カマンベールチーズの安いスーパーを探しながら、国分寺を散歩する
- 更新日: 2020/10/01
国分寺の地元っぽさ
こんにちは。
当たり前のことを2つ言います。
・カマンベールチーズは美味しい
・カマンベールチーズは高い
酒のつまみを買おうとしても、めちゃくちゃ美味しいということは知っているとはいえ、まず選択肢から外してしまうのがカマンベールチーズである。結局柿ピーやわさビーフなど安価でしょっぱい菓子を購入してしまうのだが、しかしもういい歳なので、そんな大学生のようなチョイスをしていても仕方がない。
とはいえ、大学生ほどもお金を持っていないので、カマンベールチーズを安く買う旅に出る必要がある。
というわけで、国分寺にやってきた。なにか特別な理由があるわけでもないのだけど、何となくスーパーがたくさんあるイメージがある。今回は、何度も来たことがあるのに未だによく知らない国分寺を、安いカマンベールチーズを探しながら練り歩いてみたいと思う。
一応ルールとして、『一度退店したスーパーに戻ってはいけない』という縛りを課すことにする。何度も出入りするのは良くないからだ。それでは、チーズ探しの旅へ…
北口の駅前はゴチャゴチャしていて良い。日中は家族連れの多い平和な街であるのだが、夜になると酔っ払いの大学生やサラリーマンで溢れかえる二面性も好きだ。
それにしても開放感のある駅だ。ここで知り合いとすれ違うことがやたら多い。
早速スーパーを探そうと辺りを見回すと、すぐ傍にクイーンズ伊勢丹があった。普段まず行くことの無い、高級感のあるスーパーだ。決して安いイメージはない。何と言ったってクイーンを名乗っている。カマンベールチーズを安く売るわけがないが、ひとまず入店してみる。
今回欲しいのは、明治の十勝カマンベールチーズだ。クイーンズ伊勢丹では、十勝カマンベールチーズが税抜428円だった。まさに自分の想像していた価格帯。1店目ということで、今後はこの値段が基準となっていくだろう。さすがに428円では手が出せないので、飲み物だけ買って店を後にした。
クイーンズ伊勢丹を後にして、飲食店やツタヤの立ち並ぶ通りへ。基本、国分寺ではここにしか用が無い。国分寺というのは、てんやで飯を食い、ツタヤでDVDを借りたあと友人の家で観るための地だ。
そして、この企画の大本命、西友だ。圧倒的な安さと知名度を誇るスーパーの王。
正直、買うなら西友だろうなという気持ちはずっとあった。2店目にして、早くもカマンベールチーズを購入してしまうのか…!?
さすがの安さである。クイーンズ伊勢丹より100円以上安い。が、325円か~…。個人的には、428円も325円も体感では400円なのである。まだいけるはずだ。少なくとも、こんなに近いスーパー間で100円もの値段の振れ幅があることがわかった。そんなに幅が広いのであれば、もしかしたら、298円で売っている店もあるかもしれない。
そんな淡い希望を胸に、西友を後にした。
西友を出るとすぐに、ピカソというスーパーを見つけた。幾度となく前を通り過ぎたことがあるのだけど、スーパーだと認識したことはなかった。にぎやかショップだと思っていた。
どうやらドンキホーテの系列店らしい。”激安の殿堂”を謳っているのであれば、もしかしたら期待できるかもしれない。早速入店してみることにした。
やっっっっっっっっっっす
購入しました。
クーポンを使えば200円らしい。異常事態である。
ということで、開始10分足らずでカマンベールチーズを手に入れてしまった。困った。もうやることがない。しかし、250円のカマンベールチーズを見つけてしまっては買わないわけにもいかない。”激安の殿堂”に偽りは無かったのだ。
しかし学生多いな 遠足か?
