【ダナン散歩】ローカルエアロビに参加してみた

  • 更新日: 2023/08/01

【ダナン散歩】ローカルエアロビに参加してみたのアイキャッチ画像

友人が突然、地元ベトナム人のみのエアロビに入会しまして。

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こんにちは。ベトナム散歩者の寺内です。

私の住むベトナム・ダナンは日中が暑い&日差しが強いので、地元の人たちは外での運動は早朝や日が落ちてから行います。


▲日の出前、月明かりの下ビーチでエアロビをする方々


▲ビーチ沿いには無料の運動器具もあります(日の出前でも人多い)

ビーチ沿いの運動器具は鉄製で、鉄棒や足をぶらぶら動かせる遊具的なものが並んでいます。ベトナムの大きな公園にはたいていあります。
一応元器械体操部として、ダナンに来たばかりの頃に海沿いの鉄棒を使ったことがあるのですが、ちょっと傾いていたりして、「ガチで回ると壊れるかも」と思いました。
地元の人はぶら下がる程度にしか使っていないようなので、回るために使う人はいないのかもしれません。

乾季は海に入るのも早朝や夕方です。


▲夕方6時頃のミーケビーチ

如何せんバイク社会のベトナム。
自分からやろうとしないと運動する機会は滅多にありません。
私も以前はプールに通ったり、ポールダンス教室に通ったりしていたのですが、コロナ禍にできなくなったのをきっかけに、全く運動をしなくなりました。

「そろそろ運動しないとやばいな」と思っていたところ、友人のomukoが「ローカルのエアロビに入会した」と言ってきました。

ローカルエアロビ。
見たことはある。地元のベトナム人が大勢で公園に集まって並んで踊っているあれだ。
ベトナムでは公園や広場に集まって集団で運動しているのをよく見かけます。
あれに入ったんだ……というかあれ、入会とかあるんだ。
完全に地元ベトナム人による・地元ベトナム人のためのエアロビ。あれに入会する外国人というか日本人がこんな身近にいるとは。
場所柄、飛び入りで入っている人もたくさん居そうだし、収拾ついているのかしら。

聞くと、曜日ごとに「コーディネートカラー」が決まっていて、会員はその色の服を着て参加するルールがあるそう。それで会員かどうかを判別しているらしい。なるほど。

この時点でいろいろ気になっていたので、omukoとともにお試し参加することにしました。
公式に「お試し参加」というシステムがあるのかどうか知りませんが、来るもの拒まずの姿勢で運営されているそうなので、堂々と飛び入りさせていただこうと思います!


▲場所はここ


早速omukoに参加表明し、9月2日広場へ向かいました。
「9月2日広場…?」と思われる方もいるかもしれませんが、9月2日はベトナムの建国記念日、そしてホー・チ・ミン氏の命日でもあるのでベトナムでは重要な祝日なのです。
それにちなんで“9月2日通り”もあります。ベトナムの道や広場は人名や重要な日にちにちなんだものが多いのです。

さて、私が参加した日は火曜日。
イエローカラーの日です。


▲気合いを入れて、黄色コーデ。撮影:omuko

この日私が着ているユニフォームに描かれている“Hảo Hảo(ハオハオ)”とはベトナム国内でほぼ100%の認知率の即席めんです。大人から子供まで人気、みんな大好きハオハオ。ハオハオはベトナム語で「好き好き」って意味です。どこでも買えるし、お土産にもおすすめ。


▲引用元:エースコックベトナムよりハオハオ

ちなみにローカルエアロビの月謝は月50,000vnd(日本円で290円くらい)。安い。ハオハオ袋麺なら10個分です。ハオハオの安さも負けない。


19時頃からスタートとのことで早めに行ったところ、すでに黄色の集団がちらほらと居ました。
割と年齢層は高め?40〜60代、私よりもお姉さん方が多い印象です。




特に出席確認などを行うこともなく、突如鳴り響くエアロビサウンド。
BPM的な音楽です。ハロプロ好きの私には16ビートしかわかりません。

参考↓


先頭に先生、その後ろに生徒が並び先生の動きに合わせて動き出します。
先生から「始めますよー!」とかなく突然なの…?




