練馬、それは長野県民が最初に見る東京。
- 更新日: 2023/01/10
ここは東京か、群馬か。それとも…
長野県に住んでいる私は、東京に出る用事がある度に高速バスを使っています。長野県や新潟県方面から都内を目指すバスは基本的に関越自動車道を経由しますが、関越道は首都高速に直結していないことから、関越道の終点・練馬インターチェンジからは一般道を経由します。
関越道を降りたバスが進んでいくのが、目白通り。つまりこの目白通りこそが長野県民にとって「最初に見る東京」になるわけです。普段は池袋や新宿までの通り道にすぎないこの目白通りで路上観察したら面白いと思い、今回は練馬インターチェンジから徒歩で目白通りを移動してみました。
* * *
ということで、まずは練馬インターチェンジの最寄り駅である石神井公園駅にやってきました。
石神井公園駅から練馬インターチェンジまでは歩いて15分ほど。複雑な六叉路と、歩道橋が見えてきたら到着です。とりあえず練馬インターチェンジの入口を観察します。
誤進入防止の標識がすごい。まさにここが、長野県民にとって東京の出入口となる場所です。
そんな東京の入口に鎮座しているのは、やっぱりインプラントの広告。最近では東京以外でも見られるようになりましたが、それでもやっぱり「東京に来たなぁ」と感じる瞬間の一つではあります。
実際この先何度も目にすることになるわけですが、なぜインプラントの広告って「黄色と青」「院長の顔アップ」がテンプレなんですかね。
何はともあれ、最序盤から東京の洗礼?を浴びてスタートです。
インターチェンジを出てすぐのガソリンスタンドでは、レギュラー1リットル159円でした。もちろん首都圏感覚では高いのですが、常に首都圏よりガソリンがリッター20円ほど高い長野に住んでいると、現在では150円台すら安く見えてしまうのが怖いです。
長野に住んでからは、旅先でガソリン価格を確認するのが癖になってしまいました。
都心の大通り沿いだというのに、ゴミ屋敷みたいなところもあります。こわ。。
ここのラーメン屋さん、Googleマップ上には店名が「珍珍珍」と書いてあって何と読むのかな…と思ったのですが、現地では「三珍」と看板が掲げられていました。なるほど、そういうことか。というか、一つの店で2つの書き方があるの??
* * *
さて、東京の入口なんて言いましたが、ここは練馬。東京23区の中では外側にあるので、どことなく親近感を覚えるものも時々見かけます(筆者は北関東出身なので)。
その一つがこれ。落書きです。
KUSE…
なんか知らんけど、とりあえずKUSEが強いんじゃ…左側は顔か何かだろうか?
そんな落書きのすぐ脇には、タケノコが生えて(?)いたり、
カブトムシとクワガタがいたり、
自然が豊かなのかそうでないのかよく分からないし、北関東かと言われたらそうかもしれない場所です。インプラントの広告以外はそれほど東京感の強くない滑り出しで、いきなり長野から来ても少しずつ順応していけそうな感じがして安心ですね。
今度はお米屋さんを発見。なんか安心する佇まいです。
「毎日毎日」おいしいカップラーメンはあかんやろ。
年季の入ってそうなゲーム機もありました。稼働もしているようでしたが、この日は雨。完全に濡れるポジションだったのですが、大丈夫なのでしょうかね。ちょっと心配です。
今度はカニが見えてきました。
…え、かに道楽???
そろそろ東京を感じられそうなものを見つけようと思ったのに、先に大阪要素が来ちゃったじゃないか。まさか練馬でかに道楽に出会えるとは思えませんでした。
ちなみに、かに道楽は都内にも8店舗あるのだそうです。
この目白通り、災害時の緊急交通路に指定されてはいるのですが…なんですかね、この緊急感のなさ。
そもそも、バスに乗っていると感じるのですが、目白通りは常に渋滞してるんですよね。その原因の一つとなっているのが、この先にある谷原交差点。
いつもはバスでくぐるだけなので、今回は歩道橋から観察してみます。
歩道橋の上に立ってみると、車線の多さに驚かされます。しかも、目白通りと交差する笹目通りにはアンダーパスがあったとは。バスの車窓からはなかなか気づきにくいものです。立体交差でもなお渋滞する谷原交差点、恐ろしや…。
* * *
歩道橋を降りて、さらに散歩を続けます。
序盤に「インプラントの広告は黄色と青ばっかり」と言いましたが、ここには白のインプラントの広告がありました。しかし人の顔が前面なのは変わりません。さすがは渋滞スポット。インプラントの広告は渋滞が多い場所に狙って看板を立てるという話も聞いたことがありますし、看板設置の経緯を想像しながら歩くのも楽しいものです。
タオルのフルーツ。何それ?
