東京生まれ東京育ちによる東京観光
- 更新日: 2019/03/26
浅草は本当に楽しい。
ふかこんばんは、どうも北枕ふか子です。
わたしは東京生まれ東京育ちなんですが、社会人になってからこのことをやたら指摘されるようになりました。
東京育ちって……
「お金持ち」 「恵まれてる」
「うらやましい」 「山や川で遊んだことない」
「土手に落ちたことない」 「腹立つ」
「苦労を知らない」 「むかつく」
そんな風に言われていたある日、わたしは思いました。
「東京って、そんなにいいか?」
確かにいいことも多い。たくさんある。けど、東京生まれ東京育ちがそんなにいいことなのか? なんで「むかつく!」とか言われないといけないの? わたしのこと嫌いなのかな? たぶんそうなんだろうな?
こうして悶々と考えていて、思いついたのが「東京生まれ東京育ちによる東京観光」
「全力で東京観光してみたら、東京がどんな街かわかるんじゃないか?! 外からの目線で見てみたら住みたいとかうらやましいとか感じるかも!!」と考えた。
ここまできたら実践するしかあるまい……ということで、「東京観光」してきました。
2018年9月某日、我々は某飲食店に集まって会議を行った。
メンバーは同じく、東京生まれ東京育ち、ShiN_q2という男役漫才ユニットで活躍する、からちゃんである。
北枕ふか子(以下:ふか):本日はお忙しいところ、お集まりいただき誠にありがとうございます。全力で東京観光しましょう!!
ShiN_q2・からちゃん(以下:から):そもそも、なんで東京観光したいと思ったの?
ふか:東京出身だからよくわからないけど、東京って本当に良い街なのだろうかと気になった。そこで、観光をしてみたら、「確かに良い街~」とか「いうほどでもないな~」とかわかるんじゃないかなと思った。一人で観光するのは悲しいから、東京生まれ東京育ちで一日一緒にいても大丈夫そうなからちゃんをお誘いした。
から:はー、わたしにはよくわかんないけど。ま、面白そうだし計画を立てようか。
ふか:ウス。東京都庁の観光情報センターでパンフレット各種もらってきた。あと「るるぶ」買った。
から:準備がいいね?
ふか:ありがとう。本気です。
から:っていうか、今回はどう観光するの? 北枕さんが観光するって設定なの? それかどこの誰が観光するって設定で行くの?
ふか:外から見た人の視点が知りたいから、ベタなところを回りたいかな。でも遠い国の人だと1週間くらいの連泊で京都とか行きそうだし、短期間でぱぱっと回るってなると……アジアかな? じゃあ、テーマは「アジア圏から来た26歳OL初の日本旅行」とかどうだろう。
から:いいんじゃない? 東京のどういう場所がいいの?
ふか:日本っぽい場所がいい。浅草かな? 他に、観光客だったら行きたい場所ある?
から:やっぱり二大タワーじゃない?
ということで決定したのがこの旅程↓
ということで、「ガチ」の観光です。
ちなみに、これは1泊2日の1日目で、2日目はディズニーランドに行って、夜に帰るという設定。弾丸だな。
朝10時。東京スカイツリーのシャトルバス乗り場にやってきました。
ふか:わたしたちは観光客なので「羽田空港でホテルに荷物送ったから楽~! 観光するぞ~!」という気持ちでここに降り立ちました!!! おはようございます!!!
から:わたし、家から車で送ってもらったんだけど、4分で着いたよ。
ふか:細かな設定をぶち壊してくる墨田区民!!! 世田谷区民のわたしは電車で1時間近くかかってきたよ!! 4分で着くってすごいな!?
から:わたしも初めて知った。びっくりした。
バス乗り場からソラマチに向かう途中、展望台への入り口があります。行ってみましょう。
団体カウンター。観光バスで来た団体客は、ここでチケットを受け取り、写真を撮り、展望台に行く。
ちなみに、一般のチケット売り場は4階にあります。
ふか:ここの団体カウンター、はとバスで来たことある。どうする? 展望台まで行く? そしたら4階まで行くけど……。
から:ちょっとめんどくさいかなー。のぼったことあるしなー。
ふか:時間どれくらいかかるかわかんないしね。とりあえず、目の前にお土産売り場があるから入ろうか。
「THE SKYTREE SHOP」。なかなか良い品ぞろえだったし、スカイツリーのグッズだけでなく、伝統工芸とのコラボ商品もあって、日本文化とスカイツリー両方楽しめる。オリジナルのアイスとかソラカラちゃんのカチューシャとかも売ってる。
ふか:ソラカラちゃんだ~!! 空からカラカラ~!!!
から:わたしさ、ソラカラちゃんの仲間の犬が嫌いなんだよね。
ふか:というか、仲間に犬がいることを初めて知ったわ。
東京スカイツリーのキャラクター紹介を見ると、ソラカラちゃんの仲間には「テッペンペン(おしゃれ好きのお姉さん)」というペンギンと「スコブルブル(下町の文化に詳しいおじいちゃん)」という犬がいるらしい。
テッペンペンは名前の由来もペンギンであることも、「タワーだからかな~」「水族館あるからかな~」とか、なんとなく理解できるんだけど、スコブルブルは一個もわからない。なぜ「すこぶる」が由来しているのか、なぜブルドックを採用したのか、なぜ青いのか。
から:あ! タピオカ飲みた~い!
ふか:目についたお店に軽率に入る感じが観光客~! 飲もう!
から:映え~!
映えた~!
ふか:せっかくだからスカイツリーで記念写真撮ろう。
と言って撮影するが、一番上まで入れようとすると、からちゃんが入らない。
から:どう? 入った?
ふか:全然うまく撮れない。近すぎて無理。スカイツリーでかすぎ。
撮影は諦めて、ソラマチを散策しましょう。
ソラマチ商店街。軽食、スイーツ、レストランに加え、雑貨屋、アクセサリー、バッグまでなんでもある商店街。開店直後(10時)に行ったので、全然活気がない。
ヤドカリを見つけたので見る。
ふか:ヤドカリってほんとに殻かぶってんだね?! 初めて見たよ!!!
から:はあ(ヤドカリ見たことねえのかこいつ)
から:いやー、わたしはさ。ヤドカリよりも、こういう流木とかのが好き。
ふか:はあ(何言ってんだこいつ)
エントランスになんかいた。よくわからないまま一緒に写真撮ろうとしたけど、家族連れに追い越されたのでやめた。あとから調べてわかったけど、「DARKNESS HEELS WORLD」というウルトラマンに登場するダークヒーローにスポットを当てた展示のためのオブジェなんだって。アメコミに出てくる悪いヤツだと思ってた。全然違かった。
さて、ソラマチの上に日本っぽいコーナーがあった気がするので向かいます。
3階に上がるとゴジラもいた。
ふか:おっ、4階「ジャパンスーベニア」だって。日本っぽいコーナーここかな。
4階に上がると、ポケモンセンターがあります。ピカチュウが乗ってるヤツ、「ポケモンだろうけど知らないな~」と思ったら、レックウザって言うんですね。金銀までしかやってないから知らなかった。ルギアとホウオウまでしかわからない。レックウザ、いいな。ハイスペックなパソコンとかテレビの名前みたい。あ、レグザってテレビあったなそういえば。それの仲間かな。違うな。違います。
から:わー!! ピカチュウいっぱいいるー!!!
ふか:かわいいー!!!
ゲームがあったのでやりました。10月だったからハロウィンに合わせたゲームで「Trick or Treat ハラペコパーティ!」といいます。
口を開けているとお菓子が入ってくる。たくさん食べると得点が上がる。ゲンガーに当たると減点。
ゲームが終わると、写真撮られます。子どもたちが待ってましたが、ちゃっかり撮影していく。
店内へ。誕生日の人はここでメッセージを流されるみたい。まだそうたろうくんしか流れてない。そうたろうくんおめでとう。
「ポケモンかわいい!」の興奮を抑えて、ジャパンスーベニアのエリアに行きましょう。
「元祖食品サンプル屋」。これは外国人観光客が気に入りそう。
「ナノブロック」のお店。日本生まれの超ミニサイズブロックで海外でも人気があるんだって。ちなみに、ナノビーズやペーパーナノなどのシリーズもありまして、わたしはペーパーナノがめちゃくちゃ大好きです。
という感じでひとしきりジャパンスーベニアを楽しみまして……
ソラカラちゃんと記念撮影。ベンチの前に植木があって撮影しづらかった。
スカイツリーの4階で、てっぺんまで撮影するとこんな感じ。かなりのけぞるので腰が痛くなります。
着物の予約時間に近づいてきたので、駅へ向かいます。
ここで、展望台の一般チケット売り場を発見。
ふか:混んでるな~。もう一回確認するけど、登らなくていいよね?