たじろぐ私の横で当然のようにエアロビムーブを始めているomuko。
もういちいち驚かないのか。さすが「会員」…。
私もあわあわしながら周りに合わせます。




ベテランの方々が前にいるので我々は最後列に。

「あのおばちゃんは常連なんやけどコーディネートカラーは毎回無視やねん」
「あそこのおばちゃんは先生並みに動きがいいんよ」
omukoに説明を受けながらエアロビをしていきます。ここまでエアロビを一切教わっていないので出来ているのかは分かりませんが。

omuko「YoutubeのCMにならな休憩にならんから、疲れたら勝手に休んでな」

斬新なシステム。



▲真面目に取り組むomuko


開始10分くらいで飽きだす私。
とりあえずふらふら〜と離脱して周りの様子を見ます。
バトミントンしている人や



ワンチャンの散歩をしている人



みんな思い思いに過ごしている9月2日広場です。
気楽に離脱できるのも、お外エアロビクスならではの良さかもしれません。


気づくと普通に散歩していた人たちが結構飛び入り参加しています。
こんなにメンバーいたっけ?



実はomukoも以前は飛び入り参加のひとりだったのですが、毎日同じ時間に通って飛び入り参加していたところ、ある日「月謝払ってね」と言われたそう(笑)

離脱から戻ると、私の隣に飛び入り参加してきたご婦人がいたのですが、動きにオリジナリティーが溢れすぎていて、途中から先生よりもご婦人に釘付けになってしまいました。
「太極拳」を彷彿させる、先生も音楽のテンポも無視の、ゆっくりした力強い動きです。
「太極拳」もベトナムでは割とメジャーなスポーツなので探せばその教室もありそうだけど。
道場破りか…?


▲一人、太極拳のような動きを見せるご婦人

隣のご婦人をチラチラ見ながら私も動いていると、どこからともなく赤子がそばに来て話し掛けて来ました。もしかしたら私も隣のご婦人に負けず、オリジナリティーが光っていたのかもしれません。


▲話し掛けてきた赤子に戸惑う私。撮影:omuko

そして突然のエアロビ終了。既に20時頃でした。
初心者の私はちょこちょこ離脱したり休んだりしていましたが、会員のみなさんは1時間ガッツリやっていました。凄い。
いつの間にか飛び入り参加の方々はいなくなっていました。非会員は撤収が早い。
私のように飽きて離脱する人もちらほらいましたが、序盤から居て会員だろうと思っていた人も、そうではないらしい。
この教室、けっこう月謝を取りっぱぐれているのではと心配になります。

最後にomukoと記念に写真を撮りました。


▲揃いの支度でエアロビ参加(元ネタは『上毛かるた』の“そ”、揃いの支度で八木節音頭より)

膝に水が溜まってからガラスの膝を抱えていた私ですが、ローカルエアロビ、続けたら確かにめちゃくちゃ健康になりそうです。足も腕もリズムに合わせて動かすので、今後大好きなハロプロのダンスを覚える際にも役立ちそうです。改めて、歌いながら激しいダンスをできるハロプロって凄いな、って思いました。


先日仕事の外出中に別の広場を通りかかったところ、ここにもエアロビ集団が…!


▲omukoのところとは別の集団。

小さな広場なのでバトミントンしてる人と近いけど大丈夫なのでしょうか…?
ちなみにこの日は月曜日だったのですが、こちらのエアロビクラブでも月曜はコーディネートカラー赤の模様。
タイには曜日のカラーがあるけど、ベトナムも?と思って調べましたがよくわかりませんでした。先生のセンスが似ているのでしょうか?
※タイでは曜日毎にその曜日の色や仏像が決まっていて、自分が生まれた曜日の色のものを身につけると良いとされています。ラッキーカラーと守護神が生まれた曜日で決まるんだって!

ホーチミンに住んでいた時もよく集団でエアロビを行う地元の人々を見ていましたが、なぜそんな人気なのか…私なりに考えてみましたが、ベトナムの人って結構集団で何かするのが好きだからかしら?と思いました。
会社でも社員旅行やチームビルディングをする文化があるし、大音量で音楽を聴いたりカラオケも大好きな人が多いので、エアロビが国民性にマッチするスポーツなのかも?みんなと同じカラーコーデで更にテンションも上がるのかもしれません。


1回参加したきり私は満足してしまったのですが、先日omukoに最近エアロビはどう?と聞いたら「もうOGやねん」とのこと。
運動って続けるの難しいね…!



おわり











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寺内真実

2014年よりベトナム在住。
ベトナムや東南アジアメインの散歩を書いて行けたらと思います。

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