ひばりヶ丘を散歩しました
- 更新日: 2020/04/16
来たぜ、ひばりが丘パークヒルズ。
この散歩は、外出自粛等の要請以前に行ったものです。
この前行った集合住宅歴史館が楽しかった。
日本住宅公団などが手がけた集合住宅のいくつかが完全再現され、時代別に展示されている施設です。
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ところで集合住宅歴史館に行くとはじめに見ることになるのが「団地への招待」という1964年の啓蒙映画で、集合住宅に住むことが珍しかった時代のもの。ひばりが丘団地に住む兄夫婦を訪ねて団地の良いところやルールを学ぶ内容になっています。
あたしは今日、ひばりが丘団地に住むお兄さんを訪ねてここの見学をするんですの。(中略)事前に団地の勉強をしておこうッてワケ。
みたいな、あの時代独特の雰囲気で事が運んでいきます。
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1959年に造成したひばりが丘団地ですが、今はすっかり建て替えられて「ひばりが丘パークヒルズ」になっています。
子育て世代に人気の住みやすいエリアとして名前が挙がるから、ただの散歩の横好きであるところの俺でも知っている感じになっている。
昔のひばりが丘団地の様子や建て替えの記録については、公団ウォーカーに最高の記事があります。じっくり見ていると半日潰れる。
総戸数2714戸。北多摩郡保谷町と田無町(現在の西東京市)・久留米町(現在の東久留米市)の3町にまたがる広大な土地に建設されたマンモス団地です。
というわけで、ひばりが丘団地について、僕が言うことは何ひとつない。ないんだけど、行きたいと思ってしまったんだから仕方ない。
というわけで、こんにちは。
急に思い立って来たものだからそろそろ日が沈む感じだけど、東京都西東京市のひばりヶ丘に来たッてワケ。
駅の開業は大正13年、当時は「田無町駅」という名前でした。
ひばりヶ丘駅になったのはお察しの通り、関東のマンモス団地の走りとして有名な「公団ひばりが丘団地」が近くに出来たから。
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そこから乗降者数が倍増して、いまは駅前にパルコがあるほどの街になっています。
パルコが選んだ街、ひばりが丘。
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さて、ひばりが丘団地きっかけで地名や駅名が「ひばりが丘(駅名はひばりヶ丘)」になったわけですが、そもそもなんでひばりなのか。
一説には、ひばりがたくさん住んでいたからだそうです。今も居るのかしら、ひばり。
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ひばり~
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ひばりのマークならいくつか見ることができた。
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脳停止で「ひばりひばり~」って撮ったけど、これはあとから考えるとハトだな。
そういうこともある。
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そういえばひばりのマークのすかいらーくはひばりが丘で創業したから、というのは有名な話でしょうか。
美空ひばりの息子が創業した、というこれまた有名なデマがあって、うっかりそっちで覚えてたことがある。
そんなこんなで、ひばりヶ丘、そろそろスタートです。
ひばりヶ丘駅前
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降りましたけどね。
まず西東京市というのが緊張する。いままで殆ど縁が無いから西東京のお作法が分からない。
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「サイゼリヤ」と4箇所に書いてあるサイゼリヤがあった。
西東京のお作法の可能性がある。
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その隣に「山下眼科」と4箇所に書いてある山下眼科があった。
4つ書く。西東京のお作法で間違いないと思う。
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パルコがあるほどの街ではあるんだが、駅前正面が駐車場とホテルなんだよな。
あとで行く北側の口は商店や居酒屋がギュウギュウにあってすごく賑やかなんだけど、こっちはいまいち、つかみどころが無い。
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ただこのホテルのバルコニーの形はかわいいなと思った。
ほら、左側、なんか、ギターケース型って言えばいいの?
