5色の猿を見に行く
- 更新日: 2023/06/27
近所の山に住んでる「世界で一番美しい猿」。
こんにちは。ベトナム散歩者の寺内です。
私の住むベトナム中部・ダナンですが、アジアのビーチリゾートとしてホテルや商業施設の建設でどんどん都会感を出しているのですが、少し外れに行くとまだまだ自然豊かな街です。
例えばミーケビーチから見える観音さまのいるソンチャー半島・通称モンキーマウンテンは、その名の通り、猿が多いです。
▲ライフセーバーさんの先に見える白いものが観音さまとソンチャー半島
観音さまのお膝元、リンウン寺にも猿が多く、年々勢力を増している気がします。新正月にお参りに行った時は参拝者と同じくらい猿がいました。
▲リンウン寺のお猿さんたち
リンウン寺だけでなく、ソンチャー半島に位置するインターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾートに宿泊するとバルコニーにお猿さんが来ます。
▲部屋のバルコニーに先にチェックインしていたり、
▲デッキでくつろいでいたり、
▲窓際まで来て意味ありげに俯いていたりします。
とても可愛らしいのですが、お猿さんたちは結構凶暴だったりします。リゾートの窓際でおにぎりを食べていたらガラスを叩かれてヒィ!となったことも。笑
また、何か感染症を持っている可能性もあるのでむやみに食べ物をあげたり、触ったりしないようにしましょう!
そしてそんなソンチャー半島内部の自然保護区には絶滅危惧種に指定された保護動植物も多々存在します。中でもよく見かけるのが「アカアシドゥクラングール」。
みなさんは「アカアシドゥクラングール」という猿をご存知ですか?
私はベトナムに住むまで知らなかったのですが、ベトナム、ラオス、カンボジアの熱帯雨林などに生息しているお猿さんです。
このお猿さんは顔面はオレンジ、顔周り・前腕・尻と尾は白、肩・腰・手足は黒、首と脛はワインレッド、胴体は灰色と5色の毛色が特徴なのです。オシャレですよね。
「世界で一番美しいサル」の異名も持っていて、絶滅危惧種1B類のお猿さんなのです。
ベトナム戦争時の枯葉剤や爆弾が、アカアシドゥクラングールの住処を奪ってしまい、数が激減してしまったそうです。
今回はソンチャー半島に生息する5色の猿「アカアシドゥクラングール」に会いに行ってみました。
「アカアシドゥクラングール」の生息するエリアは赤丸内の通称・モンキロード沿いです。(地図だと一本道しか表示されていませんが細い道がたくさん入り組んでいます)
まずソンチャー自然保護区のモンキーロード内に入るにはマニュアルバイクでないとNG。入り口にいる警備員さんに止められてしまいます。
▲モンキーロードへ向かう道にも「オートマNG」の看板
▲その他諸々のルールなど。“武器を持ち込まない”とか。
この日もオートマで来て警備員さんに止められている外国人がいました。「俺のバイクは大丈夫だ!」と言っていましたが、結構な山道なのでオートマだと登れないのです。
ちなみに車(24席以下)、マウンテンバイク、徒歩であれば入れます。
中に入る時は代表者が名前と電話番号を書きます。
▲ここが入り口。と、警備犬?
半島の自然保護区は一周回ろうとすると3時間くらいかかるので徒歩やマウンテンバイクの場合は注意です。
▲徒歩で登る人たち
▲ダナンが一望できるポイント。ガードレール外…危ないよ。
モンキーロードを進んでいくと、「アカアシドゥクラングール」がよく出没する?スポットには看板が立っています。親切ですね。
▲この看板があるポイントで見れることが多い気がする
看板には「Forest : Value of life from nature」的なことが書いてあります。多分。
アカアシドゥクラングールは攻撃的ではないのですが、大きな音などに敏感で人間の気配がするとすぐ移動してしまうので注意です。
何度かバイクを停めては木の揺れや鳴き声がしないか耳を澄ましますが、なかなかいない…。コロナ以前は結構すぐに見つけられた気がしたのですが、数が減ってしまったのかしら…と心配に。
▲手持ちぶさたで撮った猿の看板写真ばかりが増えていく・・
▲手持ちぶさたで撮った山とベトナム軍のレーダーサイト。
いくつかのいそうなポイントで止まったり休憩などして、「もしかしてもう人間が通るところには出てきてくれないのでは」と思いながら1時間程徘徊しているとやっと…
いました!!