今からは国分寺の散歩に集中することにする。まあ今のご時世、色んなお店を行き来するのはあまりよろしくないので、3店目で購入できてよかったとも言える。
さっきの通りの突き当り、線路脇の狭い道へと入っていく。狭い道が好きだ。
走る中央線を眺めながら歩く。雨と草の匂いが強く、なかなかくさかった。
急な階段に到着。
2019年以降、こういう階段を見ると「ジョーカーの階段だ」と思うようになった。
この階段を下ったところにミニストップがあるので、そこに行く。
ミニストップ大好き おにぎりが100円だしパンが美味い。ミニストップ大好き
ミニストップを出て、住宅街を歩く。せめて陸上でくらいは高いところへ、という情けない野心のせいか、上り坂を見つけると基本的に上ってしまう。
国分寺って地元みてえや
ずっと雨の匂い、夏の匂いがしている。住宅街に教会がポンと置かれている風景もなんだか懐かしい。
教会って見た目かっこいいですよね
この世には家が多ぎると思う。
家というものはそもそもめちゃくちゃ高い。どれくらい高いかと言ったらもう、それはそれは信じられないくらい高いのだ。家を建てるということは、その人にとっての人生最大級のイベントであり、ひとつの到達点である。それほど家というのは高い。それなのに、家が多すぎる。家を建てるという、ひとつの到達を果たした人が多すぎる、と言うべきか。俺はカレーに1200円以上出すことさえ、未だに到達できていない。世の中はへんである。
かっこいい階段
とりあえず住宅街を出て、国道沿いを歩く。この道が国道なのかはわからない。
やたらバランスの悪い球があるな、と思って写真を撮ったら王貞治の寄贈品だった。
国道沿いは自転車が多く歩行者には不利なので、こういう狭い脇道へと入っていくことにする。一応、体感では国分寺をぐるりと一周しているつもりではあるのだが、まあ別にどこに着いてもいいので適当に歩く。
屁禁止だ
散歩をしていると、急に地元が現れるので楽しい。
遠くに晴れ空が広がっている。土のにおいが気持ちいい。
取っ手のついている建物
パン屋を見かけるたびに入りたいと思うのだけど、ひとりで入るには勇気がいる。自分がパンを吟味している様子を、レジからずっと見られているのではないか、という不安があるからだ。自意識過剰極まりないのは承知の上で言うと、俺は店員の近くで買い物をすることができない。理由なんてなく、ただただ怖いのである。
東京経済ドラゴンが向こうを泳いでいるようだ。
ローソンだ
ローソン大好き
ちなみに、ローソンではこの値段だった。さすがに高い。
色つきの手榴弾が売られていた。
食べ終わる前に必ず溶け始めるアイスを購入。
せっかく片手にアイスを持って短パンを履いているので、できるだけ緑の覗く道を選んで歩いて行く。
ここはくらぼね坂という場所らしい。8%とのことだ。何がだろう?
たのしー!サイコー!
こういう坂、自転車に乗った主婦が心配になる速さで下っていきません?
くらぼね坂 完
小さい用水路を見つけた。おやおや、何やら気になるものが…
Tカードが落ちていました。
良さげな住宅街を歩いて行く。
ラッキー神社だ。ラッキー神社とは、神社を目指していないのに、良さげな神社を偶然見つける現象をいう。
辺りがオレンジ色になってきた。
たぶん俺の脳みそもこんな感じだと思う。
下をゆきます
ここに立ち並ぶとある民家の玄関先で、男子中学生が漫画の貸し借りをしていた。いいものを見た。
ぷらぷら歩いていたら良い道に出た。たぶん片側が緑の道が好きなのだと思う。
緑地を見つけた。残念ながら開園時間外で中に入ることはできなかったものの、こういう場所に100円を払うのが好きだ。100円? 100円て!という気持ちになれるので。
というわけで、大通りに出た。ここから武蔵小金井まで歩くことにする。
すばらしい夕焼けである。雨雲も悪くはない。
散歩の終わりを告げる橙が街を覆う。武蔵小金井、本当に嫌味のない場所で歩いていて楽しかった。
どうやら、武蔵小金井は日本の標準時刻を決めている街らしい。この電光掲示板に表示されている時刻こそが、日本の正しい時刻であるということだ。
