尾道駅前の「ちょっとその辺」だけ歩きました
- 更新日: 2019/10/03
全然遠出とかしてないけど、知らない場所は駅前のちょっとその辺だけでも十分楽しい。根が京都人だから海があるだけでもう十分異国って気がする。
広島県は尾道に来ています。
尾道。それは海と山に挟まれた素敵な街。
海と山。と、このように書くと「神戸」っぽい気もしますが、実際足を運んでみるとこれがまた全然違う。
ミニマムな手触りというか、街の細部の優しい感触が向こうから飛び込んでくるというか。とにかく、今までで体験したことのない空間です。今日はそんな尾道を舞台に素敵な散歩をお届けしようと思います。
いや、まあ、曇ってるんですけれどね。
そんなことある?
瀬戸内の方って気候良いんじゃないの?「素敵な散歩をお届けしようと思います」じゃないのよ。
いや、わかる。別に曇ってても良い街だよ。
それはたぶんそう。
でも今日の僕は観光なんですよ。晴れているにこしたことないでしょうよ。
なんてゴネていると、ちょっとだけ天気が回復してきた。
え、そうなの?天気ってゴネたらイケるの?
よしよしよし、この調子。
ゴネたらいけるな。
雲が良い具合に南の方へ流れていってます。
今のうちに頑張ろう。
昔の人が山手のギリのギリまで住もうとした結果として、残った坂道の中の町並みがその魅力。坂道だけでもグッとくるし、山から南を見下ろすも良し。素敵な町並みのその向こうには青い海。その奥には向島、因島、生口島等の島々たち。
あ、でも今日は行きません。
なぜって、駅前のコインロッカーに空きがなかったから。
2泊分の服やらPCやらを携えて、あてもなく坂道を行ったり来たり。いやいや流石に無理。無理無理。
そんな目で見ないでよ。
僕だって行きたいよ。僕だって残念ですよ? ほんとうに。でもダメなもんはダメ。身体が持たないから。こちとら自称シティボーイ。マジで体力とか無いから。
ええねん、別に。どっちにしろ行ったことないねんから。十分楽しいから。
ほら、チビッ子なんてお魚さん眺めているだけで楽しいんだから。
要は考えようです。
でもほら、天気が良いから海沿いを歩くのは気持ち良いですよ。
道路を挟んで海の向かい側にはこんなお店がずらっと並びます。
海沿いのパン屋さん、素敵すぎますね。
海沿いの鮮魚店、チートじゃん。
あとさっきから水色の直線ラインが道路上をまっすぐ走っていますが、これは多分自転車と車両を分ける線です。
ひと昔前のグーグルストリートビュー感がありますが、そうではなくてリアルに存在する線です。
向こう岸は目で見えているのに行くにはフェリーに乗るよりほかない。
このもどかしさ、ポケモンで体験しましたね。
「なみのり」を覚える直前。あそこにアイテムあるのに~~~とやきもきしながら歩いてたどり着いた町のジムを制覇するとわざマシンがもらえる。
なるほど、そうか、尾道は水タイプのジムがあるらしい。見た目は完全にレモンなんだけど、実際の属性は草ではなく水、という変わったポケモンが生息する町。
しまなみ海道があるので、多分「マッハじてんしゃ」とかもこのエリアで貰える気がする。
ピンクの取っ手が可愛い。
尾道の隣の福山は薔薇の町だから、そういうことか? と思って写真を撮りましたが、いま冷静に考えると完全に僕の思い過ごしです。
鍋島歯科医院。
タイポが可愛いくてカラーリングも見やすい。しかも時計が付いているのはポイント高いですね。
時刻はお昼の1時半ごろ。ちょっとお腹すいたけど、どうしようか。
本通り商店街のアーケードへ移ります。今この写真は北を向いていて、後ろが海、商店街を挟んで奥が山です。
これまで海沿いに東西を歩いていましたが、ちょっとだけ北上します。
3択。
味とかではなく、選択肢で攻めてきた。
「スパゲティ専門店」だとアピールして味を担保したうえで、さらに少なすぎず多すぎない選択肢。
選べるけど、迷わない。
個人的にはすごい好感を持てる良いお店。こういうの近所に欲しいんだよな。
原チャリが多すぎるけど、絶対駐輪場じゃない不思議空間。
商店街に入りました。
ということで、また90度体の向きを変えて再び東西に沿って商店街の中を歩きます。
上田玩具店