から:わたしいつでも来れるし。あと、墨田区民は割引がきくし。
ふか:えっ、墨田区民強い。スカイツリーでは無敵。
から:あ、「すみだ水族館」はね、いいよ。臭くない。
ふか:臭くない
から:年パス持ってた。2回来れば元取れるんだよね。ペンギン見たいなーと思ったらすぐ来てた。臭くないし、いいよ。
ふか:臭くないのは大事。
東武線「とうきょうスカイツリー」駅に着きました。
観光地の名前を駅名にするの、どうかな~ダサくないかな~と思っていましたが、観光客として来てみると、わかりやすいし記念撮影したくなるし、良いですね。なんか悔しいな。
から:ファミマかわいい~!
ふか:オッ! こういう壁で軽率に写真撮る感じ、観光客っぽくてすごく良い!
「夜も絶景! 昼も絶景! 天空からの眺めは別世界!」という言葉の強さとワードアートの強さで写真が全然目に入らない。
電車に乗って浅草へ。
ふか:(電車から川を見ながら)あの船、かっこいいね~。
から:あの船は「銀河鉄道999」の松本零士がデザインした船なんだよ。
ふか:マジ!? 墨田区民、なんでも知ってるな!?
浅草に着きました。駅前に観光案内所があるのがいいね。
ふか:わー台東区に入りました。墨田区民大丈夫?
から:なんの心配?
雷門の前にある「浅草文化観光センター」。
から:あれは新国立競技場とかを手掛けてる隈研吾が設計した観光案内所なんだよ。木の使い方とか、新国立競技場と似てるよね。
ふか:おっと~! 墨田区民、台東区に入っても余裕だ~!!
雷門を素通りして、着物屋さんへ向かいます。
オレンジ通りに来ました。
ふか:なんでオレンジなんだろう?
から:さあ……
ふか:すごい!!! 墨田区民も知らないオレンジ通り!!!
から:さっきっからなんなの?
このキャラクターのせいなのかな? 郵便ポストに鎮座してるオレンテくん。
天才肌で天下取りのますかけ線がある最強のキャラ。
オレンテくんの公式サイトには
・手の形→職人の手、スターの手をイメージ
・ますかけ線の口→強運の手相でつかんだ運を離さない
・オレンジ→新しくてフレッシュな通りをイメージしている
という由来があるって書いてあった。いろんな要素が詰め込まれているオレンテくん。
ちなみにテーマソングもある。
キャプチャの威圧感
屋根の上になんかいる。
いったい誰なんだろう? と思って調べてみたら、鼠小僧なんだって。
「鼠小僧ってよく聞くけど、いったい何者?」と思って調べた。
本名は次郎吉で、「お金持ちからお金を盗んで貧しい人に分け与えていた」という伝説がある実在の人物らしい。でも、実際は盗んだ金すべてが、女、酒、賭け事に消えていたんじゃないかという説もある。えー、両極端過ぎない? でもどっちにしろ、盗みはしてたんだな。
で、この像は2015年にリニューアルされた「勘三郎バージョン」なんだって。歌舞伎俳優である故十八代中村勘三郎さんの功績を称えて作られたらしい。「なんで勘三郎が鼠小僧?」と思ったら、野田秀樹が作・演出した「野田版 鼠小僧」で演じたからみたい。
シネマ歌舞伎の動画があった。たしかに、似てる……!
さて、この近くにある「wargo 東京浅草店」で着物に着替えます!
着物はもちろん、下駄、かんざし、巾着袋まで貸してくれるので、手ぶらで着物レンタルできます。手荷物(貴重品以外)も預けられる。ありがたいな~。事前にネット予約すると安くなるのでオススメ。
あと、オプションでヘアセットもお願いできる。わたしはスタンダードヘアセットを予約して、編み込みしてもらいました。
ということで着替えが終わりました。
着替えてるときから思ってたけど、なに、このキャラの差。(普段から着る服も系統が異なるので、並んで歩いていると「この二人、どういう関係なんだろう?」みたいな顔で見られることがよくある)
雷門・仲見世へ向かいます。オレンジ通り、再び。
ふか:しかし、着物、めちゃくちゃ暑いな
※10月に行ったのですが、この日は最高気温が32℃でした。
だいぶざっくりとした営業時間。下の「よろしくお願いいたします」という文字も配分ミスしてる。
オレンテくんのおうちがあったので記念撮影。たぶん、着ぐるみが保管されてるだけだと思うんだけど、まあ、オレンテくんのおうちであることには変わりない。
雷門に到着。撮影する人や待ち合わせする人が多いため、混雑してます。
このあたりでぼんやりしていると、人力車のお兄さんにめちゃくちゃ声をかけられます。普段も声をかけられるスポットですが、着物を着ていると遠くから来た観光客だと思われるようで「写真撮りましょうか!?」「観光ですか!?」などといつもの倍以上に声をかけられます。
ふか:さっきさ、「着物のお姫様!」って声かけられなかった?
から:ほんとさ、一周回って失礼だよね。バカにしてる。
ふか:「着物の歩き方教えましょうか!」とか言ってる人もいたけど、「うるせーッ」って気持ちしかない。
ぶつくさ言いながら仲見世通りへ進みます。
仲見世通りは雷門から宝蔵門(仁王像がある門)までつづく商店街。250mあって、日本最古の商店街の一つなんだって。
浅草寺の公式ホームページには、雷門通り(昔は浅草広小路)と浅草寺観音堂前の店との中間にある店=「中店」だったから仲見世って名前になったと書いてある。でも「雷門と宝蔵門の間(中)にある店」とか「人と人との仲を取り持つ店」とも言われているみたい。
「仲見世」という漢字があてられた理由も、人と人の間を取り持つ「仲」と商品を見せる「見世」を組み合わせたとか、ただの「中店」では面白くないから江戸っ子なりの粋な当て字で「仲見世」にしたとか言われてるんだって。どの説も江戸っ子っぽいから全部正解でいいよ。
ふか:食べ歩きしたい!
から:仲見世通りは食べ歩き禁止だよ。
ふか:そうなの!?
調べてみたら、食べながら商品を触ったり、ぶつかって服を汚したり、店舗の前でたむろしたり、ポイ捨てが増えたり……という問題があって、禁止になったんだって。「仲見世でおせんべいやコロッケ、お団子を食べ歩き☆」みたいなことをしてみたかったので、残念。
ふか:お店にあるカウンターとかで食べられるみたいだけど、着物が汚れたらクリーニング代発生するし、何も食べないで浅草寺に直行しよう。
ふか:仁王像だ! 写真を撮ります。
から:はい。
ふか:「るるぶ」に書いてあったからね、撮る。
から:るるぶ。
仁王像のいるここは宝蔵門で、かつては「仁王門」と呼ばれていたんだって。この門ができた理由については浅草寺の公式ホームページに「平公雅が武蔵守という役職になったので、祈願成就の御礼として仁王門を建立した」と書いてある。東京大空襲で焼失してしまった後、1964年に鉄筋コンクリート造りで再建し、その際に経典や寺宝を収蔵したことから、仁王門から「宝蔵門」と改称されたんだって。
「いいな~」と思ったのが、江戸時代には数日に限り、門の楼上に登ることができたらしい(今はできない)。当時は高い建物とかなかっただろうし、だいぶ楽しかっただろうな~。それこそスカイツリーの展望台的な存在だったのかな~。
ふか:あ! ”五重塔もチェック!” って「るるぶ」に書いてあった
から:るるぶ大好きかよ
五重塔は、さっきも登場した平公雅が942年に建立したらしい。すごくない? 平公雅。
常香炉だ!!
ふか:健康になりますように~~~!!!
から:わたしは、頭が良くなりますように、って煙を浴びました。
ふか:なんで、こう、ネガティブなの?
お参りをして、おみくじを引きます。
人が多かったので、本堂の撮影はしなかったんですが、この本堂はご本尊「聖観世音菩薩」を奉安しているから「観音堂」とも呼ばれてるんだって。創建は628年と言われており、そこから何度も被災、再建を繰り返してきたんだそうな。現在の本堂は東京大空襲で焼失したあと、1958年に再建したもの。
ということで、おみくじを引きました!
ちなみに「浅草寺のおみくじは凶が多い」という噂があるんですが、ざっくり調べたところマジらしく、30%くらい凶が入っているんだって。その理由は、昔からの吉凶の配分を変えていないから。老舗のタレみたいだな。
参考:2016/6/21 日本経済新聞「浅草寺は凶が多い」は本当か おみくじ配分事情
半吉でした。ちなみに半吉の入ってる確率は5%。逆にレアだな。
ふか:は? 半吉なのに、悪いことしか書いてないんだけど。引っ越しの項目以外全部ダメ。何もするなとのこと。
から:わたし、大吉なんだけど、最近の運勢を考えると絶対違うと思う。
ふか:なんでだよ! 浅草寺の大吉だぞ! 素直に喜んでくれよ!
