胜哄を散歩しました
- 更新日: 2026/05/21

おわかりいただけただろうか
こんにちは一流です。
本日はシンプルにとある街を散歩をしていきたいと思います。
たまにはこういう捻りのない企画もいいですよね。
さて、今回散歩する街はこちら。
胜哄です。
胜哄。
いやー、いい街ですよね。ここは。
東京の中でもかなり人気のあるエリアでもありますし、地下鉄も通っていて便利な街です。

そうこう話していたら胜哄駅に着いたようですね。
駅名の表記をしっかり確認して駅を降りましょう。
ではさっそく今日の散歩を始めていきたいと思います。

胜哄駅を降りるといきなり口と耳だけの看板を発見。なんの店なんだろ。

胜哄の付近の道路は遮熱性が高いらしいです。
シロクマが喜んでるけど、いくら道路が冷たくても外気温的にキツくないのか?

お地蔵様が耳当てしてるのは見たことあるけど、仏像は初めてかもしれない。
胜哄は温かい街です。

タイル貼りのマンションってなんか憧れる。青いのなんか特にいいんだから。
胜哄はマンションが多いのでデザインに注目して散歩してみましょう。

落ち着いた街並みです。
胜哄には繁華街のようなところはないので安心して歩き回れます。
やはり胜哄は楽しいですね。
実は昔友達がこのあたりに住んでいて何度か遊びに来たりしたので胜哄は結構馴染み深い街なんです。
はい、いい加減胜哄胜哄うるせーよと思われていることでしょうから、そろそろ今回の趣旨をご紹介したいと思います。
この胜哄という表記、実はとある駅の中国語表記となっています。
電車の電光掲示板などで他の国の言葉で表示される駅名をみなさんも一度は見たことがあると思います。
英語や韓国語などの表記が代表的ですが、中でも中国語の表記は同じ漢字圏ということもあり元の日本語の駅名と比較的似た表記になっていることが多いです。

主要な駅で例えるならこんな感じ。
日本語では使わない漢字もそれなりに混ざっていますが、よく見ると形が似ていたりしてなんとなく「この駅かな?」という予想ができますね。
そこで改めて今回散歩する街を見てみましょう。

何これ?
両方とも見たことのない漢字だし、音読みも訓読みも全く見当もつかない。漢字の意味すら予測できません。
実は先日とある地下鉄に乗っていたときに、車内の表示でたまたまこの漢字を見かけてあまりの意味不明さに衝撃を受け、本企画を思いついたというわけです。
これからこの街の日本語名を伏せたまま散歩していきますのでどの街なのかぜひ推測してみてください!というのが本日の企画となります。
※東京近郊在住の方なら聞いたことはある地名かと思いますが、そもそもこの街自体をご存知ない方もいるかもしれません。その場合は申し訳ないですが悪しからず。。

気を取り直して散歩を再開します。
ポツンと一本だけ咲いている桜を発見。この辺りでは他に桜を見かけませんでしたのでこの街一番の花見スポットなのかも。

「西仲」ってすべての人の地元にありそうな響きだな。
西仲公園とか、西仲小学校みたいな場所が子供の頃にいっぱいあった、ような気がする。

植え込みに植えられている虹色に光る風車を発見。こういうの誰が何のために設置したのか想像するのが散歩の醍醐味というもの。

ちょうどこの看板の前でちゃんと車がスピードを落としていていい気持ちになりました。
胜哄では子供が多いので街のみんなも気をつけているのが伝わってきます。

最近こういう飲み物以外の自動販売機が増えてきたけど、まだ買う勇気を持てたことは一度もありません。来年の抱負はこれの購入にしようかな。

なんかいい感じの路地。この辺はマンション街のイメージですが、意外とノスタルジーな路地があるんですよね。

ここもそう。こういう景色は見逃したくないです。

臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前みたいな並び。
病院がこれだけ一箇所に揃っているのはありがたい限りです。

ボロディンをパロディンと間違える魚屋と、それを突っ込むおじいさん。
この二人のボケとツッコミ、この区の掲示板では数年前から何度か見たことがあります。昔からのお決まりのやりとりのようですが、気になるのでここの区民の人知ってたら教えてください。

なんかここ、人がいなくなった後の世界っぽさを感じる。やけに心に刺さる風景。

書き初めみたいなネイルサロン珍しいな。

あ、東仲もあるんですね。でも西仲の方がしっくりくる気がするんだよなぁ。偏見です。

珍しい淡い紫色のビル。

こちらには見本のような青色のビル。

これは空とシームレスな水色です。
この街には素敵な色合いをした建物が多い気がするんですよね。

いい感じのお寺も見つけました。

隣の住所との境目である黎明橋という橋を見つけたので渡ってみます。

「黎明」って言葉、黎明期でしか聞いたことないけど、本来は夜明けという意味らしい。夜明けに完成した橋だったりして。

なんとこの黎明橋のすぐ隣にはトリトンブリッジという別の歩行者専用の橋があります。
黎明橋も充分歩ける立派な橋なのに不思議な構図です。

しかも動く歩道付き。こちらは完全に黎明期から脱却した最新式の橋だ。

橋を渡ると見えてくるのがこちら。住所的には胜哄の隣になってしまいますが、とある商業施設に来ました。
ここ海外のショッピングセンターみたいで好きなんですよ。

この階段付近もテレビコマーシャルでよく見かける気がするんですよね。
コマーシャルの背景に注目してどこで撮られたかを特定する趣味があるんですが、最近特に思うのは京浜急行の天空橋駅(壁が青いタイル)で撮られたコーマシャルが多すぎるということです。これどうでもいい豆知識です。

