平日の昼間にビジネス街を散歩したい
- 更新日: 2021/07/27
東京のビジネス街のロマンを探しに行きました
東京のビジネス街が好きだ。仕事は反吐が出るほど嫌いだが、それを象徴するビル群はなぜか美しい。金持ちが嫌いなのに、ウォール街の映画なんかをよく観る。「何だよこのクソ高いビル。何が何でどういう仕事をするんだよ」と摩天楼を見上げ、自分のことを資本主義の敗者だと実感することが気持ちいいのかもしれない。俺は負け犬になりたくて東京にやってきたのだ。
ビジネス街が好きな理由はほかにもある。上京したばかりの19歳の頃、あるバイトの面接で有楽町へ行ったのだが、自分の思い描いていた東京という街がそっくりそのまま目の前にあって、メロメロになった覚えがある。高いビルに、緑の整備された道に、カフェのテラス席。カフェのテラス席には、Macbookを広げているサラリーマンも、新聞を広げているサラリーマンもいた。東京で最先端の仕事をする彼らが、田舎者の想像通りの昼下がりを送っていることに感動を覚えた。有楽町。それから何度か行く機会はあったが、当然その日ほどの感動は無い。最近は「なんか汚いな」とすら思う。
とにかく、俺が最も東京というものを感じるのがビジネス街なのだ。しかし俺は就職だけはしたくない。というか、いま就職したところで彼らと同じように高層ビルで働くことなどできないだろう。仮に働けたとしたって、俺は勤務中に給湯室に行きまくるためクビになるに違いない。
だから、散歩をするのだ。散歩に学歴や家柄は関係ない。俺は努力ができない代わりに、人より面白く散歩をすることができる。年下の若者がスーツを着て立派に仕事をしている様を見ることになるだろうから、「俺は散歩が面白い」というのを信じて気を強く持つしかない。それと、ここからは敬語で執筆させていただく。前振りパートでは常体を、散歩パートでは敬語を使うのが一番やりやすいからだ。
というわけで、東京駅にやって来ました。個人的にビジネス街といえば八重洲なので、いったん八重洲を歩いてみたいと思います。そのまま丸の内や有楽町に抜ける散歩です。あー楽しみ!
どこに行くわけでもないのに、東京駅を降りるとやっぱり胸が躍りますね。僕が初めて東京に来て、初めて降り立った駅も東京駅でした。「ここが東京かあ・・・」と胸を躍らせながらそのまま京浜東北線に乗り、埼玉県まで行って埼玉県に住み始めました。自分でも何がしたかったのかわかりません。
序盤の序盤ですが、今回の散歩でひとつだけ分かったことがあります。僕はメチャクチャ写真を撮るのが下手だということです。いま写真フォルダを見返してみてもまあヒドいです。これから両ヒジでスマホを挟んで撮ったみたいな安定感のない写真が延々と続きますがご容赦ください。今回の記事は裏テーマとして、僕がいかに写真を撮るのが下手か、そして散歩をするのが下手か、という点にも注目していただけると嬉しいです。
なんか同じビルをもう一枚撮ってて、同じく下手ですね。まあなんか、晴れててよかったね。
こういう訳のわからない窓の感じとかが好きなんですよ。こういう風景って現代ではすっかり当たり前ですけど、いま一度よく考えてみてください。この窓ヘンでしょう。おしゃれですけどね。
こっち側(東西南北の分からない奴がよく言う言葉)に向かって歩いて行きます。
うーん、素晴らしいですね。自然と文明が共存しています。
こんなスケスケの建物の中で一体どんな仕事が行われているというんだ
なんだこの写真
さあ、こっち側をずっと行くとでかい交差点に出ました。なんだか、この写真だけ見ると地方都市っぽい気もしますね。
横断歩道をこちら側に渡っていきます。この時点で既に、自分が今どこにいるのかを見失っています。僕には本当に方向感覚がありません。この間、新宿を出発して1時間半歩いたら西新宿に到着しました。
スマートなスーツ姿の社会人と、こんな平日にこんなとこで何やってんだよという私服の若者が混在していて、意外とビジネス街というのもこんなもんだなと思い始めました。せわしなく働く現代人を尻目にワイドパンツを履いていてやろうという目論みだったのですが、普通にビジネス街を楽しんでいきたいと思います。
注意なんだ
冷静に考えてください。変ですよこんな建物
知ってる会社がありました!がんばれよ、知ってる会社!
