かわいい建物はパワポで描ける
- 更新日: 2019/01/24
この建物、パワポで描けるぞ!
散歩してるとかわいいなと思う建物があって、商業ビルでもアパートでもいいんだけども、例えばこういうのはかわいいなと思う。
かわいい。
こういうかわいさはもちろんすでに観察の対象になっていて、かわいいビルを集めている大山さんがまさに「かわいいビルはなぜかわいいのか」という文を書いていて、おなかいっぱいになれる。インスタではたとえば#かわいいビルのタグで楽しむことができる。
なので、今更かわいいビルについて僕みたいなもんが言うことはあまりないんだけど、ただまあ、かわいさとは主観なので、僕なりに。
そもそも僕は何をかわいいと思っているんだろう、と思ったのですが、特徴的なパーツがかわいい。
そのパーツとは角丸であることが多いので、角丸を使うとかわいい、という結論になりがちで、まあそれはそれであってる気がするけど、#かわいいビルを見るとわかるとおり、角丸じゃなくてもかわいいものはある。
例えばこんなのも、ちょーっとだけ僕のかわいいカテゴリに片足つっこんでくる。地味かわいい。別にレトロじゃなくてもいい。
そのうち、シンプルな図形を、今の感覚だと「えっ?」てくらい大胆に使うのが、僕の思うかわいい建物の特徴なのではと思えてきた。
そういえば、最初に出したアパート。
これを見てたとき、このアパートのかわいさ部分であるところの角丸のくびれが、パワポ(というかOffice)の図形描画機能の「大括弧」に見えたことを思い出した。
こういうやつ。シンプル。
ほら、似てない?
ほら。大括弧ですよ、これ。
コピペを繰り返したら、完全にあのアパートになった。
このパワポを設計図だと言い張って建設会社にメールしたらあの建物完全再現してくれるんじゃないかしら。
なんなら、最初からパワポで設計した可能性すら出てくる。CADとか使ってない。
設計.pptx。
話を戻すと、僕が思うかわいい建物とは、簡単な図形でできている。
つまり、かわいい建物はパワポで描けるということになる。
今日は、それを証明しようと思います。
シンプルとはいえ、こんだけパーツがある。きっとできる。
爆発とか、建物で絶対使わないパーツも多いけど。
これはかわいい。えっ? これがかわいい、っていう点はもういいですよね? 見えてる魚は釣れないくらいの共通認識でそこはささっと流しますけども、大丈夫ですよね。
で、このかわいいビルですが、完全にパワポです。パワポビルです。
特徴的パーツは窓をくるっと囲う枠ですね。これはパワポで最頻出と言ってもいい、あのパーツです。
ご存じ「四角形:角を丸くする」です。
ご存じ? 俺全然知らなかった。君そんな名前だったの? 改めて、こう、図形描画機能にマウスをあてたらパーツの名前が出たんだけど、あれだ、サークルで挨拶するタイミング失って半年後くらいの飲み会で「えへへ~」みたいな感じで名前聞くあれだ。
それはいいんですけど、できたのがこちら。
あのビルだ。
やっぱりあのビルはパワポだった。
かわいいビルはかわいいことを思う。
ところで、実際に描いてみるといろいろ気づきがある。
屋上の緑がいいアクセントになっている。あと窓がアシンメトリーなのよね。右の枠と左の枠で、形が違うばかりか、外壁からの距離も違う。そんなんで成立しちゃうんだ。あの、一番小さい窓は台所か、トイレか。
僕はスケッチがあまり得意ではないのでいままでほとんどビルの絵を描いてこなかったんだけど、パーツだけで描けるのでこの作業はとても楽しい。
簡単でかわいいビルは最高だな。
できたのがこちら。
屋上と最上階のみに入っている冠雪のような白いラインがかわいい。
あと、なんといっても、最上階だけ角丸なところがかわいい。
ご存じ「四角形:上の二つの角を丸める」が活躍してくれました。
ただですね、今回一つだけ大事な要素を表現できなくて。
ベランダの柵です。
このビル、柵のパターンが全く読めなくてかわいいんです。
かわいいの定義がまたおかしくなってきましたが、かわいいんです。
ただこれを一つずつやっていくのはしんどい。つらいなと思ってしまった。
つらいのはかわいくないので、今回はこいつで描きました。
下だけ罫線を引かない表。
表は列を簡単に増減できるので、ベランダの柵を描くのにとても適しています。
パワポでビルを描く機会がありましたら、是非思い出してみてください。
そんなわけで、今回ちょっと心残りの箇所があり、はやくも暗雲立ちこめる展開なのですが、まあ、なんだかいいビルが描けたということで、良いんじゃないでしょうか。
これは花巻で一目惚れした建物。
最高ですよね。完全にかわいい。
目がいくのはやっぱり特徴的な模様ですよね。
このライン、単体ではこんな感じでたまに見かけるのですが、
三連続は初めて見たかな。
そういえば、繰り返しってのもかわいさレベル上げますよね。
さて、この模様はちょっと複雑であるかのように見えます。
でもよく見ると、これもパワポパーツの組み合わせに見えてきませんか……?
