東京建築周遊散歩 〜世界のタンゲと呼ばれた男〜

  • 更新日: 2026/03/05

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『機能的なものが美しいのではない、美しきもののみ機能的である。』

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おはようございます。一流です。
ご覧ください、この暗さ。現在の時刻は朝の5時となっています。

今日は平日なのですが有給を取っていまして、朝3時半に起床し始発に乗って大江戸線の都庁前駅にやってきました。もはや勤労なんかよりも散歩の方がモチベーションがはるかに高いのではと感じる今日この頃です。

さて、今回の散歩のテーマは「建築」。
とある建築家の設計した建築物を一日で可能な限り歩いて見て回る、という企画を行いたいと思っています。



平日の始発でビジネス街に訪れる酔狂な輩は当然ながら私だけのようで、静かで冷たい空気が流れています。



誰もいない時間に見る銅像ってちょっと怖いかも。
さてなんで始発でこんなところに来たかというと...。



この建物をスタート地点としたかったからです。みなさんご存じ東京都庁の本庁舎。
本日のテーマとするのはこの建物の設計者。かつて「世界のタンゲ」とも称された日本を代表する建築家、丹下健三氏です。

丹下健三氏と言えば、プリツカー賞をはじめ数々の栄誉を手にした日本で最も有名な建築家の一人です。そんな彼の建築の特徴はモダニズム様式と呼ばれる思想。ル・コルビジュエらにも代表される考え方で、装飾などのデザイン性を抑えて機能性・合理性を追求した普遍的な建築様式です。

一方でこの本庁舎は彼の後期の作品であり、装飾性に回帰したポストモダンの傾向も取り入れられています。都庁の二つの塔はノートルダム大聖堂の形態を引用しているとも言われ、その外壁も複雑な凹凸により重厚さを演出している大作。こんな傑作建築の展望台にも無料で行けるんだというんだからいい時代です。


ということでなんか難しい話をしましたが、本日は東京都内にある丹下氏設計の12の建築物を一日で歩いて巡る周遊ツアーを行いたいと思います。(参加者は私一人)



さてそうは言ったものの、ぶっちゃけ私は建築についてそれほど詳しくはありません。さっきの話もめちゃくちゃ調べて書いています。違ってたらすみません。
ただ街を歩いているとこの建物ってかっこいいなぁ〜って思うことが多々あり、たまに建築家を調べたりしていました。

そうすると頻繁に名前が出てくるのが丹下健三という人物。彼の功績について調べれば調べるほど興味が出てきた私は、今回この散歩を決意したというわけです。



ちなみに新宿といえばこの東京モード学園のコクーンタワーもまた象徴的な建築物と言えますが、実はこちら、丹下健三氏の息子である丹下憲考氏が代表を務める丹下都市建築設計による設計となっています。
親子揃って新宿のランドマークを設計してるって、そんな家系あっていいんですか。



近づいてみると横にドームみたいな建物もある事がわかります。
中に入ってどういう作りをしてるのか見てみたい。う〜ん、検討してみますか、入学を。



新宿駅周辺は再開発が進んでおり、景色がどんどん変わりつつあります。
この街にまた新たな象徴的なランドマークが誕生する日もそう遠い未来ではないのでしょう。



以前新宿に住んでいた頃を振り返る記事を書いたことがありましたが、住んでいた頃でもこんな朝早い時間に街を歩いたことはなかったかも。



今日もかなりの長距離歩行になりそうな気がしていますが、それにしたって歩き始める時間が早過ぎないか?という疑問には後ほどお答えします。



次の目的地へ向かうため、まさに昔住んでいたあたりを抜けていきます。



早朝の代々木駅に到着。絶えず変化する新宿と比較すると再開発がそれほど進んでいない代々木は少し落ち着く。



このまま明治通りを進みます。
この道は散々っぱら歩いた事がありまして、例えるならば...さしずめトウモロコシと言ったところでしょうか。ここを歩いた時の小さな思い出や印象の粒の連なりが、この道という芯の周りをびっしりと埋め尽くしている、みたいな感じなんです。



例えばこの駐車場で夜から朝まで友達とダベって過ごしたこともありました。
その時買った缶コーヒーの温かさとか、なんか記憶のどこかに残ってるんですよね。



明治通りといえばいつも気になっている建築物があります。
独特な存在感を放つこちらの建物はビラ・ビアンカというヴィンテージマンション。デザイナーズマンションの先駆けとも言える存在で、多くの著名人や文化人も愛したという洗練されたデザインが特徴的です。