おや、黎明の小橋もあるらしい。せっかくなのでこれを渡って胜哄の方へ戻りましょう。

なんかこれも全然黎明じゃない気がするぞ。黎明期どころかめちゃくちゃ先進的なデザインの橋です。

黎明小橋を抜けてウロウロしているとまるで南国のようなエリアにつきました。

子供が遊べるような緑の広場もあります。遊具の青と赤がアクセントになっていて素敵です。

黄色の注意書きが差し色として活躍していました。

黎明大橋まで見つけてしまいました。この街、黎明という単語気に入りすぎてない?確かにかっこいいけどさ。

クレーンが大集合している現場がありました。クレーンの同窓会でも開かれているんだろうか。

同窓会ではなく雨水ポンプ塔を作っているみたいでした。

この街にはふとした時に座れる椅子が多い気がする。助かります。

ショベルが川底から何かを掬い上げています。この街は四方が川のためこうした工事は多いのかもしれません。

この街を象徴するでっかいタワマン。昔ここに住んでいた友人を訪ねたことがあります。なんとこのタワマンの名前は...。

ザ・東京タワーズ。
後発で「東京タワー」の文字列を使う度胸が凄すぎる。「ズ」が付ついていれば許されるものなのだろうか。

このちっちゃいボルダリングのおかげで街の子供たちの握力はどんどん上昇している。のかもしれない。

いろいろなタイルの作品がある空間に来ました。この地域の小学生たちによる作品らしいです。

「平和」を表しているっぽいデザインのこのタイルの前だけ鳩が密集しています。平和の象徴としての自覚が凄すぎるぞ君たち。
さてそこそこ歩き回りましたが、すでにこの街を特定できた方もいるかもしれません。
ここで改めてこの街の名前を見直してみましょう。

うーむ。やはり全くしっくりこない。どちらの字も見たこと無さすぎます。
なぜこの街の中国語表記はこんなにも日本語と感覚的にかけ離れているのか。
その謎を解くためにそれぞれの漢字を紐解いてみましょう。
まずは一つ目。胜の字です。
これはとある漢字の中国語における異字体です。
異字体とは一般的に使われている漢字と読みや意味が同じであるものの、漢字の形そのものが異なる字のことを言うそうです。(例えばサイトウさんやワタナベさんの漢字が何通りもあるアレも異字体の一つです。)
つまり胜の字は、日本語で使われている一般的な漢字の別の姿ということになります。
元の字との共通点をヒントとして挙げるなら、月へんの部分は変わっておらず、「ショウ」という音読みも同じであるということです。
そして二つ目の哄。
これまたあまり見たことのない字ですが、これは「どよめく」、「わいわい騒ぐ」など意味を持つ漢字です。
これもとある漢字の異字体ですがこの字から元の漢字を推測するのはかなり困難です。共通する部分はあるものの形が大きく変わっていることと、そもそも元の字がかなり難しい字だからです。
しかし今回のミソはこの二文字目にあります。なぜならこの字はわからなくても、地名の特定には問題がないからです。
つまり今回の街の名前を当てる上で、「二文字目が日本語だとどんな漢字なのか」という問いは大きな意味を持ちません。
これこそがこの街の名前を解き明かす最大のヒントと言えます。
では散歩を再開しましょう。
ここからは今まで使えなかった写真を載せていきます。理由は注意深く見ていくとわかるかもしれません。

児童館のような公共施設のようですが、絵のデザインがすてきですね。

ちょっと趣向を凝らしている形のベランダって遊び心があって好きです。遠くからでも自分の家だ!ってわかるの嬉しいと思うんですよね。

この街の学校はかなりシンボリック。時計台は校内よりも校外の街の人に向けられているかのような位置にあり、街との共和を感じさせます。

十返舎一九のお墓がありました。東海道中膝栗毛で知られる彼の辞世の句も墓石に刻まれています。

この不動明王尊の前にはたくさんの水が供えられています。
かつてこの近くで発生したマンション火災で多くの住民を救って殉職された消防士を祈念して作られたものだそうです。

夜間9時までやってるけどハローデンタルクリニック。
そろそろ答え合わせの時間です。
後半の写真の節々に潜むヒントを見つけた人は答えがわかっていることでしょう。

答え合わせとして最後にこの橋をご紹介します。

かつて可動橋としても使われたこの橋には当時の操縦室が残っています。

築86年と長い歴史を持つこの橋の名は勝鬨橋と言います。
ということは...。

ということで今回歩いた街はこちら、勝どきの街でした。皆さんはいつ答えにたどり着くことができていたでしょうか。
胜は「勝」という字の、哄は「鬨」という字の異字体だったというわけです。
ポイントはやはり二文字目でしたね。
そもそも「鬨」の字が常用漢字ではないため、日本語の町名ではひらがな表記であるということが余計に事態をややこしくしていました。
「鬨」には戦場での叫び声を表す意味があるので、異字体の哄が口へんになっているのは頷けます。
というわけで街の名前を当ててみようという新企画でした。
他にも同じような街を見つけたらまたやるかもしれませんのでお楽しみに。
おわり









