終電もなくなった深夜に散歩するって、その場所に住むか泊まっていないと難しい。そんな深夜散歩を前回は大阪の西成で行いました。今回やってきたのは神奈川県横浜市中区の寿町です。世間的には有名なドヤ街の1つとも言われています。一般的な観光地ではないのでカメラの取り扱いには注意せねばならぬ。



最寄駅はJR石川町駅です。時刻は深夜の1時あたり、終電はもうありません。




住所的にはこの辺です（画像は地理院タイルを加工して作成）。真上は横浜スタジアム、右上は横浜中華街、左上は伊勢佐木町と観光地や繁華街に囲まれています。地図上で見るとけっこう狭い。寿町を挟むように位置する扇町や松影町も含めて寿地区とよぶこともあるそうです。今回は寿町内を中心にその周辺の様子にもかるく触れることにします。

深夜の寿町を歩く

駅近くの喫茶店。名前が良い。




看板による主張が多いのも良い。




いっぽうで無を主張する看板もあります。




首都高のかっこいいジャンクション。中央のマンションがお城みたい。




地面から棒もたくさん生えています。




100円の自動販売機。ご時世的にはがんばっている。




駅からすぐのラブホエリア。深夜に散歩するときは、明かりの多い方が安心感あります。




寿町の中心へ行くほど暗くなる道。




散る前の夜桜も見れました。夏に侵食されかけている。




ギリギリ寿町内から望む横浜スタジアム。改めてすごい立地だなあと思います。




寿町内で一番広い建物はなんでしょうか。答えは横浜家庭裁判所です（たぶん）。




マンションを建てるらしいです。寿町を歩いて思ったのは、いわゆるマンションと簡易宿泊所の違いがパッと見で分かりにくい。どちらもそれなりに大きいビルである場合が多いため。入り口の案内をよく見ると分かる。




関係者以外は駐輪禁止的なことが書いてあるっぽい。




どう見てもお一人様しか入れなさそうな隙間。




トランクを見て「旅行前日で楽しみすぎるのかな」とか「荷物を忘れないように玄関付近に置いてるのかな」などと思う（たぶん全部違う）。旅をしたいと感じた時が旅をすべきタイミングなのだと教えてくれているようだ。




めちゃくちゃ情報を削ぎ落とした地図。




自販機天国その１。




自販機天国その２。




新聞の自販機とか人生で２〜３回ぐらいしか見たことないかもしれない。しかも直前におじいさんが一部買って行った。自販機紹介コーナーおわり。




寿町にはドレス屋さんもあります。




おしゃれ鉄格子の窓。迷惑行為の具体例も教えてもらえる。居座りや居眠り、飲食、ごみ捨て、排せつ、駐輪、駐車など。勝手に書き加えたら「落書き」も増えそう。




横浜市寿町健康福祉交流センター。数年前に建て替えられたらしく、きれいなラウンジや銭湯、図書コーナーもあり近隣の方からも評判が良いそうだ（Googleのクチコミを見た）。村田らむさんの記事でも紹介されている。西成のセンターと違って溜まっている人も少ない。




センターの前にはスペースシャトルが落ちていた。今は数千万から数億円で民間人でも宇宙に行けるらしい。ちょっと乗りたかったけど、おじいさんがこちらを見ていたので我慢した。




寿町のメインストリート。この時間でも営業しているお店がぼちぼちありました。




寿町のお隣である扇町あたりの路地だったと思う。寿町や松影町はどこかしら生活感を感じられるのだが、こちらは繁華街裏の人気がない無機質な雰囲気。この扇町や大通り公園を抜けていくと夜の街である伊勢佐木町周辺に出る。






黒猫がこちらをチラ見したあと茂みに消えて行った。「そろそろ帰ったら」と言われた気がしたので宿に帰ることにします。




以上、横浜寿町の深夜散策記録でした。

西成もそうだったのですが深夜でも徘徊している人がぼちぼちいて、背後にいつの間にか歩行器を使ったおじいさんがいる的なことがよくあります。町の規模こそ大きくはないですが、次は日中に訪れてふつうにご飯とか食べたいなあ。貴重な体験でございました。