▲せっかくこちらを見つめているのに興奮でブレてしまう私の手
▲ピントがせっかく合うも顔が葉で隠れてしまいました
このお猿さんですが、思っているよりでかいです。ニンゲンの子供くらいの大きさ!(当社比)先程紹介した普通の猿よりも体はでかいのに繊細。
色鮮やかで、おしゃれ上級者の為す技のような配色。パリコレか?さすが「世界で一番美しい猿」。
もっと上手く撮りたいと思ったのですが、チャンス時間は短くすぐどこかへ行ってしまいました。
他のエリアへ…
バスーカレンズを持ったベトナム人ご婦人に遭遇。
ご婦人に肖ったら私も見れそう、ということで停車し待機。
小声で「あそこから電線渡って来そうだよね」なんてご婦人と話していたら、「見ろ!あそこに群れがいる!そろそろ来るぞー!」的なことを大声で言うベトナム人男性が。
「え、うるさい…」と軽蔑の視線を送りつつ無視をしていたらバズーカ婦人の旦那さまでした。ご婦人が静かに一喝し、事なきを得ました。
そしてやっと登場!群れです!
体はやっぱりでかい。そしてしっぽが細長い!
こんなに派手で大きいのに、見つけづらい不思議…。動きもダイナミックで、木から木へジャンプする姿もかっこいい。
上手く撮れませんでしたが赤ちゃんもいてとても可愛かったです。
以下、比較的上手に撮れた写真を。
実はこの日の私は一眼レフを持っていったにも関わらず、「重いから望遠レンズは置いていこう」なんて持っていかなかったら全然アップで撮れず。結局スマホで撮りました。野生動物、ナメてはいけません。
彼らは生活のほとんどを木の上で過ごすので、大体好みの葉っぱ(主食)の生えている木にいます。
基本的に群れで行動するそうなのですが、よく観察していると、たまにひとりの子もいました。
親離れしたばかりなのか?
ひとりの時間も大事にしたいタイプ?気持ちわかる。
▲ひとりを楽しみたいタイプ?
山の頂上には“ヴォンカン家”という名称の、ちょっとした休憩スペースがあります。
▲物思いにふける猿の像があります
この休憩スペースで「飲み物が唯一買える」と聞くのですが、私は一度もその売り子さんに会ったことがありません。タイミングが合わないようです。
自然保護区は結構みなさんサイクリングやワンちゃんの散歩、ツーリングなどに来ている人も多いのです。
先日写真のワンちゃん2匹と通り縋った時に一瞬イノシシかと思って震えました。
知人がイノシシを見た!と言っていたのですが、私はまだ遭遇したことがないのでドキドキします。
“シカ注意!”の看板も山中にあるのですが、シカにも会ったことないです。
売り子、イノシシ、シカには縁がないようです。
ソンチャー半島をぐるっと回ると「ブラックストーンビーチ」というビーチがあります。
道が狭い&バイクでは途中までしか行けないので結構歩きます。
元気な時は寄りますが、私はいつも山の気温差や高低差にやられてスルーしがちです。
▲以前元気な時に寄った、ブラックストーンビーチ
夕日を見ると「帰らなきゃ!」という気持ちになりますよね。
山なので天気も変わりやすいし、暗くなったら危ないのでそろそろ帰りましょう。
▲帰り道にも親子が。
アカアシドゥクラングール、上手に写真が撮れるかはわかりませんが、また会いに行きたいと思います。
日本国内だと横浜の「よこはま動物園ズーラシア」と山口県の「徳山動物園」で会えるようですので、興味のある方は行ってみてくださいね。
前回の反省を活かし、私も持っている一番大きい望遠レンズを持って。
▲山を登る友人夫妻
天気に恵まれすぎ、めちゃくちゃ暑い…!山、もっと涼しくなかったっけ?と思いながら道を進んでいくと友人のバイクが疲れてしまったようで(休ませると直るらしい)頂上の“ヴォンカン家”で少し休憩することに。
そこにはこちらに微笑むオジサンの姿が。
え!噂の売り子ってこれ?!思ったよりもガチの屋台!!
アカアシドゥクラングールに会う前に、私の中で都市伝説と化していた売り子のオジサンに会えました。レッドブルを購入し、休憩していると猿の鳴き声が。
もしや…?
なんだ、君かぁ〜。
でも待って、赤ちゃんがいる!!
▲エケチェン…!
かわいい〜。
どうやらここで休憩する人々からお菓子のおこぼれをもらうべく、よく見ると猿の群れがたくさんいました。
休憩を経て、いざアカアシドゥクラングールの多い道へ。
道をゆっくり進むと、バズーカレンズを持ったオジサンが。もしや!?