とはいえ、日ごろの行いで人の運勢は変わっていくというので、粛々と努力していこう。そうしよう。
「観音通り商店街」へ行き、お昼ご飯を食べるためにお店を探します。
ふか:日本食が食べたい。蕎麦とか。
から:すき焼きとかカツ丼とかって着物汚しそうだしね。蕎麦屋を探そう。
蕎麦屋さんめっちゃ並んでる……。
ということで、あちらこちらをうろちょろ……。
しかし、どこの蕎麦屋も大行列……。
ふか:あ!!! 「神谷バー」とかどう? 浅草名物だし、レストランあるよ、確か。
から:……いいけど、ここから向かうと、逆方向。
ふか:アッ……………ウッ………
から:まー他にお店なさそうだしね。行こうか。
ふか:やった~! からちゃんやさし~!
オレンジ通りの向こう側まで来ていた我々、神谷バーに向けて着物で歩きまくります。ということで、スカイツリーと雷門!(疲れてきた)
ここまでくるとスカイツリーもキレイに撮れるよ!!(投げやり)
「神谷バー」に到着!!!
2階の「レストラン神谷」へ!
ちなみに、1階の「神谷バー」ではお酒とおつまみが楽しめ、3階の「割烹神谷」では日本食がいただけます。
神谷バーの名物は「デンキブラン」なんですが、その名前の由来はのちほど……。
「バーが営んでいるレストランだから格式高いのかしら……」と思っていましたが、昔ながらの洋食屋さんっぽい雰囲気で落ち着きます。
からちゃんはデンキブランサワーを頼んでた。
からちゃんのごはんはトマトスープ
わたしはオーブン焼き。
両方とも、めちゃくちゃおいしい。また行きたい。
食事をしながらこの後の作戦会議。
ふか:このあとどうする? 水上バスに乗る予定だけど。
から:時間的に微妙だね。
ふか:そうなんだよね。あと、着物脱ぐのもったいない。水上バスやめよう
から:おけ
ということで、着物で浅草散策を続けることに。でも、歩くのはだるい。草履で足が痛い。
だから、人力車に乗りたい!!! 乗ってみたい!!!
「やたらと声をかけられるけど、誰がいいんだろう……」と悩み、「人力車案内とかないかな?」と思い、観光案内所に行くが特に情報なし。
そこで、案内所に入る前に声をかけてくれたお兄さんの話を聞くことに。
まずは
・料金の説明
・終着点(どこで降りたいか)
・何を見たいか
を確認。
そして、お兄さんのアピールポイントを聞きます。
このお兄さんは
・着物での振る舞いや立ち方について詳しい
・たくさん写真撮ります
・毎日浅草にいるので街に詳しい
というのが売りでした。イケイケの若いお兄さんと違って落ち着きもあり、知識も豊富そうだったのでこのお兄さんに頼むことにしました。
で、何分お願いするかを決めます。
例えば、浅草の細かいスポットをまんべんなく回りたい! とかだったら60分、気になるところだけなら20分とか相談して決められます。解説もしてくれるので、初めての観光なら60分でもよさそう。
ふか:ふむ。悩むね。
から:3000円は払いたくないな。
お兄さん:うーーーん……そしたら! 20分6000円のところ、5000円にするので! 1人2500円でいかがでしょう!
ふか:20分2500円……20分も乗るのか……(初めてなので不安が大きい)(乗り物に酔いやすいので長く乗りたくない)
から:北枕さんが決めていいよ~
ふか:じゃあ10分でいいかな……。一人2000円。
ということで、10分だけ乗って着物屋さんを目指してもらうことに。
(このあと、「タクシーを1メーターだけ乗るみたいな使い方してすみません」と言ったら、めちゃくちゃ苦笑いされたので、申し訳ないことしたなと思った)
乗ると決めた後、お兄さんが雷門の前で写真撮ってくれた。人力車に乗るのは10分でも、乗車前・乗車後に撮影とか名所の解説をしてくれるので実質20分くらいだった。
北海道のアンテナショップの前で待っていてください、と言われたので待機。
人力車は地下の車庫に入ってるんだって。
ということで、乗車!!!
うおおおお
ふか:なんだこれええええ
お兄さん:人力車は軽車両なので道路を走るんですよ~!
ふか:怖い!!!!(←ビビり)(←撮影したいけど物を落としそうでびくびくしている)
オレンジロードを走ります
ふか:そういえば、なんでオレンジロードなんですか?
お兄さん:もともと「区役所通り」って名前で、区役所が移転しちゃったので名前を募集して、「オレンジ通り」になったみたいですよ!
ふか:すげー! 何でも知ってるー!!
ちなみにサイトにめちゃくちゃ詳しく名前の変遷について載ってた。やっぱり「なんでオレンジ通りなの?」ってみんな思うんだな。
随時写真を撮ってくれる。
こちらは伝法院通り。ご覧の通り、わたくし、ビビっております。
飲屋街を走ります。通称「ホッピー通り」。
着物姿で人力車に乗っていると相当注目されます。お店の人に「あとで飲みに来てねー!」と声をかけられる。下町人情!
各お店にテレビがついていて、競馬中継が流れてる。
お兄さん:土日はみんな飲みつつ競馬やってるんですよ!
ふか:(ほんとか?)
「浅草演芸ホール」に到着。ここで終わりです。10分、一瞬だった。けど、歩くと結構遠い距離を一瞬で走ってしまうので、めちゃくちゃ便利。ちなみに人力車は軽自動車扱いなので、歩行者オンリーの場所には入れない。
後ろ姿も撮ってくれました。立ち方の指導もしてくれた。さすが。
支払いを済ませたあと、周辺のスポットも紹介してくれました。
まず、浅草演芸ホール。落語とか漫才とかやっている、いわゆる寄席。
お兄さん:笑点のメンバーもたまに出演してますよ!
そして、電気館。今は普通のビルだけど、一番最初は映画館だったみたい。いろんな変遷があった末、今は名前だけ残っている。
お兄さん:電気館っていうのは、明治時代になんでもかんでも「電気」を名前につける時代があって、そのときに建てられたから「電気館」なんですよ。今でいう「スマート」みたいな感じですかね
先ほど訪れた「神谷バー」の名物・「デンキブラン」も、これと同じ理由で「電気」がついているそうです。それに追加してアルコール度数(当時は45度!)の高さが「電気」のイメージと重なったので、「デンキブラン」と。ちなみに「ブラン」はカクテルのベースになっているブランデーの”ブラン”です。
お兄さん:「ROX3」に駄菓子屋があって行く人多いですよ
お兄さん:あと、ゲームセンターでプリクラとる人も多いです。では〜~~!!!
ということで、人力車を引いて去っていくお兄さん……。ありがとうお兄さん…………。(←10分しか乗ってないのにだいぶ疲れた)
このあと、我々はお兄さんの言う通り、駄菓子屋に行って、プリクラを撮りました。
詐欺プリっていうか……誰?
特にやることもなくなったので、散策。競馬場がある。さっき「競馬やる」って言ってたのここかなー。
「迷惑駐車 そこのけそこのけ おウマが通る
やめよう なくそう 違法駐車」
良い標語。
花やしきに着きました。
あ~ちょうど何周年かわかんない~。
サイトに「日本最古の遊園地」と書いてありますが、165周年でした。花やしきには最古のローラーコースターなどの楽しいアトラクションがたくさんあるんですが、わたしは花やしき独特のオブジェが苦手で、いるだけで過呼吸になるか泣き出すので入園しません。
周辺を散策し、ひとしきり自撮りと記念撮影をして、
「もうやることないし、疲れたし着替えよう!」ということでサクッと着替え。
さて、銀座に向かおう! と駅に向かって歩いているときに……
ふか:ハッ!!!!!!!!イヤリングがない……!!!!!!
ということで、心当たりのある場所を探すことに。
が、該当する場所を歩いても、全く見つからないので、諦めました。
ふか:まだ1つあるから、大丈夫……
から:でもさ、イヤリングって2つで1つだからもう使えないな~! でも、もう一個同じの買えばもう一個落としても大丈夫だよ~!
ふか:なにその理論! 買っちゃいそうだよ!!!(←後日似たデザインのやつ買った)
ということで、駅に向かいます。観光のときにはなくしてもいいイヤリングをつけよう。そうしよう。そしてこういうトラブルもあるから観光時は余裕をもって行動しよう。そうしよう。
歩き回っていたら浅草駅じゃなくて銀座線「田原町」のが近かったのでそちらへ。
東京は道が広い
さて、田原町駅から銀座線に乗って、銀座へ向かいます!
着きました。
銀座といえば、目抜き通りの歩行者天国で記念写真! うおおお! 銀座だー!!
