海外の日本語店名にはわりと傾向がある
- 更新日: 2024/06/06
OMAKASE
こんにちは。未曾有の円安・物価高のさなか、アホヅラを決め込んで1か月ほどヨーロッパを歩き回ってました。
いろんな街を散歩していると日本語っぽい店名にいくつも出会うので、海外の人が店名に採用する日本語ってどんなんだろうと思って見つけるたびに撮り集めてみました。今回収集したのはどれもおそらく海外資本のお店で、日本のものを中心に扱っていそうなお店です。
やっぱり自分の店を代表するものとして名乗るのですから、店名のチョイスは大事ですよね。海外の人が「これは日本っぽいし、店名としていいぞ!」と選ぶ日本語がどんな感じなのか、タイプごとに見ていきましょう。なお、今回のサンプル採取地はノルウェー、ドイツ、フランス、スペインです。
▲大阪 寿司(フランス・パリ、寿司・日本料理)
▲新世界(フランス・パリ、寿司)
なぜか寿司屋には関西寄りの店名が多かったです。寿司=関西みたいな世界共通の認識とかではない気がするのですが、グルメのイメージが強いからかな。新世界が大阪の地名じゃなくて文字通り「新しい世界」の意味だったらすみません。
東京、という店名には出会いませんでしたが、首都避けみたいな感覚もあるんでしょうか、ちょっとずらしたほうがかっこいいみたいな。たとえば日本でアメリカン・ダイナーを開こうと思って、店名を「New York」とか「L.A.」にするのはありそうだけど「Washington, D.C.」には絶対にならない感じがしますよね。
▲京(フランス・パリ、日本料理)
諸説ありそうですが、シックな店の感じも相まってこれは京都の京と捉えました。
「Kyo」の「o」とか「JAPONAIS」の「O」が日本国旗みたいに赤く塗りつぶされててかわいい。
ちなみに京都はさきほどの例で言うところの「Brooklyn」にあたるのではないかと思います。日本ではニューヨークのなかでもおしゃれな地区の代表みたいになってて、一時期ブルックリン風~~が大量発生してませんでした?
▲青山(フランス・パリ、日本料理)
東京はないけど青山はありました! しかも、なんとも青山っぽい洗練された店構えです。青と山の間があいているのも理由は説明できないけどなんかしゃれてるな。めちゃくちゃな偏見ですけど「OSAKA SUSHI」よりも「AO YAMA」のオーナーは日本の解像度が高そうですね。
あ、でももしかしたらこれ地名じゃなくて名字かもしんない。
▲おきやま(フランス・パリ、日本料理)
おきやまさんに日本料理を学んだとか? オーナーがおきやまさんの可能性もありますね。でも日の丸の上に手書きで書いてあるの「金山」じゃない?
▲かなえ(フランス・パリ、日本食材スーパー)
こちらは女性のお名前でしょうか。ここはレストランではなく日本の食材を売っている商店みたいなところでした。パリ在住の方はサッポロ一番とかここで買えます。
お気づきの方もいると思うんですが、地名・人名型はすべてパリで発見されました。というか、そもそも他の都市に比べて日本食レストランや寿司屋が圧倒的に多かったんです。
地名や人名は、それ自体があんまり意味をもたないから無難で使いやすいのかもしれません。よかれと思って変な意味になっちゃうのってこわいですからね。小中学生の頃に何も考えずに着てた国内激安ブランドの謎英文がたくさん書かれたTシャツは、絶対に翻訳しないでください。
▲ようこそ(ノルウェー・オスロ、アジア料理)
正確に読むと「よーこそ」ですが、これはシンプルでとてもすき。
「Ō」の表記になることでロゴとしてもアクセントがあってかわいいですし、日本語話者以外の人にも発音しやすいのではないでしょうか。ここは海に面していてテラス席がたくさんあり、気持ちよさそうな店でした。
メニューを見た感じ日本だけじゃなくアジア料理全般あるお店だったんですが、こういうアジア料理店で名前は日本語のパターン、けっこう見かけた気がします。
▲寿司 こんにちは(フランス・パリ、寿司)
こんにちはを選ぶの、なんか勇気いるな~!!!