今回のテーマは丹下氏設計の建築物ではありますが、この建物のようにそれ以外でも気になる建物があればどんどんご紹介していこうと思います。



東京中の運転手が本当に全員満面の笑みで運転してたらアツい。



皆さんは見たことありますか、早朝6時の竹下通りを。



原宿駅も新たな駅舎となってだいぶ経ちますけど、まだ昔の駅舎のイメージが残ってますよね。あれもいい建物だった。



原宿の名建築といえば駅前すぐの所にあるコーポオリンピアも外せません。
こちらもまたヴィンテージマンションの代表的な例として知られており今なお高い人気を誇ります。古いマンションって今では考えられないくらいの一等地に建っていたりするのもまた面白いポイント。



そうこう言ってたら2つ目の目的地、国立代々木競技場の第一体育館に到着です。1964年の東京オリンピックに備えて建設された重要文化財にも指定される名建築です。

戦後日本の技術の粋を結集したそのダイナミックな様相はモダニズム建築の金字塔とも称されており、日本の近代建築のレベルを世界トップクラスの水準へと引き上げた作品であるとも言われています。丹下自身も自身の代表作にも挙げていたそうで、確かに改めて見ると他に類を見ない印象的な形をしています。

個人的には中に入ったことがないので内部の設計もすごく気になっています。建物目的も兼ねて何かのライブに行ってみようかな。



次の目的地は比較的近くにあります。早朝の表参道を独り占めしながら向かいましょう。



早朝から落ち葉を掃除してゴミ袋に詰めている方達がたくさんいました。
こういう方達によって表参道の清潔さが保たれていると思うと頭が下がります。早朝の街には本当に学びが多い。



ということで3つ目はこちら。1992年に建てられた国際連合大学ビルです。国際連合大学とは国連加盟国の研究機関のような役割を持っているそうで、その名に反し一般的な大学ではないそうです。

肝心の建物はと言うとガラス張りのピラミッド状の建物というこれまた独創的な外観。中の見学ツアーもあるそうなので今度ぜひ行ってみようと思います。



このまま青山通りを進んでいきます。



凸凹してる左のビルときっちりした右のビル。ペアで楽しめる建築だ。



外苑前に到着。



この豪華な建物も気になる。
後で調べたところ豪華なチャペル付きの結婚式場のようでした。



4つ目はこちら。草月会館に到着。生花の草月流の総本部として知られますが、ホールやオフィスなども入るビルとなっています。

近すぎて上手く撮れていませんが、ビル本体にビルより大きいガラスを貼り付けたようなこれまた特徴的な外観をしています。1977年の作品ですが現代のビルと遜色ないスタイリッシュさを感じます。建物内には丹下氏の盟友的存在でもあった彫刻家のイサム・ノグチが設計した石庭もあるみたいです。



太陽が昇るのを感じながら外苑前外通りのイチョウ通りを歩きます。
バスツアー等でも有名なスポットですが、徒歩で通ろうとすると大量の銀杏の匂いに包まれるので大変です。



銀杏を踏まずに避けて歩くのは至難の業。くさいよ〜。



私のお気に入りの建物の一つである聖徳記念絵画館は改装中でした。
明治天皇の生誕から崩御までの人生を大迫力の絵画で見る事ができるすごい施設なんですよ、ここ。



こう見ると神宮外苑って全てが揃いすぎている。
自分だけは外苑のポテンシャルに気づいている人間でありたい。



信濃町駅に到着しました。
ここからはまっすぐ北上しますが、次の目的地はかなり遠いです。



そういえば今回の散歩にあたり一日で歩き切る最も効率的なルートにAIに質問をしてみたんですが、「体力的に無謀です」と返されてしまいました。

それじゃあつまらないので「人間を舐めるなよ」と返したところAIから謝罪の言葉とルートの提案があったのですが、ちゃんとチェックしたらもっと全然効率のいいルートがありました。AIはまだ異常徒歩人間の行動を想定できていない。



こちらの四谷消防署もMy気になる建物ズの一つです。
通常の消防署としての機能のほか、消防博物館も併設されており大迫力の消防ヘリやハシゴ車を見ることができます。



アパマンショップかと思ったらアンパンマンショップでした。



このビルも気になります。ベランダも侵食されていてすごいことになっている。
調べるとメキシカン商品を扱う会社のビルらしく、他にも似たデザインの建物をがいくつか持っているらしいです。そういえば第二京浜で似たようなビルを見たことあるな。



都営新宿線の駅名にもなっている曙橋を渡ります。



ここのコンビニのイートインで朝食兼休憩を取ることにします。
すでに歩き始めて2時間経っていますがまだ7:30、一日が長すぎる。



ちいちゃ〜い都有地を発見。



牛込柳町駅を過ぎたあたりの道の拡張工事、何年間もずっとやってる気がするのは私だけ?