なんかこういうレトロだけどどこか新しい、みたいなのは僕の頭の中にある「尾道っぽい」の基準を満たしますね。
パン屋航路
やかましい。
商店街より気持ちもう少しだけ北の山手へ。
全然関係ないけど、何か色違いのポケモンみたいなチャリありました。
タイポがイケてる「おのみち駅前矯正歯科」さん。
てかアレだな、普通に天気良いじゃん。
と思うと反対側には厚い雲があったりする。
この歩道橋をわたると山の方に行けるらしい。こういう人工物と自然の融合、まさにポケモンのダンジョン感があるな……。
超名物名所とまでは行きませんが、気持ちここで坂道を少しだけ味わおうと思います。
この歩道橋、あとから増築したらしいですね。
おお~~「っぽい」です。これこれ。
左側のブロック塀が異種格闘技を繰り広げている。
水平に忠実に積んであるゾーンと、傾斜に合わせて斜めに積まれているゾーン。よく見るのは前者の「水平に積む」な気がするけれど、「斜めに積む」のパターンもあるんだ。もしかすると気付かなかったかもしれないけど、ここまで露骨に境目があるとさすがに気付く。
なんでだろう。「斜めに積む」の方のお家が後からできたのかな。
見てください、すごい傾斜。
何かいろいろ途中みたいです。
盆栽とかは針金で向きを変えるそうですが、それの超デカい版って考えれば良いのかな。
満足したので帰ります。それにしてもすごい角度だ。
いやあ、びっくり。満足です。
君の名は!!!!!!!!!!!
外国人の観光客も。
そりゃ海外からはるばる来てたら多少松葉杖ついてても登るよね。
僕はもうこれ以上は遠慮しときますが……
商店街に戻ります。
これこれ!尾道っぽい風景、これです。
こういうのをお伝えしたかったのです本当は。
そんな尾道にも意外や意外タコス屋がありました。
尾道ともなると、もはやこのレベルの傾斜は「坂」に含まれないのかもしれない。
電線邪魔だな~~
でもこの電線込みで愛していこうと思います。
なかなかない「カド」の物件だと思いませんか。
裏側は室外機のパラダイスみたいになってました。
しまなみ信用金庫
地銀の名前を見ると、その土地の人たちのアイデンティティがわかる、みたいな持論を僕は持っています。地名や名物が色濃く反映されるけれど、銀行だからそこまではひねれない。だからこそ地銀のネーミングはある意味でその土地の「正解」なのです。
なるほど、なるほど。「しまなみ」か。
ちなみにさっきのアーケードでは「もみじ銀行」も見つけました。「もみじ」と「しまなみ」、尾道の人はどっちを使うひとが多いのでしょうか。またいつかきいてみたい。
あ、尾道ラーメン。
……に行く手前の横断歩道の足元。
点字ブロックの優先度はマンホールより強いらしい。
ラーメンを食べて、時刻は2時半を回りました。
もうちょっとだけ駅から離れて奥まで見てみます。
「互いに介護されない人生を過ごすために」
フォントと字間レイアウトはどう見ても「ズッ友だよ」のあの感じです。
まあでも介護の心配をする段階の夫婦、それはもう立派なズッ友ですよ。
妻と夫を大きく分かつように影が差していますが、他意はありません。筆者のカメラの腕が至らないだけです。決して一方的な介護など起こりません。安心してください。
看板がいちいちトリッキーで面食らう。
やっぱり知らない土地は歩いていて飽きない。
雲があっても、「これはこれで」とも思えるようになってきました。
そんなわけで大きく一周するような形で駅に戻ってきました。
今日はこのへんでお別れです。
ありがとう尾道
ありがとう急傾斜
ありがとう有害図書ポスト。
また近いうちにいつか必ず来ます。
今度は、しっかり荷物をロッカーではなくホテルに預けて……。
あ、この駅かなり新しいらしいです。
おわり
尾道。それは海と山に挟まれた素敵な街。
海と山。と、このように書くと「神戸」っぽい気もしますが、実際足を運んでみるとこれがまた全然違う。
ミニマムな手触りというか、街の細部の優しい感触が向こうから飛び込んでくるというか。とにかく、今までで体験したことのない空間です。今日はそんな尾道を舞台に素敵な散歩をお届けしようと思います。
いや、まあ、曇ってるんですけれどね。
そんなことある?