「早く退勤時間になってほしい」
「このまま時が止まればいい」
生活をするうえで幾度となく感じる、時間というものへのエゴ。ここ武蔵小金井では、我々がどうにもならないと既に知っているそんな我儘を、しかし確実に打ち砕くということだ。ここは日本の時刻をつかさどっているのだから。電子機器や腕時計に表示される、言わば二次情報である時刻が、すべてここから発信されていると考えると、色々と感慨深いものがある。
18時ほどに覗く夕焼けも、この時刻を気にしているのかもしれない。
暑そー
床ですみません。
当たり前のことを2つ言います。
・カマンベールチーズは美味しい
・カマンベールチーズは高い
酒のつまみを買おうとしても、めちゃくちゃ美味しいということは知っているとはいえ、まず選択肢から外してしまうのがカマンベールチーズである。結局柿ピーやわさビーフなど安価でしょっぱい菓子を購入してしまうのだが、しかしもういい歳なので、そんな大学生のようなチョイスをしていても仕方がない。
とはいえ、大学生ほどもお金を持っていないので、カマンベールチーズを安く買う旅に出る必要がある。
というわけで、国分寺にやってきた。なにか特別な理由があるわけでもないのだけど、何となくスーパーがたくさんあるイメージがある。今回は、何度も来たことがあるのに未だによく知らない国分寺を、安いカマンベールチーズを探しながら練り歩いてみたいと思う。
一応ルールとして、『一度退店したスーパーに戻ってはいけない』という縛りを課すことにする。何度も出入りするのは良くないからだ。それでは、チーズ探しの旅へ…
北口の駅前はゴチャゴチャしていて良い。日中は家族連れの多い平和な街であるのだが、夜になると酔っ払いの大学生やサラリーマンで溢れかえる二面性も好きだ。
それにしても開放感のある駅だ。ここで知り合いとすれ違うことがやたら多い。
早速スーパーを探そうと辺りを見回すと、すぐ傍にクイーンズ伊勢丹があった。普段まず行くことの無い、高級感のあるスーパーだ。決して安いイメージはない。何と言ったってクイーンを名乗っている。カマンベールチーズを安く売るわけがないが、ひとまず入店してみる。
今回欲しいのは、明治の十勝カマンベールチーズだ。クイーンズ伊勢丹では、十勝カマンベールチーズが税抜428円だった。まさに自分の想像していた価格帯。1店目ということで、今後はこの値段が基準となっていくだろう。さすがに428円では手が出せないので、飲み物だけ買って店を後にした。
クイーンズ伊勢丹を後にして、飲食店やツタヤの立ち並ぶ通りへ。基本、国分寺ではここにしか用が無い。国分寺というのは、てんやで飯を食い、ツタヤでDVDを借りたあと友人の家で観るための地だ。
そして、この企画の大本命、西友だ。圧倒的な安さと知名度を誇るスーパーの王。
正直、買うなら西友だろうなという気持ちはずっとあった。2店目にして、早くもカマンベールチーズを購入してしまうのか…!?
さすがの安さである。クイーンズ伊勢丹より100円以上安い。が、325円か~…。個人的には、428円も325円も体感では400円なのである。まだいけるはずだ。少なくとも、こんなに近いスーパー間で100円もの値段の振れ幅があることがわかった。そんなに幅が広いのであれば、もしかしたら、298円で売っている店もあるかもしれない。
そんな淡い希望を胸に、西友を後にした。
西友を出るとすぐに、ピカソというスーパーを見つけた。幾度となく前を通り過ぎたことがあるのだけど、スーパーだと認識したことはなかった。にぎやかショップだと思っていた。
どうやらドンキホーテの系列店らしい。”激安の殿堂”を謳っているのであれば、もしかしたら期待できるかもしれない。早速入店してみることにした。
やっっっっっっっっっっす
購入しました。
クーポンを使えば200円らしい。異常事態である。
ということで、開始10分足らずでカマンベールチーズを手に入れてしまった。困った。もうやることがない。しかし、250円のカマンベールチーズを見つけてしまっては買わないわけにもいかない。”激安の殿堂”に偽りは無かったのだ。
しかし学生多いな 遠足か?