なに屋さんなのか分かりませんでした。RPGで全回復できる建物みたいです
『オービック』という全然知らない会社なんですけどでかすぎたので写真を撮りました。下手ですね。
これももう1枚撮りましたが、撮るのが下手すぎて名誉毀損で訴えられるかもしれない
アー東京!東京東京東京!!!
またしても知ってる会社を見つけました。シャーペン屋さんです。
緑が点在しているのが良いですね。僕は『アネゴ』というドラマが好きだったので、こんなところで働いてオフィスラブをするのが夢でした。今は家で立ち上がらないことが夢です。
この写真は何だかまっすぐでいいですね。まさにビジネス街といった心躍る道をズンズク歩いて行きます。
明治屋の京橋ストアーを見つけました。ジャムが売っていました。いつか自分のお金でジャムを買うというのを当面の目標にします。
毎日ここを通勤している人にとっては見たくもない光景なんでしょうが、何の責任も負っていない僕からすると非常に東京らしく楽しい道です。責任を負わない、というのは、現代を生きる上で非常に有用なライフハックです。
初めて一度にこれだけのウエディングドレスを見た
ナイヴズ・アウトだ
すき家を見ると安心しますが、心なしか肩身が狭そうです。
右奥の茶色のやつみたいな、なんか客船みたいな建物好きなんですよね。ああいうのを見かけるたびに「タイタニックだ」と言い、タイタニックではないので、「タイタニックじゃなくない?」と言われます。
あとから知ったのですが、日本橋高島屋という重要文化財だそう。重要文化財をひとつも知らない。
日本橋駅に到着しました。日本橋駅があるということは、どうやらここは日本橋らしい。そろそろお腹が空いてきたので、何かいいお店を見つけたいところです。
この建物の前で若いスーツの男性が、お偉いさんみたいな高齢の男性を丁重に高級車に案内していくところを見て、「わっ犯罪者だ!!」と思ってしまいました。ドラマとか映画ではそういう人って大体犯罪者なので
いきなり杉並区が現れるからビックリしますね
京都銀閣寺ますたというお店でラーメンを食べました。マジでうまかったです。
さあ、完全に回復したので引き続き歩いて行きます。散歩はいいんですが、お腹がいっぱいになった後に「さあ働くぞ」という気になれる人すごすぎる。そんなの、理に適っていない。食べたあとは横になるべきなんである
大手町に辿り着きました。乗り換えの街。僕も幾度となく乗り換えたことがあります。
これが実写だと信じられますか?まるでCGみたいじゃないですか?だってよく考えてみてください。こんな建物どうやって作るんですか?
赤レンガ駅舎を久しぶりに見たかったので、東京駅のこっち側(東西南北の分からない奴がよく使う言葉)に戻ってきました。
赤レンガ駅舎を正面から撮るときは、「ある企画で仕方なく撮影しています。私は田舎者ではありません。東京7年目です」というプラカードを掲げる必要があるなと思いました。それくらい、何だか恥ずかしかったです。
アメリカまで続いてそうな道
オリンピック会場これだったら面白いですね
東京駅・完。
これも、なぜか正面から撮るのが恥ずかしくてこの角度で撮影した愛のオブジェ。何事にも正面から向き合いたくない、という情けない心理の表れなのかもしれない。
さて、若干毛色の違うこの道を歩いて、有楽町へと向かっていきたいと思います。この通り歩きタバコをしている人とすれ違ったんだけど、Tシャツの首元がダルンダルンすぎて、俺とすれ違うまでに何度も胸ぐらを捕まれたのではないかと思った。
そういうことをやって炎上したYouTuberなんかがいましたが、実際道路の真ん中で寝たいよな
さすがに疲れて来たので、どこか煙草の吸える喫茶店でもないかと探し始めます。この辺は本当にスーツの人としかすれ違わなかった。スーツ・ストリートです
東京駅へのかわいい入口を発見
たくさん数字が書いてあります。なんか陸上大会の記録とかなのかな?