こちらは2016年にオープンした「GINZA PLASE」。透かし彫りをイメージしたデザインの建物。
カフェ、レストラン、日産やソニーのショールームが入ってます。
GINZA SIXへ。のれんとひさしをイメージした建物。2017年にグランドオープンしてちょっと話題になっていたので記憶に新しい。こちらは主にショップですが、 サイトには能楽堂もあるって書いてあった。能楽堂あるんだ。あと屋上庭園とオフィスもあるんだって。なんでもあるGINZA SIX。
ふか:来るのほぼ初めてだな~
から:わたし職場近いからよく来る
ふか:銀座も詳しい墨田区民だ! 無敵じゃん。
ふか:あれっ、ここって草間彌生の作品展示されてなかった? 赤と白の提灯みたいなやつ。
から:期間限定だったらしいよ
ふか:そうだったんだ……。
この吹き抜け部分は期間限定で装飾が変わるんだって。今は違う作品になっているみたい。
ふか:これ「るるぶ」に載ってた。チームラボが作った滝のデジタルサイネージ。
から:また「るるぶ」
ふか:でもなんか、こう、滝だね。
から:色ちょっと変わる
ふか:色ちょっと変わるね
お土産を買うために銀座コアに移動。 ここは1971年に開店した商業ビル。
地下1階にある「菊廻舎」へ。
ここも「るるぶ」に「東京土産といえばこれ!!!」と掲載されていたので、来ました。
ふか:こう、ついてないときは誰かに優しくするといいって聞いたから、家族に特選箱(2700円+税)買う
から:はい
待っている間にお菓子とお茶出て来た! ありがたい! 疲れに沁みる!
から:夕飯どうする?
ふか:銀座っぽくて日本っぽいものがいいな~
から:東急プラザ銀座のつるとんたんは? 銀座だしうどんだし
ふか:完璧か? 天才なのか?
2016年オープン、「東急プラザ銀座」にやってきました。こちらは江戸切子をイメージした建物。
それはそうと、銀座にある建物、全部「〇〇〇銀座」って名前だからややこしいな。
表にしてみよう。
全部日本の文化をイメージして作られた建物だから逆に覚えづらくなっている感が否めない。
「つるとんたん」にやって来ました。混んでた。
うどん!
隣でお琴の生演奏が始まって楽しかった
ふか:すごい、いま、わたし、東京観光してる
から:お琴の影響でしょ
ふか:そうなんです影響されやすいんです
銀座の夜景。これは確かにテンションあがる!
から:とても眠い。家に帰りたい
ふか:残念ながら観光だから、まだ帰れないよ。東京タワー行くよ。
ということで、銀座から日比谷駅まで歩いて、日比谷線で「神谷町」駅へ!
神谷町に着きました
駅前に東京タワーまでの地図が書いてあります。
なんだろう、うれしいんだけど、だいぶ事務的。
駅から出ると「東京タワーこっち」と矢印が書いてあるのでわかりやすい。もう東京タワーの街なんだな。
歩いていると、ばばーん! と東京タワーが見える! これはなかなかテンションあがる。
着きました。下から撮っても全部映る、そこはスカイツリーよりも良い点。
謎の通り道を超えるとチケットカウンターがあります。20時にも関わらず、長蛇の列。
ふか:展望台行く?
から:別にいいかな
ふか:じゃあ1~2階ふらふらしようか
ということで展望台には行きませんでしたが、2018年3月にリニューアルして、特別展望台がトップデッキに、大展望台もメインデッキに名称変更してかっこいいデザインの内装&ツアーが始まったんだって。ちょっと行ってみたいな。
1階ロビーもリニューアルしてだいぶきれいになりました。
インフォメーションやラウンジ、トイレなどがあります。
他にはワンピースショップ、あと奥にはワンピース関連のカフェとレストランもある。
ちょっと前までは「蝋人形の館」とか「東京タワー水族館」とかあって、味わい深い観光地だったのに、今じゃワンピース一色ですよ。ちょっと寂しい。
2階に上がるとお土産ショップ「TOKYO 333」がある。
東京タワー関連のグッズ、お土産の他に東京土産やなんなら関東土産もある。
ショップにはキティ先輩もいます。ワンピースには負けない。キティ先輩はどこにでも現れる。
左を見ると昔ながらのお土産屋さん「東京おみやげたうん」がある。昭和っぽさが濃厚なんだよな~と思ってたら、開業時から続いているんだって。
あとは占い、似顔絵コーナーもある。けど、夜はやってない。
サーティワンアイスクリームがあったので入りました。
から:ここ、店員一人しかいなくない?
ふか:ワンオペだ……しかも外国人労働者の方……
から:手伝ってあげたい……
ふか:東京観光終盤にして、日本の労働問題を突きつけられましたね……
ということで、スモールダブルにしました。
から:わたしも、本当は凝ったやつ食べたかったけど我慢してレギュラーにした。ここで凝ったやつ(装飾が大変な限定メニューなど)を頼む人間は最低
ふか:まあそもそもは31の本部がいけないし、なんなら日本の労働環境がいけない。
3階、ワンピースタワーにやってまいりました。
ふか:記念撮影しとく?
から:別にいいかな……
ベンチで休みつつ、今日のまとめ。
ふか:どうでしたか、東京は
から:着物着ると楽しい。あと疲れた。わたし明日ディズニー行くんだよね。起きれるのかな……
ふか:本当にディズニー行くんだ!?(ここで初めて知る)
から:そうなんです……。
ということで、計画だと、八丁堀→舞浜、舞浜ホテル泊ですが、東京に家があるので、各々自宅に帰りました。からちゃんは次の日、ちゃんとディズニーに行ってました。
ちゃんとディズニー行っている上に、ハロウィン仮装までしてる。偉い。
ということで、以上!東京観光でした。
歩けばすぐに駅とコンビニがあるし、観光地に行けば随所随所に歴史あるポイントと美味しいご飯がある。「本当に東京楽しいのか? 良い街なのか?」とか言ってすみません、楽しかったし、良い街でした。
やってみて思ったのは、「わたしは東京の良さを、あんまり知らなかったんだな」ということ。「東京いいよね」と言われても、「そんなに~?」と思っていたけど、今回観光してみて「東京って楽しいよね! いいよね!」と思いました。
とはいえ、「住む」と「観光」って違うと思うんですけど、「東京=楽しい」「東京に住んでるのは楽しいこと」「東京生まれ東京育ちはうらやましい」って感じに思われていたのかなあとも感じました。すぐに楽しい場所やイベントに行ける! とか。
それと、今回観光してみて改めて感じたんですが、本当に人が多い。そのせいで楽しめないこと、いやな思いをすることもありました。チケット売り場でめちゃくちゃ並ぶとか、浅草でやたら声かけられるとかね。
でも、逆に、「人が多いからこそ、面白い」という面もあるので、難しいところですね。いろんな人に出会える! という面もそうですが、渋谷のスクランブル交差点みたいな絵面として面白い場所もありますし、人が多いからこそ楽しく見れるものってあると思います。
住むという点で見ると、人が多いことはメリットかもしれません。よく「東京は知らない人がたくさんいるから、受け入れてもらえる。」みたいな話を聞いたりしますし、東京は人が多いからこそ仕事や学びの場がたくさんあったりしますし。だから「仕事も学校もたくさんある東京にずっと住んでていいよね、一人暮らしのお金もかからないし」的な文脈でよく嫌味を言われるんだろうなあ。
もう一つ東京とは関係ないんですけど、「全力観光って地元でもできるんじゃないかな?」と思いました。
「観光すればどこでも楽しいのでは?」とも感じたので、よく知ってる街を「散歩」じゃなくて「観光」したい。今度はめちゃくちゃ地元を観光したいな。「すご~い!多摩川だ~!」とか言いたい。中学時代散々走らされたのに。新鮮な気持ちで向き合う地元。
わたしは東京生まれ東京育ちなんですが、社会人になってからこのことをやたら指摘されるようになりました。
東京育ちって……
「お金持ち」 「恵まれてる」
「うらやましい」 「山や川で遊んだことない」
「土手に落ちたことない」 「腹立つ」
「苦労を知らない」 「むかつく」
そんな風に言われていたある日、わたしは思いました。
「東京って、そんなにいいか?」
確かにいいことも多い。たくさんある。けど、東京生まれ東京育ちがそんなにいいことなのか? なんで「むかつく!」とか言われないといけないの? わたしのこと嫌いなのかな? たぶんそうなんだろうな?
