土呂駅が吐露(とろ)した気持ちは「優しさ」だった
- 更新日: 2026/07/09

土呂の吐露した気持ちを探す
JR宇都宮線、大宮駅の隣にある「土呂(とろ)」駅。この駅名を見るたび、ずっと気になっていたことがある。
「土呂」はどんな気持ちを「吐露(とろ)」したいのだろう。
心の奥底に秘めている感情を打ち明けること、それは緊張するし、すごく勇気のいることだ。
高校時代、好きだったKさんにミスチルのアルバム「DISCOVERY」を貸したときのドキドキ。自分の好きな本や曲を紹介することはなんだか心の内側を見せる行為に近い。
僕が好きな曲を、歌詞を、良いと思ってもらえるだろうか、、、。そんな風に土呂駅もまた、自身の奥底にある思いを誰かに吐露したいに違いない。
そんなことを思いながら12月、土呂駅の冷え込むホームに降り立った。

駅に降り立ち、真っ先に飛び込んできたのは、ある歯科クリニックの看板だった。

「イクティス歯科クリニック すぐそこ見てね ↑」
優しく丁寧な案内。指示に従って視線を上げると、かわいい子どもの写真が写る別の看板が見える。
「すぐそこです」
看板の距離はさほど離れていない。そしてその先には、目指すべきクリニック(イクティス歯科)が堂々と鎮座している。
明らかに過剰である。
駅前から数百メートル。そして今やグーグルマップが当たり前にある世界。そんな中でのこの案内っぷり。
土呂駅は、何人たりとも迷わせない。その徹底した先回り、逃げ場のないホスピタリティに触れた瞬間、確信した。
そう、土呂駅が吐露していた感情、それは「他の追随を許さない圧倒的な、でも探さないと見つけにくい優しさ」だったのだ。
これは土呂駅が吐露した小さな小さな優しさを見つける旅。みんなもホットミルクを片手に、僕の旅路に付き合ってくれないか?

鳩のフンへの注意喚起。「鳩のフン」を「鳩フン」と略す表現方法を見たことがなかったが、これも優しさだと思うと合点がいく。
普通の駅なら、もっと景観に馴染む色で「鳥さんの落とし物に〜」、などとオブラートに包むことだろう。しかし、土呂駅は違う。言葉の丁寧さや駅の景観などかなぐり捨てて、「とにかく今すぐ避けろ!」という最大限の配慮を、蛍光ピンクと直球すぎる単語でドーンとぶつけてきているのだ。
そう、優しく甘い言葉を使うことだけが優しさではない。
なりふり構わず駅利用者の一張羅を守ろうとする、不器用だが力強く深い愛がそこにある。

駅舎。この茶色いレンガ調の壁面を見てほしい。冬の寒空の下で見上げるこの絶妙な色合いは、もはや建築物というより「街に置かれた巨大なホットココア」とも言える。
さらに、壁面の「土呂駅」の文字。カクカクとした無機質なフォントではなく、絶妙に角が取れた、少し丸みを帯びた書体。
設置されている自動販売機は恐らく夏でも「あったか~い」多め。
◇土呂駅東口◇

こんなにも”家”感が出ているファミリーマートを見たことがあるだろうか。
仕事で嫌なことがあっても店長が実家のおかんのように「一度の失敗でめげるんじゃないわよ」とおかあさん食堂(昔のファミリーマートのPB惣菜の総称。現在はファミマルとのこと)のお惣菜を出してくれる。

便利屋さんへの依頼も、探偵ナイトスクープの感動回のような人情味あふれるものばかり。

スナックラコールの営業時間短いなぁと思った人。ここのママは月〜金曜はフルタイムで働き、金夜から迷える人の話を聞くためにスナックを開いている。
これが優しさと言わず、なんだというのだ。

土呂駅入口の交差点。とんでもなく大きいサッカーゴールに見えるのは僕だけだろうか。
ここに住まう人々の悩みや葛藤、そのすべてを受け入れるゴールとして、土呂にそびえ立っている。
あるいは巨大な蟹。

スラグがなにか分からないけど、入れてくれてありがとう。近所にかき揚げ蕎麦を頼んだら、かき揚げ以外にも天ぷらや野菜を5つくらいモリモリに入れてくれる店がある。
なにかを入れてもらうって優しさでしかないよね。
※鉱石から金属を精錬する際や、ごみを焼却する際に発生する副産物とのこと。リサイクルなので地球にやさしい〜

