ゴミの擬態を愛でる
- 更新日: 2021/03/18
近所の草むらに、緑色のタバコの箱がよく落ちているなあと思いました。
白い箱や青い箱が落ちてるのはあまり見たことない。
いつも緑色のような気がする。
緑のタバコだけを好む、マナーの悪い人が近所に居るのかしら。
しかし銘柄が違うし、同じ人がポイ捨てしているわけではないような気もする。
これは何だろうな、とぼんやり考えていたのですが、草むらに落ちていて見えにくい、というのはひとつポイントだと思う。
たとえばこういう説はどうでしょう。
さまざまな色のタバコの箱が毎日ポイ捨てされているが、この街はある程度の自浄機能を持っていて、それは例えば親切な住人であったり、町内会のゴミ拾い運動であったりするんだけど、目につくゴミを処理してくれている。
ただ、そのような善意は仕事ではないし完全でもないので、見つけにくいゴミを確率的に取りこぼしてしまう。
その結果、この街には、草むらに緑のタバコが多いように感じるのではないでしょうか。
もしこの説が正しいとすると、ほどよい善意のある街では、草むらの緑のタバコに限らず保護色のゴミが相対的に多くなることになります。
保護色のゴミ。
彼らは人の目を一度すりぬけ、ひっそりと隠れている。
そう考えると、なんだか特別なものに思えてきます。
そこで今日は、ポイ捨てのモラルとかそういうのを一旦忘れて、街に擬態してうまいこと隠れているゴミたちを見つけようと思いました。
何かの菓子の包みが、葉っぱに擬態して難を逃れていました。難?
スタバのストローがうまいこと、他の葉に混じってシュッとやってました。
なんなら雨水もストックしたり、君は意外とここで草の役に立ちながら暮らしていけるかもしれないな。
「俺」と書かれた飴の包み。こんなに自己顕示欲強そうなのが、芝生にひっそりと居た。
わさび。そうか、君も緑だ。というかもともとこちらサイドのものだ。おかえり。
はんたいことばカード。どういうことですかね。
裏は「あめ」と書かれていました。
よくわかんないですが、ずっとこうやって置いておくと言霊的に草がよく育ちそう。
モンエナのロゴはほぼ草であることに気付きました。
モンエナの言う野生ってそういうことなの?
ところで草に擬態したゴミを探すにあたり、あったらいいなと思っていたのがバランなんだけど、残念ながらバランは見つかりませんでした。
代わりといってはなんですが、緑色のおかずカップを過去に撮ったことがあります。折り目が草っぽくて素敵ですね。
茶色も隠れやすい色です。例えばこういうことです。
これバーコード見えなかったら大きな葛の枯れ葉ですよ。
バーコードつきの葛の枯れ葉かあ~って思う人もきっと居ますよ。
さよなら人類でたまが言った「路地裏に月が落っこちて」とは、こういう感じだろうか。
トリスハイボールは枯れ芝の上で、琥珀色の夢を見る。
醤油と土は似ている。思ったことなかったけど。
ラー油のハンデを覆い隠すほどに似ている。
赤茶色のスニッカーズも意外と見つけづらかったです。
透明とは中のパンなどを見せるための機能で、中のパン亡きいま、地面を見せている。
何かのつゆ亡きいま、土を見せている。
一瞬ツツジ咲いてるのかと思って近づいちゃいました。
第3位。吉野家、ガスト、はなまるの3社合同定期券のチラシ。
もともとこんな色ではなかったと思うのですが、陽に当たって色が抜けた結果でしょうか、ヒメツルソバの紫と完全一致しています。
なんというか、受け入れられている気がします。本人もヒメツルソバの気分になっているかもしれません。
これ実は昔撮ったやつなんですけど、紹介したかったので。
第2位。凄十。
写真ではなぜか分かりやすいですけど、肉眼ではもっと見つけづらくて、ぼーっと眺めていたら急に物体を認識してうおって声が出ました。
この手の栄養ドリンクのパッケージのわちゃわちゃ感と、枯れ葉のザワザワ感が似ているのかもしれません。
そして堂々の第一位は、えんじとベージュのストライプ柄の手袋。
えんじは葉っぱの赤みに、ベージュは芝や枯れ葉の色に合わせてきています。
水族館に居る縞模様のカレイみたい。素晴らしい擬態です。
隠れているゴミ、楽しい!
