倉敷を散歩しました
- 更新日: 2020/03/19
美観地区から商店街まで、まるっと

倉敷に来ました。
倉敷の人は「岡山出身」ではなく「倉敷出身」とおっしゃるそうです。
神奈川じゃなくて横浜、兵庫じゃなくて神戸、京都じゃなくて京都市、みたいなそういう俗説です。
どんな町なのでしょうか。楽しみです。


おそろしい曇天。
天気がいつも良いでお馴染みの地域なのに。そういえば尾道に行った時も雨だった。

どんよりしているけど、気を取り直して進みます。
自転車のアイコンが可愛い。菱型なのが良い。

まずはここを降りて駅前から離れてみます。

歩道橋にエスカレーターが付いている。さすがハイソシティ。
でも今日みたいな日には雨ざらしにならない?大丈夫?

せっかくだから乗ってみる。
昇りしか付いていないから、階段で降りてからわざわざ昇る。
不経済のかたまり。
と、いいつつ乗っているとなんだか楽しい。この一連の流れ、何かと似ている。童心100%で楽しむ滑り台体験とまったく一緒ですね。位置エネルギーの無駄遣い。

もう一度歩道橋を上がって、今度はエスカレーターと反対側からの眺めです。
ウルトラQみたいにぐにゃんぐにゃんの床屋。
青と白と赤だからギリギリ「床屋のアレ」と認識できる。

近づいてみてみると、名前もフォントもかなり攻めてる。

別バージョンのロゴもありました。




屋外のインフォメーション。
でもよく見たらゴミ箱と灰皿はあるけど情報は無いのでは。

サイバーパンクを生活の知恵みたいな方法でスッキリさせます。

何と何を掛けているんだ。

大通りから逸れて高Q館の奥へ。

アーケードにはいります。

お肉、というか生鮮の看板にブルーを使うのが新鮮。

阿知神社まで出ました。

これはなんだろう

ドリンクホルダー?タオル掛け?
あれかな、金持ちの家とかにあるバナナのハンガー?

さっきより円が小さいパターンもある。
なんだろう。ネギ刺し?

テトリス然とした風景です。

まだまだ登らないといけないみたいなので、膝を案じて引き返します。



なんかいろいろある。

美観地区です。
いってみれば「ザ!」って感じの王道散策エリア。
白壁、瓦屋根といったトラディッショナルな建築物がずらりと並びます。新しい名物であるデニムのセレクトショップなんかもちらほら。
“晴れの国” こと岡山の定番観光スポットなのです。
(いや曇ってるけどさ)
有名な場所は、旅行雑誌などの紙面上でも十分観光できる、というのが僕の考えなので、ここはあまり時間を割かずにサクサク行きます。

お茶屋の縁台(時代劇で腰かけて団子とかを食べるようなアレ)を極限まで抽象化した赤い物体だ。
ダイソンの羽のない掃除機のようでもある。


一転して市街地に。
勇気を出してエイ!と踏み出さないと町並みが変わらないので、倉敷でバリエーション豊かな散歩をするためには勇気が必要みたいです。

ヨイショ!
と踵を返すとまたこんな景色に。

拳を地面にたたきつけて地割れを起こすタイプのキャラが居たみたいですね。

わかりました。

フォントきになるな~~

交通標識、この近距離で見るのは新鮮。

こんなグニャグニャだったんだ。

トンネルだ。

さっきのコレの

真下に位置します。
通ろう。

Follow して
「スス」に指で描くタイプの落書き。
でも時代は令和なので内容は「バーカ」とかではなくSNSの告知でした。

Sasuke
そうなの?
このトンネル、そんなに過酷なモンなの?
ただの一本道じゃないの?!

ぐあ~~~~本当だ~~~~~
長くて暗いし寂しい~~~~

うそです。
まったく特別な筋肉を使うことなく3分くらいで抜けることが出来ました。
ホンマになんやってん、あの落書き。


思想強めのモニュメント出てきた。

その傍らにも統一感30点の展示物。

売り物……なのか……?

コンマが付いているので、この数字の単位は恐らく円。
多分売り物ですね。
道の駅ストロングスタイルで陶器の置物からシャンプーまで幅広い品ぞろえ。

売り物……なのか……?

うわ~~~動いた!!!
びっくりした。
かなりの老犬だったのでまったく微動だにしなかった。
「これは売り物、これも売り物、じゃあこれも――」と帰納法的にてっきり置物かとばっかり思った。
不意に出会う有機物はやっぱりびっくりするね。

「アサノ印刷」
味あるな~。
信用できるな~~。

ちょっとずつ住宅街になっていきます。







なんちゅう意地悪な顔だ。
眉毛に見立てられているのはワイパーなんでしょうけれど、それじゃあフロントガラス拭けないよ。
まあそういう意味ではもっとも注意すべき危険車両かもしれない。

そんなところに自販機?