「無断駐車は罰金3万円申し受けます」
あまり聞き慣れない表現だ。罰金3万円請求しますや、お支払いいただきます、ならスッと入ってくる。
申し受けますは、受け取りますの謙譲語でへりくだった丁寧な言葉だ。
だからこそ、無断駐車は許さないぞという静かな怒りを感じる。
人に怒るのには、相当なエネルギーを要する。相手を思って怒ることは優しさであるともいえる。
大声で怒鳴り威圧すると、相手を思うメッセージがぼやけてしまうかもしれない。そのための静かな怒りなのだ。

ボランティアの皆さんの優しさにはありがとうしかないよ。

「こんな綺麗に掃かれた道を、誰が作ってくれると思いまっか」
ガキ使の名企画『さよなら山崎邦正』風に。

土呂のトトロが出そうな森。
もう一度駅前にゆるゆる戻り、西口へ向かう。

ねこの手も借りたいくらい忙しい!
そんなときに手を差し伸べてくれる人(猫)の優しさは覚えておきたいものです。

善意のブロック椅子。
集団でワイワイ話しながら座りたい人にも個人で物思いにふけたい人にも対応できる仕様。
みんなのこと考えててやさしい〜

神明西公園。

公園マイスターからすると、意外とブランコが4連で並んでる公園って少ない。
これだけの数があれば、子どもたちも取り合いにならず仲良く遊べるだろう。
2つしかブランコがなければ発生していた喧嘩を未然に防ぐ街の優しさ。

なんでカエルなのだろうと思ったけど、帰るとカエルを掛けてるのかな。
知らんケロ(けど)。

もともとお店だったのか、文字が消されている。せめて同系色のガムテープを使おうという優しさ、すてき。

土呂駅の屋根は横から見ると段ボールの断面のふにゃふにゃみたい。
えーと、優しさは関係ないです。

西口へ向かう途中、駅ナカに受験生への優しさが隠されていました。
結びが土呂駅・駅スタッフ一同ではなく、土呂駅一同なのが、とても良い。
まさに吐露した感情だ。
◇土呂駅西口◇

西口に降りてすぐのキリン堂薬局が素敵。
肝臓を黒背景の白抜き文字にしてるのが良い。
沈黙の臓器だからこそ、ハッとするデザインで道行く人に健康を振り返るきっかけを作るデザイン。やさしい〜

もうね、世の中のすべての『足のつる人』は相談しにいくべき。
僕も朝足が攣って起きる(最悪の目覚め)ことがあるが、こんなに気にかけてもらえて、とても嬉しい。

30分以内のお召し上がりは『焼きたて』
30以降のお客様には肉汁の出ない『熱取り』
いつ食べるかで、のきめ細やかな優しい配慮。
また字数の関係だと思うが、30に分の記載がないから、いろんな想像が膨らむ。
30(歳)以降のお客様には肉汁の出ない『熱取り』でも、意味が通じるし、優しさも感じるのがとても良い。
35歳を過ぎて肉汁ジュワ~に以前ほど惹かれないんだもん。

土呂駅前歯科医院。三角屋根流行ってる?かわいすぎるのだが。

しーっ!あらかわ皮膚科が寝てるからしずかにしようぜ。

東武ストアとろマイン。
外観が何層にもなっていて、ドトールのミルクレープみたい。
ちなみに、マインは東武ストアのなかでも食料品だけでなく衣料品や日用品などを幅広く扱う、大型の総合スーパー業態につけられているブランド名とのこと。
東武ストアの中でも上位ランカーということね。

