伊勢神宮のパワーをいただきたい

  • 更新日: 2025/04/15

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伊勢神宮に行くぞ

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伊勢神宮に行ってきました。毎年の恒例行事となっており、今年で5回目です。きっかけは前の勤め先で部長から参拝を勧められたことにあります。

当時の僕は営業成績が芳しくなく、一時期はコーヒーを飲みすぎて体を壊していました。そんな僕を見て、部長はコーヒー禁止令とともに伊勢神宮への参拝を勧めてきました。部長いわく、「俺は大きな契約の前に必ず伊勢神宮に行く」とのことです。実際、部長は参拝後に億を超える契約を持ち帰り、その年の年間成績1位を勝ち取っていました。

そこで僕も参拝に行ったところ、なぜか成績が上向いて体調も戻り、意中の人とお付き合いできて、さらに転職にも成功しました。ライターになってからも継続的に仕事をいただき、ありがたい経験をし続けています。今回は、好きな仕事に携われたことへのお礼参りです。早速、伊勢へ行ってきます。




久しぶりの伊勢神宮でウキウキなので、名古屋に前乗りして早朝から向かうことにしました。名古屋駅の名鉄・近鉄のりばはなんとなくレトロなフォントでテンションが上がりますね。




今回は近鉄特急アーバンライナーで向かいます。以前はJRの快速みえを利用していたのですが、1時間に1本と本数が少ないため、最近はもっぱら近鉄です。近鉄はひらがなで表示してくれるんですね。やさしさを感じます。




乗車位置案内もなんとなくレトロでおしゃれです。近鉄名古屋駅から伊勢市駅までは約1時間20分。白湯とでかいキットカットを買って出発です。




めっちゃ端折りますが伊勢市駅に到着しました。改札へ向かう途中、珍しい『謹告』なる看板を見つけました。

混雑により「相当遅れることが予想」されるそうです。「相当」ってなかなか見ない表現だと思います。乗客に覚悟を持たせる良い表現ですね。




早速、伊勢神宮へ向かいます。伊勢神宮には外宮(げくう)と内宮(ないくう)の2つのお宮があります。参拝にも順番があり、外宮→内宮の順でお参りするのが昔からの習わしだそうです。



地図でいうとこんな感じです。外宮内宮間はバスが出ており、だいたい15〜20分ほどで行けます。




伊勢市駅を降りると目の前が外宮参道です。外宮までは一本道なので分かりやすいのがありがたいところ。

飲食店もそろっているので、ここでお昼を済ませるのもアリです。駅近くにある「喫茶寿」は何もかもがおいしいのでおすすめです。




特大の灯籠が見えてきました。ここまで来たらもう外宮です。




最初の鳥居までやってきました。ちなみに、外宮は左側通行、内宮は右側通行です。




外宮と内宮には、それぞれに中心となるお宮・正宮(しょうぐう)と、正宮に次ぐお宮・別宮(べつぐう)があります。ここでも参拝の順番があり、正宮→別宮の順にお参りするのが良いそうです。神様の前では良い人間でありたいので、ここぞとばかりに順番を守ります。

外宮で最初にお参りするのは豊受大神宮(とようけだいじんぐう)です。正宮では日頃の感謝を伝えるのが風習であり、個人的なお願いは別宮で行うのが習わしとされています。感謝以外だと世界平和とかみんなの幸せを願うと良いらしいです。僕は毎回藤岡弘みたいに「ありがとう」を連呼しています。




続いて、別宮の多賀宮(たかのみや)、土宮(つちのみや)、風宮(かぜのみや)をお参りします。多賀宮は別宮の中で最も格式の高いお宮です。ここでは個人的なお願いをしても良いそうで、毎回真剣にお願いを考えています。




僕は重度の運動不足なので、階段や坂などがあるといつも嫌になります。実際、昨年は座りすぎでヘルニアをやってしまいました。今までは好きなスポーツを聞かれると「散歩」と答えてうやむやにしていたのですが、本格的にジム通いなど考えないといけないフェーズに来ています。

僕の運動不足情報はおいといて、次は内宮に向かいます。外宮の別宮は撮影して良いのか迷ったので写真はありませんが、厳かな雰囲気で心が洗われました。




外宮の参拝を終えたので、バスで内宮へ移動します。

今回は、おかげ横丁で昼食をとることにしました。外宮参道と違って、おかげ横丁は食べ歩きグルメが充実しているので、いろいろたくさん食べたい人におすすめです。浅草や鎌倉と似ている気がします。




土曜日なのもあってか、かなり混んでいます。今までは混雑を避けて外宮近くで昼食をとっていたので、おかげ横丁は初めてです。おいしいお店は大抵混雑しているものですが、観光地のお店って回転が早い場合もあるので、今回は博打で長蛇の列に並んでみました。



大正解です。8番目でしたが15分ほどで入れました。今回は伊勢うどんと伊勢真鯛の丼をいただきました。

伊勢うどんは太くてかなり柔らかいのが特徴です。人によって好みが分かれますよね。僕は好きですが、母は強火の伊勢うどんアンチです。

伊勢真鯛は伊勢醤油で漬けにしてありました。ちょっと濃いめの真鯛と甘めの酢飯が相まっておいしかったです。




血糖値が上がる前に内宮へ向かいます。まずは、内宮の入口にあたる宇治橋を渡ります。初めて聞くと「京都の宇治橋の仲間なのか?」と思いがちですが、調べてみると、この辺りが「宇治」と呼ばれていたことが由来なのだそうです。

