大船でめずらしい信号を鑑賞する
- 更新日: 2019/02/07
ワイヤーで吊られた山崎跨線橋北交差点の信号
息子(7)の興味がトンネルから信号に移った。
もっとも息子の興味は3ヶ月単位で回転するため、信号ブームも何度目かの状態遷移です。
いくつかの興味を遷移しながら、ちょっとずつ高まっていく方式みたい。
今回の信号ブームは自作を伴っている。
赤青赤はオリジナルらしい。実際には無いと言ってたんだけど。あるかもしれない。俺はよく知らない。
あと、大船に行きたいと言い出した。大船に見たい信号がある、と。
なんだその動機は。
最近、信号機マニアの岩原さんのサイトを息子はよく見ていて、ノートに写したりしてるんだけど、世の中には変わった信号がたくさんあるな!
面白そうだから、一緒に行くことにした。
大船観音には行かない。目的は信号だから。
湘南モノレールも今回はすいませんね。ビューンて来たところほんとすいません。あの、信号見にいくんで……
蛙道(かわずみち)を抜け、
横浜市栄区。そう、大船駅は鎌倉市と横浜市の境にあって、歩くとすぐに横浜市に入る。
横浜だから家系ラーメンもある。
で、このあたりで気づいたんだけど方向を完全に間違えた。行くのは鎌倉市の小袋谷(こぶくろや)である。
横浜市に入ったらおかしい。
数分で鎌倉市に戻る。
歴史上いちばんカジュアルに「いざ鎌倉」したんじゃないだろうか。
ちなみに鎌倉市にも横浜家系ラーメンがあった。
そんなことはいいんですよ。前置きが長くなった。小袋谷へ移動する。
ぶらぶら歩くので、余計なもんばっかり出てきますけど、ちゃんと信号出てくるんで。
駅前の賑わいを抜ける。大船の東口はゴチャゴチャ栄えていて、何でもある。
あれ、やよい軒のキャッチフレーズこんなやつだったっけ。
あとなんでそこでフォント変えた?
すっごい大きいAmazonの段ボールをビーって開けたのかなと思ったけど、モノレールです。
上野の動物園にある懸垂式のモノレールが今年休止する予定だそうで、寂しくなるね。
Amazonの段ボールがなかなか開かない。
私がDoCoMoのテントを撮っているとき、
信号マニアは信号を撮っていた。
いま結構な勢いで、電球式の信号がLEDに置き換えられていて、年期の入った電球式が珍しくなっている。
信号マニアは、それをめざとく見つけ、記録していく。
最近よく見るようになった薄型タイプ。
なんか、漫画喫茶のLEDランプにこんな感じのやつない?
いや、これはこれでかっこいいと思うんだけどね、個人的にはどうも信用ならない。
「たぶん青ッス」みたいな感じがする。
そうこうしているうちに小袋谷の文字を確認した。
目的地は「小袋谷交差点」で、もうちょっとかかる。
艶めかしいススキだなと思った。
何らかの呪詛が書かれているパイロン。
鉄塔はいいな。佇まいに迷いがない。
このあたりは鎌倉線か。
いいY字路。先端は空き地。もてあましてるならくれないかな……
なんだ、ふつうに売ってるのか。
ところで、この未舗装の部分が売り地なのかな。先端はどういう扱いなんだろう。
なんか、ぜんぶ白かったから撮った。
私有地のポストかなあ。塀がわざわざポストを避けているのいいな。
寺と地層むき出しの崖。地層むき出しの崖はこのあたりすごく流行ってる。
流行ってる。
火曜日は植木剪定材の日。
というわけで、目的の一つ、小袋谷交差点についた。
既にちょっとおかしいでしょ。分かりますか。
下の一灯が赤く点滅している。
信号界では比較的有名な信号らしい。
北西から南東に抜ける道は下が黄色点滅。
北東から来るT字路は下が赤色点滅(なんか黄色くなってしまったのですが赤です)。
結局どっちも深夜の交差点みたいに常時点滅している。しかも下のほうが。
こちらに理由が載っていて、ふつうの制御パターンでは渋滞を解消できなかったから、これになっているんだそう。
実はここは交通の要所で、けっこうな交通量がある。