小声で「猿いる…?」と聞くと、「ほら、12時の方向!」と。
(拙いベトナム語で話しているため、はじめ“12時”と言われた時、普通に「は?今12時だっけ!?」と思ってしまった)
いました!!
この間は見つけるまで1時間ほどかかりましたが、今回は「よし探すぞ!」となってから15分くらい。友人夫妻に「この間なかなか見つからなかった」なんて言っていた手前、あっさり見つかったのが逆に気まずい。レア感ないじゃないですか?
やっぱりでかい。ほわほわの毛が可愛らしいです。
よく見ると上には赤ちゃんを連れたお母さん猿も。
▲よーく見ると胸に赤ちゃんを抱えてる
佇まいが何とも人間臭いけど、どこかへ行かずしばらく撮らせてくれました。
一生懸命撮っていると先程のバズーカオジサンは先に進んで行っていました。
これ、先にもっといるな?という予感と同時に、
バズーカレンズを持ってる人のそばで撮ればうまく撮れるのでは?と思い、次から肖ることに!
▲バズーカオジサンに肖る私と友人夫婦。バズーカオジサンは次のスポット探し中
そして今回撮れた写真がこちら!
前回よりだいぶうまくなったと思いませんか…?
当たり前ですが、それぞれ顔つきも毛並み、ヘアスタイル?も違くて、今回は猿たちの個性を撮れた気がします!
「アカアシドゥクラングールをのぞく時、アカアシドゥクラングールもまたこちらをのぞいているのだ」的な。
▲何者かの手が写った心霊写真にも見えなくもないが、移動してきた仲間猿の手
今回の勝因はバズーカオジサンとの出会いと友人のサポート、そして猿が繁殖期?なのかたくさんいたことだと思います。
▲ありがとうバズーカニキ!
コロナ以前より減ってしまったかと心配していたのですが、たくさんの群れに会えて安心しました。
これからも平和にソンチャー半島で生きて欲しいと思います。
▲やはり繁殖期?撮りごろなのか、バズーカレンズ軍が多かった
帰り道はちょうど夕日が沈んでいくところで、友人がとても感動していました。
友人「お猿さんよりも夕焼けにテンション上がったわ〜!」
おわり
私の住むベトナム中部・ダナンですが、アジアのビーチリゾートとしてホテルや商業施設の建設でどんどん都会感を出しているのですが、少し外れに行くとまだまだ自然豊かな街です。
例えばミーケビーチから見える観音さまのいるソンチャー半島・通称モンキーマウンテンは、その名の通り、猿が多いです。
▲ライフセーバーさんの先に見える白いものが観音さまとソンチャー半島
観音さまのお膝元、リンウン寺にも猿が多く、年々勢力を増している気がします。新正月にお参りに行った時は参拝者と同じくらい猿がいました。
▲リンウン寺のお猿さんたち
リンウン寺だけでなく、ソンチャー半島に位置するインターコンチネンタル・ダナン・サン・ペニンシュラ・リゾートに宿泊するとバルコニーにお猿さんが来ます。
▲部屋のバルコニーに先にチェックインしていたり、
▲デッキでくつろいでいたり、
▲窓際まで来て意味ありげに俯いていたりします。
とても可愛らしいのですが、お猿さんたちは結構凶暴だったりします。リゾートの窓際でおにぎりを食べていたらガラスを叩かれてヒィ!となったことも。笑
また、何か感染症を持っている可能性もあるのでむやみに食べ物をあげたり、触ったりしないようにしましょう!
そしてそんなソンチャー半島内部の自然保護区には絶滅危惧種に指定された保護動植物も多々存在します。中でもよく見かけるのが「アカアシドゥクラングール」。
みなさんは「アカアシドゥクラングール」という猿をご存知ですか?
