予備校の周りには何があったのか

  • 更新日: 2021/10/28

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ビヨビヨ階段

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こんにちは。王田土人です。

私は高校卒業後、横浜の予備校で浪人生活をしました。

横浜といえばいくらでも誘惑がある街。しかし当時の私は周囲に目もくれず、横浜駅と駅から10分ほどの予備校を淡々と往復するだけの日々を送っていました。

プラレールのような予備校通いのおかげか、一年後には無事に浪人生活を脱することができました。

しかし今、思うのです。あの予備校の周りには何があったのか? 私は当時の通学路(?)の景色以外を殆ど知らないのです。

という訳で今さらですが、予備校近辺を歩いてみることにしました。
まあ浪人生活は十数年前。当時とは既に風景も変わっているでしょう。それも一つの味わいということで。食欲の秋ですし。


当時の通学路を歩く



横浜駅に着きました。西口です。

横浜駅はあれ以来、さすがに何度か利用したことがありますが、意外に変わっているような変わっていないような。

先ずは横浜駅から予備校までの道のりを歩いてみることにしました。




あー、この像。この像はよく覚えています。というか思い出した。

西口の駅前は広い上に、建物の外観などがだいぶ変わっていて、始めこそ少し困惑しました。
が、地形が同じというか、空間の配置が同じだったので、身体が動線を覚えているようで、すいすいと足が進みました。まるでこれから「英文解釈」の講義を受けるかのよう。




高島屋の通りをしばらく歩いていきます。高島屋はあまり変わっていないですね。




このビルはよく覚えています。高校の近くにあったビルと似ているので、高校の近くにあったビルと似ているなあと思っていたビルです。よく覚えています。




パチンコ屋さん。

予備校の授業は大体9時始まりでしたが、ここは朝から人が並んでいました。
当時パチンコ屋とは知らず、開店前からなぜこんなに人が並ぶのだろうと不思議でした。

パチンコ屋だと分かった今でも、開店前からなぜ人が並ぶのかよく分かっていません。パチンコ好きの知り合いに聞くと、いい席が取れるからとか言っていたような。






川がありました。
今改めて見ると結構面白い眺めだと思うのですが、当時はあまり印象に残っていないんですよね。うーん。

確か冬に少し大きめの地震があって、その時にちょうどこの辺りを歩いていたらしいという、とりとめのなさすぎる記憶があります。




このビヨビヨ階段はたぶん新しい。
こんなのがあったらさすがに覚えているはず。




ベイ サイド クリニック

このクリニックはあったのかなあ。当時はまだ、上下左右を見回しながらうろうろ歩く趣味があまりなかったからなあ。

ただこれを見落としていたなら、あのビヨビヨ階段に気づかなくても不思議ではない気がしてきました。




あー、いたいたこんなカバ!これは覚えてる!

あの時の風景を鮮明に思い出したランキング暫定1位ですね。




それで、確かここを左に入るんですよ。すると、東急ハンズが出てくるんですが、、




今は駐車場になっていました。移転してしまったようですね。




ハンズ(当時)の方を奥へ入ると、中華屋さんが出てきます。ここをさらに曲がると、予備校があるんですが、、



まあ空き地になってるんですけど。
これは風の噂で知っていました。 こちらも移転のようです。




で、予備校(当時)を出ると左に大通りがあります。



ここを曲がってすぐ右にあるのが、家系ラーメンの総本山「吉村家」です。

初めて知ったのは浪人を卒業して、実に8年ほど経ってからだと思うのですが、その時の衝撃たるや。 毎日通っていた予備校のすぐ斜め前に、まさか家系総本山があったとは。

いかに自分が駅と予備校を往復していただけだったか。この時の衝撃が今回の散歩の遠因になっていたりします。




ここは確か予備校から一番近いコンビニでしたね。

シャープペンの芯を切らしたことがあって、ごくたまに買いに行きました。
今思うと、通学路を外れた唯一の体験だったような。


周りを散策してみる

さてここからが本番。どの辺りを歩いてみようかな。



近くの地図を見てみます。



現在地、いくら何でも下過ぎないか。もしかしてここは地の果てなの?

今思えば、「よーし!じゃあこの地図にも載っていない地の果てを探索して、オリジナルの地図を作っちゃうぞ☆」という流れにすれば、記事的にきれいだった気もします。

しかしこの時の私は、先ほどのビヨビヨ階段が気になっていたので、そちらを目指すことにするのでした。




また地図。西横浜駅という存在を初めて知り激しく気になる。
しかし今日はダメだ!ビヨビヨ階段が俺を呼んでいるんだ!




近くで見るとやっぱりすごい。階段かどうかすら怪しい気がしてきた。
建物の入口に行ってみましたが、休日のため閉まっていたようでした。



ビヨビヨ階段がある建物は「タカシマヤローズホール」という名前。イベント会場のようですね。

4階より上はいわゆる「タワマン」です。

ほぼ高島屋ですが、その割りには「CAFE de CRIE」の看板が頑張っています。

タカシマヤ ローズホール

2018年 春、横浜駅西口にイベントホールが誕生。横浜駅西口から徒歩6分。駅近で便利なイベントホール。ワンフロア1200㎡を超えるスペースが2フロア。展示販売会や会社説明会、会社式典、国際会議や学校説


HPを見ると、人が立っていますね。やっぱり階段のようです。



この看板も、ファミマよりトイレが頑張って主張していますね。




で、このアザラシは何持ってるの?