こうして悶々と考えていて、思いついたのが「東京生まれ東京育ちによる東京観光」
「東京観光」
— キタマクラフカコ (@ktmkrfkfk) 2018年7月16日
海外から東京に観光に来たという設定。事前にるるぶなどで行きたい場所など計画を立てておき、当日、朝から東京を観光しまくる。夜にファミレスとかで1日の振り返りをして解散。
「全力で東京観光してみたら、東京がどんな街かわかるんじゃないか?! 外からの目線で見てみたら住みたいとかうらやましいとか感じるかも!!」と考えた。
東京生まれ、東京育ちによる本気の東京観光企画、まじでやろうと思って、観光案内冊子をいろいろもらってきた。るるぶも買ってこようかなあ…とりあえず東京生まれ東京育ちの仲間がもう一人くらい欲しい…
— キタマクラフカコ (@ktmkrfkfk) 2018年9月17日
ここまできたら実践するしかあるまい……ということで、「東京観光」してきました。
計画を立てる
2018年9月某日、我々は某飲食店に集まって会議を行った。
メンバーは同じく、東京生まれ東京育ち、ShiN_q2という男役漫才ユニットで活躍する、からちゃんである。
北枕ふか子(以下:ふか):本日はお忙しいところ、お集まりいただき誠にありがとうございます。全力で東京観光しましょう!!
ShiN_q2・からちゃん(以下:から):そもそも、なんで東京観光したいと思ったの?
ふか:東京出身だからよくわからないけど、東京って本当に良い街なのだろうかと気になった。そこで、観光をしてみたら、「確かに良い街~」とか「いうほどでもないな~」とかわかるんじゃないかなと思った。一人で観光するのは悲しいから、東京生まれ東京育ちで一日一緒にいても大丈夫そうなからちゃんをお誘いした。
から:はー、わたしにはよくわかんないけど。ま、面白そうだし計画を立てようか。
ふか:ウス。東京都庁の観光情報センターでパンフレット各種もらってきた。あと「るるぶ」買った。
から:準備がいいね?
ふか:ありがとう。本気です。
から:っていうか、今回はどう観光するの? 北枕さんが観光するって設定なの? それかどこの誰が観光するって設定で行くの?
ふか:外から見た人の視点が知りたいから、ベタなところを回りたいかな。でも遠い国の人だと1週間くらいの連泊で京都とか行きそうだし、短期間でぱぱっと回るってなると……アジアかな? じゃあ、テーマは「アジア圏から来た26歳OL初の日本旅行」とかどうだろう。
から:いいんじゃない? 東京のどういう場所がいいの?
ふか:日本っぽい場所がいい。浅草かな? 他に、観光客だったら行きたい場所ある?
から:やっぱり二大タワーじゃない?
ということで決定したのがこの旅程↓
8:00 羽田空港着。化粧など身支度。「ホテル宅配便サービス」を利用して、荷物を舞浜のホテルへ配送。
9:00発 東武バスに乗車。スカイツリータウンへ。
10:00 スカイツリータウン着←実際はここで集合
スカイツリーで記念写真、ソラマチを少し見る。お腹空いていれば軽食。
東武伊勢崎線「とうきょうスカイツリー駅」から浅草へ
11:00着 浅草
11:30からwargo 東京浅草店にて着物着付け。仲見世、浅草寺散策、ランチ。14:30頃に着物を返す。
15:05発 「浅草二天門前」から水上バスに乗車
16:50着 「明石町・聖路加ガーデン前」。築地市場場外市場を見学。
タクシーで銀座へ移動。
※水上バスを逃した場合
・15:40 浅草発に乗車し、浜離宮へ。
新橋まで歩き、東京メトロ銀座線で銀座へ。
・水上バスを諦めて、東京メトロ銀座線で浅草から銀座へ。
銀座観光。歌舞伎座、GINZA SIXなど見学。お土産を買う。
東京メトロ日比谷線で「神谷町駅」へ。
東京タワー着。空いていれば展望台へ。←実際はここで解散
神谷町から日比谷線「八丁堀駅」に行き乗り換え、京葉線で「舞浜駅」に行き、歩いてホテル着。
ということで、「ガチ」の観光です。
ちなみに、これは1泊2日の1日目で、2日目はディズニーランドに行って、夜に帰るという設定。弾丸だな。
当日
朝10時。東京スカイツリーのシャトルバス乗り場にやってきました。
ふか:わたしたちは観光客なので「羽田空港でホテルに荷物送ったから楽~! 観光するぞ~!」という気持ちでここに降り立ちました!!! おはようございます!!!
から:わたし、家から車で送ってもらったんだけど、4分で着いたよ。
ふか:細かな設定をぶち壊してくる墨田区民!!! 世田谷区民のわたしは電車で1時間近くかかってきたよ!! 4分で着くってすごいな!?
から:わたしも初めて知った。びっくりした。
バス乗り場からソラマチに向かう途中、展望台への入り口があります。行ってみましょう。
団体カウンター。観光バスで来た団体客は、ここでチケットを受け取り、写真を撮り、展望台に行く。
ちなみに、一般のチケット売り場は4階にあります。
ふか:ここの団体カウンター、はとバスで来たことある。どうする? 展望台まで行く? そしたら4階まで行くけど……。
から:ちょっとめんどくさいかなー。のぼったことあるしなー。
ふか:時間どれくらいかかるかわかんないしね。とりあえず、目の前にお土産売り場があるから入ろうか。
「THE SKYTREE SHOP」。なかなか良い品ぞろえだったし、スカイツリーのグッズだけでなく、伝統工芸とのコラボ商品もあって、日本文化とスカイツリー両方楽しめる。オリジナルのアイスとかソラカラちゃんのカチューシャとかも売ってる。
ふか:ソラカラちゃんだ~!! 空からカラカラ~!!!
から:わたしさ、ソラカラちゃんの仲間の犬が嫌いなんだよね。
ふか:というか、仲間に犬がいることを初めて知ったわ。
東京スカイツリーのキャラクター紹介を見ると、ソラカラちゃんの仲間には「テッペンペン(おしゃれ好きのお姉さん)」というペンギンと「スコブルブル(下町の文化に詳しいおじいちゃん)」という犬がいるらしい。
テッペンペンは名前の由来もペンギンであることも、「タワーだからかな~」「水族館あるからかな~」とか、なんとなく理解できるんだけど、スコブルブルは一個もわからない。なぜ「すこぶる」が由来しているのか、なぜブルドックを採用したのか、なぜ青いのか。
から:あ! タピオカ飲みた~い!
ふか:目についたお店に軽率に入る感じが観光客~! 飲もう!
から:映え~!
映えた~!
ふか:せっかくだからスカイツリーで記念写真撮ろう。
と言って撮影するが、一番上まで入れようとすると、からちゃんが入らない。
から:どう? 入った?
ふか:全然うまく撮れない。近すぎて無理。スカイツリーでかすぎ。
撮影は諦めて、ソラマチを散策しましょう。
ソラマチ商店街。軽食、スイーツ、レストランに加え、雑貨屋、アクセサリー、バッグまでなんでもある商店街。開店直後(10時)に行ったので、全然活気がない。
ヤドカリを見つけたので見る。
ふか:ヤドカリってほんとに殻かぶってんだね?! 初めて見たよ!!!
から:はあ(ヤドカリ見たことねえのかこいつ)
から:いやー、わたしはさ。ヤドカリよりも、こういう流木とかのが好き。
ふか:はあ(何言ってんだこいつ)
エントランスになんかいた。よくわからないまま一緒に写真撮ろうとしたけど、家族連れに追い越されたのでやめた。あとから調べてわかったけど、「DARKNESS HEELS WORLD」というウルトラマンに登場するダークヒーローにスポットを当てた展示のためのオブジェなんだって。アメコミに出てくる悪いヤツだと思ってた。全然違かった。
さて、ソラマチの上に日本っぽいコーナーがあった気がするので向かいます。
3階に上がるとゴジラもいた。
ふか:おっ、4階「ジャパンスーベニア」だって。日本っぽいコーナーここかな。
4階に上がると、ポケモンセンターがあります。ピカチュウが乗ってるヤツ、「ポケモンだろうけど知らないな~」と思ったら、レックウザって言うんですね。金銀までしかやってないから知らなかった。ルギアとホウオウまでしかわからない。レックウザ、いいな。ハイスペックなパソコンとかテレビの名前みたい。あ、レグザってテレビあったなそういえば。それの仲間かな。違うな。違います。
から:わー!! ピカチュウいっぱいいるー!!!
ふか:かわいいー!!!
ゲームがあったのでやりました。10月だったからハロウィンに合わせたゲームで「Trick or Treat ハラペコパーティ!」といいます。
口を開けているとお菓子が入ってくる。たくさん食べると得点が上がる。ゲンガーに当たると減点。
ゲームが終わると、写真撮られます。子どもたちが待ってましたが、ちゃっかり撮影していく。
店内へ。誕生日の人はここでメッセージを流されるみたい。まだそうたろうくんしか流れてない。そうたろうくんおめでとう。
「ポケモンかわいい!」の興奮を抑えて、ジャパンスーベニアのエリアに行きましょう。
「元祖食品サンプル屋」。これは外国人観光客が気に入りそう。
「ナノブロック」のお店。日本生まれの超ミニサイズブロックで海外でも人気があるんだって。ちなみに、ナノビーズやペーパーナノなどのシリーズもありまして、わたしはペーパーナノがめちゃくちゃ大好きです。
という感じでひとしきりジャパンスーベニアを楽しみまして……
ソラカラちゃんと記念撮影。ベンチの前に植木があって撮影しづらかった。
スカイツリーの4階で、てっぺんまで撮影するとこんな感じ。かなりのけぞるので腰が痛くなります。
着物の予約時間に近づいてきたので、駅へ向かいます。
ここで、展望台の一般チケット売り場を発見。
ふか:混んでるな~。もう一回確認するけど、登らなくていいよね?
