【Wolt】フードデリバリー配達員の日常
- 更新日: 2020/06/30
フードデリバリーの配達員をしています
コロナ禍により生活が一変し、密を避けるためにフードデリバリーの需要が高まっています。
フードデリバリーは「UberEats」が有名ですが、みなさんも一度は利用したことがあるのではないでしょうか?自宅に居ながらタピオカを注文できるのでとっても便利です。
画像:Woltより
私が住む広島市には「Wolt」というフードデリバリーがあります。フィンランド発祥の会社で、北欧を中心に拡大しているサービスです。
首都圏の方は聞きなれないサービスではないでしょうか?それもそのはず、今現在日本でWoltがサービスしている都市は”広島市”だけなのです。(20年6月15日現在)
ほんの数か月前までフードデリバリー未開の地だった広島市ですが、WoltとUberEatsが同時期に進出し、今となってはフードデリバリー先進都市となりました。「うーん、ウバ子ちゃんとウォル子ちゃん、どちらにしよう?」まるでライトノベルにありがちなモテる主人公状態です。
そんな中、私はWoltの配達パートナー(配達員)をやっています。
UberEatsの配達パートナーも登録しているのですが、数回やったままバッグを放置していました。 ではなぜ私がWoltの配達員をやっているのかというと…この理由が大きいです。
広島市はWoltアジア初進出の地
日本初ではなくアジア初です。Woltの創業地フィンランドの首都ヘルシンキと広島市の都市規模が似ているのが 選定理由らしいです。
東京や大阪の大都市ではなく、ましてや中国やシンガポールではなく、重要なアジア初進出先に広島市を選んでくれたWolt。地元民として協力したくなったのです。
今回はデリバリー配達員の日常をご紹介します。
鮮やかなライトブルーがWoltのイメージカラー。配達バッグや制服も全てライトブルーです。(関係者は「Woltブルー」と呼んでいる)
ウーバーイーツに制服はありませんがWoltには制服が用意されています。とても鮮やかなライトブルーなので、街中で目立ちます。これを着用して配達することで、広告効果と配達員の意識向上を狙っているのではないかと私は思っています。
配達中に子供から「あ〜!ウォルトだ〜!」と指さされることは日常茶飯事です。照れるぜ。
このライトブルーが好きでWolt配達員をはじめた人もいるのでは?
私は大好きなポケモンと同じカラーだったことに少しだけデスティニーを感じています。
写真:マナム@陶芸作家より
Woltが好きすぎてオリジナルキャラを作った配達員もいます。かわいい。
配達員をはじめるために電動アシスト自転車を購入しました。特別定額給付金の使い道として100点だな!
パナソニック製なので名前は「パナ子」。パナティッククライシスにしようと思ったけど、伝わらないと思うんでやめました。
パナ子の購入代金分を配達で稼ぐのが私の目標です。やるぞ!
広島市の中心部で依頼が来るのを待ちます。ピークはもちろん昼食と夕飯時。15時頃にタピオカやマックの依頼もよく「鳴ります」。
「鳴ります」というのは、配達依頼が来るとスマホの通知が鳴るのでこう呼んでいます。
他の配達員に出会うと「今日鳴りますか?」と世間話するのが定番になっています。
あとはカープの試合結果。広島じゃけえ。
広島でフードデリバリーをしていると注文で多いのはやっぱり「お好み焼き」。忙しい時は連続でお好み焼きを5回配達することもあります。
ここは超人気お好み焼き店「八昌」。Woltは地元の人気店をしっかりリサーチして加盟店にしているのも素晴らしいです。
Woltの紙袋。店にもよりますがこれに包装してお届けします。
これも店によりますがThank youカードが入って届くこともあります。お店からの感謝の手紙です。
メルカリでもたまに手紙が入って届いたりしますが、ほっこりするので私は嬉しいです。
広島市は河川が多い。
そのため橋に車が集中するので渋滞になりやすいし、橋の前はだいたい坂道になっているので、しんどい街やなあ〜と思っていました。
しかし配達員をはじめてみると、この景色も悪くないなと思えるようになりました。リバーサイド気持ちいいやん。自転車に乗っていると車移動では気付いてなかった「街の良さ」を発見できるのが楽しいですね。
広島の河川はとても浅いので干潮時は底がまる見えになります。たまに見える河底のフラクタルを観察するのも密かな楽しみです。
ちなみに広島市は平野が少なく山に住宅街が広がっています。さすがに自転車だとしんどいエリアはバイク部隊が配達します。ナイスビュー。
平和記念公園を眺めながら走る。いい天気だな。
いい天気すぎて日焼けで時計の跡が付いた。それだけ必死ってことさ。
こんなタワーマンションに訪問することもあります。普通に生活していても立ち入らない場所に行くのは非日常的でわくわくしますね。
これもわくわくしました。最狭出入口(さいせまでいりぐち)。せ…狭っ!