一瞬、お得意の大括弧を使いたくなります。お得意の?
しかし、赤色の太さは一定ではなく、窓のところまで続いています。
大括弧ではこのかわいさを完全再現できません。
僕にはこう見えました。
やっぱりパワポでしたね。
パワポでしたねっていうか。
パズルみたいなことになってますけども、パワポでした。
こうなりました。
かわいいですね。車は、パワポに標準で入ってた車のアイコンみたいなの使いました。
しかしこの車庫、暗いですね。
大きい赤ちゃんが居ても誰も気づかなさそうです。
◆
さて、かわいい建物はパワポで描けるということはほぼ証明できた気がします。
ところで、ちょっと思ったのは、パワポでかわいい建物を再現すると、実物よりさらにかわいくなる気がする。
かわいさ、という意味ではより純度が上がる。
かわいさのイデアはパワポにあって、僕たちが現実だと思っているかわいい建物はその写像でしかない可能性すらある。
結論。
パワポがかわいいのでした。
そういえば、まいばすけっともパワポで描けます。
まいばすけっともかわいい。
(おしまい)
かわいい。
こういうかわいさはもちろんすでに観察の対象になっていて、かわいいビルを集めている大山さんがまさに「かわいいビルはなぜかわいいのか」という文を書いていて、おなかいっぱいになれる。インスタではたとえば#かわいいビルのタグで楽しむことができる。
なので、今更かわいいビルについて僕みたいなもんが言うことはあまりないんだけど、ただまあ、かわいさとは主観なので、僕なりに。
そもそも僕は何をかわいいと思っているんだろう、と思ったのですが、特徴的なパーツがかわいい。
そのパーツとは角丸であることが多いので、角丸を使うとかわいい、という結論になりがちで、まあそれはそれであってる気がするけど、#かわいいビルを見るとわかるとおり、角丸じゃなくてもかわいいものはある。
例えばこんなのも、ちょーっとだけ僕のかわいいカテゴリに片足つっこんでくる。地味かわいい。別にレトロじゃなくてもいい。
そのうち、シンプルな図形を、今の感覚だと「えっ?」てくらい大胆に使うのが、僕の思うかわいい建物の特徴なのではと思えてきた。
そういえば、最初に出したアパート。
これを見てたとき、このアパートのかわいさ部分であるところの角丸のくびれが、パワポ(というかOffice)の図形描画機能の「大括弧」に見えたことを思い出した。
こういうやつ。シンプル。
ほら、似てない?
