心の岸辺に咲いた赤いスイートピーを探しに岸辺駅へ
- 更新日: 2021/12/09
七三分けに咲いたカモミール
ご無沙汰しております。
“ あなたの心の岸辺に狂い咲きたい”でおなじみの高下龍司です。
さて、松田聖子の赤いスイートピーという曲をご存知だろうか。
およそ40年前の曲なのに今でもさまざまなアーティストにカバーされていて、老若男女が知っていてもおかしくない名曲である。しかし本当に聖子ちゃん世代以外にもちゃんと伝わっているのだろうか。
確認のため、ちょっと前にアンケートをとった。
そう、赤いスヌーピー!
いや、そんな血塗られたスヌーピーを公開したらPEANUTSから苦情がくるさかいやめてんか!
おっと、取り乱しました。
もはや令和の世には赤いスイートピーは絶滅危惧種になってしまったのだろうか。
真実を確かめたいが、実際に皆さん一人ひとりの心の岸辺にお邪魔するのは大変なので、今回はおれたちの岸辺の最大公約数であるJR岸辺駅にて赤いスイートピーが咲いているのか散歩をやっていきたいと思う。

そんなこんなでJR京都線の岸辺駅に到着したのだが、ここが岸辺駅ということを証明できる案内板がない。もしかしたらJRパルテノン神殿駅かもしれないなと不安になった。酔っ払ってはいないのだが、アルコールが切れて幻覚を見ているのかもしれない。

不安になりながらも、かつてシャ乱Qが「空を見なよ」と歌っていたのを思い出して空を見たら、あった。たしかに「JR岸辺駅」と書いてある……はずだけどちょっと小さすぎて見えない。目の前の風景も人差し指と中指でもわーんとやれば拡大できるテクノロジーの開発が急務である。
上を向くための歌なら坂本九のほうがわかりやすいだろうになぜシャ乱Qを……あ、九とQ……!?
やっぱり酔っ払って書いているような文章で申し訳ないが、そろそろ本気を出して歩きはじめよう。

開放感のある駅前広場。
かつて大阪市民の待ち合わせ場所として一世を風靡した難波のロケット広場のロケットのごとく木が植えられている。
ただ何の木かわからないので、便宜上「木広場」と呼ぶ。ただ、木広場はこれ以降出てこないので覚える必要はないのでよろしくお願いします。

おや、テディベアのお迎えだろうか。
これがゲームならテディベアがしゃべりだしてチュートリアルがはじまるところだが、あいにく現実なのでなにも起こらない。むしろしゃべりだしたら精神が病んでいる可能性があるのでしかるべき医療機関で受診しなければならない。

「くまさん、案内をしてくれるのかい?」と近づいたらこれはワナだ。安全ピンがまったく安全じゃない状態になっている。こちらが心を許したらグサりといかれるところだった。
あやうくスーパーマリオで最初のクリボーにやられるかのごとく一瞬でゲームオーバーになるところだった。
この散歩、難易度高くない??

気を取り直して横断歩道を渡ったところにさっそく花が咲いていた。もしかしてスイートピー!?

マジシャンレッドのペチュニアだった。
心の岸辺に咲いたマジシャンレッドのペチュニア。
まったくメロディに乗らないな。

先の見えない一本道を見ると「俺たちの散歩はまだ始まったばかりだ」と言ってしまいがち。たしかに始まったばかりなのだけど。とりあえず線路脇の一本道を行く。

駐車場や駐輪場で満車なことを看板に謝罪されるのは初めてかもしれない。東駐車場に行ったら「西駐車場にお廻り下さい」と書いてあって、たらいまわしにならないかな。なんなら北駐車場と南駐車場も参戦してほしい。

ややも歩くと真っ赤なバラが乱れ咲いていた。赤いスイートピーとニアミスだ。いや、バラという確証はないのだけどこれってバラですかね?? ワンチャンカーネーションの可能性もありますかね??

