さすがにちょっと惜しませてほしいあのビルを
- 更新日: 2025/08/26
近そうでまだ遠い大阪──────
ここ数年、大阪にちょっと縁があります。
お仕事で来たり、写真展を開催したり。
そして今回は、観劇のために遠征。

名古屋飛ばし、ダメ、絶対─────────
(素晴らしい舞台でした)
旅先ではあまりギュウギュウと予定を詰め込みたくはないのと、やはり目的たったひとつを達成してとんぼ返りはなあ、ともったいながりな性分が出まして。
まったり一泊二日の旅とすることにしました。
観劇と、もうひとつ。
かねてよりどうしても行きたかった、とある場所へ潜入できるチケットを運よく入手出来たのです。
ヒント置いとこ。

まあ、そちらはのちほど……

寒い日のことでした。
ミャクミャクさま、思ったより馴染みましたね。
コミャクという存在もSNSを賑わしていると聞き及んでおります。
まずは観劇の時間まで公園を散策した際の写真など。
オシャンなカフェもあったのですが、私は木々をぬって歩きます。

いろいろなものが落ちていました。

おそらくズボンのボタン。

蝉の抜け殻?
分解されずにけっこう保つものなのですね。

6兄弟の帽子。

照明などのカットガラスかな?
と思ったら、シンプルガラス片でした。不穏。

恐竜。

花束みたいな鳥の羽根たち。
さて。
朝のおだやかな散歩のあと。
観劇を終えて、激しい余韻を抱えながら。
即移動。
ギュウギュウと予定を詰め込みたくはない、とは誰が言ったのでしょうか。
公演時間は待ってくれないので仕方ありません。
目的はなんと言ってもコチラ。


味園ビル。
…の地下の

味園ユニバース。
前回の記事をご覧くださった方は「また味園ビルかよ」と感じられるかもしれません。
外観、螺旋階段などを舐め回すように撮ってきた前回大阪旅の様子。
ノンノンですよ。
今回はユニバース、地下世界についてです。

味園ビル。
それはスナック街、ダンスホール、宴会場、サウナなどの入居する一大レジャービルでした。
上階は2024年に営業を終えております。
地下にあった味園ユニバースも2025年7月5日、惜しまれつつ最後を迎えられました。
……滅亡予言ってこれのことじゃない?
かつては日本最大級のキャバレーとして栄え、近年はライブホールやイベントスペースとして活用されていたのです。
今回はそんな味園ユニバースにどうしてもどうしても合法的に潜入したく、公演のチケットを手に入れていたのでした。
全く知らないアーティストではなく、名前は知っていて気になっていたバンドだったので、タイミングばっちり。
到着時間はガチのギリでした。
急ぎ、近所の老舗たこ焼き屋さんにて火傷しそうになりながら軽くはらごしらえを済ませ(美味しゅうございました、写真はありません)
いざ、並びます。
建物に沿って列が出来ており、駐車場への入り口で折れ、その先に最後尾はありました。

もう素敵。
この無数に吊るされたボウルのようなもの。
サイケな雰囲気がすでに漏れ出ているのでは。


岩で飾られた玄関口は雰囲気抜群。
入る前から高揚感を与えてくれますね。
味園 金太郎さんが「コッチダヨ」と案内してくれています。
しかし本日の入り口はまた別なのです。ゴメンネ。

どんな店内だったのでしょう。
こちらの点在する丸は窓かしら。
なにぶんこの名古屋県民。
お恥ずかしながら味園ビルの存在を知ったのすらつい数年前のことですので、味園ビルの魅力をすべて味わい尽くすことが叶いませんでした……
忸怩たる思いです。
そんなこんなで、憂いを残しちゃならないとギリギリのスケジュールを押し通したわけですが。

赤褐色のタイルと深緑のコントラスト。
塗り直しをきっと何度もされているのですね。
古いビルのハゲたペンキに哀愁を感じる場合ももちろんありますが、私としては、丁寧に塗り直されているとそれだけ建物が大切にされているのだなあと感じ、嬉しくなります。

「ざ・ぱーてぃ ※要予約」
ひらがな表記と米印が絶妙な味を醸し出しています。
外観に見入っていると時間もするする進み…

どーん、とネオン看板の麓にまで来ました。
緊張感が高まります。
いざ、めくるめく地下世界へ──────


息を呑むほどの赤。
それを浮かび上がらせる白熱光。
わずかにまわり込む階段が高揚感をさらに高めます。
まさに別世界、ユニバースへの入り口。

焦らすねえ。
グッズ販売のエリアでした。
さらに奥へ。


シャンデリアをくぐると、

すんごいとこ来ちゃった。


どうしましょう。
何処を見ても美しい。
惑星を模している大きな球状のライトにまず目が惹かれます。
それからミッドセンチュリーを思わせるカラフルな照明。ほしい。
籠目模様、いえここはダビデの星と申しましょうか。
天井に敷き詰められ妖しく照らされています。
あまりに枚数が多いのでまとめてドン。