ほら。大括弧ですよ、これ。
コピペを繰り返したら、完全にあのアパートになった。
このパワポを設計図だと言い張って建設会社にメールしたらあの建物完全再現してくれるんじゃないかしら。
なんなら、最初からパワポで設計した可能性すら出てくる。CADとか使ってない。
設計.pptx。
話を戻すと、僕が思うかわいい建物とは、簡単な図形でできている。
つまり、かわいい建物はパワポで描けるということになる。
今日は、それを証明しようと思います。
シンプルとはいえ、こんだけパーツがある。きっとできる。
爆発とか、建物で絶対使わないパーツも多いけど。
例題1
まずはこのビルいきます。これはかわいい。えっ? これがかわいい、っていう点はもういいですよね? 見えてる魚は釣れないくらいの共通認識でそこはささっと流しますけども、大丈夫ですよね。
で、このかわいいビルですが、完全にパワポです。パワポビルです。
特徴的パーツは窓をくるっと囲う枠ですね。これはパワポで最頻出と言ってもいい、あのパーツです。
ご存じ「四角形:角を丸くする」です。
ご存じ? 俺全然知らなかった。君そんな名前だったの? 改めて、こう、図形描画機能にマウスをあてたらパーツの名前が出たんだけど、あれだ、サークルで挨拶するタイミング失って半年後くらいの飲み会で「えへへ~」みたいな感じで名前聞くあれだ。
それはいいんですけど、できたのがこちら。
あのビルだ。
やっぱりあのビルはパワポだった。
かわいいビルはかわいいことを思う。
ところで、実際に描いてみるといろいろ気づきがある。
屋上の緑がいいアクセントになっている。あと窓がアシンメトリーなのよね。右の枠と左の枠で、形が違うばかりか、外壁からの距離も違う。そんなんで成立しちゃうんだ。あの、一番小さい窓は台所か、トイレか。
僕はスケッチがあまり得意ではないのでいままでほとんどビルの絵を描いてこなかったんだけど、パーツだけで描けるのでこの作業はとても楽しい。
簡単でかわいいビルは最高だな。
例題2
次はこれいきましょう。できたのがこちら。
屋上と最上階のみに入っている冠雪のような白いラインがかわいい。
あと、なんといっても、最上階だけ角丸なところがかわいい。
ご存じ「四角形:上の二つの角を丸める」が活躍してくれました。
ただですね、今回一つだけ大事な要素を表現できなくて。
ベランダの柵です。
このビル、柵のパターンが全く読めなくてかわいいんです。
かわいいの定義がまたおかしくなってきましたが、かわいいんです。
ただこれを一つずつやっていくのはしんどい。つらいなと思ってしまった。
つらいのはかわいくないので、今回はこいつで描きました。
下だけ罫線を引かない表。
表は列を簡単に増減できるので、ベランダの柵を描くのにとても適しています。
パワポでビルを描く機会がありましたら、是非思い出してみてください。
そんなわけで、今回ちょっと心残りの箇所があり、はやくも暗雲立ちこめる展開なのですが、まあ、なんだかいいビルが描けたということで、良いんじゃないでしょうか。
例題3
次はこれいきましょう。これは花巻で一目惚れした建物。
最高ですよね。完全にかわいい。
目がいくのはやっぱり特徴的な模様ですよね。
このライン、単体ではこんな感じでたまに見かけるのですが、
三連続は初めて見たかな。
そういえば、繰り返しってのもかわいさレベル上げますよね。
さて、この模様はちょっと複雑であるかのように見えます。
でもよく見ると、これもパワポパーツの組み合わせに見えてきませんか……?
一瞬、お得意の大括弧を使いたくなります。お得意の?
しかし、赤色の太さは一定ではなく、窓のところまで続いています。
大括弧ではこのかわいさを完全再現できません。
僕にはこう見えました。
やっぱりパワポでしたね。
パワポでしたねっていうか。
パズルみたいなことになってますけども、パワポでした。
こうなりました。
かわいいですね。車は、パワポに標準で入ってた車のアイコンみたいなの使いました。
しかしこの車庫、暗いですね。
大きい赤ちゃんが居ても誰も気づかなさそうです。
さて、かわいい建物はパワポで描けるということはほぼ証明できた気がします。
ところで、ちょっと思ったのは、パワポでかわいい建物を再現すると、実物よりさらにかわいくなる気がする。
かわいさ、という意味ではより純度が上がる。
かわいさのイデアはパワポにあって、僕たちが現実だと思っているかわいい建物はその写像でしかない可能性すらある。
結論。
パワポがかわいいのでした。
そういえば、まいばすけっともパワポで描けます。
まいばすけっともかわいい。
(おしまい)