そのすぐ隣にゴミが山積されていて、これは不法投棄というやつじゃないですか。真っ赤な花の隣に捨てられたごみって「掃き溜めに鶴」みたいなことわざで昇華したい気持ちもあるけれど、それで済ませてはいけない問題である。
不法投棄ではなく散らかった部屋の延長でありますように。

ふと視線を上げると、「ゴミを捨てないで」看板が……逆さまになっていた。タロットでいう逆位置だ。だからゴミが捨てられているのかと勝手に合点がいった。

気を取り直してなんにも起こりそうにない道を歩き続ける。元陸上部として、こういうなんにもなくて果てしなく続く道を前にすると全力ダッシュしたくなるのだけど、陸上部ははるか昔の話なので今全力疾走したら四肢がバラバラになりそうだ。

線路の反対側には新しく建ったであろうマンションが。線路沿いは騒音やらで大変だろうが早く売れますように。

かたや線路のこちら側は阪急電鉄の車両工場となっている。およそ甲子園2つ分の広さで、建設当時は東洋一ともいわれていたとか。

積極的に花とみどりを育てようとしていて、ますます赤いスイートピーへの期待がふくらむ。しかしここはカモミールが七三分けのように咲いているのみであった。

かどを曲がればあらわになる阪急電車。

普段は主に色でしか認識していないけど、並んだ姿を見ると⚪︎⚪︎系の違いでこんなにも顔が変化していたのかと驚いた。
今まで知らなかったり興味がなかったことでも不意にフォーカスして変化を知ることにより、ファンやマニアへの扉が開くのだろうな。

感心していたら民家のガレージにジャンプ台があった。
ジャンプ台を見たらめちゃくちゃジャンプしたくなったので、心の中でスキージャンプをイメージしながら歩く。

アパート名にカッコがつくのかっこいいって言いたいけど別段かっこよくはなかった。

山、田、川と日本の原風景みたいな名前の川。橋の名前かと思ったら川の名前だった。

広い空き地にあった小さな会社。ドアを開けたらシルバニアファミリーが働いてるんだろうな。

ちょっと汗をかいたので水分補給をしようかな。

違う自動販売機だった。

揃わなかったスロットみたいな看板。
これじゃあ契約者以外が進入、通り抜けできちゃうよ。

これは! と思って写真を撮ったはずなのに意図がまったくわからない写真。ステラ千里の横に空き缶が「捨てら」れているから??

タンポポを英語で「ダンデライオン」っていうのは花がたてがみみたいだからだと思ってたけど、実際は花びらがライオンの歯に似てるからだって。そこ??

「明日に架かる橋」ならぬ「コンビニに架かる横断歩道」。真ん中に点字ブロックが通っているのも高得点である。カーブミラーがドアマンのように立っていてかっこいい。

その足元には犬目線のメッセージ。

チョコミントでできた家を発見。あいにく私はチョコミントが苦手だからよかったけど、好きな人が見たらむしゃぶりついてしかりである。

市の花はスイートピーではなく「つつじ」。左にはいちょうのモチーフがある。うーむ、スイートピーを求めて三千里になるんじゃなかろうか。

水のない川だなーと思っていたけど、もしかしたら川じゃない可能性もあるな。

めちゃくちゃ中が気になる。これってちょっとアグレッシブな小中学生だったら立ち入っちゃうだろう。
これ水が流れたらのれんみたいなやつがびよびよと浮いてしまうから、やっぱり川じゃないのでは!?

そんな強面で言われたらひるんじゃう。

この先のベンチで休憩しようとしたら小さい白い虫がみっちりひしめいていたので諦めて歩く。となりのベンチにおじいさんが座っていたけど大丈夫かな。

ありそうでないな、スイートピー。

アプリで調べたら「オオキンケイギク」と出て、昨今のテクノロジーに平伏する。だだ53%と書いてあったので、あっているのかは保証できない。

薄れゆく意識のなかでフンのあとしまつを訴える犬。


書いていなかったら間違いなくでかい山を作って上からビー玉を転がすやつをやるところだった。

和気あいあいで楽しそうな駐車場。Twitterをフォローしたらフォローバックしてくれそうな不動産屋さんがやってます。

あの中でみんなローリングしながらどんどん健康になっていると思うと悔しい。せめて縦回転なのか横回転なのかどっちかだけでも教えてくれ。

向かいには意味はわからないけどめちゃくちゃかっこいい名前のお店が。書体もあきらかにプロの仕事だ。シャッターが降りていたのが残念である。

初心者にしては使い込まれた室外機。となりに師匠みたいなたぬきがいるので、もしかしたら新米たぬきが室外機に化けているのかもしれない。そう考えるといっぺんにほのぼのしますね。


威圧感のあるトラ柄バリケード対やさしい緑のバリケード。さながら北風と太陽のようである。

歩いているうちにとなりの千里丘駅に着いてしまった。ただ、まだ赤いスイートピーは見つかっていないので、ここからはアディショナルタイムとして軽く駅周辺を回りたいと思う。言いかえれば「泣きの一回」である。

路地に入るといきなり大量の植木鉢群が!これはスイートピーチャンスなのでは??