▲おいしい(フランス・パリ、ラーメン)
これ、もしかすると「おおいし」かもしれなくて、その場合は人名型なのですが、今回はおいしいのほうで読んでみました。でもラーメン屋「おいしい」は「こんにちは」より勇気いるか……。っていうかおいしいってあいさつでも会話でもないか。
▲まじで(スペイン・バルセロナ、寿司)
読みはもしかすると「まじで日本」かも。こう見ると、赤丸だけで国を表現できるのって便利ですね。汎用性が高い。
このようなこなれたワードを選んでくるのは日本語上級者って感じがします。日本のドラマやアニメが好きとかで日常の日本語風景にあこがれがあるんでしょうか。上級の日本語だからといって「まじで(日本)」って名前の店で寿司を食べたいかというと微妙ですけどね。
あいさつや会話に近い言葉はなじみやすさがある反面安っぽくもなりうるというか、使いかたが難しいなと思いました。高価格帯の店ではブランディングが大変そうなので、みなさんも気をつけてください。
▲寿司ハウス(ドイツ・ケルン、寿司)
▲寿司スポット(フランス・パリ、寿司・日本料理)
とにかくここにいけば寿司が食えるということがわかりますね。そういえば寿司って書いてるだけで別に日本語じゃないじゃん。
▲酒(フランス・パリ、酒屋)
これは「酒」が店名ではないかもしれないのですが、ほかに店名っぽいのが見つからなかったのと柴犬がいたので……。(画角の外にいる飼い主の方に撮影許可をとっています)
▲麦(スペイン・バルセロナ、粉もの・日本料理)
麦。これはそのまんまと言っていいのか悩みましたが、ラーメンとかお好み焼きとかの小麦粉系料理をメインに扱っているお店だったので一応こちらに分類しました。
そのまんまタイプ、日本にはほとんどないんじゃないでしょうか。ピザ屋で「ピザハウス」、カレー屋で「カレースポット」みたいなことですよね。やはり「ピザハウス〇〇」「カレースポット△△」とつけたくなってしまいます。そういう意味でかなり思い切ったネーミングです。
……って人に言ったら「ラーメンショップありますよ」と返されました。ありました。
▲おまかせ(ノルウェー・オスロ、日本料理)
▲吉兆(フランス・パリ、日本料理)
▲かがやき(フランス・パリ、日本料理・鉄板焼)
いやあ、どれもいいですね!!
このタイプが一番しっくりくるというか、違和感がない。っていうかふつう「いい感じの言葉」を採用するので当たり前でした。吉兆なんて日本の有名店にもありますからね。検索したら「かがやき」も日本のお店が複数出てきました。
サンプル3で総括するのもアレですが、特筆するなら、このタイプには寿司屋とラーメン屋がなかったことでしょうか。店名から食べられるものを一切想像できない感じ、そして言葉そのものの美しさを重視したような日本語のチョイス。わりと高級店に向いている名付け方なのかもしれません。あとから調べたらオスロの「OMAKASE」は星付きレストランでしたよ。
▲餃子夫人(スペイン・バルセロナ、餃子)
餃子夫人、なんか日本にもありそうですよね。なぜ夫人なのかは不明なんですが、語呂がいいし四字熟語っぽく見た目の収まりもいいし、かっこいいとみなす感覚はわかります。
バルセロナ内でいくつか見かけたチェーン店です。私が遭遇した店舗はどれもアジア系の女性が店頭のガラス張りの厨房で餃子を包んでいたので、コンセプトの「夫人」に忠実な営業スタイルなんですかね。
▲ミイラマンガ(フランス・パリ、マンガ専門店)
こちらはマンガやマンガ関連グッズのお店です。
そのときはミイラの響きがかっこいいとか? などと考えていたのですが、よく見ると上に「MOMiE MANGAS」って書いてあります。momieはフランス語でミイラなので、きちんと意味あっての命名ですね。
momieには「時代遅れ」の意味もあるらしいので、もしかすると古いマンガも扱っているのかも。店頭広告は『幼稚園WARS』という現在も連載中のジャンプコミックスで、その他も「週刊少年ジャンプ」でいま人気の作品が豊富に扱われているようでしたが……。
ミイラって死体がいろんな理由で腐敗から逃れた、消滅せず残った状態のことですよね。過去に完結したマンガ作品をミイラ的に後世に残していきたい、みたいな願いが込められていますか?
