ウニを食べに壱岐へ行ったら時期じゃなかった

  • 更新日: 2019/06/13

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壱岐で夕焼けをバックに焼酎を飲む。

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konnitiha,kansaizaijuunokougedesu.
おっと、かな入力になっておらず失礼しました。

さて、筆者は大阪府在住なのだが、ひょんなことから博多に来ている。



本日の日付は2018年12月31日。

そう、実に半年の時を経て記事化されたわけであるが、けしてサボっていたわけではないぞ。な、なんだその目は! 疑っているのかっ!

さて、「ひょんなこと」とは帰省であり、夜まで時間をもてあましているので、その間に知らない町を散歩してみようと思う。

博多駅周辺をぶらぶらしてもいいのだが、どうせならもうちょっと遠くへ行きたい。
通信制限ギリギリのスマホを駆使した結果、博多港から長崎県の壱岐まで船が出ていることをつきとめた。これしかない!

写真を撮るのも忘れて博多港行きのバスに飛び乗った。




博多港



ハロー博多港ポートタワー。

関西在住者にとって「ポートタワー」といえば神戸港にあるポートタワーが唯一無二のポートタワーであるが、よく考えたら港にあるタワーがポートタワーなので、みんなの心の中にはそれぞれのポートタワーがあってしかりである。



ヤシの木?のせいか南国感が強い。



ゲッツ!

小さい子どもが犬を「わんわん」、車を「ブーブー」って言うみたいに、人はダンディ坂野を見たら「ゲッツ」と言ってしまう。


その後「えーと、ダンディ…なんだっけ?」「ダンディって右から左に受け流す人じゃない?」「え、じゃあゲッツは誰だっけ」という定番のやりとりが発生する。もはや様式美である。


ちなみに右から左に受け流す人はムーディ勝山だ。見た目はダンディっぽいが。



ラーメンの広告かと思ったら、生活習慣サポート食品の広告だった。
あとでとんこつラーメン食べよう。



建物に入るとけっこうな規模の水槽があってびびる。

水族館とかでデカい水槽を見るたびに「これガラスが割れたら大惨事だよな」と思うけど、実際に割れて大惨事になった例はこち亀でしか見たことがない。割れないガラスがすごいのか、割った両さんがすごいのか。



博多から壱岐までの船はジェットフォイルという高速船とフェリーの2種類。

違いをざっくり説明すると、高速船は片道およそ1時間で4,000円ちょい。かたやフェリーはおよそ2時間かかって2,000円ちょい。

速いけど高いか、遅いけど安いか。わかりやすい設定である。



船の時間を調べると、次は15時10分発。高速船で16時20分着。帰りはフェリーで17時45分壱岐発が最終という。

それはつまり、「壱岐滞在時間85分でうまいことやってくれ」ということだ。まじか。
ふつうなら「また今度にしよう」となるところであるが、だいたいの場合「また今度」は永遠に来ない。

せっかく港まで来たし、大晦日だし、壱岐ってウニが名物だし。という理由で「いつ行くの?今でしょ」の精神でチケットを購入し、壱岐行きがイキイキ決定した。ウニ丼食うぞ!



港ってロマンがあるよね。

特に言うことがない場面では「◯◯ってロマンがある」って言っとけばなんとかなると思っているので、どのへんにロマンがあるのかはわかっていない。読者各位におかれましては、心の中で「そうだね」と同意していただければ幸いである。



船?電車?



それにしても雲ひとつない青空。
2018年最後の日、博多は快晴である。よそは知らん。



吸い込まれそうな碧い海。



照りつける大きな太陽。
「夏真っ盛り」というキャプションをつけたいが、あいにく真冬である。



色数の少ない画像が続いたので、にぎやかなやつをどうぞ。



え、プロレスやるの?真冬に?外で?