調べてみたら、「フルーツ」という名前のタオル専門会社らしいです。ますます、何それ?
電柱の広告スペースという狭い場所を活かして、最大限の謎を残す。見事にやられました。。
これも渋滞が多いため広告がドライバーの視界に入りやすく、しかもバスの往来も多いためバスの乗客からも広告が目につきやすい目白通りの特徴です。反対側にはこんな広告もありました。
『翔んで埼玉』などのロケ地としてお馴染み、群馬県高山村にあるロックハート城の広告です。練馬からは140kmほど離れています。練馬の地にグンマー帝国の広告。しかも看板には直進とだけ書いてあり、まるでここからまっすぐ走るだけでロックハート城に着くかのような言い方です。
実際、目白通りからは関越自動車道には直進で入れるので嘘じゃないですが、最寄りのインターチェンジからはさすがに何度か交差点に差し掛かるわけで。まあそんな細かいことは置いておいても、この広告がいくつも連続するわけですから、それはインパクトがあります。
練馬は長野県民にとって東京の入口と言いましたが、もしかするとそれ以前にグンマー帝国の植民地なのかもしれません。
* * *
大阪に飛ばされたり、グンマー帝国に支配されたりと忙しい目白通りですが、やっと「東京」の文字を見つけました。
洗車をそんなにアピールする必要はあるのか?
とは思いつつ、これだけのインパクトがあるものが通り沿いにあるので、バスの車窓でも見落としません。
バスから見ているときからずっと気になっていたのですが、このあたりの区画はどの店舗もとにかく目白通りにインパクトを与えることに必死で。
ラ〇ホかってくらい派手なアーチがあったり(実態は焼肉屋と寿司屋の駐車場だし、そもそもここで出入りできない)、
一本細い道に入る必要のあるビッグボーイは、明らかに搬入口みたいなところからその存在を必死にアピールしています。あの少年の存在感が薄い!
目白通りから直接入れないのでとにかく道案内に必死です。
だって、交差点から見たら完全にすき家の陰に隠れちゃうんだもん、そりゃ必死になるよね。
しまいには、目白通りに向かってQRコードを出す会社まで現れました。
バスの乗車中に気づいて気になっていたのですがQRコードを読み込む時間がなかったので、今回はQRコードを読み取りに近づいていました。たぶんオフィスの窓からQRコードを撮る私の姿は見えているでしょうし、「しめしめ」と思われていそうですが気にしません。
(ただ、肝心のQRコードが読み取れなかったのですが…。誰か現地で試してみてほしいです)
* * *
今回の散歩の目的地は練馬駅。もう少し歩いていきます。
そこだけを赤字にする意味はあったのだろうか…大喜利でもしろと?
途中にあるマンションでは、おそらく郵便受けに入れられたであろう水道屋のマグネットが大量に集められていました。最初は整然と並んでいたようですが、だんだんとヤケクソになってきた感じが人間味があって良いですね。
そういえば東京から長野に移住してから、この水道屋マグネットをほとんど見なくなりました。東京にいた頃は自分もマグネット集めていたなぁ。「集めたマグネットで神経衰弱をやる」という謎の趣味を持った知人もいました。
カラオケ館の本部って練馬にあるんですね。ちなみに、カラオケ館も長野県内には1店舗もありません。我が家の最寄りのカラオケ屋はまねきねこです。
そんな感じでのんびりと歩いていたら、長野からやってきた高速バスを見かけました。
これは長野からやってきた長電バスの車両ですが、車体に広告を出しているのは長野県を中心に展開するホームセンターの綿半。ただこちらは東京都内にも少しだけ店舗があるようです(東村山市と国分寺市ですが)。
他にも群馬や新潟方面へ向かうバスがあり、ご当地企業のラッピング広告を観察するのも面白いです。
ここまで西武池袋線の線路とは離れた場所を歩いてきましたが、いよいよ線路が見えてきました。練馬駅はもうすぐです。
* * *
今回のゴールは練馬駅バス停。厳密には、練馬区役所の前になります。
練馬区役所、立派な建物です。
一見するとなんの変哲もない都会のバス停ですが、この行き先のバリエーション。ここが長野・新潟・群馬の玄関口であることがよく分かります。
これらのバスで東京に向かう際には、この練馬駅バス停が最初に降りられる場所なので、練馬インターチェンジから練馬駅の間を歩くことは基本的にありません。普段はバスから見るだけの場所を今回は歩いて観察してみました。