©OpenStreetMap contributors / CC BY-SA
赤点滅の方は背後にJRの踏切があって一気に溜まることがある。どこかで吐き出させないといけないけれど、そちらから侵入するときは赤点滅なので、一時停止しなければいけない宿命を持つ。
もう一方は黄信号なので、優先的に侵入することができるため、わりと流れている。
それで、赤点滅のほう、簡単に詰まってしまうのでは、と思ったけれど、観察しているとそうでもなくて、けっこうな頻度で、赤点滅のほうに道を譲る「利他的な黄」が出現する。これがうまいこといっている秘密だと思う。
利他的な黄の正体は、地元の分かってる人なんじゃないかと思う。
僕ここ車で走ったことあるんですが、黄色なのに一時停止したら後ろに煽られるんじゃないかと思って絶対できない。
まあとにかく、点滅させて勝手にやってもらう方式がうまくいっている、というのは興味深い。
一点ここ、スクランブル式で、歩行者が青のときに車道は一斉に赤になるのですが、赤点滅と赤の区別がつきにくいのか、赤なのに侵入してくる車を見ましたね。おばあちゃんが渡っているところに普通に交差点に入ってくるから、あれ、車が正しいのかな? と思って信号見ると、赤なんだけど、そもそもこの信号ちょっとおかしいから、よくわかんなくなって、5秒後くらいに、あれ、やっぱ赤だよな、さっきの車信号無視だよな、みたいな。
徐行なので大事に至らなかったのですが、そういう、スリリングなバランスで成立しています。先のサイトによると事故は少ないんだそうです。
もうひとつ見たい信号があるというので、小袋谷川に沿って下っていく。
小袋谷川と小袋谷藤沢線が完全併走している区間があって、私設橋がたくさん架かっている。
家に入るために橋を渡るのってすごくいいな。
これほんとにバスくるんだろうか。
廃バス停の感じがある。
味わいのある看板建築。
俺も仕事してるときこれ出そう。
いい跨線橋があるな。あと小泉って何だろう。
小泉さんに連れられて登ります。
通行人の方ですけど。
もっとも小泉に近づく行為、最小泉してみた。
建設資材販売の会社みたいです。
蛇行する小袋谷川。
鎌倉武道館って武士最強を決める感じがあるな。
男は日頃の鍛錬の成果を征夷大将軍の前で披露する。
女は舞う。
こんもりした山が鎌倉は多い。
土地の古さと、最薄の信号機。
あ、見たい信号ってこれじゃないです。
山崎跨線橋を渡ります。
大船駅は湘南新宿ラインと横須賀線、あと根岸線か。
あそこのミチッとしたマンション群ちょっと気になるな。なんだろうあれ。
さて、山崎跨線橋を大船フラワーセンター側に渡ると見えてくるこの信号。
これを見に来ました。
ワイヤーに吊られている。
支柱を立てる場所が無いときなどにこういうことはあるそうなのですが、
うーん。支柱を立てるスペース、あるようなないような。
もう一方の信号機は普通ですし。
柏尾川がキワッキワを流れているのは関係あるかしらね。
ところでこいつ、風で意外と揺れる。
信号の確かさ、みたいなのが揺らぐ感じがちょっとする。グラグラしやがって、本当に赤か? みたいな。赤なんだけど。
あとこの信号、Webで見た写真は電球だったんだけど、いつのまにかLEDに変わっているな。LEDになっても、相変わらず吊られている。
個人的には、斜めの道に対して置かれたこの赤もいいなと思いましたね。
柏尾川沿いを歩くと大船駅に帰れそう。
大船変電所がある。今日も作ってる? 変な電気。
おまえは木! と思った。ゴミの分別を書いてあるだけなんだけど。
初めて見るすかしブロック。照準みたい。
鎌倉あるあるの突然こんもり。
お、何かが柏尾川に合流している。
さっき歩いてた小袋谷川だった。
図らずも合流地点見られた。
いや、そんな顔されましても、今日は行かないです。
そんなこんなで大船駅に戻ってきた。西口は、びっくりするほど機能しかない。Googleがデザインしたの?