カレー屋さんの人気がないんじゃない。チーズハットグが人気なのだ。



カレーライスを船に持ち込むのはためらわれるのでカレーパンにしよう。
それでも匂いはすごそう。



大阪から来たのにわざわざ博多で道頓堀のたこ焼きを買うという選択肢。



あれも禁止、これも禁止。

われわれは社会のルールに縛られたかよわき子羊なのだ。
かといって「ご自由に飛び込みください」って書いてあっても飛び込まないけど。


高速船で壱岐へ



そうこうしているうちに乗船の時間となった。乗ります乗ります!



敵があらわれたらミサイルを発射したり、ロボットにトランスフォームするであろう「ヴィーナス2」。かっこいいぜ。



船内では座席が決まっており、シートベルトを締めなければならない。
高速船もガンダムもシートベルトは必須である。



前方にテレビが設置されており、全員が「西武の秋山ってめっちゃスリーベース打ってる」という情報を共有する。



船でも飛行機でも安全のしおりは必ず読む。「必ずお読みください」と書いてあるんだから必ず読まなければならないのである。

非常時は自分の貴重品をしっかり持って、他の乗客を押しのけていの一番で逃げるぞ!(全然読んでない)



救命胴衣の着かたと脱出方法を確認したので、安心して飲み食いしよう。

予想通りカレーパンは船内に暴力的なスパイスの香りを放ったが、9%のチューハイを飲めばそんなこと気にならなくなる(おれが)。

柿の種を床にぶちまけたおじさんもいたので大丈夫だろう。



船内ではおもに里崎のトークを堪能したりしてすごした。



あっというまに着いてしまった。
テレビの続きが気になってしかたない。



そそくさと下船。



ヴィーナス2はロボに変形することなく、無事壱岐に到着。

よく見たら2階部分に「BOEING(ボーイング)」と書かれているから空も飛べるんじゃないか。超かっこいい!


ウニがなかった



ヒモでつながれてるのって犬みたい。



シンプルイズベスト「IKI」。



麦焼酎発祥の地とはつゆ知らず。
歓迎されたなら乾杯しなければならないだろう。



謎のキャラクターが壁に彫られていた。ちょっと赤塚不二夫っぽい?



陽が落ちてきたので急ごう。



急いでるところにドラクエっぽい階段が。



さっきのキャラクターが再び。

聞けば、長崎の伝統工芸品にも指定された壱州鬼凧(いしゅうおんだこ)という壱岐伝統の凧らしい。
へぇ、またひとつかしこくなったけど帰りには忘れてそう。



「髭達磨」って三好清海入道みたいな店主が豪快な大皿料理を出してくれそうでわくわくする。



おみやげはポケットティッシュにしようかな。



壱岐市長じきじきにお出迎え。おそれいります。



駅前…じゃなくて港前の駐車場がほぼ満車だった。
勝手に無人島みたいなイメージをもってたけど、そんなわけないよな。

このあと観光案内所で、近くにウニが食べられるお店がないかとたずねたところ、「ウニの時期は4~10月なんで、今はどこもないんじゃないか」との回答。なんですと?

おいおい、ウニって時期があるのか。近所の回転寿司はいつ行ってもウニあるぞ。

ウニが食べられないなら散歩するしかないな。悔しさをまぎらわすために。


壱岐さんぽ



うっかりかっこいい写真が撮れた。



電柱からひょっこりはんみたいな標識。
というか、そんなに曲げる必要ある? やっぱりひょっこりはんオマージュ?



要素が多いな。



とりあえずなにかありそうな方向へ進む。なにかありそうといったが、根拠はない。



いいスラローム。家の近くにもほしい。なるべく車の来ないやつ。



不要なダイナミック感が出た。



港内スロー。

徐行って意味なんだろうけど、なじみのない語感。いちばん近いのはコールスローかな。



廃墟? not廃墟?



