もしも狼男が江戸城を散歩したら
- 更新日: 2018/01/31
とても気持ちのいい天気に恵まれました
こんにちは。
狼田成彦(ろうだなるひこ)と申します。
僭越ながら、散歩の記事を書かせていただくことになりました。
いやあ、歴史が好きだと発信し続けてきてよかったなあ。
さてさて。
こちら、どこだかご存知ですか?
そう。言わずと知れた皇居です!
皇居の一部には、江戸幕府が実際に使っていた江戸城と城下町の跡が残っています。
今日は私と一緒に江戸城を探索し、歴史に関する見識を深めてみませんか?
スタートは、もちろん大手門。
江戸城の正門として使われ、諸大名たちはここから登場したと伝えられています。
それでは、行ってみましょう。
門の入り口付近には、しゃちほこの像があります。
『時代を旅する 江戸城 歴史探訪ルートガイド』によると、「これは、もともと渡櫓門の屋根にあったもので、"明暦三丁酉"という頭部の刻印から、明暦の大火後、大手門が再建された際に作られたもの」とのことです。
入園票です。
入った人と出た人の人数をちゃんと合わせたいのでしょう。
やはり何かあったら大変ですからね。
門に入る前には、手荷物検査もありますよ。
1月頭に訪問したのですが、既に梅の花が咲きかけていました。
全体的に自然豊かです。
かつてのお侍さんたちも、季節の変化を楽しんでいたかもしれませんね。
来ましたね。同心番所です。
大手門を警護するための侍たちが勤務していた詰所ですね。
ここを通るためには、大名たちは一度駕籠を降りて、検問を受けなくてはなりませんでした。
ただし、尾張、紀伊、水戸のいわゆる御三家だけは特別で、駕籠を降りることなく顔パスで通過できたようです。
瓦がいい味を出していますね。
最上段には、徳川家の葵御紋の妻瓦が残っていますよ。
って、しまった!!!
丸いものを見てしまった!!!!!
うが…
ググググ…
グァオーン!!
ガウガウガウガウ!!!!
アオーン
グルグルルル…
ファオーーーーーー
クンクンクン
ウウウ…
ヴァ!???
わ、私は一体何を…?
どうも丸いものを見てから、もう一度丸いものを見るまでの記憶がないんですよね。
まあいつものことなので、いいんですけど。
そうでした。江戸城の散歩ですよね。
やりましょうやりましょう。
午砲台跡ですね。
午砲というのは、時刻を知らせる大砲のことです。
空砲の音で人々は時間を把握していたんですね。
明治時代の1871年、陸軍近衛師団がこの場所で始めたのが、全国へ広がっていきました。
そんな原始的な方法で時間を伝えていたのが、たった150年前ですからね。
どれだけのスピードで進化しているんだって話ですよね。
因みに、砲の本体は江戸東京たてもの園で見ることができます。
この辺りの芝生は全部、江戸城の本丸御殿があった場所です。
いかに巨大だったのかが偲ばれます。
表、中奥、大奥の三つの区域から構成されています。
特に歴史的に見てユニークなのが、大奥です。
ここは女性だけが住む御殿で、最盛期には女中など総勢3000名が暮らしていたという説もあります。
さあ、いよいよ天守閣跡へ行ってみましょう。
非常に眺めがよく、風情を感じるスポットですよ!
もちろん歴史資料としても、価値があります。
築城に当たっては、石材の調達を外様大名に任せることで負担をかけ、反幕軍事力の削減も企図していたようです。
家康の周到っぷりが光りますね。
壁面にススが付着していて、火災のあったことも分かります。
おっと、フライングで話しすぎましたね。
その辺り含めて解説していきたいです!
おや?何か地面に窪みが…。
しまった!また丸いものだ!!
ウウウウウ…
ググググ…
ガオーン!!!!!
バウワウ!バウバウバウ!!!!
ガウガウガウ!
バオーーーーーー!!
ハッハッハッハッ
アオ?
ガオオ?
ガルルルルル…
ウオーーーーーーン
ハッ!!
またしても記憶が…。
これは、石橋旧飾電燈ですね。
1893年に明治宮殿を造営するに際して、皇居前広場から皇居に通じる石橋をかけたのですが、そのときに橋を照らしていた電灯です。
丸いランプと凝った装飾が魅力です。
現存する六基は、散り散りに保管されているのですが、その内の一つがここにあるという訳です。
あれ?もう出口付近ですか。
何だか半分ほどしか江戸城の魅力を伝えられた気がしませんが、仕方ないですね。
もう帰ることにします。
夜は、公園で月見でも楽しみますかね。
ではまた。
参考資料
『ものが語る歴史12 石垣が語る江戸城』2007 野中和夫 同成社
『時代を旅する 江戸城 歴史探訪ルートガイド』2011 東京史跡ウォーキング愛好会 メイツ出版株式会社
『江戸と江戸城』2013 内藤昌 講談社
『皇居正門石橋飾電燈』(http://www.meijimura.com/enjoy/sight/building/5-58.html 最終確認2018/1/11)博物館明治村
『皇居正門石橋飾電灯』(http://www.tepco.co.jp/shiryokan/floor/light-j.html 最終確認2018/1/11)東京電力
狼田成彦(ろうだなるひこ)と申します。
僭越ながら、散歩の記事を書かせていただくことになりました。
いやあ、歴史が好きだと発信し続けてきてよかったなあ。
さてさて。
こちら、どこだかご存知ですか?