電柱の広告やQRコードの看板など、ちょっと気になっていたところをじっくり見に行けてよかったです。皆さんも、車窓から気になるものを見つけたら、ぜひ歩いて確かめてみてください。
関越道を降りたバスが進んでいくのが、目白通り。つまりこの目白通りこそが長野県民にとって「最初に見る東京」になるわけです。普段は池袋や新宿までの通り道にすぎないこの目白通りで路上観察したら面白いと思い、今回は練馬インターチェンジから徒歩で目白通りを移動してみました。
ということで、まずは練馬インターチェンジの最寄り駅である石神井公園駅にやってきました。
石神井公園駅から練馬インターチェンジまでは歩いて15分ほど。複雑な六叉路と、歩道橋が見えてきたら到着です。とりあえず練馬インターチェンジの入口を観察します。
誤進入防止の標識がすごい。まさにここが、長野県民にとって東京の出入口となる場所です。
そんな東京の入口に鎮座しているのは、やっぱりインプラントの広告。最近では東京以外でも見られるようになりましたが、それでもやっぱり「東京に来たなぁ」と感じる瞬間の一つではあります。
実際この先何度も目にすることになるわけですが、なぜインプラントの広告って「黄色と青」「院長の顔アップ」がテンプレなんですかね。
何はともあれ、最序盤から東京の洗礼?を浴びてスタートです。
インターチェンジを出てすぐのガソリンスタンドでは、レギュラー1リットル159円でした。もちろん首都圏感覚では高いのですが、常に首都圏よりガソリンがリッター20円ほど高い長野に住んでいると、現在では150円台すら安く見えてしまうのが怖いです。
長野に住んでからは、旅先でガソリン価格を確認するのが癖になってしまいました。
都心の大通り沿いだというのに、ゴミ屋敷みたいなところもあります。こわ。。
ここのラーメン屋さん、Googleマップ上には店名が「珍珍珍」と書いてあって何と読むのかな…と思ったのですが、現地では「三珍」と看板が掲げられていました。なるほど、そういうことか。というか、一つの店で2つの書き方があるの??
さて、東京の入口なんて言いましたが、ここは練馬。東京23区の中では外側にあるので、どことなく親近感を覚えるものも時々見かけます(筆者は北関東出身なので)。
その一つがこれ。落書きです。
KUSE…
なんか知らんけど、とりあえずKUSEが強いんじゃ…左側は顔か何かだろうか?
そんな落書きのすぐ脇には、タケノコが生えて(?)いたり、
カブトムシとクワガタがいたり、
自然が豊かなのかそうでないのかよく分からないし、北関東かと言われたらそうかもしれない場所です。インプラントの広告以外はそれほど東京感の強くない滑り出しで、いきなり長野から来ても少しずつ順応していけそうな感じがして安心ですね。
今度はお米屋さんを発見。なんか安心する佇まいです。
「毎日毎日」おいしいカップラーメンはあかんやろ。
年季の入ってそうなゲーム機もありました。稼働もしているようでしたが、この日は雨。完全に濡れるポジションだったのですが、大丈夫なのでしょうかね。ちょっと心配です。
今度はカニが見えてきました。
…え、かに道楽???
そろそろ東京を感じられそうなものを見つけようと思ったのに、先に大阪要素が来ちゃったじゃないか。まさか練馬でかに道楽に出会えるとは思えませんでした。
ちなみに、かに道楽は都内にも8店舗あるのだそうです。
この目白通り、災害時の緊急交通路に指定されてはいるのですが…なんですかね、この緊急感のなさ。
そもそも、バスに乗っていると感じるのですが、目白通りは常に渋滞してるんですよね。その原因の一つとなっているのが、この先にある谷原交差点。
いつもはバスでくぐるだけなので、今回は歩道橋から観察してみます。
歩道橋の上に立ってみると、車線の多さに驚かされます。しかも、目白通りと交差する笹目通りにはアンダーパスがあったとは。バスの車窓からはなかなか気づきにくいものです。立体交差でもなお渋滞する谷原交差点、恐ろしや…。
歩道橋を降りて、さらに散歩を続けます。
序盤に「インプラントの広告は黄色と青ばっかり」と言いましたが、ここには白のインプラントの広告がありました。しかし人の顔が前面なのは変わりません。さすがは渋滞スポット。インプラントの広告は渋滞が多い場所に狙って看板を立てるという話も聞いたことがありますし、看板設置の経緯を想像しながら歩くのも楽しいものです。
タオルのフルーツ。何それ?