から:わたしいつでも来れるし。あと、墨田区民は割引がきくし。
ふか:えっ、墨田区民強い。スカイツリーでは無敵。
から:あ、「すみだ水族館」はね、いいよ。臭くない。
ふか:臭くない
から:年パス持ってた。2回来れば元取れるんだよね。ペンギン見たいなーと思ったらすぐ来てた。臭くないし、いいよ。
ふか:臭くないのは大事。
東武線「とうきょうスカイツリー」駅に着きました。
観光地の名前を駅名にするの、どうかな~ダサくないかな~と思っていましたが、観光客として来てみると、わかりやすいし記念撮影したくなるし、良いですね。なんか悔しいな。
から:ファミマかわいい~!
ふか:オッ! こういう壁で軽率に写真撮る感じ、観光客っぽくてすごく良い!
「夜も絶景! 昼も絶景! 天空からの眺めは別世界!」という言葉の強さとワードアートの強さで写真が全然目に入らない。
電車に乗って浅草へ。
ふか:(電車から川を見ながら)あの船、かっこいいね~。
から:あの船は「銀河鉄道999」の松本零士がデザインした船なんだよ。
ふか:マジ!? 墨田区民、なんでも知ってるな!?
浅草
浅草に着きました。駅前に観光案内所があるのがいいね。
ふか:わー台東区に入りました。墨田区民大丈夫?
から:なんの心配?
雷門の前にある「浅草文化観光センター」。
から:あれは新国立競技場とかを手掛けてる隈研吾が設計した観光案内所なんだよ。木の使い方とか、新国立競技場と似てるよね。
ふか:おっと~! 墨田区民、台東区に入っても余裕だ~!!
雷門を素通りして、着物屋さんへ向かいます。
オレンジ通りに来ました。
ふか:なんでオレンジなんだろう?
から:さあ……
ふか:すごい!!! 墨田区民も知らないオレンジ通り!!!
から:さっきっからなんなの?
このキャラクターのせいなのかな? 郵便ポストに鎮座してるオレンテくん。
天才肌で天下取りのますかけ線がある最強のキャラ。
オレンテくんの公式サイトには
・手の形→職人の手、スターの手をイメージ
・ますかけ線の口→強運の手相でつかんだ運を離さない
・オレンジ→新しくてフレッシュな通りをイメージしている
という由来があるって書いてあった。いろんな要素が詰め込まれているオレンテくん。
ちなみにテーマソングもある。
キャプチャの威圧感
屋根の上になんかいる。
いったい誰なんだろう? と思って調べてみたら、鼠小僧なんだって。
「鼠小僧ってよく聞くけど、いったい何者?」と思って調べた。
本名は次郎吉で、「お金持ちからお金を盗んで貧しい人に分け与えていた」という伝説がある実在の人物らしい。でも、実際は盗んだ金すべてが、女、酒、賭け事に消えていたんじゃないかという説もある。えー、両極端過ぎない? でもどっちにしろ、盗みはしてたんだな。
で、この像は2015年にリニューアルされた「勘三郎バージョン」なんだって。歌舞伎俳優である故十八代中村勘三郎さんの功績を称えて作られたらしい。「なんで勘三郎が鼠小僧?」と思ったら、野田秀樹が作・演出した「野田版 鼠小僧」で演じたからみたい。
シネマ歌舞伎の動画があった。たしかに、似てる……!
さて、この近くにある「wargo 東京浅草店」で着物に着替えます!
着物はもちろん、下駄、かんざし、巾着袋まで貸してくれるので、手ぶらで着物レンタルできます。手荷物(貴重品以外)も預けられる。ありがたいな~。事前にネット予約すると安くなるのでオススメ。
あと、オプションでヘアセットもお願いできる。わたしはスタンダードヘアセットを予約して、編み込みしてもらいました。
ということで着替えが終わりました。
着替えてるときから思ってたけど、なに、このキャラの差。(普段から着る服も系統が異なるので、並んで歩いていると「この二人、どういう関係なんだろう?」みたいな顔で見られることがよくある)
雷門・仲見世へ向かいます。オレンジ通り、再び。
ふか:しかし、着物、めちゃくちゃ暑いな
※10月に行ったのですが、この日は最高気温が32℃でした。
だいぶざっくりとした営業時間。下の「よろしくお願いいたします」という文字も配分ミスしてる。
オレンテくんのおうちがあったので記念撮影。たぶん、着ぐるみが保管されてるだけだと思うんだけど、まあ、オレンテくんのおうちであることには変わりない。
雷門に到着。撮影する人や待ち合わせする人が多いため、混雑してます。
このあたりでぼんやりしていると、人力車のお兄さんにめちゃくちゃ声をかけられます。普段も声をかけられるスポットですが、着物を着ていると遠くから来た観光客だと思われるようで「写真撮りましょうか!?」「観光ですか!?」などといつもの倍以上に声をかけられます。
ふか:さっきさ、「着物のお姫様!」って声かけられなかった?
から:ほんとさ、一周回って失礼だよね。バカにしてる。
ふか:「着物の歩き方教えましょうか!」とか言ってる人もいたけど、「うるせーッ」って気持ちしかない。
ぶつくさ言いながら仲見世通りへ進みます。
仲見世通りは雷門から宝蔵門(仁王像がある門)までつづく商店街。250mあって、日本最古の商店街の一つなんだって。
浅草寺の公式ホームページには、雷門通り(昔は浅草広小路)と浅草寺観音堂前の店との中間にある店=「中店」だったから仲見世って名前になったと書いてある。でも「雷門と宝蔵門の間(中)にある店」とか「人と人との仲を取り持つ店」とも言われているみたい。
「仲見世」という漢字があてられた理由も、人と人の間を取り持つ「仲」と商品を見せる「見世」を組み合わせたとか、ただの「中店」では面白くないから江戸っ子なりの粋な当て字で「仲見世」にしたとか言われてるんだって。どの説も江戸っ子っぽいから全部正解でいいよ。
ふか:食べ歩きしたい!
から:仲見世通りは食べ歩き禁止だよ。
ふか:そうなの!?
調べてみたら、食べながら商品を触ったり、ぶつかって服を汚したり、店舗の前でたむろしたり、ポイ捨てが増えたり……という問題があって、禁止になったんだって。「仲見世でおせんべいやコロッケ、お団子を食べ歩き☆」みたいなことをしてみたかったので、残念。
ふか:お店にあるカウンターとかで食べられるみたいだけど、着物が汚れたらクリーニング代発生するし、何も食べないで浅草寺に直行しよう。
ふか:仁王像だ! 写真を撮ります。
から:はい。
ふか:「るるぶ」に書いてあったからね、撮る。
から:るるぶ。
仁王像のいるここは宝蔵門で、かつては「仁王門」と呼ばれていたんだって。この門ができた理由については浅草寺の公式ホームページに「平公雅が武蔵守という役職になったので、祈願成就の御礼として仁王門を建立した」と書いてある。東京大空襲で焼失してしまった後、1964年に鉄筋コンクリート造りで再建し、その際に経典や寺宝を収蔵したことから、仁王門から「宝蔵門」と改称されたんだって。
「いいな~」と思ったのが、江戸時代には数日に限り、門の楼上に登ることができたらしい(今はできない)。当時は高い建物とかなかっただろうし、だいぶ楽しかっただろうな~。それこそスカイツリーの展望台的な存在だったのかな~。
ふか:あ! ”五重塔もチェック!” って「るるぶ」に書いてあった
から:るるぶ大好きかよ
五重塔は、さっきも登場した平公雅が942年に建立したらしい。すごくない? 平公雅。
常香炉だ!!
ふか:健康になりますように~~~!!!
から:わたしは、頭が良くなりますように、って煙を浴びました。
ふか:なんで、こう、ネガティブなの?
お参りをして、おみくじを引きます。
人が多かったので、本堂の撮影はしなかったんですが、この本堂はご本尊「聖観世音菩薩」を奉安しているから「観音堂」とも呼ばれてるんだって。創建は628年と言われており、そこから何度も被災、再建を繰り返してきたんだそうな。現在の本堂は東京大空襲で焼失したあと、1958年に再建したもの。
ということで、おみくじを引きました!