信号のことをよくつぶやく方のTwitterアカウントをフォローした。
よし、もっといろいろな信号を見に行くぞ、と思ったのですが、これ書いている現在、3ヶ月スパンで変わる息子の興味は、信号からトイレに変わっています。
もっとも息子の興味は3ヶ月単位で回転するため、信号ブームも何度目かの状態遷移です。
いくつかの興味を遷移しながら、ちょっとずつ高まっていく方式みたい。
今回の信号ブームは自作を伴っている。
赤青赤はオリジナルらしい。実際には無いと言ってたんだけど。あるかもしれない。俺はよく知らない。
あと、大船に行きたいと言い出した。大船に見たい信号がある、と。
なんだその動機は。
当サイトメインページ「信号機のページ」へようこそ。
最近、信号機マニアの岩原さんのサイトを息子はよく見ていて、ノートに写したりしてるんだけど、世の中には変わった信号がたくさんあるな!
面白そうだから、一緒に行くことにした。
大船観音には行かない。目的は信号だから。
湘南モノレールも今回はすいませんね。ビューンて来たところほんとすいません。あの、信号見にいくんで……
蛙道(かわずみち)を抜け、
横浜市栄区。そう、大船駅は鎌倉市と横浜市の境にあって、歩くとすぐに横浜市に入る。
横浜だから家系ラーメンもある。
で、このあたりで気づいたんだけど方向を完全に間違えた。行くのは鎌倉市の小袋谷(こぶくろや)である。
横浜市に入ったらおかしい。
数分で鎌倉市に戻る。
歴史上いちばんカジュアルに「いざ鎌倉」したんじゃないだろうか。
ちなみに鎌倉市にも横浜家系ラーメンがあった。
そんなことはいいんですよ。前置きが長くなった。小袋谷へ移動する。
ぶらぶら歩くので、余計なもんばっかり出てきますけど、ちゃんと信号出てくるんで。
駅前の賑わいを抜ける。大船の東口はゴチャゴチャ栄えていて、何でもある。
あれ、やよい軒のキャッチフレーズこんなやつだったっけ。
あとなんでそこでフォント変えた?
すっごい大きいAmazonの段ボールをビーって開けたのかなと思ったけど、モノレールです。
上野の動物園にある懸垂式のモノレールが今年休止する予定だそうで、寂しくなるね。
Amazonの段ボールがなかなか開かない。
私がDoCoMoのテントを撮っているとき、
信号マニアは信号を撮っていた。
いま結構な勢いで、電球式の信号がLEDに置き換えられていて、年期の入った電球式が珍しくなっている。
信号マニアは、それをめざとく見つけ、記録していく。
最近よく見るようになった薄型タイプ。
なんか、漫画喫茶のLEDランプにこんな感じのやつない?
いや、これはこれでかっこいいと思うんだけどね、個人的にはどうも信用ならない。
「たぶん青ッス」みたいな感じがする。
そうこうしているうちに小袋谷の文字を確認した。
目的地は「小袋谷交差点」で、もうちょっとかかる。
艶めかしいススキだなと思った。
何らかの呪詛が書かれているパイロン。
鉄塔はいいな。佇まいに迷いがない。
このあたりは鎌倉線か。
いいY字路。先端は空き地。もてあましてるならくれないかな……
なんだ、ふつうに売ってるのか。
ところで、この未舗装の部分が売り地なのかな。先端はどういう扱いなんだろう。
なんか、ぜんぶ白かったから撮った。
私有地のポストかなあ。塀がわざわざポストを避けているのいいな。
寺と地層むき出しの崖。地層むき出しの崖はこのあたりすごく流行ってる。
流行ってる。
火曜日は植木剪定材の日。
意外となんとかなる信号
というわけで、目的の一つ、小袋谷交差点についた。
既にちょっとおかしいでしょ。分かりますか。
下の一灯が赤く点滅している。
信号界では比較的有名な信号らしい。
北西から南東に抜ける道は下が黄色点滅。
北東から来るT字路は下が赤色点滅(なんか黄色くなってしまったのですが赤です)。
結局どっちも深夜の交差点みたいに常時点滅している。しかも下のほうが。
こちらに理由が載っていて、ふつうの制御パターンでは渋滞を解消できなかったから、これになっているんだそう。
実はここは交通の要所で、けっこうな交通量がある。
©OpenStreetMap contributors / CC BY-SA
赤点滅の方は背後にJRの踏切があって一気に溜まることがある。どこかで吐き出させないといけないけれど、そちらから侵入するときは赤点滅なので、一時停止しなければいけない宿命を持つ。