洒落こいてる道を見つけたので歩きこきたいと思います
こんな車道は無い
すれ違ってすみません、という気持ちになりながら歩いています
?
主人公の背中の傷みたいな照明
もしかしたら、9と4分の3番線的な入口なのかもしれない。
出た!テラス席!東京に7年住んだところで、テラス席を見ると「わあ、テラス席」と思うのをやめられません。
何を考えているのか分からないが、しかし確実にこちらを見ているということだけは分かる異様な存在
向こう側に知っているブランドのお店があったので写真を撮ろうとしましたが、植物に邪魔をされました
さあ、しばらく適当に歩いていると駅前じみた景色になってきました。ついに有楽町に到着です。
サトウ製薬のゾウってカワイイよなー
有楽町駅前に到着しました。ヤッター!一番好きな街。久しぶりに京浜東北線の青色を見ました。
こんな下手な写真撮るために立ち止まるなよな
「有楽町だあ~」と思いながら歩いていると、急に西武新宿駅前みたいな突き当りが現れてビックリしました。
ビジネス街というよりは、そろそろ庶民的な味わいの街並みになってきました。しかし車道に緑が沿っていて大変すばらしいですね。ここらで喫茶店を探していきたいと思います。
何やら地下への階段があったので下ってみることに。なんかこの看板?サイネージ?かっこよくないですか
ここは東京交通会館という場所らしい。少し探索してみましょう。
お土産屋さんなんかがずらりと並ぶ商店街のような空間。何を買うわけでもありませんが、こういう場所を歩くだけで非日常の特別感を味わえます。1円も金を落とさないくせに、お菓子の匂いとか店員さんの活気とかだけ吸収しながら練り歩くだけの醜い妖怪なので・・・
吸えそうだ!と思いながら店内を覗いてみると、喫煙ブースはありましたが席での喫煙は禁止でした。うーん、残念。喫煙ブースがあるだけでも相当ありがたいんですけどね。
パンダショップを発見。カワイー
歩いてみると結構あっという間でしたが、東京交通会館、楽しい地下街でした。喫煙可の喫茶店がもうひとつあったんですが、そこは満席でした。アー、座りたい
外に出て、喫茶店を探しながら適当にぶらぶら歩いてみます。
なんか突き当りに警察署があって行き止まりだったので急いで引き返しています。ビックリしました。警察署へ行く用の道だったみたいです
現代的な街並みや高層ビル群に疲れたので、さびれたアーケードを歩いて中和をすることに。電車が走るたびにゴゴゴと揺れる感じは、なんかすごい共存している感があって良いですよね
このあたりはタバコの吸い殻なんかが散乱してて治安がわるかったですね
実は、ツイッターでフォロワー様から教えていただいた喫茶店を目指していました。コーヒーFUJI。ここが本当にメチャクチャ良くて、オススメしたい喫茶店です。席で煙草も吸えました。普段読まないのに、つい文庫の小説を開いてしまいました。
大変に良い時間でした。ごちそうさまでした。
このまま歩き続けようと思っていたんですが、喫茶店の居心地があまりに良すぎて世の退勤時間を過ぎてしまっていたのと、この日は金曜日だったので、これからの時間は華金ということになって散歩の趣旨が180度変わってしまうので、今日のところは大人しく帰りたいと思います。3,4時間散歩しただけでこんなに疲れたのに、朝からこの時間まで働いていた社会人の彼らに敬意を表したい。お疲れさまでした。
自分がただの羽虫であることは覆せないけれど、せめて働く人たちの邪魔をしないように生きよう。そんなポジティブな気持ちになれる、非常によい散歩でした。東京最高!