風呂だ!!!!
なるほど、だからあそこに自販機が。むしろべスポジだったわけですね。

「ゆ」のバリエーションが豊かで面白い。

ウッディの処刑台?!?!

植木に隠れているけど、この看板も洒落とる~~~

鶴形二丁目だそう

まだまだ行きます。

あの手この手で銭湯であることをアピールしてくる。
たしかに、油断すると民家みたいな見た目だからね。

ノラの栓抜き。
錆具合から察するにかなりアウトドア歴が長いですね。
風呂上がりにビールってわけですね。いいなあ。

見上げてみると煙突がある。
たしかに風呂だ。

ずいずい行きます。


空地。こうなる前は誰かが住んでたのかな。

2歳の考えたロボットみたいな金属片。かわいい。


「荘」が良いですね。

昔ながらのスタイル

岡山県のマスコットだそう。
笑顔が信用ならなさすぎる。
なんかもう良いやつ過ぎて「あーはいはい、こいつが黒幕ね」ってすぐわかっちゃうタイプのヴィランだ。

実はちょっとづつ駅の方にも戻りつつあります。

錆に負けそうな相合傘。
ここに書かれた二人、いまもう何歳くらいなんでしょうね。

駐禁。

タイムズの表玄関ですからね。それはそう。
これわざわざ駐禁って地面に書いてポールまで立てたってことは、過去に誰かがここに堂々停めてたってことですかね。一銭も払わずに。やんちゃすぎる。
ダメに決まってるだろ。

風情のあるビルに出会う。ちょっと興味あるな。

だってほら、レトロな喫茶店もあるしさ。

創業、令和元年なのかよ。
全部漢字だから一瞬「おっ」って心躍ったけど、まだ2歳じゃん。
2歳のクセに中尾彬みたいな堂々とした佇まいをすな。
ボスベイビーか。

ビルにお邪魔しています。
こちらはIKEAスタイルの補聴器屋さん。

結構デカいです。

なんかいる。
パーマ機? かな?



めちゃくちゃステッカー貼ってある。なにそのストリート感。
AKIRAの金田のバイクじゃないんだから。

かなり前にサイバーパンクがありましたが、これと関連する?!


ゆうえんちの「ような」なので実際はゆうえんちではありません。
叙述トリックです。

よく見ると点の数が5個。5点リーダーだ。
ライター稼業としてはちょっと気になるポイントですが、目くじら立てずに進みます……

Wi-Fiも通ってる行政書士。
いらなくない?いや要るには要るけど、お客さん的には要らなくない?

とにかく床屋が多い。

さっきの子供向けの床屋の別の看板。
さっきは黙ってたけどやっぱ我慢できないので言うね。
「楽しい」を押し出しすぎて逆に不安だわ!

そのハサミの持ち方危ないからね。
と、水を差しながらもドライヤーのコードが可愛いことは否めない。

まだ床屋あんのか?!?!

そういうわけで鶴形ビルをあとにします。お世話になりました。

結納屋さんだ。

やっぱり床屋、ありすぎとちゃうか?

「曜」が旧字体。

角っこに薬局。立地◎

ごくろうさまです。

さっきの写真のマンションはもう全部売れてる。
こういうときって作業員の人のモチベーションってあがるのかな、さがるのかな。

奥の方に「吉田美容室」という看板が見える。
いやいや、さっきから本当に床屋ありすぎちゃう?

3分ほどで吉田美容室に到着。
こう見ると「吉田美容室」という縦の看板は、玄関からやけに遠い。右に寄りすぎている。

ははーん、なるほど。
さっきの路地からちょうど見える場所に

看板を出している。商店街を通る人にも「ここに美容室がありますよ!」としっかりアピールしている。
すごいね、商売に対して実直でしたたかだ。
そして筆者はこの戦略にまんまとひっかかってここまで足を運んでしまいました。あっぱれ。

駅に戻ってきました。

カラオケ。
なんてことない看板だけど、あれ、ちょっと待って。
「カラオケ」の「カ」ってこんな形のフォントだっけ?
(旅先の知らない土地ではすべてが疑心暗鬼)



すっかり駅前。ほんの300mほどで景色がガラッと変わるのはファンタジックで楽しい。


そういうわけで今日はおしまいです。
倉敷駅からスタートして倉敷駅へ戻ってゴールということで。
なんだかんだで美観地区も見れたし、市街地っぽいところから住宅地までまるっと見れて良かった。
記事では割愛しているけどハンバーガーも美味しかったし。
また来るね、倉敷。
ありがとう倉敷。
まあ、うん。
曇ってたけど。