もう一方は黄信号なので、優先的に侵入することができるため、わりと流れている。
それで、赤点滅のほう、簡単に詰まってしまうのでは、と思ったけれど、観察しているとそうでもなくて、けっこうな頻度で、赤点滅のほうに道を譲る「利他的な黄」が出現する。これがうまいこといっている秘密だと思う。
利他的な黄の正体は、地元の分かってる人なんじゃないかと思う。
僕ここ車で走ったことあるんですが、黄色なのに一時停止したら後ろに煽られるんじゃないかと思って絶対できない。
まあとにかく、点滅させて勝手にやってもらう方式がうまくいっている、というのは興味深い。
一点ここ、スクランブル式で、歩行者が青のときに車道は一斉に赤になるのですが、赤点滅と赤の区別がつきにくいのか、赤なのに侵入してくる車を見ましたね。おばあちゃんが渡っているところに普通に交差点に入ってくるから、あれ、車が正しいのかな? と思って信号見ると、赤なんだけど、そもそもこの信号ちょっとおかしいから、よくわかんなくなって、5秒後くらいに、あれ、やっぱ赤だよな、さっきの車信号無視だよな、みたいな。
徐行なので大事に至らなかったのですが、そういう、スリリングなバランスで成立しています。先のサイトによると事故は少ないんだそうです。
もうひとつの信号へ
もうひとつ見たい信号があるというので、小袋谷川に沿って下っていく。
小袋谷川と小袋谷藤沢線が完全併走している区間があって、私設橋がたくさん架かっている。
家に入るために橋を渡るのってすごくいいな。
これほんとにバスくるんだろうか。
廃バス停の感じがある。
味わいのある看板建築。
俺も仕事してるときこれ出そう。
いい跨線橋があるな。あと小泉って何だろう。
小泉さんに連れられて登ります。
通行人の方ですけど。
もっとも小泉に近づく行為、最小泉してみた。
建設資材販売の会社みたいです。
蛇行する小袋谷川。
鎌倉武道館って武士最強を決める感じがあるな。
男は日頃の鍛錬の成果を征夷大将軍の前で披露する。
女は舞う。
こんもりした山が鎌倉は多い。
土地の古さと、最薄の信号機。
あ、見たい信号ってこれじゃないです。
山崎跨線橋を渡ります。
大船駅は湘南新宿ラインと横須賀線、あと根岸線か。
あそこのミチッとしたマンション群ちょっと気になるな。なんだろうあれ。
揺れる信頼
さて、山崎跨線橋を大船フラワーセンター側に渡ると見えてくるこの信号。
これを見に来ました。
ワイヤーに吊られている。
支柱を立てる場所が無いときなどにこういうことはあるそうなのですが、
うーん。支柱を立てるスペース、あるようなないような。
もう一方の信号機は普通ですし。
柏尾川がキワッキワを流れているのは関係あるかしらね。
ところでこいつ、風で意外と揺れる。
信号の確かさ、みたいなのが揺らぐ感じがちょっとする。グラグラしやがって、本当に赤か? みたいな。赤なんだけど。
あとこの信号、Webで見た写真は電球だったんだけど、いつのまにかLEDに変わっているな。LEDになっても、相変わらず吊られている。
個人的には、斜めの道に対して置かれたこの赤もいいなと思いましたね。
大船駅に戻る
柏尾川沿いを歩くと大船駅に帰れそう。
大船変電所がある。今日も作ってる? 変な電気。
おまえは木! と思った。ゴミの分別を書いてあるだけなんだけど。
初めて見るすかしブロック。照準みたい。
鎌倉あるあるの突然こんもり。
お、何かが柏尾川に合流している。
さっき歩いてた小袋谷川だった。
図らずも合流地点見られた。
いや、そんな顔されましても、今日は行かないです。
そんなこんなで大船駅に戻ってきた。西口は、びっくりするほど機能しかない。Googleがデザインしたの?
信号機面白い
こんな感じで、僕は息子の信号活動についていくだけなのですが、僕もだんだん信号たちの個性が分かってきた気がする。例えば庇ひとつとっても切れ目の位置とか、長さとか、普通の信号なんてひとつもねえな! みたいなことを思うようになってきた。信号のことをよくつぶやく方のTwitterアカウントをフォローした。
よし、もっといろいろな信号を見に行くぞ、と思ったのですが、これ書いている現在、3ヶ月スパンで変わる息子の興味は、信号からトイレに変わっています。
【コラム】息子の異常なトイレへの愛情 | マイカジ by Kao
それのきっかけは、友達主催の船釣りイベントに親子で潜り込ませてもらったときのこと。