陣ヶ下渓谷沢涼みハイク

  • 更新日: 2025/08/21

陣ヶ下渓谷沢涼みハイクのアイキャッチ画像

傾斜の中腹に映る美しい玉模様

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渓谷がこの上なく好きだ。しかし往々にしてそういった場所は車でしか辿り着けない山奥にありがちで、ペーパードライバーの自分にはいささか過酷なのである。
都内に唯一ある等々力渓谷も今は倒木などの影響でほとんどが立ち入れない。そんな時、横浜から30分ほどの場所に駅から歩いて行ける場所があることを知った。そうと聞けば行かざるを得ない。




相鉄線に乗り上星川で降車。ここから20分弱歩いていく。






この帷子川の支流である市沢川の下流に渓谷があるらしい。街中を流れる川ですら既に見応えがある。




ずっしりとした支柱に担ぎ上げられる環状2号線。奥に見える森らしきものがおそらく渓谷の入口で間違いないだろう。




中々街歩き程度では持ち出さないフラップキャップも今日は満を持して登場。首まで守りきる優れ物。




近寄ると複雑に組み合う階段が林のほうへ続いている。ルリタテハが花の近くで舞っているのを見て、この辺りの自然の豊かさを実感する。




まずはこれくらい超えてみせろと言わんばかりに果てしなく続く階段。トレッキングコースとは聞いていたがそれなりに本気なんじゃないか。




脚の疲労に耐え5分以上登り続ける。階段の果てを見渡すと...住宅街に出た。あれだけ大仰なスロープを作っておいて別に渓谷の入口でも何でも無かったのだ。絶望して狼狽える。




近くのお家の方に「どこから来ましたか?」と尋ねられ、上星川からと話すと正しい道順を教えてくれた。わざわざ登った階段を降り、本来曲がるべきポイントまで戻る事に...。2本備えた飲み物もすでに尽きかけている。




川遊びに出かけるらしきご家族の後を追いながらようやく渓谷の入口に。林と巨大建造物のコントラストにSF的な世界観を感じる。 支柱がエリンギに見えてきた。




地面に映る美しい玉ボケ。高くから陽が射すゆえだろうか。時刻は12時、遥か頭上から射す木漏れ陽だけが届いているというのに強烈な光量だ。




早速水源の気配がちらほらと見え始める。ピリリと聞き慣れない鳥のさえずりが響き、何か野鳥がいるのかと見回すと前を歩いている方がペットのインコを散歩に連れ出していた。キャリー用の鳥カゴの上に乗せられた状態で大人しくしている姿に知性を感じた。




ワイルドな山道を落ち葉を踏みしめ歩く。下の方から子供たちの遊び声が響いている。門を開け、傾斜を降り沢へ入っていく。




透き通る水はよく冷えていて気持ちがいい。辺りは子供たちがひしめき合い満員御礼。少し肩身がせまい。




あちらこちらに小さな滝のような水流が見られる。こういう場所の綺麗に角が取れた岩肌を見るのが好きだ。




ほどほどに楽しみ、沢を後にする。自然を害さないためにか、ロープが張られた向こうは立ち入れないようにされている。子供たちの隣でシオカラトンボが打水産卵に来ていたがあそこに産みつけて大丈夫だろうか。




入口にもあった門。沢へ繋がる場所はこうやって仕切られている。




立派なハイキングだが意外にコースは短そうで、散歩感覚でも来れてしまいそう。とはいえ道順が不安なので通りすがった方に都度確認しながら進む。




何かの幼虫が育てられているとおぼしき場所。クワガタやカブトムシであることが多いらしい。




基本的にすれ違えるほどの道幅がないので向こうから人が来た時は端に避けて待つ格好になる。山道を抜け開けた場所へ出る。






切り株に提供された野良おにぎりだ。鳥が何かを誘き出すためだろうか。




出口へ辿り着くと大きな団地へ出た。渓谷の駐車場は満車。気軽に来れるレジャースポットとしてとても楽しめたので納得。変に構えてトレッキングシューズを履いてきてしまったが、今度はサンダルを持って遊びに来ようと思う。








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ISLD

フォトグラファー/パン屋Digger

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