ひばりが丘団地のほうへ
ところで、ひばりが丘パークヒルズエリアは駅からちょっとだけ離れている。
団地になる前は中島飛行機の関連会社があったのだそう。
中島飛行機といえば第二次世界大戦で真っ先に爆撃された、裏を返せば日本で一番飛行機を作っていた飛行機メーカーで、そういえば飛行機に「ひばり」ってありそうじゃないかと思って調べたら、中島飛行機ではなかったけど日本飛行機が1934年に軽飛行機NH-1「雲雀」というのを出している。
機体はずんぐりむっくりしていて、たしかにすかいらーくのひばりっぽい。
一時期、朝日新聞社が取材用に乗り回していたそう。
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谷戸商店街というのが、ゆるく続いている。
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歯科 or ラーメン。
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右上の、冷え性のアイコンかわいくない?
この帽子を買うチャンスが人生で一度だけあった。
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このY字路の、
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先端がなんとなく神々しかったです。なんとなくです。
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管の無理矢理感。
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2つの相反するものがせめぎ合っている。
親潮と黒潮がぶつかり合うところってこんな感じなのでは。
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若干、白が押してる。
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伝わりにくいかもしれないけど、なんかこのカーブの期待感がすごかった。
今年の暫定ベストオブカーブ。
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まあ、曲がって特に何かあったわけではないんですが。
強いて言えば、カンが入れにくそうに向き合った空き缶入れがありました。
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おわーここバス通るのか。
バスが曲がって来たほうがひばりが丘団地方面です。
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マンモス団地への道だからなのか、けっこう駅から離れたはずなんだけどお店が途切れない。
ひばりが丘団地エリア
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お店途切れないどころかアーケード出てきたからな。
ひばりが丘ピピ通り。
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ひなどり専門店。
ピピ……
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団地とともに出来た商店街で、約50年の歴史がある。
すかいらーくはここで創業したんだそう。
最初はファミレスではなくて、ことぶき食品というスーパーを経営していたんだって。
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ひばりって和音出るの?
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パワポで言えば「角丸四角形を3つグループ化」した感じの窓が良い。
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西友もある。
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西友の裏あたりから、ひばりが丘パークヒルズが広がっていそう。
西東京市と東久留米市の境が西友を突っ切っている。
西東京市のバナナを東久留米市で精算できる。
それってすごく良くない?
ひばりが丘パークヒルズ
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来たぜ、ひばりが丘の核(コア)に。
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当時は、皇太子殿下がご訪問されるほどの画期的な団地であった。
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皇太子殿下が立ったとされるベランダが保存されていました。
そういえば実家の近くにも、源頼朝が腰掛けたとされる岩が保存されている。
このベランダも千年単位でここにあり続けて欲しい。
話に尾ひれがついて、ここで皇太子が指揮を執ってひばりが丘団地を一日で成したとか伝承されてほしい。
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ところで、建て替えが済んでいるからか歴史のある団地群には全く見えない。
むしろ、すごくいい。
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松はめずらしくない? と思って撮っていたんだけど、あとから調べたら団地以前からある松林の松を保存しているらしい。
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いろんなタイプの建物があるな。
これなんかたまプラあたりにありそうだ。
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図書館が敷地内にある。
A4横断幕が、1枚に2文字ずつ、かなりの余裕を持って貼られている。
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そう、余裕がある。土地が遊んでいて、子供が遊んでいる。
それを遠巻きに大人が見ている。余裕がある。
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当時から残っている建物もありました。
スターハウスが一棟だけ保存されていて、いまは管理センターに使われている。
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テラスハウス118号棟を保存・改修したひばりテラス118。
カフェやコミュニティスペースなどになっている。
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ここにあるCOMMA,COFFEの存在は集合住宅歴史館でも聞いていたので実は入るの楽しみにしていたんだけど、昼下がりは奥様方で一杯になることは聞いていなかった。
まあそうか、そうだよな。
ちょっとここに切り込む勇気は無かった。
全盛期のアルバロ・レコバなら突破しただろうか。
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8号棟は道を隔ててぽつんとあり、また趣が違う。
僕はこれが一番好きだな。くれ。
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ローラースケートで止まらなくて突き抜けた人が居るな。
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団地内によく柑橘類がなってるけど、これ誰か食べるんだろうか、というのをずっと思っている。
ひばりヶ丘駅のほうへ
帰る。![](/upload/hibarigaoka-sanpo/hibarigaoka_94.jpg)
鳥がいっぱい居た。
ひばりだったら良かったんだけど、多分違う。なんだろう。
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下に名前が書いてあった。
なにこの動物園方式。
えっほんと? おなが? あってる?
