豊かな生態系と技術が育む様々な手書き文字
- 更新日: 2023/06/13
故??中
シン・路上観察ちゃんです。
世の中には様々な手書き文字で溢れており、
街には独自の生態系が育まれています。
今日はそんな環境で見られる進化途中の手書き文字や新種の手書き文字、
さらに人間が作り上げてしまったキメラ文字を紹介します。
単なる誤字脱字ではない歴史や進化のダイナミクスを感じさせる
手書き文字の数々をご覧ください。
どんなものも、突然現れる事はなく長い年月をかけてゆっくりと
進化して今の姿になっているのです。
生き物の世界だけでなく文字の世界にも進化があります。
■数世代も前の原始時代の「為」
字以外にも見どころ満載な一枚からシーラカンス的字を発見しました。
文脈やフォルムから「為」だとわかりますが…
洗練されておらず、ただの線の集合にしか見えないその姿は数世代前の化石ともいえる「為」だと思われます。
何が何だかわかりませんが、生きる化石と言われているシーラカンスを見つけた人の驚きと興奮を味わっている気分です。
■あと1世代で皆が知っている姿に…進化途中の「置」
言い始めたらきりがない宝の山のような手書き看板に進化の過程を見ました。
あと少しで皆が認知している字になりそうです。
(たぶん)フリガナとして「すてる」と書いている一方で、送り仮名には「くな」と書いています。
1世代前の「置」は「すてる」と「おく」という送り仮名のはざまで揺れていたことがわかります。
結果的に「すてる」と読ませる世代は滅び、後に縦棒が加わって今の形になりました。
■まさに進化をしている途中な「宮」
おじゃまします。
こちらは判断に迷う「宮」です。
棒が薄っすら見えます。
これから濃くなっていくのか、あるいは薄くなっていくのか…
「宮」の前の段階、あるいは「宮」から次のステップに行くとても貴重な進化の過程を見られて幸せです。
時には突然変異によって起こる新種。
生物界と同じように文字の世界にもその現象は見られます。
■「障」の進化の果て
駐車場の中で最も邪魔になる位置にあった故障中の車に張られていた一枚です(もっと謝ったほうがいい)。
「障」の進化の果てに生まれたであろう新種です。
これはえらいことになっています。
書道家の人が書く上手いとか下手とか関係ない字と言われればそう見えてきますが、
頑張って補正しても私の頭の辞書には存在しない文字でした。
■「場」の進化の
またもや意味不明で、言い出したらキリのない手書きから2つの新種の紹介です。
いたるところにある二度書きの線達が進化の生々しさを演出しています。
「場」の祖先を感じさせる見た目ですが、その姿は似ても似つきません。
■「崎」から派生したであろう新種
「崎」がルーツであることは間違いなさそうですが、
どことなくいやらしい「山」、そして、隣に添えられた「苛」。
マゾヒストにも程があります。
独自の生存戦略で「崎」との競争の末に勝ち得た個性を見たような気がします。
異なる由来の複数の部位で構成される生物を指すときに使用される言葉です。
最後に、技術を身に着けた人間たちが生み出したキメラたちを紹介します。
■「十」と「易」のキメラ
先ほどの宝の山からもう一文字。
「十」と「易」くっつけても「場」みたいになるからええやろ!