一方、京都の宇治橋の名前は、『古事記』や『日本書紀』に登場する皇族・ウジノワキノイラツコに由来しているとのこと。全く別の起源を持つ橋だったんですね。




次に五十鈴川にやって来ました。手前に手水舎もあるのですが、ここで手を清めるのが習わしでもあるそうで、多くの人が手をつけたりのぞき込んだりしていました。



写真では分かりにくいですが、よく見ると小さな魚がわんさかいました。それだけ水質の良さがうかがえます。ネズミが浮かぶ神田川とは大違いですね。




早速、正宮へ向かいます。内宮の正宮は皇大神宮(こうたいじんぐう)、祭られているのは天照大御神です。約2000年もの歴史を持つ全国神社の中心となるお宮。大学時代に『古事記』を学んでいたので、神話に登場する神様と実際に会えた気がしてうれしいです。まさに聖地巡礼ですね。




正宮にやってきました。撮影は石段の下からのみ可能。写真からでもパワーを感じる気がしなくもないです。正宮では日頃の感謝を伝えるのが習わしなので、外宮同様、感謝の気持ちをパワーで送ります。




続いて、内宮の中で最も格式の高い別宮、荒祭宮(あらまつりのみや)へお参りします。個人的なお願いはここでできるので、外宮とはまた別のお願いをしました。欲深い自分に恥じ入ります。




どのお宮も行列です。横入りせずきちんと並ぶのが日本人らしいところですが、あまりにも長いと「サイドからもお参りできます」との声かけがあるので、僕はサイドからお参りするようにしています。ちょうど左側の列みたいな感じです。




次に、別宮・風日祈宮(かざひのみのみや)に向かいます。風雨の神様だそうで、鎌倉時代の蒙古襲来の際、風を起こして敵軍を全滅させたといわれています。全滅ってすごくないですか。




風日祈宮は橋の向こうにあります。内宮なのでみんなちゃんと右側通行です。




橋の上から周囲を見渡すと、本当に自然に囲まれた良い場所だなと思います。神宮の森は伊勢市の約4分の1を占めるそうです。夏から秋にかけては美しい新緑や紅葉が見られるらしいので、次は秋に行きたいですね。




僕はお守りを買う派なので、今回は赤色をいただきました。みなぎるパワーを感じます。運気が上がったところで、再度おかげ横丁を巡って帰ろうと思います。




やはり日中はにぎわっていますね。




三重県名物・松阪牛もあります。




反対側には伊勢うどんも。




渋いスタバもありました。京都みたいに景観に溶け込むスタイルです。




竹!竹!竹!竹!




歩いていたらおしゃれな洋館を見つけました。



「森翁館」という建物みたいです。桑名市が保管する文化財・旧諸戸清六邸を模して建てられているそうで、2階のレストランでケーキ休憩を取ることにします。



ケーキは売り切れでした。周りはみんなカレーとかハヤシライスとかガッツリ食事しているなか、僕だけ1人伊勢茶和紅茶を飲んでいてとびきり優雅でした。




別の店で甘いものを食べようと考えていたところ、なんと雨が降ってきてしまいました。写真では分かりにくいですが、半分みぞれのようです。これはまいっちんぐマチコ先生ですね。

残念ですが、ここでおかげ横丁とはさよならして伊勢市駅へ戻ることにします。




約20分後に到着した伊勢市駅前は快晴でした。

帰りの電車まで時間があるので、近所を散歩することにします。伊勢神宮に行くと大抵おかげ横丁に行きがちですが、灯台下暗しとはこのことで、実は駅近くに素敵な場所があるんですね。



それが伊勢駅前商店街です。前回初めて見つけて特にテンションが上がった場所です。




商店街自体はかなり短く、ほぼシャッター街のようですが、営業している店もあるみたいです。




伊勢のグレース・ケリーがこちらを見ています。




調べてみると、若者が集まるニューショップもあるようです。次は夜に来てみたいですね。




商店街の外にも良い看板がありました。よく見ると左側に「暖房完備」と書かれています。暖房の有無が店に入るか否かの決め手になっていた時代があるんですかね。




こちらも随分前から入りたいと思っているのですが、いまだに尻込みしています。




かっこいい店構えです。よく見ると左側に「伊勢ゑび定食」と書かれています。昭和遺産が数多く残る最高の街です。




名残惜しいですが、東京へ帰ります。

伊勢市駅のベンチは縦向きに配置されていて、以前から不思議に思っていましたが、調べてみると酔っ払いの転落を防ぐためだそうです。線路の方向に向けると、立ち上がった拍子に転んでしまう可能性があるため、この配置になっているとのこと。伊勢市駅の細やかな配慮を感じますね。




行きも帰りも電車はアーバンライナーです。次回は奮発してしまかぜに乗るのが目標です。




伊勢市駅でお土産用に買ったおまんじゅうを食べていたら、もう近鉄名古屋駅に到着です。何か良いことがあると嬉しいですが、こうやって参拝したことに安心していると意味がないので、地道に働こうと思います。

伊勢神宮への参拝を検討中の方は、この記事を参考にしたり、しなかったりしてみてください。








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