あっさりハズれたけれどうつむいているヒマはない。次こそやるぞ!

(赤いスイートピーが)“あったらいいな”をカタチにしてほし〜。

カラスよけのカラス?

ネコよけのネコ??

リーゼント三兄弟みたいな信号機。
サビ具合が違うのがお兄ちゃんが弟を守っているようで、より兄弟っぽい。

おしゃれな酒屋さんを発見するも定休日だった。

入り口にめちゃめちゃかっこいいイラストが貼ってあった。オオカマキリの躍動感よ。

読めない標識と眠れない夜を超えてスイートピー探しの散歩はどこまでも続くのである。

しし座の今日のラッキーパーソンは「屋根を掃除してる人」です。
そんな人いるわけな……いた〜〜〜!!!!!

横綱に束でかかるちびっこ力士がいた。

力を合わせてる感がすごいけど、この辺ってペットボトルをもたれさせる文化があるの??

ここから出してくれといわんばかりにピンクのバラが暴れ咲いている。逃げ出すのも時間の問題じゃないか。

勢いよく出れば届く。

シュッとしたタヌキ。キツネが化けてるのかな。


壁と電柱が完全に一体化していて、もはやこういう商品なのではと思うほど。壁と電柱がいっぺんに設置できてお得です!

こちらはJAと一体化したセブンイレブン。お得です!

だいぶ引きで撮って「スイートピーありました!」って言いたいくらいの疲労感。

それでも日本最小級のエディオンがあったので元気が出た。

でももう駅に戻ってきちゃった。

はちゃめちゃに風が強かったので花壇の花がななめになっている。アプリで調べたらガザニアという花らしく、自分が名前を知っている花なんてほんのひと握りなのだな。

結局、岸辺には赤いスイートピーは咲いていなかった。
しかしよく考えれば松田聖子はJR岸辺駅に咲いているなんて歌っていないのだ。ましてや一徳でもシローでもなく、そう心の岸辺である。
それに赤いスイートピーの最後の歌詞ではこう締められている。
“心に春が来た日は 赤いスイートピー”
みなさんの心に春が来ますように。

岸辺駅から千里丘駅まで、スイートピーを訪ねて千里歩いたので足が棒になってしまった。
それでは疲れを癒すため立ち飲みに寄って帰ります。
こきげんよう、さようなら。
“ あなたの心の岸辺に狂い咲きたい”でおなじみの高下龍司です。
さて、松田聖子の赤いスイートピーという曲をご存知だろうか。
およそ40年前の曲なのに今でもさまざまなアーティストにカバーされていて、老若男女が知っていてもおかしくない名曲である。しかし本当に聖子ちゃん世代以外にもちゃんと伝わっているのだろうか。
確認のため、ちょっと前にアンケートをとった。
心の岸辺に咲いた赤い
— 高下龍司(koge) (@kooooge) April 30, 2021
そう、赤いスヌーピー!
いや、そんな血塗られたスヌーピーを公開したらPEANUTSから苦情がくるさかいやめてんか!
おっと、取り乱しました。
もはや令和の世には赤いスイートピーは絶滅危惧種になってしまったのだろうか。
真実を確かめたいが、実際に皆さん一人ひとりの心の岸辺にお邪魔するのは大変なので、今回はおれたちの岸辺の最大公約数であるJR岸辺駅にて赤いスイートピーが咲いているのか散歩をやっていきたいと思う。

そんなこんなでJR京都線の岸辺駅に到着したのだが、ここが岸辺駅ということを証明できる案内板がない。もしかしたらJRパルテノン神殿駅かもしれないなと不安になった。酔っ払ってはいないのだが、アルコールが切れて幻覚を見ているのかもしれない。

不安になりながらも、かつてシャ乱Qが「空を見なよ」と歌っていたのを思い出して空を見たら、あった。たしかに「JR岸辺駅」と書いてある……はずだけどちょっと小さすぎて見えない。目の前の風景も人差し指と中指でもわーんとやれば拡大できるテクノロジーの開発が急務である。
上を向くための歌なら坂本九のほうがわかりやすいだろうになぜシャ乱Qを……あ、九とQ……!?
やっぱり酔っ払って書いているような文章で申し訳ないが、そろそろ本気を出して歩きはじめよう。

開放感のある駅前広場。
かつて大阪市民の待ち合わせ場所として一世を風靡した難波のロケット広場のロケットのごとく木が植えられている。
ただ何の木かわからないので、便宜上「木広場」と呼ぶ。ただ、木広場はこれ以降出てこないので覚える必要はないのでよろしくお願いします。

おや、テディベアのお迎えだろうか。
これがゲームならテディベアがしゃべりだしてチュートリアルがはじまるところだが、あいにく現実なのでなにも起こらない。むしろしゃべりだしたら精神が病んでいる可能性があるのでしかるべき医療機関で受診しなければならない。

「くまさん、案内をしてくれるのかい?」と近づいたらこれはワナだ。安全ピンがまったく安全じゃない状態になっている。こちらが心を許したらグサりといかれるところだった。
あやうくスーパーマリオで最初のクリボーにやられるかのごとく一瞬でゲームオーバーになるところだった。
この散歩、難易度高くない??

