考えさせられる街の手書き
- 更新日: 2023/05/04
クイズ:誰のことを指しているでしょうか?
シン・路上観察ちゃんです。
散歩をしていると考えさせられる意味深な素敵な手書きに出会います。
「休業期間が2週間ということは、コロナにり患したのかな?」
や
「この言い回しをするということはこの作者の年齢はこのくらいか…」
などなど。
皆様も是非ご一緒に考えてみてください。
■見た目と心のズレ
人間界では心と身体の性が一致しないのは良くある話で、似たようなことがお花界隈でも起こりつつあると示唆しているのかもしれません。
見た目はペットボトルだが心はお花…堂々たる書きっぷり、本人がお花というのであればこれはもうお花です。
心配なのは見た目はお花で心はペットボトルの物体が現れた場合です。果たして人類はそれを受け入れることが出来るのでしょうか。個性のあまりないペットボトルがこの写真のように自己主張出来るのでしょうか。
そんな時の心のケアも今のうちから考えておいた方がいいかもしれません。
■長屋に存在する松岡と山本の人数を求めよ
大阪某所で発見した長屋の手書き貼り紙です。長屋の結束力の美しさも注目ですが、2枚に記載されている(となりの)が非常に気になります。わざわざ書かないといけないということは、(まえの)と(ななめまえの)の松岡と山本がいることになります。
状況を整理しましょう。
パターン1
松岡 | 山本 | Aさん | Cさん |
(a)松岡or山本 | (b)山本or松岡 | (c)山本or松岡 | Dさん |
Aさん | 松岡 | 山本 | Bさん |
(a)山本or松岡 | (b)山本or松岡 | (c)山本or松岡 | (c)山本or松岡 |
の配置が考えられます。
よって、松岡と山本は少なくとも1人以上、最大で5人が長屋に存在しえます。
山本と松岡だらけの長屋、気になります。
■流行り病の示唆
わかりやすく2週間休業時期が延びているのがいいです。コロナと書かずしてコロナを想像させる純文学のような貼り紙。余分に1日休んでいるところ、コロナであっても崩れない筆跡と重要なことを朱色にする余裕が素敵です。
■大阪府在住 60代 男性
シティディズニーというアパートのゴミ箱です。いかがでしょうか。「デズニー」から加齢臭が漂ってきて非常に良いです。間違いなく60代男性ですし(70代なら「シティ」が「シテー」になる)、このごみ箱はコーナンの2階で買っています(もちろん現金払い)。
■表と裏を考える
どう見てもすのこの裏ですが、「表にしてほす」ようなので表なのでしょう。想像力とは少し違いますが裏表とは何かを考えさせてくれる良いすのこです。これが表なら裏は我々の想像を絶する裏なのでしょう。
あいにくひっくり返す勇気はなく、本当の裏は確認できませんでした。
■なぜイライラしているのか
黒猫を探している素敵な貼り紙です。「それしか言えません」や「黒ネコは写真があっても黒ネコです」、「私は見ればわかります」など後半のたたみかけがとにかくすごい。愛ネコが見つからない怒りと、方々から黒ネコに関する質問攻めにあった挙句違う黒ネコしか見つけてこない大阪市民へのイライラがあふれています。一体どんな黒ネコなのでしょうか。
「黒ネコは写真があっても黒ネコです」ってどういうこと?
■「スノーボード」「てんさい」「1」
ヒントを小出しにするタイプのクイズのようです。No1の天才スノーボーダーということは平野歩夢選手でしょうか?想像力を促す示唆に富んだ手書きと環境です。
■純粋撤去
撤去するものをなくした結果、撤去できない「撤去」が残った路上です。なんと哲学的なのでしょう。ここに何かをおけば撤去してもらえそうです。でもそこには、どうしても撤去できない「撤去」がぽつんと居座り続けます。果たして「撤去」が撤去される日は来るのでしょうか。
おわり