といった開発者(マッドサイエンティスト)の声が聴こえてきそうです。
安易なキメラは生態系を崩しかねません。
技術を進化させるときは、倫理観の進化も必要です。
■「ナ」と「よ」のキメラ
「置」をたっぷりいじりたいですが我慢しましょう。
「ナ」と「よ」をキメラにしてます。
「な」は漢字の「奈」が語源だそうですが超マッドサイエンティストが、
どういうわけか違うアプローチで「な」を作り出したようです。
この意図を感じないキメラからは危険な、倫理観のない開発競争の発端を見ました。
■「る」と「な」のキメラ
「痛みに負けルナ」みたいにエサを注意している貼り紙から
「る」と「な」のキメラが誕生してました。
意図はおそらく極悪マッドサイエンティストがキャンパスの広さを考えなかったという業を肯定するためでしょう。
人類の身勝手な理由で遺伝子を操作したり「る」と「な」を合体させる事は許されません。
しかも、「る」と「な」を合体させてもなににもならない所に、
前に紹介した2つのキメラとは違った何かを感じます。
技術の進歩とともに倫理観の進歩の必要性を強く感じさせるキメラです。
おわり
世の中には様々な手書き文字で溢れており、
街には独自の生態系が育まれています。
今日はそんな環境で見られる進化途中の手書き文字や新種の手書き文字、
さらに人間が作り上げてしまったキメラ文字を紹介します。
単なる誤字脱字ではない歴史や進化のダイナミクスを感じさせる
手書き文字の数々をご覧ください。
1.進化の過程編
私たち人間の歴史は大昔のサルから始まったと学校で聞きました。どんなものも、突然現れる事はなく長い年月をかけてゆっくりと
進化して今の姿になっているのです。
生き物の世界だけでなく文字の世界にも進化があります。
■数世代も前の原始時代の「為」
字以外にも見どころ満載な一枚からシーラカンス的字を発見しました。
文脈やフォルムから「為」だとわかりますが…
洗練されておらず、ただの線の集合にしか見えないその姿は数世代前の化石ともいえる「為」だと思われます。
何が何だかわかりませんが、生きる化石と言われているシーラカンスを見つけた人の驚きと興奮を味わっている気分です。
■あと1世代で皆が知っている姿に…進化途中の「置」
言い始めたらきりがない宝の山のような手書き看板に進化の過程を見ました。
あと少しで皆が認知している字になりそうです。
(たぶん)フリガナとして「すてる」と書いている一方で、送り仮名には「くな」と書いています。
1世代前の「置」は「すてる」と「おく」という送り仮名のはざまで揺れていたことがわかります。
結果的に「すてる」と読ませる世代は滅び、後に縦棒が加わって今の形になりました。
■まさに進化をしている途中な「宮」
おじゃまします。
こちらは判断に迷う「宮」です。
棒が薄っすら見えます。
これから濃くなっていくのか、あるいは薄くなっていくのか…
「宮」の前の段階、あるいは「宮」から次のステップに行くとても貴重な進化の過程を見られて幸せです。
2.新種編
くつもの世代を重ねて進化することで生まれる新種。時には突然変異によって起こる新種。
生物界と同じように文字の世界にもその現象は見られます。
■「障」の進化の果て
駐車場の中で最も邪魔になる位置にあった故障中の車に張られていた一枚です(もっと謝ったほうがいい)。
「障」の進化の果てに生まれたであろう新種です。
これはえらいことになっています。
書道家の人が書く上手いとか下手とか関係ない字と言われればそう見えてきますが、
頑張って補正しても私の頭の辞書には存在しない文字でした。
■「場」の進化の
またもや意味不明で、言い出したらキリのない手書きから2つの新種の紹介です。
いたるところにある二度書きの線達が進化の生々しさを演出しています。
「場」の祖先を感じさせる見た目ですが、その姿は似ても似つきません。
■「崎」から派生したであろう新種
「崎」がルーツであることは間違いなさそうですが、
どことなくいやらしい「山」、そして、隣に添えられた「苛」。
マゾヒストにも程があります。
独自の生存戦略で「崎」との競争の末に勝ち得た個性を見たような気がします。
3.キメラ編
元はギリシャ神話に登場するライオンの頭、ヤギの胴体、蛇の尻尾を持つ「キマイラ」が語源となり、異なる由来の複数の部位で構成される生物を指すときに使用される言葉です。
最後に、技術を身に着けた人間たちが生み出したキメラたちを紹介します。
■「十」と「易」のキメラ
先ほどの宝の山からもう一文字。
「十」と「易」くっつけても「場」みたいになるからええやろ!
といった開発者(マッドサイエンティスト)の声が聴こえてきそうです。
安易なキメラは生態系を崩しかねません。
技術を進化させるときは、倫理観の進化も必要です。
■「ナ」と「よ」のキメラ
「置」をたっぷりいじりたいですが我慢しましょう。
「ナ」と「よ」をキメラにしてます。
「な」は漢字の「奈」が語源だそうですが超マッドサイエンティストが、
どういうわけか違うアプローチで「な」を作り出したようです。
この意図を感じないキメラからは危険な、倫理観のない開発競争の発端を見ました。
■「る」と「な」のキメラ
「痛みに負けルナ」みたいにエサを注意している貼り紙から
「る」と「な」のキメラが誕生してました。
意図はおそらく極悪マッドサイエンティストがキャンパスの広さを考えなかったという業を肯定するためでしょう。
人類の身勝手な理由で遺伝子を操作したり「る」と「な」を合体させる事は許されません。
しかも、「る」と「な」を合体させてもなににもならない所に、
前に紹介した2つのキメラとは違った何かを感じます。
技術の進歩とともに倫理観の進歩の必要性を強く感じさせるキメラです。
おわり