気を取り直して横断歩道を渡ったところにさっそく花が咲いていた。もしかしてスイートピー!?

マジシャンレッドのペチュニアだった。
心の岸辺に咲いたマジシャンレッドのペチュニア。
まったくメロディに乗らないな。

先の見えない一本道を見ると「俺たちの散歩はまだ始まったばかりだ」と言ってしまいがち。たしかに始まったばかりなのだけど。とりあえず線路脇の一本道を行く。

駐車場や駐輪場で満車なことを看板に謝罪されるのは初めてかもしれない。東駐車場に行ったら「西駐車場にお廻り下さい」と書いてあって、たらいまわしにならないかな。なんなら北駐車場と南駐車場も参戦してほしい。

ややも歩くと真っ赤なバラが乱れ咲いていた。赤いスイートピーとニアミスだ。いや、バラという確証はないのだけどこれってバラですかね?? ワンチャンカーネーションの可能性もありますかね??

そのすぐ隣にゴミが山積されていて、これは不法投棄というやつじゃないですか。真っ赤な花の隣に捨てられたごみって「掃き溜めに鶴」みたいなことわざで昇華したい気持ちもあるけれど、それで済ませてはいけない問題である。
不法投棄ではなく散らかった部屋の延長でありますように。

ふと視線を上げると、「ゴミを捨てないで」看板が……逆さまになっていた。タロットでいう逆位置だ。だからゴミが捨てられているのかと勝手に合点がいった。

気を取り直してなんにも起こりそうにない道を歩き続ける。元陸上部として、こういうなんにもなくて果てしなく続く道を前にすると全力ダッシュしたくなるのだけど、陸上部ははるか昔の話なので今全力疾走したら四肢がバラバラになりそうだ。

線路の反対側には新しく建ったであろうマンションが。線路沿いは騒音やらで大変だろうが早く売れますように。

かたや線路のこちら側は阪急電鉄の車両工場となっている。およそ甲子園2つ分の広さで、建設当時は東洋一ともいわれていたとか。

積極的に花とみどりを育てようとしていて、ますます赤いスイートピーへの期待がふくらむ。しかしここはカモミールが七三分けのように咲いているのみであった。

かどを曲がればあらわになる阪急電車。

普段は主に色でしか認識していないけど、並んだ姿を見ると⚪︎⚪︎系の違いでこんなにも顔が変化していたのかと驚いた。
今まで知らなかったり興味がなかったことでも不意にフォーカスして変化を知ることにより、ファンやマニアへの扉が開くのだろうな。

感心していたら民家のガレージにジャンプ台があった。
ジャンプ台を見たらめちゃくちゃジャンプしたくなったので、心の中でスキージャンプをイメージしながら歩く。

アパート名にカッコがつくのかっこいいって言いたいけど別段かっこよくはなかった。

山、田、川と日本の原風景みたいな名前の川。橋の名前かと思ったら川の名前だった。

広い空き地にあった小さな会社。ドアを開けたらシルバニアファミリーが働いてるんだろうな。

ちょっと汗をかいたので水分補給をしようかな。

違う自動販売機だった。

揃わなかったスロットみたいな看板。
これじゃあ契約者以外が進入、通り抜けできちゃうよ。

これは! と思って写真を撮ったはずなのに意図がまったくわからない写真。ステラ千里の横に空き缶が「捨てら」れているから??

タンポポを英語で「ダンデライオン」っていうのは花がたてがみみたいだからだと思ってたけど、実際は花びらがライオンの歯に似てるからだって。そこ??