空気清浄機みたいな形をした気になる見た目の建物。
その正体は水玉模様のアートでお馴染みの草間彌生さんの美術館でした。建物もさすがの存在感ですね。



こんなところにいい感じのバス停の椅子を発見。
バス停を探す散歩を行ったのはもう6年も前のことなのに、いまだにバス停の椅子を探す癖が抜けません。



やっとこさ早大通りまで出ました。早大通りということは、その名の通りの建物があります。



それがこちら、早稲田大学の大隈講堂です。ここも重要文化財となっている貴重な建築物です。
個人的に早稲田は思い入れがある街なので、またいつかゆっくりご紹介したいと思ってます。



そんな早稲田を抜ければ次の目的地はもう少しです。



胸突坂に来ました。その名の通りかなり険しい坂なんですが...。



実は私が都内で一番好きな坂だったりします。
木々に囲まれ、狭くて、曲がりくねっていて、先が見えない。まるで別世界への入り口のようで神秘的な雰囲気を感じるんです。

ちなみに私が都内で一番好きな公園は有栖川宮記念公園、一番好きな橋は清洲橋、一番好きな交差点は飯倉交差点となっていますのでぜひ覚えて帰ってください。



振り返った景色もいい感じ。



坂の上には永青文庫があります。
国宝を多く収蔵する美術館ですが、建物自体も昭和初期に建てられた由緒ある名建築です。ここまで来れば次の目的地はすぐです。



5つ目の目的地はこちら、東京カテドラル聖マリア大聖堂に到着です。完成は1964年。

「カテドラル」とはキリスト教の大聖堂を指す言葉で、都内で最も大きい教会でもあります。『銀色の白鳥が湖に舞い降りたかのよう』とも称される美しい外観も特徴的ですが、聖堂内の荘厳さは更に圧巻で初めて見た時は息が止まるほどの衝撃があったのを覚えています。聖堂内の写真は撮れないので気になる方はご自分の目でぜひ確かめていただきたいです。
ちなみに丹下氏はキリスト教の洗礼を受けており、亡くなった際もこの教会で葬儀が執り行われています。



この教会の目の前にある椿山荘もいい建物ですよね。
東京とは思えないような自然が広がる庭園も見事な作りをしています。



ここからは神田川沿いを歩きます。



「はなみずばし」、渡ったら風邪ひいちゃいそうな名前だ。



あっ、すみません、そういう漢字でしたか。



時刻は8:30を過ぎ、朝のラッシュ時間で人が増えてきました。
周りの方々はこれから一日が始まるというのに、なぜか既に3時間歩いている男がここに。



小石川後楽園を右に進みます。左側に見える文京シビックセンターもかなり面白い形のビルと言えます。
一番上の丸い部分は無料の展望台になっており富士山も見えたりしますが、2026年12月まで改修中とのことです。



東京ドームシティに到着。
都会のビル群の中に観覧車とジェットコースターあるのって改めて考えるとこれもまたすごい建築な気がしてきた。



目的地となるのはこの東京ドーム、ではなく...。



東京ドームホテルの方でした。開業は2000年と丹下氏後期の大型建築の一つです。

細身ではありますが天に向かって凛とそびえる姿は東京ドームに負けない存在感を放っています。色味やガラスは東京都庁に似ている気もしますが、曲面の柔らかさは東京ドームホテルならではの特徴と言えますね。一度は泊まってみたいホテルです。



ここから次の目的地は割と近いのでぐんぐん進みます。



こちらは東京大学の龍岡門。いわゆる赤門側じゃない方の入り口です。
東大の敷地って誰でも入っていいことになっているけど入るたびにめちゃくちゃドキドキしてしまう。



東京大学の本部棟に到着です。こちらは1979年の作品。東京大学は丹下氏の母校でもありました。

本来は30階建てのもっと高い建物を建てようとしていたとのことですが、「安田講堂より高い建物は建ててはいけない」と言う不文律により高さを低くしたという経緯があるんだとか。左右のどっしりとした柱はもっと高いビルを建てようとした名残だとも言われています。



今日中に回りたい建物は12個ですのでようやく後半戦に突入です。
お、この教会もいい建物だなぁ。



こちらのドトールコーヒーでいったんスマホの充電兼休憩。



45分ほど休憩して先へ進む。ようやく日が高くなってきました。



この建物の湾曲具合もすごい。こちらは東京ガーデンパレスというホテルでした。



聖橋を越えて御茶ノ水へ向かいます。



聖橋という名前の由来は二つの聖堂を繋いでいるから。
二つの聖堂とは湯島聖堂とこのニコライ堂(東京復活大聖堂)を指します。ニコライ堂もいつか詳しく取り上げたいですね。