ちなみに「浅草寺のおみくじは凶が多い」という噂があるんですが、ざっくり調べたところマジらしく、30%くらい凶が入っているんだって。その理由は、昔からの吉凶の配分を変えていないから。老舗のタレみたいだな。
参考:2016/6/21 日本経済新聞「浅草寺は凶が多い」は本当か おみくじ配分事情
半吉でした。ちなみに半吉の入ってる確率は5%。逆にレアだな。
ふか:は? 半吉なのに、悪いことしか書いてないんだけど。引っ越しの項目以外全部ダメ。何もするなとのこと。
から:わたし、大吉なんだけど、最近の運勢を考えると絶対違うと思う。
ふか:なんでだよ! 浅草寺の大吉だぞ! 素直に喜んでくれよ!
とはいえ、日ごろの行いで人の運勢は変わっていくというので、粛々と努力していこう。そうしよう。
「観音通り商店街」へ行き、お昼ご飯を食べるためにお店を探します。
ふか:日本食が食べたい。蕎麦とか。
から:すき焼きとかカツ丼とかって着物汚しそうだしね。蕎麦屋を探そう。
蕎麦屋さんめっちゃ並んでる……。
ということで、あちらこちらをうろちょろ……。
しかし、どこの蕎麦屋も大行列……。
ふか:あ!!! 「神谷バー」とかどう? 浅草名物だし、レストランあるよ、確か。
から:……いいけど、ここから向かうと、逆方向。
ふか:アッ……………ウッ………
から:まー他にお店なさそうだしね。行こうか。
ふか:やった~! からちゃんやさし~!
オレンジ通りの向こう側まで来ていた我々、神谷バーに向けて着物で歩きまくります。ということで、スカイツリーと雷門!(疲れてきた)
ここまでくるとスカイツリーもキレイに撮れるよ!!(投げやり)
「神谷バー」に到着!!!
2階の「レストラン神谷」へ!
ちなみに、1階の「神谷バー」ではお酒とおつまみが楽しめ、3階の「割烹神谷」では日本食がいただけます。
神谷バーの名物は「デンキブラン」なんですが、その名前の由来はのちほど……。
「バーが営んでいるレストランだから格式高いのかしら……」と思っていましたが、昔ながらの洋食屋さんっぽい雰囲気で落ち着きます。
からちゃんはデンキブランサワーを頼んでた。
からちゃんのごはんはトマトスープ
わたしはオーブン焼き。
両方とも、めちゃくちゃおいしい。また行きたい。
食事をしながらこの後の作戦会議。
ふか:このあとどうする? 水上バスに乗る予定だけど。
から:時間的に微妙だね。
ふか:そうなんだよね。あと、着物脱ぐのもったいない。水上バスやめよう
から:おけ
ということで、着物で浅草散策を続けることに。でも、歩くのはだるい。草履で足が痛い。
だから、人力車に乗りたい!!! 乗ってみたい!!!
「やたらと声をかけられるけど、誰がいいんだろう……」と悩み、「人力車案内とかないかな?」と思い、観光案内所に行くが特に情報なし。
そこで、案内所に入る前に声をかけてくれたお兄さんの話を聞くことに。
まずは
・料金の説明
・終着点(どこで降りたいか)
・何を見たいか
を確認。
そして、お兄さんのアピールポイントを聞きます。
このお兄さんは
・着物での振る舞いや立ち方について詳しい
・たくさん写真撮ります
・毎日浅草にいるので街に詳しい
というのが売りでした。イケイケの若いお兄さんと違って落ち着きもあり、知識も豊富そうだったのでこのお兄さんに頼むことにしました。
で、何分お願いするかを決めます。
例えば、浅草の細かいスポットをまんべんなく回りたい! とかだったら60分、気になるところだけなら20分とか相談して決められます。解説もしてくれるので、初めての観光なら60分でもよさそう。
ふか:ふむ。悩むね。
から:3000円は払いたくないな。
お兄さん:うーーーん……そしたら! 20分6000円のところ、5000円にするので! 1人2500円でいかがでしょう!
ふか:20分2500円……20分も乗るのか……(初めてなので不安が大きい)(乗り物に酔いやすいので長く乗りたくない)
から:北枕さんが決めていいよ~
ふか:じゃあ10分でいいかな……。一人2000円。
ということで、10分だけ乗って着物屋さんを目指してもらうことに。
(このあと、「タクシーを1メーターだけ乗るみたいな使い方してすみません」と言ったら、めちゃくちゃ苦笑いされたので、申し訳ないことしたなと思った)
乗ると決めた後、お兄さんが雷門の前で写真撮ってくれた。人力車に乗るのは10分でも、乗車前・乗車後に撮影とか名所の解説をしてくれるので実質20分くらいだった。
北海道のアンテナショップの前で待っていてください、と言われたので待機。
人力車は地下の車庫に入ってるんだって。
ということで、乗車!!!
うおおおお
ふか:なんだこれええええ
お兄さん:人力車は軽車両なので道路を走るんですよ~!
ふか:怖い!!!!(←ビビり)(←撮影したいけど物を落としそうでびくびくしている)
オレンジロードを走ります
ふか:そういえば、なんでオレンジロードなんですか?
お兄さん:もともと「区役所通り」って名前で、区役所が移転しちゃったので名前を募集して、「オレンジ通り」になったみたいですよ!
ふか:すげー! 何でも知ってるー!!
ちなみにサイトにめちゃくちゃ詳しく名前の変遷について載ってた。やっぱり「なんでオレンジ通りなの?」ってみんな思うんだな。
随時写真を撮ってくれる。
こちらは伝法院通り。ご覧の通り、わたくし、ビビっております。
飲屋街を走ります。通称「ホッピー通り」。
着物姿で人力車に乗っていると相当注目されます。お店の人に「あとで飲みに来てねー!」と声をかけられる。下町人情!
各お店にテレビがついていて、競馬中継が流れてる。
お兄さん:土日はみんな飲みつつ競馬やってるんですよ!
ふか:(ほんとか?)
「浅草演芸ホール」に到着。ここで終わりです。10分、一瞬だった。けど、歩くと結構遠い距離を一瞬で走ってしまうので、めちゃくちゃ便利。ちなみに人力車は軽自動車扱いなので、歩行者オンリーの場所には入れない。
後ろ姿も撮ってくれました。立ち方の指導もしてくれた。さすが。
支払いを済ませたあと、周辺のスポットも紹介してくれました。
まず、浅草演芸ホール。落語とか漫才とかやっている、いわゆる寄席。
お兄さん:笑点のメンバーもたまに出演してますよ!
そして、電気館。今は普通のビルだけど、一番最初は映画館だったみたい。いろんな変遷があった末、今は名前だけ残っている。
お兄さん:電気館っていうのは、明治時代になんでもかんでも「電気」を名前につける時代があって、そのときに建てられたから「電気館」なんですよ。今でいう「スマート」みたいな感じですかね
先ほど訪れた「神谷バー」の名物・「デンキブラン」も、これと同じ理由で「電気」がついているそうです。それに追加してアルコール度数(当時は45度!)の高さが「電気」のイメージと重なったので、「デンキブラン」と。ちなみに「ブラン」はカクテルのベースになっているブランデーの”ブラン”です。
お兄さん:「ROX3」に駄菓子屋があって行く人多いですよ
お兄さん:あと、ゲームセンターでプリクラとる人も多いです。では〜~~!!!
ということで、人力車を引いて去っていくお兄さん……。ありがとうお兄さん…………。(←10分しか乗ってないのにだいぶ疲れた)
このあと、我々はお兄さんの言う通り、駄菓子屋に行って、プリクラを撮りました。
詐欺プリっていうか……誰?
特にやることもなくなったので、散策。競馬場がある。さっき「競馬やる」って言ってたのここかなー。
「迷惑駐車 そこのけそこのけ おウマが通る
やめよう なくそう 違法駐車」
良い標語。
花やしきに着きました。
あ~ちょうど何周年かわかんない~。
サイトに「日本最古の遊園地」と書いてありますが、165周年でした。花やしきには最古のローラーコースターなどの楽しいアトラクションがたくさんあるんですが、わたしは花やしき独特のオブジェが苦手で、いるだけで過呼吸になるか泣き出すので入園しません。
周辺を散策し、ひとしきり自撮りと記念撮影をして、
「もうやることないし、疲れたし着替えよう!」ということでサクッと着替え。
さて、銀座に向かおう! と駅に向かって歩いているときに……
ふか:ハッ!!!!!!!!イヤリングがない……!!!!!!
ということで、心当たりのある場所を探すことに。
が、該当する場所を歩いても、全く見つからないので、諦めました。
ふか:まだ1つあるから、大丈夫……
から:でもさ、イヤリングって2つで1つだからもう使えないな~! でも、もう一個同じの買えばもう一個落としても大丈夫だよ~!