瀬戸内の方って気候良いんじゃないの?「素敵な散歩をお届けしようと思います」じゃないのよ。
いや、わかる。別に曇ってても良い街だよ。
それはたぶんそう。
でも今日の僕は観光なんですよ。晴れているにこしたことないでしょうよ。
なんてゴネていると、ちょっとだけ天気が回復してきた。
え、そうなの?天気ってゴネたらイケるの?
よしよしよし、この調子。
ゴネたらいけるな。
雲が良い具合に南の方へ流れていってます。
今のうちに頑張ろう。
尾道は坂道のまち
尾道といえば坂道。昔の人が山手のギリのギリまで住もうとした結果として、残った坂道の中の町並みがその魅力。坂道だけでもグッとくるし、山から南を見下ろすも良し。素敵な町並みのその向こうには青い海。その奥には向島、因島、生口島等の島々たち。
なぜって、駅前のコインロッカーに空きがなかったから。
2泊分の服やらPCやらを携えて、あてもなく坂道を行ったり来たり。いやいや流石に無理。無理無理。
そんな目で見ないでよ。
僕だって行きたいよ。僕だって残念ですよ? ほんとうに。でもダメなもんはダメ。身体が持たないから。こちとら自称シティボーイ。マジで体力とか無いから。
ということで近場を攻めます
今日は海岸通りとか、ちょっとすぐそこの尾道本通り商店街とかをブラっと見て回ります。ええねん、別に。どっちにしろ行ったことないねんから。十分楽しいから。
ほら、チビッ子なんてお魚さん眺めているだけで楽しいんだから。
要は考えようです。
気を取り直して
でもほら、天気が良いから海沿いを歩くのは気持ち良いですよ。
道路を挟んで海の向かい側にはこんなお店がずらっと並びます。
海沿いのパン屋さん、素敵すぎますね。
海沿いの鮮魚店、チートじゃん。
あとさっきから水色の直線ラインが道路上をまっすぐ走っていますが、これは多分自転車と車両を分ける線です。
ひと昔前のグーグルストリートビュー感がありますが、そうではなくてリアルに存在する線です。
向こう岸は目で見えているのに行くにはフェリーに乗るよりほかない。
このもどかしさ、ポケモンで体験しましたね。
「なみのり」を覚える直前。あそこにアイテムあるのに~~~とやきもきしながら歩いてたどり着いた町のジムを制覇するとわざマシンがもらえる。
なるほど、そうか、尾道は水タイプのジムがあるらしい。見た目は完全にレモンなんだけど、実際の属性は草ではなく水、という変わったポケモンが生息する町。
しまなみ海道があるので、多分「マッハじてんしゃ」とかもこのエリアで貰える気がする。
ピンクの取っ手が可愛い。
尾道の隣の福山は薔薇の町だから、そういうことか? と思って写真を撮りましたが、いま冷静に考えると完全に僕の思い過ごしです。
鍋島歯科医院。
タイポが可愛いくてカラーリングも見やすい。しかも時計が付いているのはポイント高いですね。
時刻はお昼の1時半ごろ。ちょっとお腹すいたけど、どうしようか。
本通り商店街のアーケードへ移ります。今この写真は北を向いていて、後ろが海、商店街を挟んで奥が山です。
これまで海沿いに東西を歩いていましたが、ちょっとだけ北上します。
3択。
味とかではなく、選択肢で攻めてきた。
「スパゲティ専門店」だとアピールして味を担保したうえで、さらに少なすぎず多すぎない選択肢。
選べるけど、迷わない。
個人的にはすごい好感を持てる良いお店。こういうの近所に欲しいんだよな。
原チャリが多すぎるけど、絶対駐輪場じゃない不思議空間。
商店街に入りました。
ということで、また90度体の向きを変えて再び東西に沿って商店街の中を歩きます。
上田玩具店
なんかこういうレトロだけどどこか新しい、みたいなのは僕の頭の中にある「尾道っぽい」の基準を満たしますね。
パン屋航路
やかましい。
商店街より気持ちもう少しだけ北の山手へ。
全然関係ないけど、何か色違いのポケモンみたいなチャリありました。