ショーケースがあるから定食屋さんだったのかな。



わかれ道だ。
右は海沿い、左は路地。

人生の岐路なら熟考するが、散歩の岐路なので1秒で選択。



飛行機もあんなのよく飛ぶなと思うけど、船もよく浮かんでられるな。重いのに。



コートとかにフジツボをびっしり付着させて、ヨロイみたいにしたい願望はある。



和風。



洋風。塀の模様がかわいい。



町のオアシス、心のガソリンスタンド、おれたちのシャングリラこと酒屋さん。



モアイかな?



ゴリラかな?



ゴリラだな。
壱岐ってゴリラの名産地なの?

調べたら名産地だった。ゴリラ岩。



Forever gorilla。



腰を下ろすのにちょうどいい階段が。
ここいらで休憩すっぺか。



さっきの酒屋さんで買ってたんだ。



到着したときに「壱岐焼酎で乾杯」と言われたので、約束通り乾杯。
ウニ丼が食べられなかった意味での「完敗」とのダブルミーニングである。



まさか壱岐で海を見ながら夕焼けをバックに焼酎を飲んでたそがれる大晦日になろうとは。

うまいなあ、ゴクゴク。



酔っ払ったように赤い対岸。



おしゃれなパティスリーがあったけど、焼酎には合わないかなと断念。
酔っ払って入るのもあれだし。



道はまだまだ続くけど、船の時間があるのでそろそろ港に戻ろう。



プラモデルみたいな看板。ニッパーでパチンパチンやりたい。



この道はいつか来た道。ああそうだよさっき通ってきた道だよ。



2、3年後が楽しみ。わーっと茂っているか、うっとうしくて刈られているか。



ところかまわず生える草。



立派な石垣。お城があったのだろうか。
ボルダリングやってる人って、こういうの見たら登りたくなるのかな。



猿岩・砲台跡が新しくなっている。
壱岐ってゴリラ岩だけじゃなく猿岩もあるの?

あった



底が見えるくらい透きとおった海水。



もう大人なので「面舵いっぱーい」とかやらない。
いや、むしろ子どものほうがやらないか。



そろそろ船の時間が近づいてきたので港に戻ろうか。



帰りの船、これだったらテンション上がるよな。



どの春一番だろうか。



ふだん釣りとかしないけど、こういう所での釣りはちょっとあこがれる。スラムダンクの仙道の影響だけど。



お、船来てた。



ボラードがあるとポーズをとらなければならない。昭和生まれの宿命である。



焼きおにぎりみたい。


フェリーで博多へ



きずな号で2時間かけて帰ります。
来るときに乗った船の名前って何だったっけ。



手すりとか床の配色がいかにも「フェリー」って感じ。
会社の廊下もこのカラーリングにしたらフェリーになるかな。



こういう表札ほしいな。光るやつ。作っちゃう?



恐怖の大王が来るやつかと思ったら違うみたい。



ボードゲームが並んでたらおもしろいのにな。
(実際はパチスロが並んでいた)



グッバイ壱岐、グッバイ2018。



行きの船では座席を立てなかったので、うろうろできるのがうれしい。



普段見かけない自動販売機に興奮を隠せない。



最高なやつを発見!



年越しカウントダウンの前に、ポテトのカウントダウン。



あけましておめでとうございます!



さらにおめでとうございます!
このあと焼きおにぎりも買った。

港で錆びたボラードを「焼きおにぎりみたい」と言った伏線を回収するところだが、焼きおにぎりの写真を撮り忘れてしまった。



灯りが見えてきた。



博多港に無事帰還。
ポートタワーも光って出迎えてくれている。



船の中でビールやら焼酎やらそこそこ飲んだので、千鳥足で下船。



それではクリスマスみたいなイルミネーションの博多駅を見ながらお別れです。さようなら。






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高下龍司(koge)

「まあいっか」「わかっちゃいるけどやめられない」「他力本願」を心のクリーンナップに据える会社員。隙あらばアルコールを摂取するので基本電車か徒歩移動。

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