今からは国分寺の散歩に集中することにする。まあ今のご時世、色んなお店を行き来するのはあまりよろしくないので、3店目で購入できてよかったとも言える。
さっきの通りの突き当り、線路脇の狭い道へと入っていく。狭い道が好きだ。
走る中央線を眺めながら歩く。雨と草の匂いが強く、なかなかくさかった。
急な階段に到着。
2019年以降、こういう階段を見ると「ジョーカーの階段だ」と思うようになった。
この階段を下ったところにミニストップがあるので、そこに行く。
ミニストップ大好き おにぎりが100円だしパンが美味い。ミニストップ大好き
ミニストップを出て、住宅街を歩く。せめて陸上でくらいは高いところへ、という情けない野心のせいか、上り坂を見つけると基本的に上ってしまう。
国分寺って地元みてえや
ずっと雨の匂い、夏の匂いがしている。住宅街に教会がポンと置かれている風景もなんだか懐かしい。
教会って見た目かっこいいですよね
この世には家が多ぎると思う。
家というものはそもそもめちゃくちゃ高い。どれくらい高いかと言ったらもう、それはそれは信じられないくらい高いのだ。家を建てるということは、その人にとっての人生最大級のイベントであり、ひとつの到達点である。それほど家というのは高い。それなのに、家が多すぎる。家を建てるという、ひとつの到達を果たした人が多すぎる、と言うべきか。俺はカレーに1200円以上出すことさえ、未だに到達できていない。世の中はへんである。
かっこいい階段
とりあえず住宅街を出て、国道沿いを歩く。この道が国道なのかはわからない。
やたらバランスの悪い球があるな、と思って写真を撮ったら王貞治の寄贈品だった。
国道沿いは自転車が多く歩行者には不利なので、こういう狭い脇道へと入っていくことにする。一応、体感では国分寺をぐるりと一周しているつもりではあるのだが、まあ別にどこに着いてもいいので適当に歩く。
屁禁止だ
散歩をしていると、急に地元が現れるので楽しい。
遠くに晴れ空が広がっている。土のにおいが気持ちいい。
取っ手のついている建物
パン屋を見かけるたびに入りたいと思うのだけど、ひとりで入るには勇気がいる。自分がパンを吟味している様子を、レジからずっと見られているのではないか、という不安があるからだ。自意識過剰極まりないのは承知の上で言うと、俺は店員の近くで買い物をすることができない。理由なんてなく、ただただ怖いのである。
東京経済ドラゴンが向こうを泳いでいるようだ。
ローソンだ
ローソン大好き
ちなみに、ローソンではこの値段だった。さすがに高い。
色つきの手榴弾が売られていた。
食べ終わる前に必ず溶け始めるアイスを購入。
せっかく片手にアイスを持って短パンを履いているので、できるだけ緑の覗く道を選んで歩いて行く。
ここはくらぼね坂という場所らしい。8%とのことだ。何がだろう?
たのしー!サイコー!
こういう坂、自転車に乗った主婦が心配になる速さで下っていきません?
くらぼね坂 完
小さい用水路を見つけた。おやおや、何やら気になるものが…
Tカードが落ちていました。
良さげな住宅街を歩いて行く。
ラッキー神社だ。ラッキー神社とは、神社を目指していないのに、良さげな神社を偶然見つける現象をいう。
辺りがオレンジ色になってきた。
たぶん俺の脳みそもこんな感じだと思う。
下をゆきます
ここに立ち並ぶとある民家の玄関先で、男子中学生が漫画の貸し借りをしていた。いいものを見た。
ぷらぷら歩いていたら良い道に出た。たぶん片側が緑の道が好きなのだと思う。
緑地を見つけた。残念ながら開園時間外で中に入ることはできなかったものの、こういう場所に100円を払うのが好きだ。100円? 100円て!という気持ちになれるので。
というわけで、大通りに出た。ここから武蔵小金井まで歩くことにする。
すばらしい夕焼けである。雨雲も悪くはない。
散歩の終わりを告げる橙が街を覆う。武蔵小金井、本当に嫌味のない場所で歩いていて楽しかった。
どうやら、武蔵小金井は日本の標準時刻を決めている街らしい。この電光掲示板に表示されている時刻こそが、日本の正しい時刻であるということだ。
「早く退勤時間になってほしい」
「このまま時が止まればいい」
生活をするうえで幾度となく感じる、時間というものへのエゴ。ここ武蔵小金井では、我々がどうにもならないと既に知っているそんな我儘を、しかし確実に打ち砕くということだ。ここは日本の時刻をつかさどっているのだから。電子機器や腕時計に表示される、言わば二次情報である時刻が、すべてここから発信されていると考えると、色々と感慨深いものがある。
18時ほどに覗く夕焼けも、この時刻を気にしているのかもしれない。
暑そー
床ですみません。