私はベトナムに住むまで知らなかったのですが、ベトナム、ラオス、カンボジアの熱帯雨林などに生息しているお猿さんです。
このお猿さんは顔面はオレンジ、顔周り・前腕・尻と尾は白、肩・腰・手足は黒、首と脛はワインレッド、胴体は灰色と5色の毛色が特徴なのです。オシャレですよね。
「世界で一番美しいサル」の異名も持っていて、絶滅危惧種1B類のお猿さんなのです。
ベトナム戦争時の枯葉剤や爆弾が、アカアシドゥクラングールの住処を奪ってしまい、数が激減してしまったそうです。
今回はソンチャー半島に生息する5色の猿「アカアシドゥクラングール」に会いに行ってみました。
「アカアシドゥクラングール」の生息するエリアは赤丸内の通称・モンキロード沿いです。(地図だと一本道しか表示されていませんが細い道がたくさん入り組んでいます)
まずソンチャー自然保護区のモンキーロード内に入るにはマニュアルバイクでないとNG。入り口にいる警備員さんに止められてしまいます。
▲モンキーロードへ向かう道にも「オートマNG」の看板
▲その他諸々のルールなど。“武器を持ち込まない”とか。
この日もオートマで来て警備員さんに止められている外国人がいました。「俺のバイクは大丈夫だ!」と言っていましたが、結構な山道なのでオートマだと登れないのです。
ちなみに車(24席以下)、マウンテンバイク、徒歩であれば入れます。
中に入る時は代表者が名前と電話番号を書きます。
▲ここが入り口。と、警備犬?
半島の自然保護区は一周回ろうとすると3時間くらいかかるので徒歩やマウンテンバイクの場合は注意です。
▲徒歩で登る人たち
▲ダナンが一望できるポイント。ガードレール外…危ないよ。
モンキーロードを進んでいくと、「アカアシドゥクラングール」がよく出没する?スポットには看板が立っています。親切ですね。
▲この看板があるポイントで見れることが多い気がする
看板には「Forest : Value of life from nature」的なことが書いてあります。多分。
アカアシドゥクラングールは攻撃的ではないのですが、大きな音などに敏感で人間の気配がするとすぐ移動してしまうので注意です。
何度かバイクを停めては木の揺れや鳴き声がしないか耳を澄ましますが、なかなかいない…。コロナ以前は結構すぐに見つけられた気がしたのですが、数が減ってしまったのかしら…と心配に。
▲手持ちぶさたで撮った猿の看板写真ばかりが増えていく・・
▲手持ちぶさたで撮った山とベトナム軍のレーダーサイト。
いくつかのいそうなポイントで止まったり休憩などして、「もしかしてもう人間が通るところには出てきてくれないのでは」と思いながら1時間程徘徊しているとやっと…
いました!!
▲せっかくこちらを見つめているのに興奮でブレてしまう私の手
▲ピントがせっかく合うも顔が葉で隠れてしまいました
このお猿さんですが、思っているよりでかいです。ニンゲンの子供くらいの大きさ!(当社比)先程紹介した普通の猿よりも体はでかいのに繊細。
色鮮やかで、おしゃれ上級者の為す技のような配色。パリコレか?さすが「世界で一番美しい猿」。
もっと上手く撮りたいと思ったのですが、チャンス時間は短くすぐどこかへ行ってしまいました。
他のエリアへ…
バスーカレンズを持ったベトナム人ご婦人に遭遇。
ご婦人に肖ったら私も見れそう、ということで停車し待機。
小声で「あそこから電線渡って来そうだよね」なんてご婦人と話していたら、「見ろ!あそこに群れがいる!そろそろ来るぞー!」的なことを大声で言うベトナム人男性が。
「え、うるさい…」と軽蔑の視線を送りつつ無視をしていたらバズーカ婦人の旦那さまでした。ご婦人が静かに一喝し、事なきを得ました。
そしてやっと登場!群れです!
体はやっぱりでかい。そしてしっぽが細長い!
こんなに派手で大きいのに、見つけづらい不思議…。動きもダイナミックで、木から木へジャンプする姿もかっこいい。
上手く撮れませんでしたが赤ちゃんもいてとても可愛かったです。
以下、比較的上手に撮れた写真を。
実はこの日の私は一眼レフを持っていったにも関わらず、「重いから望遠レンズは置いていこう」なんて持っていかなかったら全然アップで撮れず。結局スマホで撮りました。野生動物、ナメてはいけません。
彼らは生活のほとんどを木の上で過ごすので、大体好みの葉っぱ(主食)の生えている木にいます。
基本的に群れで行動するそうなのですが、よく観察していると、たまにひとりの子もいました。
親離れしたばかりなのか?
ひとりの時間も大事にしたいタイプ?気持ちわかる。
▲ひとりを楽しみたいタイプ?
