大阪から京都まで散歩した

  • 更新日: 2019/03/22

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成し遂げた男のガッツポーズ

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はじめまして、writerの高下龍司(koge)です。
ライターが英語表記で失礼しました。

と、普段はこのように自己紹介から入る「オッス、オラ悟空方式」ではやっていないのだが、サンポーで書かせてもらえることをきっかけに、これまでのハンドルネームである「koge」から本名に変更したのでなんとなく自己紹介したくなった次第である。

ちなみに読みかたは「コウゲリュウジ」だ。記事はともかく名前だけでも覚えて帰ってほしい。

いきなり自我を丸出しにしてしまったが、今回はタイトル通り大阪の自宅から京都まで歩いて巡った記録である。
高校時代、陸上部で鍛えた足腰をとくとご覧いただきたい。


大阪府三島郡から京都府大山崎町を目指す

「大阪から京都まで歩く」とかケイスケホンダみたいなビッグマウスを放ったが、実のところ大阪府の西端の町から京都府の東端の町までの散歩である。
小学生が隣の校区まで行くくらいのアドベンチャーだ。

地図



駅でいえばJRの島本駅から山崎駅まで歩く。

それではさっそくわが家から出発しよう。



よく晴れているので玄関からは天王山が見える。

「天王山」ってなにかの伏線になりそうな言葉だが、そんなことは一切ないのでただちに忘れてもらって大丈夫だ。

いざ天下分け目の決戦へ!(天下は分けないし戦わない)



いきなり飛び出してきたのは、飛び出し坊やならぬ飛び出し犬。よく見ると犬かどうかもあやしい。

突然こんな生物が二足歩行で飛び出してきたら、こちらの心臓が口から飛び出しそうだ。



あっというまにJR島本駅に到着。
開業して10年ほどなので比較的新しい駅なのだが、シーズンになるとカメムシがめっちゃ出るので注意が必要である。



車いす置場に車いすが置いてある。
車いすを置いてどこに行ったんだろう。



駅を背に歩き始める。
おれたちの散歩はまだ始まったばかりだ!



花壇には食べられそうな花。
見るたびに「食べられそう」と言っているので、いいかげん名前を覚えてしまった。
「葉牡丹」である。「はぼたん」とひらがなで書くとゆるキャラ感がでてよい。



左手にはでかい広場が。



楠木正成にゆかりのある公園らしいが、あいにく何をした人なのか知らないのでこれ以上コメントはない。



近未来感のある水道。有事には蛇口からビームが出るにちがいない。



本物のタケノコより値段が高いであろうタケノコ。


西国街道を歩く



「西国街道」と呼ばれる長い一本道を行く。



まあスコップで掘ってないけどね。



この先通学路あり。



「あ」の重なり具合がすごい。
おじいちゃんならつまずくくらいの段差だ。



猫を放ちたい物件オブザイヤー。
おっと、新築に対するひがみが出てしまった。




戸建とたまに商店があるばかり。
ずんずん進むぞ。



アイドル風に言えばSTS。
「商会」のフォントとNTTドコモの古いロゴがとてもいい。
あとSONYの看板の向きあってる?



三角コーンの子どもか、とんがりコーンの進化系か。



ゆるいカーブを抜けると海が見えたりするのは歌や小説の中だけの話である。
現実はひたすら住宅街が続く。

そろそろまともなみどころを求めて右に折れることにする。


名水百選の水が湧き出る水無瀬神宮



神社にやって来た。水無瀬神宮。
関係ないけど「神宮寺」って苗字、神仏習合みがあってかっこいいよね。





石川五右衛門も来たってよ。



じつはここ水無瀬神宮の御神水は「離宮の水」として日本の名水百選に選定されているのだ。普通にすごい。



そしてその水が無料で汲めるとあって、そこそこ遠方からそこそこの人数がポリタンクやペットボトルを持ってやってきて、そこそこの行列ができる。
参拝客より水を求める人のほうが多いというのは禁句である。

「私利私欲が満たされますように」と願いごとをして神社を後にする。


勘で歩くと道に迷う



来た道とは違う路地を行く。



こっちのほうだろうと勘で歩いていたところ、道路が砂利になった。不安がよぎる。大丈夫か。



大丈夫じゃなかった。袋小路だ。
私が犯人だったら奥の電柱をよじ登って屋根づたいに逃げなければならないところだった。犯人じゃなくてよかったと思う。



土手が見えた!