とろマイン駐輪場のこの色味、はま寿司で期間限定販売されていた炙りとろいわしの色味とにているんだよな。
大好きだったからもう一度食べたい。

アマリリス。言葉のイメージから野原を駆ける天真爛漫な少女を想像してしまう。

ごめんねパーク。先回りして先に謝罪から入る優しさもあるよね。

無料体験授業随時受付中!
無料体験授業随時受付中!
大事なことは何度でも伝えよう。

大宮サッカービル。
サッカーボールのイラストが可愛い。

サッカービルだと思うと、急にサッカーボールっぽく見えてくる不思議。

~やさしさについてのおはなしあい~
おおきなくまさん「この『とろ』というまちの『とろ』しているかんじょうがやさしさだということがこのさんぽをつうじてわかったかしら。」
さんびきのどうぶつたち「うん。いろんなやさしさがあったね。」
おおきなくまさん「やさしさっていうのはひとつじゃないの。きになるなら、あなたもここをたずねてごらんなさい。だれかがそっとおいてくれた『いす』のように、めにはみえないけれどそこにあるあたたかさにきづけたとき……きっと、あなたじしんのなかにも、あたらしいやさしさがうまれているはずよ。」
「土呂」はどんな気持ちを「吐露(とろ)」したいのだろう。
心の奥底に秘めている感情を打ち明けること、それは緊張するし、すごく勇気のいることだ。
高校時代、好きだったKさんにミスチルのアルバム「DISCOVERY」を貸したときのドキドキ。自分の好きな本や曲を紹介することはなんだか心の内側を見せる行為に近い。
僕が好きな曲を、歌詞を、良いと思ってもらえるだろうか、、、。そんな風に土呂駅もまた、自身の奥底にある思いを誰かに吐露したいに違いない。
そんなことを思いながら12月、土呂駅の冷え込むホームに降り立った。

駅に降り立ち、真っ先に飛び込んできたのは、ある歯科クリニックの看板だった。

「イクティス歯科クリニック すぐそこ見てね ↑」
優しく丁寧な案内。指示に従って視線を上げると、かわいい子どもの写真が写る別の看板が見える。
「すぐそこです」
看板の距離はさほど離れていない。そしてその先には、目指すべきクリニック(イクティス歯科)が堂々と鎮座している。
明らかに過剰である。
駅前から数百メートル。そして今やグーグルマップが当たり前にある世界。そんな中でのこの案内っぷり。
土呂駅は、何人たりとも迷わせない。その徹底した先回り、逃げ場のないホスピタリティに触れた瞬間、確信した。
そう、土呂駅が吐露していた感情、それは「他の追随を許さない圧倒的な、でも探さないと見つけにくい優しさ」だったのだ。
これは土呂駅が吐露した小さな小さな優しさを見つける旅。みんなもホットミルクを片手に、僕の旅路に付き合ってくれないか?

鳩のフンへの注意喚起。「鳩のフン」を「鳩フン」と略す表現方法を見たことがなかったが、これも優しさだと思うと合点がいく。
普通の駅なら、もっと景観に馴染む色で「鳥さんの落とし物に〜」、などとオブラートに包むことだろう。しかし、土呂駅は違う。言葉の丁寧さや駅の景観などかなぐり捨てて、「とにかく今すぐ避けろ!」という最大限の配慮を、蛍光ピンクと直球すぎる単語でドーンとぶつけてきているのだ。
そう、優しく甘い言葉を使うことだけが優しさではない。
なりふり構わず駅利用者の一張羅を守ろうとする、不器用だが力強く深い愛がそこにある。

駅舎。この茶色いレンガ調の壁面を見てほしい。冬の寒空の下で見上げるこの絶妙な色合いは、もはや建築物というより「街に置かれた巨大なホットココア」とも言える。
さらに、壁面の「土呂駅」の文字。カクカクとした無機質なフォントではなく、絶妙に角が取れた、少し丸みを帯びた書体。
設置されている自動販売機は恐らく夏でも「あったか~い」多め。
◇土呂駅東口◇

こんなにも”家”感が出ているファミリーマートを見たことがあるだろうか。
仕事で嫌なことがあっても店長が実家のおかんのように「一度の失敗でめげるんじゃないわよ」とおかあさん食堂(昔のファミリーマートのPB惣菜の総称。現在はファミマルとのこと)のお惣菜を出してくれる。

便利屋さんへの依頼も、探偵ナイトスクープの感動回のような人情味あふれるものばかり。

スナックラコールの営業時間短いなぁと思った人。ここのママは月〜金曜はフルタイムで働き、金夜から迷える人の話を聞くためにスナックを開いている。
これが優しさと言わず、なんだというのだ。

土呂駅入口の交差点。とんでもなく大きいサッカーゴールに見えるのは僕だけだろうか。
ここに住まう人々の悩みや葛藤、そのすべてを受け入れるゴールとして、土呂にそびえ立っている。
あるいは巨大な蟹。

スラグがなにか分からないけど、入れてくれてありがとう。近所にかき揚げ蕎麦を頼んだら、かき揚げ以外にも天ぷらや野菜を5つくらいモリモリに入れてくれる店がある。
なにかを入れてもらうって優しさでしかないよね。
※鉱石から金属を精錬する際や、ごみを焼却する際に発生する副産物とのこと。リサイクルなので地球にやさしい〜