でもそのあと、まったく擬態していない緑のタバコを立て続けに見つけたので、緑のタバコを好むマナーの悪い人がただただ近所に居る、という説が再浮上しました。
持って帰ってください。
白い箱や青い箱が落ちてるのはあまり見たことない。
いつも緑色のような気がする。
緑のタバコだけを好む、マナーの悪い人が近所に居るのかしら。
しかし銘柄が違うし、同じ人がポイ捨てしているわけではないような気もする。
これは何だろうな、とぼんやり考えていたのですが、草むらに落ちていて見えにくい、というのはひとつポイントだと思う。
たとえばこういう説はどうでしょう。
さまざまな色のタバコの箱が毎日ポイ捨てされているが、この街はある程度の自浄機能を持っていて、それは例えば親切な住人であったり、町内会のゴミ拾い運動であったりするんだけど、目につくゴミを処理してくれている。
ただ、そのような善意は仕事ではないし完全でもないので、見つけにくいゴミを確率的に取りこぼしてしまう。
その結果、この街には、草むらに緑のタバコが多いように感じるのではないでしょうか。
もしこの説が正しいとすると、ほどよい善意のある街では、草むらの緑のタバコに限らず保護色のゴミが相対的に多くなることになります。
保護色のゴミ。
彼らは人の目を一度すりぬけ、ひっそりと隠れている。
そう考えると、なんだか特別なものに思えてきます。
そこで今日は、ポイ捨てのモラルとかそういうのを一旦忘れて、街に擬態してうまいこと隠れているゴミたちを見つけようと思いました。
草に擬態するものたち
草むらには、タバコのほかにも仲間達が隠れていました。何かの菓子の包みが、葉っぱに擬態して難を逃れていました。難?
スタバのストローがうまいこと、他の葉に混じってシュッとやってました。
なんなら雨水もストックしたり、君は意外とここで草の役に立ちながら暮らしていけるかもしれないな。
「俺」と書かれた飴の包み。こんなに自己顕示欲強そうなのが、芝生にひっそりと居た。
わさび。そうか、君も緑だ。というかもともとこちらサイドのものだ。おかえり。
はんたいことばカード。どういうことですかね。
裏は「あめ」と書かれていました。
よくわかんないですが、ずっとこうやって置いておくと言霊的に草がよく育ちそう。
モンエナのロゴはほぼ草であることに気付きました。
モンエナの言う野生ってそういうことなの?
ところで草に擬態したゴミを探すにあたり、あったらいいなと思っていたのがバランなんだけど、残念ながらバランは見つかりませんでした。
代わりといってはなんですが、緑色のおかずカップを過去に撮ったことがあります。折り目が草っぽくて素敵ですね。
枯れ葉や土に擬態する
茶色も隠れやすい色です。例えばこういうことです。
これバーコード見えなかったら大きな葛の枯れ葉ですよ。
バーコードつきの葛の枯れ葉かあ~って思う人もきっと居ますよ。
さよなら人類でたまが言った「路地裏に月が落っこちて」とは、こういう感じだろうか。
トリスハイボールは枯れ芝の上で、琥珀色の夢を見る。
醤油と土は似ている。思ったことなかったけど。
ラー油のハンデを覆い隠すほどに似ている。
赤茶色のスニッカーズも意外と見つけづらかったです。
そのほかのゴミたち
透明とは中のパンなどを見せるための機能で、中のパン亡きいま、地面を見せている。
何かのつゆ亡きいま、土を見せている。
一瞬ツツジ咲いてるのかと思って近づいちゃいました。
良かったゴミの擬態ベスト3
それでは、良かったゴミの擬態ベスト3を発表します。第3位。吉野家、ガスト、はなまるの3社合同定期券のチラシ。
もともとこんな色ではなかったと思うのですが、陽に当たって色が抜けた結果でしょうか、ヒメツルソバの紫と完全一致しています。
なんというか、受け入れられている気がします。本人もヒメツルソバの気分になっているかもしれません。
これ実は昔撮ったやつなんですけど、紹介したかったので。
第2位。凄十。
写真ではなぜか分かりやすいですけど、肉眼ではもっと見つけづらくて、ぼーっと眺めていたら急に物体を認識してうおって声が出ました。
この手の栄養ドリンクのパッケージのわちゃわちゃ感と、枯れ葉のザワザワ感が似ているのかもしれません。
そして堂々の第一位は、えんじとベージュのストライプ柄の手袋。
えんじは葉っぱの赤みに、ベージュは芝や枯れ葉の色に合わせてきています。
水族館に居る縞模様のカレイみたい。素晴らしい擬態です。
隠れているゴミ、楽しい!
でもそのあと、まったく擬態していない緑のタバコを立て続けに見つけたので、緑のタバコを好むマナーの悪い人がただただ近所に居る、という説が再浮上しました。
持って帰ってください。