ここからはまっすぐ南下していきます。



丸の内が近づき街並みがだいぶオフィス街に変わってきました。



このビルもかっこいいな。左右対称のツインタワーってなんか憧れてしまう。
こちらはオフィスビルや飲食店が入る大手町ファーストスクエアですね。



皇居越しに警視庁、麻布台ヒルズ、虎ノ門ヒルズと東京を代表する建物が並ぶ。
遠くからでもパッと見てわかる建物ってやはり名建築なんだと思います。



東京駅を通過。こちらも辰野金吾氏設計の名建築の代表格だ。



かつてGHQの総司令部としても使われた、重要文化財の明治生命館に



世界最高峰のホスピタリティを誇る帝国ホテル東京。



さらには日本初のコンサートホールとされる日比谷公会堂。
東京駅付近は名建築が多すぎて挙動不審になってしまうよ。



そんなこんなで見えてきた次の目的地。



新橋駅を降りてすぐの場所にある静岡新聞社ビルです。完成は1967年と既に築60年近い建物です。

この特徴的な形状はメタボリズム建築と呼ばれ、骨格部分に対して可変的なユニットを取り付け都市の変化に合わせて交換していくという新陳代謝の考えに基づいた建築法です。今は解体されてしまった中銀カプセルタワービル(黒川紀章氏設計)などもメタボリズムの代表的な建物として知られています。
実際にはこの建物のユニット(飛び出ている部分)が交換されることはありませんでしたが、1960年代を代表する先鋭的な思想として今の建築界にも大きな影響を与えています。

ちなみに私が初めて丹下健三を知ったのはこの建物が気になって調べてみた事がきっかけです。それくらいインパクトのある見た目でした。



今度は外堀通りを西方向に進みます。



先ほど見えていた虎ノ門ヒルズを右手に進んでいきます。



愛宕神社がありました。23区最高峰の愛宕山の上にある神社です。
奥の出世の石段という長い階段も有名です。



この建物もかっこいい。こちらは慈恵医大病院の一部のようでした。
昔よくわからん病気になった時、いろんな病院をたらい回しにされて最終的にここの慈恵医大に流れ着いたことを思い出す。



芝公園を通ります。今日一番の緑に囲まれています。



言わずと知れた名建築、東京タワー。
スカイツリーもいいんだけど、やっぱりこっちが好きという人もいっぱいいる気がしています。



桜田通りから東京タワーを振り返ります。実はこの道、高校時代の私の通学路だったんです。
駅から東京タワーの方向に向かって毎日歩いていた日々は今でもちょっぴり誇りです。



慶應義塾三田キャンパスの前を通過。学食を食べに行ったりしたこともあったなぁ。



三田のサグラダ・ファミリアとも称される蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)がありました。何度見てもとてつもない存在感。
建築家の岡啓輔氏が自ら建築作業を行うセルフビルド形式で20年近く建設中となっているこのビルは2026年完成予定とされており待ち遠しいばかりです。



その向かいにあるのが9個目の目的地、クウェート大使館です。1970年築。

今日見た中でも群を抜いて異質な存在感を放っているこの造形。複数の建物を繋ぎ合わせたかのようなダイナミックな構造は、アラブの伝統的な建築を表現したのだとか。先ほどの静岡新聞社ビルの系譜とも言われ、建物中心に2本のコアシャフトと呼ばれる軸部分があり、そこから上層階と下層階に別れる作りとなっています。

大使館なので入れる機会がないのが残念ですが、外から見るだけでも十分楽しめる名建築ですね。現在は立ち消えとなっていますが一度老朽化のため建て替えの話が浮上したこともあるため気になる方は早めに見に行くことをお勧めします。



残る建物は3つ。
再開発が進む田町駅前を尻目に残る全ての建築物が集結しているエリアへ向かいます。



無料でいいのかなと思うくらい豊富な鳥の情報。



東京湾に近づくと見えてくる三角形のビルはヨコソーレインボータワーというオフィス・賃貸ビルです。
このビルと中野サンプラザって合体すると一つの四角形の建物になるのかもってずっと妄想しています。



ここまで来たらやることは一つ。徒歩でレインボーブリッジを渡ります。
奇妙な散歩ばかりしている私にとってはもはや常套手段とも言え、これまで10回以上徒歩で渡ったことがあります。