城戸さんの記事の最狭道を読んだあとだったので目につきました。
人の出入りが重なったとき「どうぞどうぞ」が繰り広げられるのだろう。
最狭シャッター。片手で上げれそうなミニマムサイズ。きっとオーダーメイド品。この入り口通るためだけに来店したい。オーダーメイドをくぐりたい。どうぞどうぞやりたい。
なぜかこの日は最狭出入口を複数見つけた。こうなったら最狭出入口記念日にします。とりあずiPhoneにフォルダ作って今日から集めます。
草間弥生にしか見えない。
エビフライにしか見えない。
デリバリー中は路上観察が楽しい。
おなじみのチル坊や発見。どこにでもいるな。
たぬきが新しい生活様式をしている。口は隠すけど金玉は隠さない。
牛もマスク。反芻しずらそう。
三越のライオンもマスク。見てないけど不二家のペコちゃんや薬局のサトちゃんもマスクしてそう。
これ見つけたとき怖かった。
マスクドビリケンさん。
店頭にある像にマスクをさせることによって、お客さんにマスクを付けようと暗に訴えているのかもしれない。全国の【マスクした店頭像】集めた記事を読みたい。もうあるかな?
新型コロナは終息してほしいし、このお店にはがんばってほしい。
Woltは現在お客さんと配達員のコンタクトレスを推進しているので、玄関の前に商品を置いて配達完了としています。通称「置き配」。
玄関ドアの開く方向などを考慮して置くので地味に緊張します。(この写真は自宅)
商品を玄関先に置くときに、紙を一枚敷いて置き配する配達員さんもいます。ちょっとした思いやりですね。(公式のサービスではない)
休憩。モンスターエナジーを飲んで夕方からの混雑に備えます。
混雑時はバッグの中が商品でいっぱいになることは珍しくありません。これは2件まとめて配達する通称「ダブルピック」。
私は麺類をトリプルピックしたことがあります。めちゃくちゃ重かった…鬼滅の刃の妹を背負う方がたぶん軽いし楽だ。
「パターン赤、キャバクラよ。」
許可取ってないだろう看板を眺めながら歓楽街を走る。
鳴りやまない注文を市内横断しながら配達する。
生まれ育った街の知らなかった道も覚えた。サイクリングで身体を動かす喜びも覚えた。適度に孤独なのも心地良い。デリバリー配達員は楽しい。
パナ子の充電がそろそろ無くなりそうなので、今日はこれで終わります。
ありがとうございました。
おまけ
なんと!この記事が公開される直前にWoltの進出都市第2弾が決まりました。画像:Woltより
札幌市です。
ヘルシンキに都市規模の近い広島市へ参入し、次は気候が近い札幌市に参入。Woltの堅実な戦略にますます期待できますね。
きっと近いうちに皆さんの街でライトブルーの配達員を見かけるようになります。その時は気軽にWoltで注文してみてくださいね。
※Wolt初回注文時にクーポンコード『MASAKI』と入力すると750円OFFになります。ぜひご利用ください。