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画一的でない住宅街になってきた。ひばりヶ丘にもこういうところがある。
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かっこよかったから撮った。
この白線は水の循環、生命の流転を表現していると思う。
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厳重な空き地。
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山形食パンみたいでおいしそうだった。
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この穴はなんで斜めなんだろう。
意図的なのか、めちゃくちゃ下手なDIYなのか。
めちゃくちゃ下手なDIYであってほしいなあ。
年に2,3くらいの頻度で「あれ業者に頼めばよかったなあ~」みたいな話題が上っていてほしい。
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そうこうしているうちに、脇にかっちりした建物が続くので気になってきた。
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地図で見たら、自由学園最高学部だって。
自由が最高に極まっている。
すごい場所だ。
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まあ、自由学園の、大学部があるという意味だった。
そうだとは思いました。
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そこから駅のほうへ伸びるのが、学園通り。
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住所もいつのまにか学園町だし、
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自治会による学園町憲章が掲げられている。
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自由学園の学園町は整然としています。
自由とは? と思ったけど、皆の自由を尊重するとこうなる。これはリベラル的自由の力学です。
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そのうち住所がひばりが丘に戻って
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雑然としてきた。階段が自由。
こちらはリバタリアン的自由の力学です。
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銭湯がある。みどり湯だって。
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週替わりで2倍ってのは、どういう計算だろうか。
奇数週と偶数週と2種類の湯があるってことかな。
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ダイヤモンドの線、一生懸命描いた感じがあってすごく良いなと思った。
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店構えがかわいいコーヒーショップ。
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ポストにアメスピ。
マスタードとケチャップの配色だ。
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これかっこいいから、りそな銀行って入れるだけなのもったいないな。
水槽にしてチンアナゴとか飼ったらどうだろう。
ひばりヶ丘駅の北側
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せっかくだから、踏切を渡ってちょっとだけ北側見に行く。
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ひばりの商店街がある。
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細っこい道に人が溜まる感じがあって素晴らしい。
こういう場所があるのかとちょっと意外だった。
ここから北へ行くとすぐに埼玉県新座市に入る。
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泣いてんだろうか。
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罠かな。
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駅に戻ってきちゃった。
ところで、せっかくだからすかいらーくの1号店に寄って帰ろうと思ったのですが、すかいらーくのファミレスとしての1号店はひばりヶ丘ではなくて、ここから20キロほど南下した甲州街道沿い、現ガスト国立店なんだそう。
創業者の横川さんは、アメリカを視察したときに見た郊外型のレストランにヒントを得たそうなので、それはひばりヶ丘では無かった。
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それではと、住所としてひばりヶ丘のガストに寄ろうと思ったら、無い。無いのかよ。
いや、ファミレスが出来そうな街道が少ないとかは分かる。分かるんだが、今のすかいらーくにはクイックガストという形態もあるし、むさしの森珈琲もある。
俺が創業者だったらなんか聖地奪還みたいな感じでここでしか味わえないみたいな店舗作っちゃうよね。
謎のコンセプトショップ出しちゃうよね。ようかん食べ放題みたいな。
いやー、浮かれてないわ。
すかいらーく、浮かれてない。
手強い。
手ごねハンバーグ。
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仕方ないので横浜に戻ってからガストで〆る。
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参考
日本住宅公団ひばりヶ丘団地
The Museum of Classic Model Airplanes
すかいらーく