゃってるね。
お、煙突!多分銭湯だよね?
銭湯のある町、かなりテンションがあがりますね?
なんか爆発後の核シェルターみたいなんありましたけど。
何が入ってるかわからないので進みます。
いや、とび太くん!
飛び出さんか!それがアンタのアイデンティティだから!
セーフティーゾーンに居ちゃだめだから!君は反面教師として飛び出すのが仕事だから!
この笑顔、暗殺教室みたいな不気味さがあるな逆に。
いってもうてるね。
完全にいってもうてるね。
文の里の人、コーナー甘め。
枯山水的なところに勝手に入ってくる人がどうやらいるみたいで。困りますよね。
でもその対策として有刺鉄線ってのもどうかと思いますけどね僕は。
「尿もね!」とかなりポップな注意書き。
なにその「からあげクン1個増量中」みたいな。
おいでよ どうぶつの森 みたいな感じでいうとりますけど。
いやいや、そりゃ色々あるとは思うけど、もう少しワンちゃんに優しくさあ
と思ったら滅茶苦茶にワンちゃんファーストだった。
公園。そういいやさっきから子供が多い。
そうだそうだ、この辺りは学校が多いんだよね。最初に調べたの忘れてた。
広報全然仕事してなくない?
「文の里」なのにほんのワンセンテンスも無いじゃん。
さっきの銭湯。
やって……る?
やって……ないのか?
ちょっとよくわからない。
日が暮れてきた。日曜日の夕方、寂しい……。
僕の家はテレビないからサザエさんも見ないし、別に曜日感覚のある仕事じゃないから実は関係ないんだけど。それでもやっぱり何か寂しい気がします。
急に大喜利かましてくるじゃん
明浄通商店街。スタート時には駅を背にして右手側の文の里商店街から進んできたわけですが、その時通らなかった左手の商店街がこの明浄通商店街です。
ちょっと見ずらいですが「カルチャーSpace」だそう。しかも「2」
さっすが「文の里」ですね。
そんなことある?
自販でジュース買ってる時も頭上に注意を払わなあかんことってある?
いや結構だなオイ。
え?なに?ワリオとか居た?
まあとにかく、気を付けて置けば怪我をすることは無いと思います。多分。
文の里、こういう顔もあるらしい。
コーテーションマーク?
引用のフォーマットにも敏感?
てな感じで
帰ります!
いやあ、よかったです文の里。
とてつもない文化度を感じた。
実際にあてつけとかではなく、古書店があって喫茶店もあって銭湯あったら平気で3日くらい潰せると思いませんか? 後で調べてみると銭湯の裏あたりにも古書店があったらしく。(なぜか見逃してしまった)良い場所だなあ。静かだけど退屈しないし。
外に行きたいなら地下鉄ですぐキタに出れるし、天王寺とかにもアクセスしやすいし。そしてこの快適そうな街で高速の乗り場が近いのってかなりポイント高い気がする。本当にどこでもいけちゃうじゃん。
いや、まあ僕は免許とか持ってないけどさ。いまそういうのいいじゃん。やめてよ。
おわり