ふか:なにその理論! 買っちゃいそうだよ!!!(←後日似たデザインのやつ買った)
ということで、駅に向かいます。観光のときにはなくしてもいいイヤリングをつけよう。そうしよう。そしてこういうトラブルもあるから観光時は余裕をもって行動しよう。そうしよう。
歩き回っていたら浅草駅じゃなくて銀座線「田原町」のが近かったのでそちらへ。
東京は道が広い
さて、田原町駅から銀座線に乗って、銀座へ向かいます!
銀座
着きました。
銀座といえば、目抜き通りの歩行者天国で記念写真! うおおお! 銀座だー!!
こちらは2016年にオープンした「GINZA PLASE」。透かし彫りをイメージしたデザインの建物。
カフェ、レストラン、日産やソニーのショールームが入ってます。
GINZA SIXへ。のれんとひさしをイメージした建物。2017年にグランドオープンしてちょっと話題になっていたので記憶に新しい。こちらは主にショップですが、 サイトには能楽堂もあるって書いてあった。能楽堂あるんだ。あと屋上庭園とオフィスもあるんだって。なんでもあるGINZA SIX。
ふか:来るのほぼ初めてだな~
から:わたし職場近いからよく来る
ふか:銀座も詳しい墨田区民だ! 無敵じゃん。
ふか:あれっ、ここって草間彌生の作品展示されてなかった? 赤と白の提灯みたいなやつ。
から:期間限定だったらしいよ
ふか:そうだったんだ……。
この吹き抜け部分は期間限定で装飾が変わるんだって。今は違う作品になっているみたい。
ふか:これ「るるぶ」に載ってた。チームラボが作った滝のデジタルサイネージ。
から:また「るるぶ」
ふか:でもなんか、こう、滝だね。
から:色ちょっと変わる
ふか:色ちょっと変わるね
お土産を買うために銀座コアに移動。 ここは1971年に開店した商業ビル。
地下1階にある「菊廻舎」へ。
ここも「るるぶ」に「東京土産といえばこれ!!!」と掲載されていたので、来ました。
ふか:こう、ついてないときは誰かに優しくするといいって聞いたから、家族に特選箱(2700円+税)買う
から:はい
待っている間にお菓子とお茶出て来た! ありがたい! 疲れに沁みる!
から:夕飯どうする?
ふか:銀座っぽくて日本っぽいものがいいな~
から:東急プラザ銀座のつるとんたんは? 銀座だしうどんだし
ふか:完璧か? 天才なのか?
2016年オープン、「東急プラザ銀座」にやってきました。こちらは江戸切子をイメージした建物。
それはそうと、銀座にある建物、全部「〇〇〇銀座」って名前だからややこしいな。
表にしてみよう。
名称 | 特徴 | 外観のテーマ |
---|---|---|
銀座プレイス | カフェ、レストラン、ショールーム | 透かし彫り |
銀座シックス | ショップ、オフィス、能楽堂 | のれん、ひさし |
東急プラザ銀座 | 服、雑貨、カフェ、レストラン | 江戸切子 |
全部日本の文化をイメージして作られた建物だから逆に覚えづらくなっている感が否めない。
「つるとんたん」にやって来ました。混んでた。
うどん!
隣でお琴の生演奏が始まって楽しかった
ふか:すごい、いま、わたし、東京観光してる
から:お琴の影響でしょ
ふか:そうなんです影響されやすいんです
銀座の夜景。これは確かにテンションあがる!
から:とても眠い。家に帰りたい
ふか:残念ながら観光だから、まだ帰れないよ。東京タワー行くよ。
ということで、銀座から日比谷駅まで歩いて、日比谷線で「神谷町」駅へ!
東京タワーへ
神谷町に着きました
駅前に東京タワーまでの地図が書いてあります。
なんだろう、うれしいんだけど、だいぶ事務的。
駅から出ると「東京タワーこっち」と矢印が書いてあるのでわかりやすい。もう東京タワーの街なんだな。
歩いていると、ばばーん! と東京タワーが見える! これはなかなかテンションあがる。
着きました。下から撮っても全部映る、そこはスカイツリーよりも良い点。
謎の通り道を超えるとチケットカウンターがあります。20時にも関わらず、長蛇の列。
ふか:展望台行く?
から:別にいいかな
ふか:じゃあ1~2階ふらふらしようか
ということで展望台には行きませんでしたが、2018年3月にリニューアルして、特別展望台がトップデッキに、大展望台もメインデッキに名称変更してかっこいいデザインの内装&ツアーが始まったんだって。ちょっと行ってみたいな。
1階ロビーもリニューアルしてだいぶきれいになりました。
インフォメーションやラウンジ、トイレなどがあります。
他にはワンピースショップ、あと奥にはワンピース関連のカフェとレストランもある。
ちょっと前までは「蝋人形の館」とか「東京タワー水族館」とかあって、味わい深い観光地だったのに、今じゃワンピース一色ですよ。ちょっと寂しい。
2階に上がるとお土産ショップ「TOKYO 333」がある。
東京タワー関連のグッズ、お土産の他に東京土産やなんなら関東土産もある。
ショップにはキティ先輩もいます。ワンピースには負けない。キティ先輩はどこにでも現れる。
左を見ると昔ながらのお土産屋さん「東京おみやげたうん」がある。昭和っぽさが濃厚なんだよな~と思ってたら、開業時から続いているんだって。
あとは占い、似顔絵コーナーもある。けど、夜はやってない。
サーティワンアイスクリームがあったので入りました。
から:ここ、店員一人しかいなくない?
ふか:ワンオペだ……しかも外国人労働者の方……
から:手伝ってあげたい……
ふか:東京観光終盤にして、日本の労働問題を突きつけられましたね……
ということで、スモールダブルにしました。
から:わたしも、本当は凝ったやつ食べたかったけど我慢してレギュラーにした。ここで凝ったやつ(装飾が大変な限定メニューなど)を頼む人間は最低
ふか:まあそもそもは31の本部がいけないし、なんなら日本の労働環境がいけない。
3階、ワンピースタワーにやってまいりました。
ふか:記念撮影しとく?
から:別にいいかな……
ベンチで休みつつ、今日のまとめ。
ふか:どうでしたか、東京は
から:着物着ると楽しい。あと疲れた。わたし明日ディズニー行くんだよね。起きれるのかな……
ふか:本当にディズニー行くんだ!?(ここで初めて知る)
から:そうなんです……。
ということで、計画だと、八丁堀→舞浜、舞浜ホテル泊ですが、東京に家があるので、各々自宅に帰りました。からちゃんは次の日、ちゃんとディズニーに行ってました。
ちゃんとディズニー行っている上に、ハロウィン仮装までしてる。偉い。
ということで、以上!東京観光でした。
結論
東京めっちゃ楽しい!!歩けばすぐに駅とコンビニがあるし、観光地に行けば随所随所に歴史あるポイントと美味しいご飯がある。「本当に東京楽しいのか? 良い街なのか?」とか言ってすみません、楽しかったし、良い街でした。
やってみて思ったのは、「わたしは東京の良さを、あんまり知らなかったんだな」ということ。「東京いいよね」と言われても、「そんなに~?」と思っていたけど、今回観光してみて「東京って楽しいよね! いいよね!」と思いました。
とはいえ、「住む」と「観光」って違うと思うんですけど、「東京=楽しい」「東京に住んでるのは楽しいこと」「東京生まれ東京育ちはうらやましい」って感じに思われていたのかなあとも感じました。すぐに楽しい場所やイベントに行ける! とか。
それと、今回観光してみて改めて感じたんですが、本当に人が多い。そのせいで楽しめないこと、いやな思いをすることもありました。チケット売り場でめちゃくちゃ並ぶとか、浅草でやたら声かけられるとかね。
でも、逆に、「人が多いからこそ、面白い」という面もあるので、難しいところですね。いろんな人に出会える! という面もそうですが、渋谷のスクランブル交差点みたいな絵面として面白い場所もありますし、人が多いからこそ楽しく見れるものってあると思います。
住むという点で見ると、人が多いことはメリットかもしれません。よく「東京は知らない人がたくさんいるから、受け入れてもらえる。」みたいな話を聞いたりしますし、東京は人が多いからこそ仕事や学びの場がたくさんあったりしますし。だから「仕事も学校もたくさんある東京にずっと住んでていいよね、一人暮らしのお金もかからないし」的な文脈でよく嫌味を言われるんだろうなあ。
もう一つ東京とは関係ないんですけど、「全力観光って地元でもできるんじゃないかな?」と思いました。
「観光すればどこでも楽しいのでは?」とも感じたので、よく知ってる街を「散歩」じゃなくて「観光」したい。今度はめちゃくちゃ地元を観光したいな。「すご~い!多摩川だ~!」とか言いたい。中学時代散々走らされたのに。新鮮な気持ちで向き合う地元。