山の頂上には“ヴォンカン家”という名称の、ちょっとした休憩スペースがあります。
▲物思いにふける猿の像があります
この休憩スペースで「飲み物が唯一買える」と聞くのですが、私は一度もその売り子さんに会ったことがありません。タイミングが合わないようです。
自然保護区は結構みなさんサイクリングやワンちゃんの散歩、ツーリングなどに来ている人も多いのです。
先日写真のワンちゃん2匹と通り縋った時に一瞬イノシシかと思って震えました。
知人がイノシシを見た!と言っていたのですが、私はまだ遭遇したことがないのでドキドキします。
“シカ注意!”の看板も山中にあるのですが、シカにも会ったことないです。
売り子、イノシシ、シカには縁がないようです。
ソンチャー半島をぐるっと回ると「ブラックストーンビーチ」というビーチがあります。
道が狭い&バイクでは途中までしか行けないので結構歩きます。
元気な時は寄りますが、私はいつも山の気温差や高低差にやられてスルーしがちです。
▲以前元気な時に寄った、ブラックストーンビーチ
夕日を見ると「帰らなきゃ!」という気持ちになりますよね。
山なので天気も変わりやすいし、暗くなったら危ないのでそろそろ帰りましょう。
▲帰り道にも親子が。
アカアシドゥクラングール、上手に写真が撮れるかはわかりませんが、また会いに行きたいと思います。
日本国内だと横浜の「よこはま動物園ズーラシア」と山口県の「徳山動物園」で会えるようですので、興味のある方は行ってみてくださいね。
GWまた行った
最近日本からダナンに移住してきた友人にアカアシドゥクラングールについて熱弁し続けたところ、「GW見に行こう!」とのことで、またもや行ってきました“モンキーロード”。前回の反省を活かし、私も持っている一番大きい望遠レンズを持って。
▲山を登る友人夫妻
天気に恵まれすぎ、めちゃくちゃ暑い…!山、もっと涼しくなかったっけ?と思いながら道を進んでいくと友人のバイクが疲れてしまったようで(休ませると直るらしい)頂上の“ヴォンカン家”で少し休憩することに。
そこにはこちらに微笑むオジサンの姿が。
え!噂の売り子ってこれ?!思ったよりもガチの屋台!!
アカアシドゥクラングールに会う前に、私の中で都市伝説と化していた売り子のオジサンに会えました。レッドブルを購入し、休憩していると猿の鳴き声が。
もしや…?
なんだ、君かぁ〜。
でも待って、赤ちゃんがいる!!
▲エケチェン…!
かわいい〜。
どうやらここで休憩する人々からお菓子のおこぼれをもらうべく、よく見ると猿の群れがたくさんいました。
休憩を経て、いざアカアシドゥクラングールの多い道へ。
道をゆっくり進むと、バズーカレンズを持ったオジサンが。もしや!?
小声で「猿いる…?」と聞くと、「ほら、12時の方向!」と。
(拙いベトナム語で話しているため、はじめ“12時”と言われた時、普通に「は?今12時だっけ!?」と思ってしまった)
いました!!
この間は見つけるまで1時間ほどかかりましたが、今回は「よし探すぞ!」となってから15分くらい。友人夫妻に「この間なかなか見つからなかった」なんて言っていた手前、あっさり見つかったのが逆に気まずい。レア感ないじゃないですか?
やっぱりでかい。ほわほわの毛が可愛らしいです。
よく見ると上には赤ちゃんを連れたお母さん猿も。
▲よーく見ると胸に赤ちゃんを抱えてる
佇まいが何とも人間臭いけど、どこかへ行かずしばらく撮らせてくれました。
一生懸命撮っていると先程のバズーカオジサンは先に進んで行っていました。
これ、先にもっといるな?という予感と同時に、
バズーカレンズを持ってる人のそばで撮ればうまく撮れるのでは?と思い、次から肖ることに!
▲バズーカオジサンに肖る私と友人夫婦。バズーカオジサンは次のスポット探し中
そして今回撮れた写真がこちら!
前回よりだいぶうまくなったと思いませんか…?
当たり前ですが、それぞれ顔つきも毛並み、ヘアスタイル?も違くて、今回は猿たちの個性を撮れた気がします!
「アカアシドゥクラングールをのぞく時、アカアシドゥクラングールもまたこちらをのぞいているのだ」的な。
▲何者かの手が写った心霊写真にも見えなくもないが、移動してきた仲間猿の手
今回の勝因はバズーカオジサンとの出会いと友人のサポート、そして猿が繁殖期?なのかたくさんいたことだと思います。
▲ありがとうバズーカニキ!
コロナ以前より減ってしまったかと心配していたのですが、たくさんの群れに会えて安心しました。
これからも平和にソンチャー半島で生きて欲しいと思います。
▲やはり繁殖期?撮りごろなのか、バズーカレンズ軍が多かった
帰り道はちょうど夕日が沈んでいくところで、友人がとても感動していました。
友人「お猿さんよりも夕焼けにテンション上がったわ〜!」
おわり