川沿いの道にひらける空。
いい景色だがつっこむ要素がないので歩みを進める。



室外機にもマイナンバー。というより60台もあるって何屋さん?



超人ハルクが通った後。もしくは寝起きの日暮熟睡男か。
そして「ひぐらしねるお」で日暮熟睡男が一発変換されるこち亀の影響力よ。


再び西国街道へ

ここから再び西国街道に入る。



いよいよゾーン30に突入する。
準備はいいか。



うどんとそばみたいなカラーリング。



蛍光ブロック。
光る竹を割ったらかぐや姫がいてたように、穴の中に姫いるんじゃね?



おとなしくしろ!交番ポリスだ!(意味はわからない)



日本かぶれの外国人みたいな薬局。
京都っぽいが、まだ大阪である。



おなかが減ったなと思ったところにそば屋さん発見。
ちょっと遅い昼食にしよう。



いやな予感はしてたんだ。


サントリー山崎蒸留所でウイスキーをたしなむ



おや…!?



おやおや…!



Oh Yeah!
サントリー山崎蒸留所である。
寄らない手はないだろう。

と、偶然を装ったが、予定調和である。



トンネルだ!



左を向けば、向こうから稀勢の里が来たらすれ違えないくらい細い道。



まちなかに潜む「尻」。



ずい道をずいずい進む。



逆光ニモ負ケズ。



線路に沿って歩くとやがて…



こうなる。自然な流れ。



サントリー山崎蒸留所、潜入調査を敢行します!



黄金に輝くポットスチル。割ってみると中には玉のような女の子が…



立っている人と座っている人。



寒いのでさっさと中に入ろう。



ウイスキーの歴史や種類を音速で学ぶ。
いや、興味ないとかではなく、何回も来て何回も見ているからですよ。念のため。



西村佳也氏の沁みるキャッチコピー。
足されまくり、引かれまくりの人生である。来世はウイスキーに生まれたい。
しかし山崎って今はシングルモルトだけど、このころはピュアモルトだったのか。



そしてお待ちかねの試飲タイム。
定価での量り売りなので店舗で飲むよりお得ではあるが、熟成年度によっての「2,900円」にギョッとする。

15mlで2,900円ということは1mlで193円だ。まじか。そう考えるとガソリンなんてタダみたいなもんじゃないか。

さすがに一杯2,900円はちょっと…とためらったが、少し奮発して21年の響(600円)、山崎蒸留所ニューポット(100円)、グレンフィデック12年(200円)を注文。

前に並んでいた人の会計が8,000円を超えていて、負けたと思った。



ちゃんと写真を撮る猶予をくれる。さすがに慣れてるな、サントリー。



濃さもほぼ同じなので区別がつかない。
シャッフルしたら完全にアウトだし、この時点で入れ替わっていても気づかない自信しかない。



ごくごく…



@&袤#$%醯?≦※瑀#!!!

むせた。43度のアルコールがノドを直撃。あわてて水を飲む。



おお、芳醇で奥深く丸みをおびた華やかなあじわいだ。うまい。
ちなみに感想は後付けである。ごくごく飲んだ。



そうこうしているうちに、遠き山に日が落ちそうになっている。
暗くなる前にゴールしたいのでそろそろ散歩再開だ。


そして京都府へ



行き止まりの看板があるけど、歩いて行った人がいたので気にせず進む。



食べ物を落としても5秒以内ならセーフの区間。



行き止まりか!?と思われたが、左に小道があった。
しかし通り抜けられるのだろうか。急に不安になってきた。



なんて言いながら通り抜けられた。
振り返るとそこにはサントリーの看板が。夕暮れとあいまって妙な哀愁が漂う。
しかしなぜ手書きなのか。



目的の山崎駅に着いて安堵したが、こちら側には入り口がなかった。
もう少し先の踏切を渡って反対側へ行かなければならないという地味なトラップ。



とかいうてる間に山崎駅到着。
ここがゴールであるが、もう少しお付き合いください。



実はこのJR山崎駅、ホーム上に大阪府と京都府の府境があるのだ。
ここを越えてゴールとしたい。



府境を華麗に越える様子はgifでご覧ください。



ということで、大阪から京都まで歩くという茶番にお付き合いいただきありがとうございました。



それでは寒くなってきたので電車で帰ることにする。さようなら。







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高下龍司(koge)

「まあいっか」「わかっちゃいるけどやめられない」「他力本願」を心のクリーンナップに据える会社員。隙あらばアルコールを摂取するので基本電車か徒歩移動。

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