ビジネス街が好きな理由はほかにもある。上京したばかりの19歳の頃、あるバイトの面接で有楽町へ行ったのだが、自分の思い描いていた東京という街がそっくりそのまま目の前にあって、メロメロになった覚えがある。高いビルに、緑の整備された道に、カフェのテラス席。カフェのテラス席には、Macbookを広げているサラリーマンも、新聞を広げているサラリーマンもいた。東京で最先端の仕事をする彼らが、田舎者の想像通りの昼下がりを送っていることに感動を覚えた。有楽町。それから何度か行く機会はあったが、当然その日ほどの感動は無い。最近は「なんか汚いな」とすら思う。
とにかく、俺が最も東京というものを感じるのがビジネス街なのだ。しかし俺は就職だけはしたくない。というか、いま就職したところで彼らと同じように高層ビルで働くことなどできないだろう。仮に働けたとしたって、俺は勤務中に給湯室に行きまくるためクビになるに違いない。
だから、散歩をするのだ。散歩に学歴や家柄は関係ない。俺は努力ができない代わりに、人より面白く散歩をすることができる。年下の若者がスーツを着て立派に仕事をしている様を見ることになるだろうから、「俺は散歩が面白い」というのを信じて気を強く持つしかない。それと、ここからは敬語で執筆させていただく。前振りパートでは常体を、散歩パートでは敬語を使うのが一番やりやすいからだ。
というわけで、東京駅にやって来ました。個人的にビジネス街といえば八重洲なので、いったん八重洲を歩いてみたいと思います。そのまま丸の内や有楽町に抜ける散歩です。あー楽しみ!
どこに行くわけでもないのに、東京駅を降りるとやっぱり胸が躍りますね。僕が初めて東京に来て、初めて降り立った駅も東京駅でした。「ここが東京かあ・・・」と胸を躍らせながらそのまま京浜東北線に乗り、埼玉県まで行って埼玉県に住み始めました。自分でも何がしたかったのかわかりません。
序盤の序盤ですが、今回の散歩でひとつだけ分かったことがあります。僕はメチャクチャ写真を撮るのが下手だということです。いま写真フォルダを見返してみてもまあヒドいです。これから両ヒジでスマホを挟んで撮ったみたいな安定感のない写真が延々と続きますがご容赦ください。今回の記事は裏テーマとして、僕がいかに写真を撮るのが下手か、そして散歩をするのが下手か、という点にも注目していただけると嬉しいです。
なんか同じビルをもう一枚撮ってて、同じく下手ですね。まあなんか、晴れててよかったね。
こういう訳のわからない窓の感じとかが好きなんですよ。こういう風景って現代ではすっかり当たり前ですけど、いま一度よく考えてみてください。この窓ヘンでしょう。おしゃれですけどね。
こっち側(東西南北の分からない奴がよく言う言葉)に向かって歩いて行きます。
うーん、素晴らしいですね。自然と文明が共存しています。
こんなスケスケの建物の中で一体どんな仕事が行われているというんだ
なんだこの写真
さあ、こっち側をずっと行くとでかい交差点に出ました。なんだか、この写真だけ見ると地方都市っぽい気もしますね。
横断歩道をこちら側に渡っていきます。この時点で既に、自分が今どこにいるのかを見失っています。僕には本当に方向感覚がありません。この間、新宿を出発して1時間半歩いたら西新宿に到着しました。
スマートなスーツ姿の社会人と、こんな平日にこんなとこで何やってんだよという私服の若者が混在していて、意外とビジネス街というのもこんなもんだなと思い始めました。せわしなく働く現代人を尻目にワイドパンツを履いていてやろうという目論みだったのですが、普通にビジネス街を楽しんでいきたいと思います。
注意なんだ
冷静に考えてください。変ですよこんな建物
知ってる会社がありました!がんばれよ、知ってる会社!