タイポがイケてる「おのみち駅前矯正歯科」さん。
てかアレだな、普通に天気良いじゃん。
と思うと反対側には厚い雲があったりする。
この歩道橋をわたると山の方に行けるらしい。こういう人工物と自然の融合、まさにポケモンのダンジョン感があるな……。
超名物名所とまでは行きませんが、気持ちここで坂道を少しだけ味わおうと思います。
この歩道橋、あとから増築したらしいですね。
おお~~「っぽい」です。これこれ。
左側のブロック塀が異種格闘技を繰り広げている。
水平に忠実に積んであるゾーンと、傾斜に合わせて斜めに積まれているゾーン。よく見るのは前者の「水平に積む」な気がするけれど、「斜めに積む」のパターンもあるんだ。もしかすると気付かなかったかもしれないけど、ここまで露骨に境目があるとさすがに気付く。
なんでだろう。「斜めに積む」の方のお家が後からできたのかな。
見てください、すごい傾斜。
何かいろいろ途中みたいです。
盆栽とかは針金で向きを変えるそうですが、それの超デカい版って考えれば良いのかな。
満足したので帰ります。それにしてもすごい角度だ。
いやあ、びっくり。満足です。
君の名は!!!!!!!!!!!
外国人の観光客も。
そりゃ海外からはるばる来てたら多少松葉杖ついてても登るよね。
僕はもうこれ以上は遠慮しときますが……
商店街に戻ります。
これこれ!尾道っぽい風景、これです。
こういうのをお伝えしたかったのです本当は。
そんな尾道にも意外や意外タコス屋がありました。
尾道ともなると、もはやこのレベルの傾斜は「坂」に含まれないのかもしれない。
電線邪魔だな~~
でもこの電線込みで愛していこうと思います。
なかなかない「カド」の物件だと思いませんか。
裏側は室外機のパラダイスみたいになってました。
しまなみ信用金庫
地銀の名前を見ると、その土地の人たちのアイデンティティがわかる、みたいな持論を僕は持っています。地名や名物が色濃く反映されるけれど、銀行だからそこまではひねれない。だからこそ地銀のネーミングはある意味でその土地の「正解」なのです。
なるほど、なるほど。「しまなみ」か。
ちなみにさっきのアーケードでは「もみじ銀行」も見つけました。「もみじ」と「しまなみ」、尾道の人はどっちを使うひとが多いのでしょうか。またいつかきいてみたい。
あ、尾道ラーメン。
……に行く手前の横断歩道の足元。
点字ブロックの優先度はマンホールより強いらしい。
ラーメンを食べて、時刻は2時半を回りました。
もうちょっとだけ駅から離れて奥まで見てみます。
「互いに介護されない人生を過ごすために」
フォントと字間レイアウトはどう見ても「ズッ友だよ」のあの感じです。
まあでも介護の心配をする段階の夫婦、それはもう立派なズッ友ですよ。
妻と夫を大きく分かつように影が差していますが、他意はありません。筆者のカメラの腕が至らないだけです。決して一方的な介護など起こりません。安心してください。
看板がいちいちトリッキーで面食らう。
やっぱり知らない土地は歩いていて飽きない。
雲があっても、「これはこれで」とも思えるようになってきました。
そんなわけで大きく一周するような形で駅に戻ってきました。
今日はこのへんでお別れです。
ありがとう尾道
ありがとう急傾斜
ありがとう有害図書ポスト。
また近いうちにいつか必ず来ます。
今度は、しっかり荷物をロッカーではなくホテルに預けて……。
あ、この駅かなり新しいらしいです。
おわり
おまけ
この散歩の前日、尾道のお隣は福山で筆者がテンヤワンヤした回はこちらになります。車社会でも、歩く。目指せ福山駅。|ジモトぶらぶらマガジン サンポー
広島県は東部、福山に来ております。僕は尾道観光のために広島に来ておりまして、尾道へ電車で20分程で往来できるこの福山を宿泊地に選んだわけでございます。ございます。ございますが……