サイケデリック、スペーシィ、アヴァンギャルド……
形容する言葉はいくつも浮かんできますが、どれもどこか物足りなく感じてしまうほどの、圧倒的な空間。
隅々まで徘徊します。
出演アーティストの純粋なファンの皆さんの邪魔にはならないよう……
と、程なくして始まるライブ。
盛り上がりに盛り上がり。
熱気を帯びたまま終盤。
……あれ?
ネットでチラ見したステージのネオン、一度もついてないな……
何ならそれを見に来たと言っても過言ではないほど楽しみにしていたけれど……
閉館も迫っているわけで、もうつけられないのかもしれない、ワガママは言っちゃあいけないか……
そして暗転……アンコール。
ついに公演ラストの曲に。
いいじゃないか……
素敵な場所で素敵な音楽を浴びて最高の気持ち!
これ以上ないじゃないか!
自身に言い聞かせるように踊っていると、
は

………………!!!!!!!
色とりどりに点滅するネオン。
いっせいに回転し始める惑星たち。
会場中の感嘆の声がまだ耳に残っています。
(写真は公演後に撮影したもの)

これが見たかった……
美しく鮮やかな光のなか、公演はおわり……

ライブのあとって、ただでさえ離れがたいのに、いつまでもいつまでも眺めていたくなってしまいます。

とはいえ、公演前に見られなかったところも回っておかなくては。

小上がりになったところは石?まさか大理石……?
ほぼ等間隔にステッカーが貼られていたのですが、間隔的にこれはかつてのソーシャルディスタンスの目印でしょうか。
このステッカーがほしい。かわいい。
天井にある装飾を模したものかしら。

これ。
惑星軌道や核融合を連想させます。

こうした細かな部分の装飾も手を抜いておりません。
恐ろしいまでに。

ひとつひとつのモチーフの考察が止まりません。
ちなみに。
サンポーという知的なウェブメディアをご覧の紳士淑女の皆様におかれましては察してくださっていることと存じますが、一応。
公演中には当然ながら一切撮影は行っておりません。
もちろんカメラ自体カバンに“ないない”しておりました。

さあ、名残惜しく、後ろ髪をむんずと掴まれておりますが、そろそろ行かねばなりません。
会場のスタッフの皆様にご迷惑はかけられませんので。
出口へ向かっていると、ふと、

アッ………………かッ…………………!?!?

角…………………!!!!丸い………………!!!!
キャバレー時代のレジカウンターでしょうか?
そういえば味園ビルは隠れ角の丸い窓ビルであることを思い出しました。

↑
こちらが前回の記事でもご紹介した味園ビルが角の丸い窓ビルである動かぬ証拠です。
味園ビルは1950年代に建てられたそう。
角の丸い窓の流行は1960〜70年代にあったようですから、一歩先ゆく最先端の建築だったのですね。
会場内でも見つけたときは、ちょっと声出ました。
名古屋から来た甲斐があったというもの……
思わぬサプライズに興奮しつつ足を進めます。

エジプト壁画風の壁。
光っています。


ああ、名残惜しい。
何度も振り返ってしまいます。

大きなネオンが見送ってくれています。
ほんとうに、来れてよかった。

たった一回。
こうして訪れただけでもこんなに離れがたいのに。
何度も音楽やお笑いなどのライブに通われていた方、キャバレー時代から通われていた方なんて、一体どんな想いでいらっしゃるのでしょう。
ましてや働いていた方々は……
沢山の人々から愛されている場所がなくなっていくのはさみしい。
ですが、街は変わるもの。時代は経ていくもの。
きっとこれもまたひとつの通過点に過ぎないのでしょう。
時折思いかえしては、そのきらめきを懐かしげに脳裏に灯す……
きっとそうしてこの“世界”はつくられてきたのでしょう。
すこし建物の周りを歩いてみます。




外壁の色合いは夜の光に照らされ、また雰囲気が変わりますね。

馬がいることは分かる。


スナック街への入り口でしたが、もちろん入れません。
前回大阪に来た際に一軒のみ伺えたのですが、もっと他のお店も行ってみたかった……
後悔先に立たずとはこのこと、胸に刻みます。

あの交番のような赤いランプはなんだろう。
大人になっても知らないことってたくさんあります。


光の演出がニクイです。

これひとつだけ外にあってずっと気になっていました。
とはいえ謎は謎のままもまた良し……

やっぱりどれだけ撮っても撮り足りない。

おそらくこの角の丸い窓とはこれでさよなら……
これ以上は上に行けなかったので、この位置から投げキッスしました。(心の中で)