なに屋さんなのか分かりませんでした。RPGで全回復できる建物みたいです
『オービック』という全然知らない会社なんですけどでかすぎたので写真を撮りました。下手ですね。
これももう1枚撮りましたが、撮るのが下手すぎて名誉毀損で訴えられるかもしれない
アー東京!東京東京東京!!!
またしても知ってる会社を見つけました。シャーペン屋さんです。
緑が点在しているのが良いですね。僕は『アネゴ』というドラマが好きだったので、こんなところで働いてオフィスラブをするのが夢でした。今は家で立ち上がらないことが夢です。
この写真は何だかまっすぐでいいですね。まさにビジネス街といった心躍る道をズンズク歩いて行きます。
明治屋の京橋ストアーを見つけました。ジャムが売っていました。いつか自分のお金でジャムを買うというのを当面の目標にします。
毎日ここを通勤している人にとっては見たくもない光景なんでしょうが、何の責任も負っていない僕からすると非常に東京らしく楽しい道です。責任を負わない、というのは、現代を生きる上で非常に有用なライフハックです。
初めて一度にこれだけのウエディングドレスを見た
ナイヴズ・アウトだ
すき家を見ると安心しますが、心なしか肩身が狭そうです。
右奥の茶色のやつみたいな、なんか客船みたいな建物好きなんですよね。ああいうのを見かけるたびに「タイタニックだ」と言い、タイタニックではないので、「タイタニックじゃなくない?」と言われます。
あとから知ったのですが、日本橋高島屋という重要文化財だそう。重要文化財をひとつも知らない。
日本橋駅に到着しました。日本橋駅があるということは、どうやらここは日本橋らしい。そろそろお腹が空いてきたので、何かいいお店を見つけたいところです。
この建物の前で若いスーツの男性が、お偉いさんみたいな高齢の男性を丁重に高級車に案内していくところを見て、「わっ犯罪者だ!!」と思ってしまいました。ドラマとか映画ではそういう人って大体犯罪者なので
いきなり杉並区が現れるからビックリしますね
京都銀閣寺ますたというお店でラーメンを食べました。マジでうまかったです。
さあ、完全に回復したので引き続き歩いて行きます。散歩はいいんですが、お腹がいっぱいになった後に「さあ働くぞ」という気になれる人すごすぎる。そんなの、理に適っていない。食べたあとは横になるべきなんである
大手町に辿り着きました。乗り換えの街。僕も幾度となく乗り換えたことがあります。
これが実写だと信じられますか?まるでCGみたいじゃないですか?だってよく考えてみてください。こんな建物どうやって作るんですか?
赤レンガ駅舎を久しぶりに見たかったので、東京駅のこっち側(東西南北の分からない奴がよく使う言葉)に戻ってきました。
赤レンガ駅舎を正面から撮るときは、「ある企画で仕方なく撮影しています。私は田舎者ではありません。東京7年目です」というプラカードを掲げる必要があるなと思いました。それくらい、何だか恥ずかしかったです。
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オリンピック会場これだったら面白いですね
東京駅・完。
これも、なぜか正面から撮るのが恥ずかしくてこの角度で撮影した愛のオブジェ。何事にも正面から向き合いたくない、という情けない心理の表れなのかもしれない。
さて、若干毛色の違うこの道を歩いて、有楽町へと向かっていきたいと思います。この通り歩きタバコをしている人とすれ違ったんだけど、Tシャツの首元がダルンダルンすぎて、俺とすれ違うまでに何度も胸ぐらを捕まれたのではないかと思った。
そういうことをやって炎上したYouTuberなんかがいましたが、実際道路の真ん中で寝たいよな
さすがに疲れて来たので、どこか煙草の吸える喫茶店でもないかと探し始めます。この辺は本当にスーツの人としかすれ違わなかった。スーツ・ストリートです
東京駅へのかわいい入口を発見
たくさん数字が書いてあります。なんか陸上大会の記録とかなのかな?