実は今日始発で歩き始めた理由はここの営業時間のせい。
今の季節だと遊歩道は18:00で閉まってしまうので早めの出発としたのですが、現在の時刻はまだ14時と全くの杞憂でした。自分の健脚をみくびりすぎていた。



ただこの日はこれまで渡った中で一番の強風。
強風時は通常遊歩道の利用が中止になるのですが、なぜか今日は「気をつけて行ってきてくださいね〜」って軽いノリでした。自己責任で進むしかない。



端の方まで行くとスマホが飛ばされそうなので少し離れて撮影。



なんとか渡り切ることができました。
何度渡ってもレインボーブリッジから見る東京の景色は唯一無二で素晴らしい。



お台場海浜公園に到着です。
次の目的地、すでにこの写真に写っていますね。



フジテレビ本社ビルです。1996年の作品です。

誰もが一度は見た事がある説明不要の唯一無二の建築物。左右のメディアタワーとオフィスタワーを多数の空中回廊で繋ぎ上部にシンボリックな球体を設置するという近未来的な設計は、当時のお台場の発展の象徴そのものだったとも言えます。

昔はめちゃイケとかで空中廊下の中とかよく写ってましたよね。子供の頃冒険王に何度か来たのも懐かしい。



横から見るとガラッと印象が変わるのもこの建物の特徴ですね。
この大階段もよくテレビで見た気がして象徴的です。



フジテレビ周りはまだ開発できる余地が多く残っているように見えます。
最近お台場はオワコンだみたいな風潮が目立つ気がしますけどまだまだ可能性に期待したい。



可能性といえばこちら、ユニコーンガンダムです。これも名建築といえば名建築。
ユニコーンガンダムが登場する「ガンダムUC」をリアルタイムで見ていた私としては思い入れがある機体です。作中で『可能性の獣』とも称されるこの機体が、未来があるお台場にあるのはメッセージ性を感じますね。



では夢の大橋を通り最後の目的地へ向かいましょう。



よくわからない生き物をとその後ろを通る未来っぽいバス。
お台場らしい景色と言えますが、もしかしてこいつも『可能性の獣』?



旧ヴィーナスフォートのイマーシブフォート東京も26年2月限りで閉館するとのことでこの辺りは寂しくなっています。
トヨタの施設だったMEGAWEBは生まれ変わって今はサーキットになっているんですね。



このホテルトラスティ東京ベイサイドもイケてる設計だなといつも思います。
連結している真ん中の部分がどうなっているのかぜひ訪れてみたいものです。



11個目、東京ファッションタウンビルに到着です。こちらもフジテレビ本社ビルと同じく1996年の作品。

元々は名の通りファッションを軸とした都市づくりの構想により生まれたビルで、連続する傾斜した壁面に対して一定の間隔で出現する縦の柱がアクセントを加えています。
ゆりかもめの東京ビッグサイト駅直結なのでイベントの後にご飯食べに入ったりしたことある人も多いかもですね。



実はこのビルには世界一高い高度の室内シャワーツリーがあるのをご存知でしょうか。
2tもの水が天井から落ちるというとんでもないショーが毎日行われているのですが、いつもあまり人がいない気がします。



東京ビッグサイトも改めて見るとやはり面白い形の建物です。
会議棟は空中都市をイメージしているとも言われ、開場から30年経った今もなお臨海部を象徴するシンボルです。

さてここまで来たら最後の目的地はもうすぐそこです。



最後はこちら、がん研有明病院です。2005年完成と国内では最も新しい丹下建築の一つです。

病院というだけあって白っぽい落ち着いた色合いとなっていますが、複数の建物が群をなしているかのような設計はやはり丹下氏の非凡さを感じずにはいられません。こちらもなかなか入る機会はないと思うので外から眺めるだけにとどめておきましょう。


というわけで現在の時刻は15:30。歩き始めてから10時間、歩数は5万3千歩の散歩となりました。そりゃAIにも無謀と言われるわ。



今回歩いてみてつくづく感じたのは建築家ってなんて羨ましい職業なんだろうということです。

自分の信念を貫いて設計した建築物が、その後何十年にも渡って多くの人々の心を惹きつけ続ける。それこそ自分が世を去った後でさえ。
丹下氏が想像した未来の東京を生きている今の私たちは、建物と街がこれからどう変化していくのか見届けていく義務があるのかもしれません。


気が向いたら他の建築家の建物も巡る散歩をしてみたいので、密かにご期待ください。




おわり




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歩くことに特化した足を持っています。東京を愛し東京に愛される男を目指して。

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