え、内視鏡?怪力なの?




ここで問題です。これは何でしょう?



正解はジョナサンの看板でした。




「平和台」かあ。
人工的に付けられた地名って結構好きなんですよ。「光が丘」「希望ヶ丘」とか。
希望にあふれた明るい場所になるようにという、当時の人の願いが垣間見えるというか。

とはいえこの「平和台」、交差点などにいくつか名前があるだけで、地名とまでいえるのかちょっと微妙です。




浮世絵の版画みたい。




シルバニアファミリー、「紺色の屋根の小さな警察署」




看板がたくさんあると結構見てしまいますね。皆さんはどこが気になりますか。



個人的には「SUNTORY」が気になりました。飲食枠から唯一の参戦。




また怪力アザラシ出てきた。




大喜利が出来そうな看板を見つけました。

というか、この辺りはやたら看板が豊作ですね。まあ実りの秋ですし。




うん、秋だなあ。





うん、秋の味覚も育っているなあ。




心の俳句ですね。

標語関係に「心の」を入れることで、お手軽に深いことが言えた感じにするやつを「心の俳句」と勝手に読んでいます。




この世界行きたい。絵本みたい。

標識が木のように地面から生えている。雲の質感なんて、エリック・カールみたい。

きっと「標識のタネ」をまいたおじいさんがいて、そのタネがやがて生長すると「標識の木」になって、それをひっこ抜いて道路標識が作られる、そんな世界。



あ!これこれ、こういうのが標識のタネですよ。



エクセルビルコもそう思うよね?

この看板だけで10分くらいは遊べそう。
試しに気になったことをまとめてみます。少しお付き合いください。

・エクセルが仕切っているなか、2階3階の「楠クリニック」と「高野クリニック」
・ビル名はエクセルビルだが、4階~8階はエクセルビル「コ」
・エクセル美容室とエクセルビルコはロゴが同じで色違い
・8階のエクセルビルコだけフォントが違う
・8階のエクセルビルコだけ2行
・8階のエクセル ビルコだけ半角スペースが入る






このタイプによくある防「サイ」かと思ったら、どうにもカバに見えてきた。

と思ったら、横浜市環境創造局のキャラクター「かばのだいちゃん」だそうです。ほんとにカバだった!

これだけシンプルな線でカバとサイを区別できるのすごいですよね。


山へ登る



彩度が高いそば処。




めちゃくちゃ点検してくれているので多分めちゃくちゃ安全だと思う。
ところで今どの辺りにいるんでしょう。




大雑把にルートをたどってみました。
先ず、右側に横浜駅があります。1番の予備校からスタートして→2番がビヨビヨ階段→3番が現在地ですね。予備校からかなり北に進んでいたようです。

だいぶ歩いてきたし、そろそろ駅の方に戻ろうかなと思うんですが、気になるんですよ。




さっきから後ろの方が大きい崖のようになっていて。
何だろうと思っていたら、めでたく階段を見つけてしまいました。

まあこれは行くしかない。



だって軽井沢とか言ってるし



これは間違えて撮った地面ですけど



出でいます



まあこれは行くしかない。



結構険しいぞ



一方通行になった。マスクで階段を上がると息が苦しい。



もうこれ山でしょ!だって高尾山で見たよこんな風景。



登り切ったところ。木の枝にリスがいました。
あの横浜駅から1km圏内(多分)にリス(多分)がいるなんて。




上は普通に住宅街や学校がありました。




あ、遠くに見えるこのビルは



冒頭に出てきたこのビルです。




ブロック塀も傾斜に沿っていて何かかわいい。

この辺りで下山という感じですね。




すごいな。このロケーションでここまで用具庫している用具庫は初めて見た。



右下にうっすらと不穏な言葉が書いてあります。
気になる人は拡大してみましょう。




歯医者さんらしいんだけど



ロゴから歯の要素が見出せない。何だろう。






圧巻。

あまりの臨場感に思わず「ルアー!逃げろ!」と肩入れしたくなりますが、むしろ逃げた方がいいのは魚。

「魚!逃げろ!」



ほら、このルアーはよく見ると、ちょっとずるい顔してますよこいつは。他人に興味がないタイプですよこいつは。




え、提携先ないの?

エクセルビルコ、少しいる?

さて、この辺りで横浜駅に戻ってました。ビヨビヨ階段を目指していたら、予備校からだいぶ北を歩くことになりました。

あの時、自分がせっせと駅と予備校をプラレールしていた頃にも、怪力アザラシや、エクセルビルコ、リス崖がそこにあったのかと思うと、少し不思議な気持ちになりました。ではまた。







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王田土人

絵描き。幻想的なもの、幾何学的なもの、しょーもないもの、シュールなものなど好きです。コーヒー牛乳も好きです。

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