洒落こいてる道を見つけたので歩きこきたいと思います
こんな車道は無い
すれ違ってすみません、という気持ちになりながら歩いています
?
主人公の背中の傷みたいな照明
もしかしたら、9と4分の3番線的な入口なのかもしれない。
出た!テラス席!東京に7年住んだところで、テラス席を見ると「わあ、テラス席」と思うのをやめられません。
何を考えているのか分からないが、しかし確実にこちらを見ているということだけは分かる異様な存在
向こう側に知っているブランドのお店があったので写真を撮ろうとしましたが、植物に邪魔をされました
さあ、しばらく適当に歩いていると駅前じみた景色になってきました。ついに有楽町に到着です。
サトウ製薬のゾウってカワイイよなー
有楽町駅前に到着しました。ヤッター!一番好きな街。久しぶりに京浜東北線の青色を見ました。
こんな下手な写真撮るために立ち止まるなよな
「有楽町だあ~」と思いながら歩いていると、急に西武新宿駅前みたいな突き当りが現れてビックリしました。
ビジネス街というよりは、そろそろ庶民的な味わいの街並みになってきました。しかし車道に緑が沿っていて大変すばらしいですね。ここらで喫茶店を探していきたいと思います。
何やら地下への階段があったので下ってみることに。なんかこの看板?サイネージ?かっこよくないですか
ここは東京交通会館という場所らしい。少し探索してみましょう。
お土産屋さんなんかがずらりと並ぶ商店街のような空間。何を買うわけでもありませんが、こういう場所を歩くだけで非日常の特別感を味わえます。1円も金を落とさないくせに、お菓子の匂いとか店員さんの活気とかだけ吸収しながら練り歩くだけの醜い妖怪なので・・・
吸えそうだ!と思いながら店内を覗いてみると、喫煙ブースはありましたが席での喫煙は禁止でした。うーん、残念。喫煙ブースがあるだけでも相当ありがたいんですけどね。
パンダショップを発見。カワイー
歩いてみると結構あっという間でしたが、東京交通会館、楽しい地下街でした。喫煙可の喫茶店がもうひとつあったんですが、そこは満席でした。アー、座りたい
外に出て、喫茶店を探しながら適当にぶらぶら歩いてみます。
なんか突き当りに警察署があって行き止まりだったので急いで引き返しています。ビックリしました。警察署へ行く用の道だったみたいです
現代的な街並みや高層ビル群に疲れたので、さびれたアーケードを歩いて中和をすることに。電車が走るたびにゴゴゴと揺れる感じは、なんかすごい共存している感があって良いですよね
このあたりはタバコの吸い殻なんかが散乱してて治安がわるかったですね
実は、ツイッターでフォロワー様から教えていただいた喫茶店を目指していました。コーヒーFUJI。ここが本当にメチャクチャ良くて、オススメしたい喫茶店です。席で煙草も吸えました。普段読まないのに、つい文庫の小説を開いてしまいました。
大変に良い時間でした。ごちそうさまでした。
このまま歩き続けようと思っていたんですが、喫茶店の居心地があまりに良すぎて世の退勤時間を過ぎてしまっていたのと、この日は金曜日だったので、これからの時間は華金ということになって散歩の趣旨が180度変わってしまうので、今日のところは大人しく帰りたいと思います。3,4時間散歩しただけでこんなに疲れたのに、朝からこの時間まで働いていた社会人の彼らに敬意を表したい。お疲れさまでした。
自分がただの羽虫であることは覆せないけれど、せめて働く人たちの邪魔をしないように生きよう。そんなポジティブな気持ちになれる、非常によい散歩でした。東京最高!