▲きぶか(スペイン・バルセロナ、寿司・日本料理)
これ見てすぐに「歌舞伎」をひっくり返して「きぶか」だ! と思ったんですけど、そう直感させるのってすごくないですか。後から調べたらWEBサイトにしっかり「かぶき」と書いてあったので直感は正しかったようです。寿司メインの和食店です。
引用:Kibuka公式サイト
それにしても、歌舞伎をわざわざひっくり返そうと思った理由が気になります。あれですかね、やっぱりこのインターネット時代「KABUKI」だと競合が多すぎて、検索でうまくたどり着いてもらえないからかな。実際にその競合避けは成功していて、KIBUKAで検索するとまっ先にこのレストランがヒットするんですよ。
分類不可型は考察しがいがあっておもしろい。一見意味なさそうでも、店名って大事ですから雑につけることってほとんどなくて、何かしらの狙いがあるはずなんです。
特にこの時代は検索避けの観点が本当に必要かもしれないので、みなさんも商品やサービスの名付けの際はまずインターネットで検索してみるのがおすすめです。
今回の企画とはちょっとずれるけど、お〜と思ったものを紹介して終わることにします。
▲ウェーノル(ノルウェー・オスロ、みやげ屋)
このおみやげショップ、全国展開でノルウェーのいろんなところにあります。
ノルウェーにも「ザギンでシースー」みたいな業界用語のノリがあるんでしょうか。ウェーノルでヤゲミー買ってく?
▲ドロン人間(ノルウェー・オスロ、観光フェリー)
言葉として成立してないんだけど、もし私がこの先日本でゆらゆら帝国に影響を受けたようなロックバンドを結成したら命名します。かっこよすぎ!!!
dronningenはデンマーク語で「女王」らしいです。意味までいいよね。
いろんな街を散歩していると日本語っぽい店名にいくつも出会うので、海外の人が店名に採用する日本語ってどんなんだろうと思って見つけるたびに撮り集めてみました。今回収集したのはどれもおそらく海外資本のお店で、日本のものを中心に扱っていそうなお店です。
やっぱり自分の店を代表するものとして名乗るのですから、店名のチョイスは大事ですよね。海外の人が「これは日本っぽいし、店名としていいぞ!」と選ぶ日本語がどんな感じなのか、タイプごとに見ていきましょう。なお、今回のサンプル採取地はノルウェー、ドイツ、フランス、スペインです。
地名・人名型
見つけたなかで一番多かったのがこのタイプで、日本の地名や人名を採用したものです。▲大阪 寿司(フランス・パリ、寿司・日本料理)
▲新世界(フランス・パリ、寿司)
なぜか寿司屋には関西寄りの店名が多かったです。寿司=関西みたいな世界共通の認識とかではない気がするのですが、グルメのイメージが強いからかな。新世界が大阪の地名じゃなくて文字通り「新しい世界」の意味だったらすみません。
東京、という店名には出会いませんでしたが、首都避けみたいな感覚もあるんでしょうか、ちょっとずらしたほうがかっこいいみたいな。たとえば日本でアメリカン・ダイナーを開こうと思って、店名を「New York」とか「L.A.」にするのはありそうだけど「Washington, D.C.」には絶対にならない感じがしますよね。
▲京(フランス・パリ、日本料理)
諸説ありそうですが、シックな店の感じも相まってこれは京都の京と捉えました。
「Kyo」の「o」とか「JAPONAIS」の「O」が日本国旗みたいに赤く塗りつぶされててかわいい。
ちなみに京都はさきほどの例で言うところの「Brooklyn」にあたるのではないかと思います。日本ではニューヨークのなかでもおしゃれな地区の代表みたいになってて、一時期ブルックリン風~~が大量発生してませんでした?
▲青山(フランス・パリ、日本料理)
東京はないけど青山はありました! しかも、なんとも青山っぽい洗練された店構えです。青と山の間があいているのも理由は説明できないけどなんかしゃれてるな。めちゃくちゃな偏見ですけど「OSAKA SUSHI」よりも「AO YAMA」のオーナーは日本の解像度が高そうですね。
あ、でももしかしたらこれ地名じゃなくて名字かもしんない。
▲おきやま(フランス・パリ、日本料理)
おきやまさんに日本料理を学んだとか? オーナーがおきやまさんの可能性もありますね。でも日の丸の上に手書きで書いてあるの「金山」じゃない?