調べてみたら、「フルーツ」という名前のタオル専門会社らしいです。ますます、何それ?
電柱の広告スペースという狭い場所を活かして、最大限の謎を残す。見事にやられました。。
これも渋滞が多いため広告がドライバーの視界に入りやすく、しかもバスの往来も多いためバスの乗客からも広告が目につきやすい目白通りの特徴です。反対側にはこんな広告もありました。
『翔んで埼玉』などのロケ地としてお馴染み、群馬県高山村にあるロックハート城の広告です。練馬からは140kmほど離れています。練馬の地にグンマー帝国の広告。しかも看板には直進とだけ書いてあり、まるでここからまっすぐ走るだけでロックハート城に着くかのような言い方です。
実際、目白通りからは関越自動車道には直進で入れるので嘘じゃないですが、最寄りのインターチェンジからはさすがに何度か交差点に差し掛かるわけで。まあそんな細かいことは置いておいても、この広告がいくつも連続するわけですから、それはインパクトがあります。
練馬は長野県民にとって東京の入口と言いましたが、もしかするとそれ以前にグンマー帝国の植民地なのかもしれません。
大阪に飛ばされたり、グンマー帝国に支配されたりと忙しい目白通りですが、やっと「東京」の文字を見つけました。
洗車をそんなにアピールする必要はあるのか?
とは思いつつ、これだけのインパクトがあるものが通り沿いにあるので、バスの車窓でも見落としません。
バスから見ているときからずっと気になっていたのですが、このあたりの区画はどの店舗もとにかく目白通りにインパクトを与えることに必死で。
ラ〇ホかってくらい派手なアーチがあったり(実態は焼肉屋と寿司屋の駐車場だし、そもそもここで出入りできない)、
一本細い道に入る必要のあるビッグボーイは、明らかに搬入口みたいなところからその存在を必死にアピールしています。あの少年の存在感が薄い!
目白通りから直接入れないのでとにかく道案内に必死です。
だって、交差点から見たら完全にすき家の陰に隠れちゃうんだもん、そりゃ必死になるよね。
しまいには、目白通りに向かってQRコードを出す会社まで現れました。
バスの乗車中に気づいて気になっていたのですがQRコードを読み込む時間がなかったので、今回はQRコードを読み取りに近づいていました。たぶんオフィスの窓からQRコードを撮る私の姿は見えているでしょうし、「しめしめ」と思われていそうですが気にしません。
(ただ、肝心のQRコードが読み取れなかったのですが…。誰か現地で試してみてほしいです)
今回の散歩の目的地は練馬駅。もう少し歩いていきます。
そこだけを赤字にする意味はあったのだろうか…大喜利でもしろと?
途中にあるマンションでは、おそらく郵便受けに入れられたであろう水道屋のマグネットが大量に集められていました。最初は整然と並んでいたようですが、だんだんとヤケクソになってきた感じが人間味があって良いですね。
そういえば東京から長野に移住してから、この水道屋マグネットをほとんど見なくなりました。東京にいた頃は自分もマグネット集めていたなぁ。「集めたマグネットで神経衰弱をやる」という謎の趣味を持った知人もいました。
カラオケ館の本部って練馬にあるんですね。ちなみに、カラオケ館も長野県内には1店舗もありません。我が家の最寄りのカラオケ屋はまねきねこです。
そんな感じでのんびりと歩いていたら、長野からやってきた高速バスを見かけました。
これは長野からやってきた長電バスの車両ですが、車体に広告を出しているのは長野県を中心に展開するホームセンターの綿半。ただこちらは東京都内にも少しだけ店舗があるようです(東村山市と国分寺市ですが)。
他にも群馬や新潟方面へ向かうバスがあり、ご当地企業のラッピング広告を観察するのも面白いです。
ここまで西武池袋線の線路とは離れた場所を歩いてきましたが、いよいよ線路が見えてきました。練馬駅はもうすぐです。
今回のゴールは練馬駅バス停。厳密には、練馬区役所の前になります。
練馬区役所、立派な建物です。
一見するとなんの変哲もない都会のバス停ですが、この行き先のバリエーション。ここが長野・新潟・群馬の玄関口であることがよく分かります。
これらのバスで東京に向かう際には、この練馬駅バス停が最初に降りられる場所なので、練馬インターチェンジから練馬駅の間を歩くことは基本的にありません。普段はバスから見るだけの場所を今回は歩いて観察してみました。
電柱の広告やQRコードの看板など、ちょっと気になっていたところをじっくり見に行けてよかったです。皆さんも、車窓から気になるものを見つけたら、ぜひ歩いて確かめてみてください。