そう。言わずと知れた皇居です!
皇居の一部には、江戸幕府が実際に使っていた江戸城と城下町の跡が残っています。
今日は私と一緒に江戸城を探索し、歴史に関する見識を深めてみませんか?
スタートは、もちろん大手門。
江戸城の正門として使われ、諸大名たちはここから登場したと伝えられています。
それでは、行ってみましょう。
門の入り口付近には、しゃちほこの像があります。
『時代を旅する 江戸城 歴史探訪ルートガイド』によると、「これは、もともと渡櫓門の屋根にあったもので、"明暦三丁酉"という頭部の刻印から、明暦の大火後、大手門が再建された際に作られたもの」とのことです。
入園票です。
入った人と出た人の人数をちゃんと合わせたいのでしょう。
やはり何かあったら大変ですからね。
門に入る前には、手荷物検査もありますよ。
1月頭に訪問したのですが、既に梅の花が咲きかけていました。
全体的に自然豊かです。
かつてのお侍さんたちも、季節の変化を楽しんでいたかもしれませんね。
来ましたね。同心番所です。
大手門を警護するための侍たちが勤務していた詰所ですね。
ここを通るためには、大名たちは一度駕籠を降りて、検問を受けなくてはなりませんでした。
ただし、尾張、紀伊、水戸のいわゆる御三家だけは特別で、駕籠を降りることなく顔パスで通過できたようです。
瓦がいい味を出していますね。
最上段には、徳川家の葵御紋の妻瓦が残っていますよ。
って、しまった!!!
丸いものを見てしまった!!!!!
うが…
ググググ…
グァオーン!!
ガウガウガウガウ!!!!
アオーン
グルグルルル…
ファオーーーーーー
クンクンクン
ウウウ…
ヴァ!???
わ、私は一体何を…?
どうも丸いものを見てから、もう一度丸いものを見るまでの記憶がないんですよね。
まあいつものことなので、いいんですけど。
そうでした。江戸城の散歩ですよね。
やりましょうやりましょう。
午砲台跡ですね。
午砲というのは、時刻を知らせる大砲のことです。
空砲の音で人々は時間を把握していたんですね。
明治時代の1871年、陸軍近衛師団がこの場所で始めたのが、全国へ広がっていきました。
そんな原始的な方法で時間を伝えていたのが、たった150年前ですからね。
どれだけのスピードで進化しているんだって話ですよね。
因みに、砲の本体は江戸東京たてもの園で見ることができます。
この辺りの芝生は全部、江戸城の本丸御殿があった場所です。
いかに巨大だったのかが偲ばれます。
表、中奥、大奥の三つの区域から構成されています。
特に歴史的に見てユニークなのが、大奥です。
ここは女性だけが住む御殿で、最盛期には女中など総勢3000名が暮らしていたという説もあります。
さあ、いよいよ天守閣跡へ行ってみましょう。
非常に眺めがよく、風情を感じるスポットですよ!
もちろん歴史資料としても、価値があります。
築城に当たっては、石材の調達を外様大名に任せることで負担をかけ、反幕軍事力の削減も企図していたようです。
家康の周到っぷりが光りますね。
壁面にススが付着していて、火災のあったことも分かります。
おっと、フライングで話しすぎましたね。
その辺り含めて解説していきたいです!
おや?何か地面に窪みが…。
しまった!また丸いものだ!!
ウウウウウ…
ググググ…
ガオーン!!!!!
バウワウ!バウバウバウ!!!!
ガウガウガウ!
バオーーーーーー!!
ハッハッハッハッ
アオ?
ガオオ?
ガルルルルル…
ウオーーーーーーン
ハッ!!
またしても記憶が…。
これは、石橋旧飾電燈ですね。
1893年に明治宮殿を造営するに際して、皇居前広場から皇居に通じる石橋をかけたのですが、そのときに橋を照らしていた電灯です。
丸いランプと凝った装飾が魅力です。
現存する六基は、散り散りに保管されているのですが、その内の一つがここにあるという訳です。
あれ?もう出口付近ですか。
何だか半分ほどしか江戸城の魅力を伝えられた気がしませんが、仕方ないですね。
もう帰ることにします。
夜は、公園で月見でも楽しみますかね。
ではまた。
参考資料
『ものが語る歴史12 石垣が語る江戸城』2007 野中和夫 同成社
『時代を旅する 江戸城 歴史探訪ルートガイド』2011 東京史跡ウォーキング愛好会 メイツ出版株式会社
『江戸と江戸城』2013 内藤昌 講談社
『皇居正門石橋飾電燈』(http://www.meijimura.com/enjoy/sight/building/5-58.html 最終確認2018/1/11)博物館明治村
『皇居正門石橋飾電灯』(http://www.tepco.co.jp/shiryokan/floor/light-j.html 最終確認2018/1/11)東京電力