▲かなえ(フランス・パリ、日本食材スーパー)
こちらは女性のお名前でしょうか。ここはレストランではなく日本の食材を売っている商店みたいなところでした。パリ在住の方はサッポロ一番とかここで買えます。
お気づきの方もいると思うんですが、地名・人名型はすべてパリで発見されました。というか、そもそも他の都市に比べて日本食レストランや寿司屋が圧倒的に多かったんです。
地名や人名は、それ自体があんまり意味をもたないから無難で使いやすいのかもしれません。よかれと思って変な意味になっちゃうのってこわいですからね。小中学生の頃に何も考えずに着てた国内激安ブランドの謎英文がたくさん書かれたTシャツは、絶対に翻訳しないでください。
あいさつ・会話型
さて、次の分類はあいさつタイプです。▲ようこそ(ノルウェー・オスロ、アジア料理)
正確に読むと「よーこそ」ですが、これはシンプルでとてもすき。
「Ō」の表記になることでロゴとしてもアクセントがあってかわいいですし、日本語話者以外の人にも発音しやすいのではないでしょうか。ここは海に面していてテラス席がたくさんあり、気持ちよさそうな店でした。
メニューを見た感じ日本だけじゃなくアジア料理全般あるお店だったんですが、こういうアジア料理店で名前は日本語のパターン、けっこう見かけた気がします。
▲寿司 こんにちは(フランス・パリ、寿司)
こんにちはを選ぶの、なんか勇気いるな~!!!
▲おいしい(フランス・パリ、ラーメン)
これ、もしかすると「おおいし」かもしれなくて、その場合は人名型なのですが、今回はおいしいのほうで読んでみました。でもラーメン屋「おいしい」は「こんにちは」より勇気いるか……。っていうかおいしいってあいさつでも会話でもないか。
▲まじで(スペイン・バルセロナ、寿司)
読みはもしかすると「まじで日本」かも。こう見ると、赤丸だけで国を表現できるのって便利ですね。汎用性が高い。
このようなこなれたワードを選んでくるのは日本語上級者って感じがします。日本のドラマやアニメが好きとかで日常の日本語風景にあこがれがあるんでしょうか。上級の日本語だからといって「まじで(日本)」って名前の店で寿司を食べたいかというと微妙ですけどね。
あいさつや会話に近い言葉はなじみやすさがある反面安っぽくもなりうるというか、使いかたが難しいなと思いました。高価格帯の店ではブランディングが大変そうなので、みなさんも気をつけてください。
そのまんま型
「名が体を表す」タイプの店名もそこそこありました。▲寿司ハウス(ドイツ・ケルン、寿司)
▲寿司スポット(フランス・パリ、寿司・日本料理)
とにかくここにいけば寿司が食えるということがわかりますね。そういえば寿司って書いてるだけで別に日本語じゃないじゃん。
▲酒(フランス・パリ、酒屋)
これは「酒」が店名ではないかもしれないのですが、ほかに店名っぽいのが見つからなかったのと柴犬がいたので……。(画角の外にいる飼い主の方に撮影許可をとっています)
▲麦(スペイン・バルセロナ、粉もの・日本料理)
麦。これはそのまんまと言っていいのか悩みましたが、ラーメンとかお好み焼きとかの小麦粉系料理をメインに扱っているお店だったので一応こちらに分類しました。
そのまんまタイプ、日本にはほとんどないんじゃないでしょうか。ピザ屋で「ピザハウス」、カレー屋で「カレースポット」みたいなことですよね。やはり「ピザハウス〇〇」「カレースポット△△」とつけたくなってしまいます。そういう意味でかなり思い切ったネーミングです。
……って人に言ったら「ラーメンショップありますよ」と返されました。ありました。
いい感じの日本語型
続いては、おそらく日本語として意味も響きも「いい感じ」という理由でつけられたと思われる店名です。▲おまかせ(ノルウェー・オスロ、日本料理)
▲吉兆(フランス・パリ、日本料理)
▲かがやき(フランス・パリ、日本料理・鉄板焼)
いやあ、どれもいいですね!!