「無断駐車は罰金3万円申し受けます」
あまり聞き慣れない表現だ。罰金3万円請求しますや、お支払いいただきます、ならスッと入ってくる。
申し受けますは、受け取りますの謙譲語でへりくだった丁寧な言葉だ。
だからこそ、無断駐車は許さないぞという静かな怒りを感じる。
人に怒るのには、相当なエネルギーを要する。相手を思って怒ることは優しさであるともいえる。
大声で怒鳴り威圧すると、相手を思うメッセージがぼやけてしまうかもしれない。そのための静かな怒りなのだ。

ボランティアの皆さんの優しさにはありがとうしかないよ。

「こんな綺麗に掃かれた道を、誰が作ってくれると思いまっか」
ガキ使の名企画『さよなら山崎邦正』風に。

土呂のトトロが出そうな森。
もう一度駅前にゆるゆる戻り、西口へ向かう。

ねこの手も借りたいくらい忙しい!
そんなときに手を差し伸べてくれる人(猫)の優しさは覚えておきたいものです。

善意のブロック椅子。
集団でワイワイ話しながら座りたい人にも個人で物思いにふけたい人にも対応できる仕様。
みんなのこと考えててやさしい〜

神明西公園。

公園マイスターからすると、意外とブランコが4連で並んでる公園って少ない。
これだけの数があれば、子どもたちも取り合いにならず仲良く遊べるだろう。
2つしかブランコがなければ発生していた喧嘩を未然に防ぐ街の優しさ。

なんでカエルなのだろうと思ったけど、帰るとカエルを掛けてるのかな。
知らんケロ(けど)。

もともとお店だったのか、文字が消されている。せめて同系色のガムテープを使おうという優しさ、すてき。

土呂駅の屋根は横から見ると段ボールの断面のふにゃふにゃみたい。
えーと、優しさは関係ないです。

西口へ向かう途中、駅ナカに受験生への優しさが隠されていました。
結びが土呂駅・駅スタッフ一同ではなく、土呂駅一同なのが、とても良い。
まさに吐露した感情だ。
◇土呂駅西口◇

西口に降りてすぐのキリン堂薬局が素敵。
肝臓を黒背景の白抜き文字にしてるのが良い。
沈黙の臓器だからこそ、ハッとするデザインで道行く人に健康を振り返るきっかけを作るデザイン。やさしい〜

もうね、世の中のすべての『足のつる人』は相談しにいくべき。
僕も朝足が攣って起きる(最悪の目覚め)ことがあるが、こんなに気にかけてもらえて、とても嬉しい。

30分以内のお召し上がりは『焼きたて』
30以降のお客様には肉汁の出ない『熱取り』
いつ食べるかで、のきめ細やかな優しい配慮。
また字数の関係だと思うが、30に分の記載がないから、いろんな想像が膨らむ。
30(歳)以降のお客様には肉汁の出ない『熱取り』でも、意味が通じるし、優しさも感じるのがとても良い。
35歳を過ぎて肉汁ジュワ~に以前ほど惹かれないんだもん。

土呂駅前歯科医院。三角屋根流行ってる?かわいすぎるのだが。

しーっ!あらかわ皮膚科が寝てるからしずかにしようぜ。

東武ストアとろマイン。
外観が何層にもなっていて、ドトールのミルクレープみたい。
ちなみに、マインは東武ストアのなかでも食料品だけでなく衣料品や日用品などを幅広く扱う、大型の総合スーパー業態につけられているブランド名とのこと。
東武ストアの中でも上位ランカーということね。

とろマイン駐輪場のこの色味、はま寿司で期間限定販売されていた炙りとろいわしの色味とにているんだよな。
大好きだったからもう一度食べたい。

アマリリス。言葉のイメージから野原を駆ける天真爛漫な少女を想像してしまう。

ごめんねパーク。先回りして先に謝罪から入る優しさもあるよね。

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大事なことは何度でも伝えよう。

大宮サッカービル。
サッカーボールのイラストが可愛い。

サッカービルだと思うと、急にサッカーボールっぽく見えてくる不思議。

~やさしさについてのおはなしあい~
おおきなくまさん「この『とろ』というまちの『とろ』しているかんじょうがやさしさだということがこのさんぽをつうじてわかったかしら。」
さんびきのどうぶつたち「うん。いろんなやさしさがあったね。」
おおきなくまさん「やさしさっていうのはひとつじゃないの。きになるなら、あなたもここをたずねてごらんなさい。だれかがそっとおいてくれた『いす』のように、めにはみえないけれどそこにあるあたたかさにきづけたとき……きっと、あなたじしんのなかにも、あたらしいやさしさがうまれているはずよ。」