「明日に架かる橋」ならぬ「コンビニに架かる横断歩道」。真ん中に点字ブロックが通っているのも高得点である。カーブミラーがドアマンのように立っていてかっこいい。

その足元には犬目線のメッセージ。

チョコミントでできた家を発見。あいにく私はチョコミントが苦手だからよかったけど、好きな人が見たらむしゃぶりついてしかりである。

市の花はスイートピーではなく「つつじ」。左にはいちょうのモチーフがある。うーむ、スイートピーを求めて三千里になるんじゃなかろうか。

水のない川だなーと思っていたけど、もしかしたら川じゃない可能性もあるな。

めちゃくちゃ中が気になる。これってちょっとアグレッシブな小中学生だったら立ち入っちゃうだろう。
これ水が流れたらのれんみたいなやつがびよびよと浮いてしまうから、やっぱり川じゃないのでは!?

そんな強面で言われたらひるんじゃう。

この先のベンチで休憩しようとしたら小さい白い虫がみっちりひしめいていたので諦めて歩く。となりのベンチにおじいさんが座っていたけど大丈夫かな。

ありそうでないな、スイートピー。

アプリで調べたら「オオキンケイギク」と出て、昨今のテクノロジーに平伏する。だだ53%と書いてあったので、あっているのかは保証できない。

薄れゆく意識のなかでフンのあとしまつを訴える犬。


書いていなかったら間違いなくでかい山を作って上からビー玉を転がすやつをやるところだった。

和気あいあいで楽しそうな駐車場。Twitterをフォローしたらフォローバックしてくれそうな不動産屋さんがやってます。

あの中でみんなローリングしながらどんどん健康になっていると思うと悔しい。せめて縦回転なのか横回転なのかどっちかだけでも教えてくれ。

向かいには意味はわからないけどめちゃくちゃかっこいい名前のお店が。書体もあきらかにプロの仕事だ。シャッターが降りていたのが残念である。

初心者にしては使い込まれた室外機。となりに師匠みたいなたぬきがいるので、もしかしたら新米たぬきが室外機に化けているのかもしれない。そう考えるといっぺんにほのぼのしますね。


威圧感のあるトラ柄バリケード対やさしい緑のバリケード。さながら北風と太陽のようである。

歩いているうちにとなりの千里丘駅に着いてしまった。ただ、まだ赤いスイートピーは見つかっていないので、ここからはアディショナルタイムとして軽く駅周辺を回りたいと思う。言いかえれば「泣きの一回」である。

路地に入るといきなり大量の植木鉢群が!これはスイートピーチャンスなのでは??

あっさりハズれたけれどうつむいているヒマはない。次こそやるぞ!

(赤いスイートピーが)“あったらいいな”をカタチにしてほし〜。

カラスよけのカラス?

ネコよけのネコ??

リーゼント三兄弟みたいな信号機。
サビ具合が違うのがお兄ちゃんが弟を守っているようで、より兄弟っぽい。

おしゃれな酒屋さんを発見するも定休日だった。

入り口にめちゃめちゃかっこいいイラストが貼ってあった。オオカマキリの躍動感よ。

読めない標識と眠れない夜を超えてスイートピー探しの散歩はどこまでも続くのである。

しし座の今日のラッキーパーソンは「屋根を掃除してる人」です。
そんな人いるわけな……いた〜〜〜!!!!!

横綱に束でかかるちびっこ力士がいた。

力を合わせてる感がすごいけど、この辺ってペットボトルをもたれさせる文化があるの??

ここから出してくれといわんばかりにピンクのバラが暴れ咲いている。逃げ出すのも時間の問題じゃないか。

勢いよく出れば届く。

シュッとしたタヌキ。キツネが化けてるのかな。


壁と電柱が完全に一体化していて、もはやこういう商品なのではと思うほど。壁と電柱がいっぺんに設置できてお得です!

こちらはJAと一体化したセブンイレブン。お得です!

だいぶ引きで撮って「スイートピーありました!」って言いたいくらいの疲労感。

それでも日本最小級のエディオンがあったので元気が出た。

でももう駅に戻ってきちゃった。

はちゃめちゃに風が強かったので花壇の花がななめになっている。アプリで調べたらガザニアという花らしく、自分が名前を知っている花なんてほんのひと握りなのだな。

結局、岸辺には赤いスイートピーは咲いていなかった。
しかしよく考えれば松田聖子はJR岸辺駅に咲いているなんて歌っていないのだ。ましてや一徳でもシローでもなく、そう心の岸辺である。
それに赤いスイートピーの最後の歌詞ではこう締められている。
“心に春が来た日は 赤いスイートピー”
みなさんの心に春が来ますように。

岸辺駅から千里丘駅まで、スイートピーを訪ねて千里歩いたので足が棒になってしまった。
それでは疲れを癒すため立ち飲みに寄って帰ります。
こきげんよう、さようなら。