このタイプが一番しっくりくるというか、違和感がない。っていうかふつう「いい感じの言葉」を採用するので当たり前でした。吉兆なんて日本の有名店にもありますからね。検索したら「かがやき」も日本のお店が複数出てきました。
サンプル3で総括するのもアレですが、特筆するなら、このタイプには寿司屋とラーメン屋がなかったことでしょうか。店名から食べられるものを一切想像できない感じ、そして言葉そのものの美しさを重視したような日本語のチョイス。わりと高級店に向いている名付け方なのかもしれません。あとから調べたらオスロの「OMAKASE」は星付きレストランでしたよ。
分類不可型
最後は謎チョイスの日本語店名です。意味はないけど言葉としてかっこいいのかもしれないし、めちゃくちゃ深い意味があるのかもしれない。▲餃子夫人(スペイン・バルセロナ、餃子)
餃子夫人、なんか日本にもありそうですよね。なぜ夫人なのかは不明なんですが、語呂がいいし四字熟語っぽく見た目の収まりもいいし、かっこいいとみなす感覚はわかります。
バルセロナ内でいくつか見かけたチェーン店です。私が遭遇した店舗はどれもアジア系の女性が店頭のガラス張りの厨房で餃子を包んでいたので、コンセプトの「夫人」に忠実な営業スタイルなんですかね。
▲ミイラマンガ(フランス・パリ、マンガ専門店)
こちらはマンガやマンガ関連グッズのお店です。
そのときはミイラの響きがかっこいいとか? などと考えていたのですが、よく見ると上に「MOMiE MANGAS」って書いてあります。momieはフランス語でミイラなので、きちんと意味あっての命名ですね。
momieには「時代遅れ」の意味もあるらしいので、もしかすると古いマンガも扱っているのかも。店頭広告は『幼稚園WARS』という現在も連載中のジャンプコミックスで、その他も「週刊少年ジャンプ」でいま人気の作品が豊富に扱われているようでしたが……。
ミイラって死体がいろんな理由で腐敗から逃れた、消滅せず残った状態のことですよね。過去に完結したマンガ作品をミイラ的に後世に残していきたい、みたいな願いが込められていますか?
▲きぶか(スペイン・バルセロナ、寿司・日本料理)
これ見てすぐに「歌舞伎」をひっくり返して「きぶか」だ! と思ったんですけど、そう直感させるのってすごくないですか。後から調べたらWEBサイトにしっかり「かぶき」と書いてあったので直感は正しかったようです。寿司メインの和食店です。
引用:Kibuka公式サイト
それにしても、歌舞伎をわざわざひっくり返そうと思った理由が気になります。あれですかね、やっぱりこのインターネット時代「KABUKI」だと競合が多すぎて、検索でうまくたどり着いてもらえないからかな。実際にその競合避けは成功していて、KIBUKAで検索するとまっ先にこのレストランがヒットするんですよ。
分類不可型は考察しがいがあっておもしろい。一見意味なさそうでも、店名って大事ですから雑につけることってほとんどなくて、何かしらの狙いがあるはずなんです。
特にこの時代は検索避けの観点が本当に必要かもしれないので、みなさんも商品やサービスの名付けの際はまずインターネットで検索してみるのがおすすめです。
おまけ
最後までお読みいただきありがとうございました。命名の参考になりましたか?今回の企画とはちょっとずれるけど、お〜と思ったものを紹介して終わることにします。
▲ウェーノル(ノルウェー・オスロ、みやげ屋)
このおみやげショップ、全国展開でノルウェーのいろんなところにあります。
ノルウェーにも「ザギンでシースー」みたいな業界用語のノリがあるんでしょうか。ウェーノルでヤゲミー買ってく?
▲ドロン人間(ノルウェー・オスロ、観光フェリー)
言葉として成立してないんだけど、もし私がこの先日本でゆらゆら帝国に影響を受けたようなロックバンドを結成したら命名します。かっこよすぎ!!!
dronningenはデンマーク語で「女王」らしいです。意味までいいよね。