顔観察・散歩
- 更新日: 2024/08/01
散歩には、いろいろな顔に出会う楽しみがある
人の顔を見るのが苦手だ。
とくに病んでいるというつもりもないけれど、家族の顔さえあんまりジッとは見れなくて、向かいに座った時など目の置きどころに困ってしまう。
そんな私だけれど、「物の顔」を見るのは好きだ。
というか、物を見ているとすぐ顔に見えてくると言うべきか。
こういうのは「シミュラクラ現象」とちゃんと名前もついているし、まったく珍しいことではないのだろうけど、わりと高頻度で「物の顔」とは見つめあっているので、ここでは、今までに出会った顔たちを、そのとき描いた絵や撮った写真とともに紹介してみたいと思う。
換気口と窓、といっても、そのとき出会う角度などによってずいぶん印象は違って見える。それこそ喜怒哀楽が感じられるのだ。光の加減などによっては表情がさらに輝くときがある。
むしろ、光と影で顔ができるときもある。
壁の「無の看板」に生まれた顔だ。
こんなふうに、壁にはいつどんなかたちで顔がひそんでいるかわからないので注意が必要だ。見つけたらすぐに撮影しないと、次に通った時にはいなくなってしまっているかもしれない。
でも、壁と同じように、車も「顔に見える!」と思って見るとかわいい。怖くない。
車は、前から見ても、横から見ても、後ろから見ても顔に見えたりする。そんな存在は、車をおいて他になかなか無いと思う。
とくに、「~盤」系にはかわいいロボがいっぱいいる。歯をむいているものが多い。
同じ「歯むき系」でも表情はいろいろ。さらに、機械全般に目をやると、もっとさまざまな表情のものがいる。
澄んだ目と微妙に開いた口でなにかを訴えかけてくるタオルドライヤーや……
かなり気のぬけた顔の空気清浄機など。
バッグ顔はファスナーの持ち手部分がよだれに見えるのもかわいいポイント。
それから、ボウリングのボールの顔。そもそも「シミュラクラ現象とは、人間には3つの点が集まった図形を人の顔と見るようにプログラムされている、という脳の働きである」(Wikipediaより)のだから、ボウリングのボールを見て顔と感じるのはごく自然なこと。それにしても、顔だと思ってみると、ものすごくボンヤリした表情でピンにアタックしていておもしろい。
「3つの点が集まって」いるわけではないけれど、ちゃんと顔に見える、シミュラクラ現象を超越したパターンもある。
たとえば下の画像。眉毛くっきりの、素朴な顔が恥ずかしがっているように見えないだろうか。
「3点揃っていない」パターンということではこういうの↓もある。
ふたつの目・口という要素がそろっていなくても、眉毛オプションがあったり、目が妙にリアルだったりと付加要素があると顔認識してしまうようだ。顔道は奥が深い。
そんなわけで、さまざまなところに潜んでいる顔。あなたの後ろで歯をむいたり笑ったり、ぽかんとしているかもしれないので、見つけたら愛でましょう。
とくに病んでいるというつもりもないけれど、家族の顔さえあんまりジッとは見れなくて、向かいに座った時など目の置きどころに困ってしまう。
そんな私だけれど、「物の顔」を見るのは好きだ。
というか、物を見ているとすぐ顔に見えてくると言うべきか。
こういうのは「シミュラクラ現象」とちゃんと名前もついているし、まったく珍しいことではないのだろうけど、わりと高頻度で「物の顔」とは見つめあっているので、ここでは、今までに出会った顔たちを、そのとき描いた絵や撮った写真とともに紹介してみたいと思う。
1. 壁の顔
家やマンションの壁は顔の宝庫だ。「壁に耳あり障子に目あり」というが、じっさい壁によくあるのは目+口のセットだ。窓(口)とその上の換気口(目)が顔となってこちらを見ている。換気口と窓、といっても、そのとき出会う角度などによってずいぶん印象は違って見える。それこそ喜怒哀楽が感じられるのだ。光の加減などによっては表情がさらに輝くときがある。
むしろ、光と影で顔ができるときもある。
壁の「無の看板」に生まれた顔だ。
こんなふうに、壁にはいつどんなかたちで顔がひそんでいるかわからないので注意が必要だ。見つけたらすぐに撮影しないと、次に通った時にはいなくなってしまっているかもしれない。
2. 車の顔
私はモラトリアムの気分を引きずったまま四十代になってしまったような人間なので、とにかく「決断」「覚悟」みたいなワードが苦手で、家を買うのは怖いし、車を運転することもできない(正確には昔免許をとったけど、怖くてペーパードライバーのまま免許失効してしまった)。でも、壁と同じように、車も「顔に見える!」と思って見るとかわいい。怖くない。
車は、前から見ても、横から見ても、後ろから見ても顔に見えたりする。そんな存在は、車をおいて他になかなか無いと思う。
3. 機械の顔
今は猫型のロボットなどもふつうに店の中で活躍している時代だけれど、とくにそういう「寄せた」ものでなくとも、かわいい機械というのは結構いるもの。とくに、「~盤」系にはかわいいロボがいっぱいいる。歯をむいているものが多い。
同じ「歯むき系」でも表情はいろいろ。さらに、機械全般に目をやると、もっとさまざまな表情のものがいる。
澄んだ目と微妙に開いた口でなにかを訴えかけてくるタオルドライヤーや……
かなり気のぬけた顔の空気清浄機など。
4. バッグの顔
街ゆく人のバッグと目が合うことも多い。もちろん、「あなたのバッグ、顔に見えますね!」などと飼い主(?)に声をかけることはできないので、じっと見つめることしかできない。バッグ顔はファスナーの持ち手部分がよだれに見えるのもかわいいポイント。
5. その他の、心に残る顔たち
下の画像を見てほしい。これは湯河原駅で出会った顔。お湯から出した首が目、風呂桶が口となって、全体が顔になっている。さらにいえば、後ろの柵が長いまつげにも見える。「顔ハメの顔」という入れ子感もたまらないものがある。それから、ボウリングのボールの顔。そもそも「シミュラクラ現象とは、人間には3つの点が集まった図形を人の顔と見るようにプログラムされている、という脳の働きである」(Wikipediaより)のだから、ボウリングのボールを見て顔と感じるのはごく自然なこと。それにしても、顔だと思ってみると、ものすごくボンヤリした表情でピンにアタックしていておもしろい。
「3つの点が集まって」いるわけではないけれど、ちゃんと顔に見える、シミュラクラ現象を超越したパターンもある。
たとえば下の画像。眉毛くっきりの、素朴な顔が恥ずかしがっているように見えないだろうか。
「3点揃っていない」パターンということではこういうの↓もある。
ふたつの目・口という要素がそろっていなくても、眉毛オプションがあったり、目が妙にリアルだったりと付加要素があると顔認識してしまうようだ。顔道は奥が深い。
そんなわけで、さまざまなところに潜んでいる顔。あなたの後ろで歯をむいたり笑ったり、ぽかんとしているかもしれないので、見つけたら愛でましょう。