何度見ても何処を見ても景気がいい。

ステッカーの如く名札が貼られている。
ご利益求めてる?
でも見たところ人の名前というより店名っぽいですかね。

これはなに……


さようなら、さようなら……
美しい時間を本当にありがとう。

まさに一夜の夢。
まさしく別世界。
味園ユニバース、その名に違わぬ空間でした。
ノスタルジーに浸るだけなら簡単。
でも単なる消費に留まってしまうのって、さみしく感じてしまいます。
そのさみしさもまた消費の形のひとつと言えるのですが……
たった一回でも、憧れていた場所に訪れられたことはきっと意味があるのだろう、あってほしい、と願わずにいられません。
巨大空間に圧倒され、センチな気持ちになる。
夜に星を見上げたときに感じる気持ちと似ているのかもしれませんね。
おしまい
お仕事で来たり、写真展を開催したり。
そして今回は、観劇のために遠征。

名古屋飛ばし、ダメ、絶対─────────
(素晴らしい舞台でした)
旅先ではあまりギュウギュウと予定を詰め込みたくはないのと、やはり目的たったひとつを達成してとんぼ返りはなあ、ともったいながりな性分が出まして。
まったり一泊二日の旅とすることにしました。
観劇と、もうひとつ。
かねてよりどうしても行きたかった、とある場所へ潜入できるチケットを運よく入手出来たのです。
ヒント置いとこ。

まあ、そちらはのちほど……

寒い日のことでした。
ミャクミャクさま、思ったより馴染みましたね。
コミャクという存在もSNSを賑わしていると聞き及んでおります。
まずは観劇の時間まで公園を散策した際の写真など。
オシャンなカフェもあったのですが、私は木々をぬって歩きます。

いろいろなものが落ちていました。

おそらくズボンのボタン。

蝉の抜け殻?
分解されずにけっこう保つものなのですね。

6兄弟の帽子。

照明などのカットガラスかな?
と思ったら、シンプルガラス片でした。不穏。

恐竜。

花束みたいな鳥の羽根たち。
さて。
朝のおだやかな散歩のあと。
観劇を終えて、激しい余韻を抱えながら。
即移動。
ギュウギュウと予定を詰め込みたくはない、とは誰が言ったのでしょうか。
公演時間は待ってくれないので仕方ありません。
目的はなんと言ってもコチラ。


味園ビル。
…の地下の

味園ユニバース。
前回の記事をご覧くださった方は「また味園ビルかよ」と感じられるかもしれません。
大阪の写真をデバイスで眺めていたら散歩みたいだなって思いました。|誰かの散歩マガジン サンポー
くちくらです。「窓の角のいずれかが丸くカットされた窓」を「角の丸い窓」と勝手に名づけ、撮影し蒐集する活動をしています。
外観、螺旋階段などを舐め回すように撮ってきた前回大阪旅の様子。
ノンノンですよ。
今回はユニバース、地下世界についてです。

味園ビル。
それはスナック街、ダンスホール、宴会場、サウナなどの入居する一大レジャービルでした。
上階は2024年に営業を終えております。
地下にあった味園ユニバースも2025年7月5日、惜しまれつつ最後を迎えられました。
……滅亡予言ってこれのことじゃない?
かつては日本最大級のキャバレーとして栄え、近年はライブホールやイベントスペースとして活用されていたのです。
今回はそんな味園ユニバースにどうしてもどうしても合法的に潜入したく、公演のチケットを手に入れていたのでした。
全く知らないアーティストではなく、名前は知っていて気になっていたバンドだったので、タイミングばっちり。
到着時間はガチのギリでした。
急ぎ、近所の老舗たこ焼き屋さんにて火傷しそうになりながら軽くはらごしらえを済ませ(美味しゅうございました、写真はありません)
いざ、並びます。
建物に沿って列が出来ており、駐車場への入り口で折れ、その先に最後尾はありました。

もう素敵。
この無数に吊るされたボウルのようなもの。
サイケな雰囲気がすでに漏れ出ているのでは。


岩で飾られた玄関口は雰囲気抜群。
入る前から高揚感を与えてくれますね。
味園 金太郎さんが「コッチダヨ」と案内してくれています。
しかし本日の入り口はまた別なのです。ゴメンネ。

どんな店内だったのでしょう。
こちらの点在する丸は窓かしら。
なにぶんこの名古屋県民。
お恥ずかしながら味園ビルの存在を知ったのすらつい数年前のことですので、味園ビルの魅力をすべて味わい尽くすことが叶いませんでした……
忸怩たる思いです。
そんなこんなで、憂いを残しちゃならないとギリギリのスケジュールを押し通したわけですが。

赤褐色のタイルと深緑のコントラスト。
塗り直しをきっと何度もされているのですね。
古いビルのハゲたペンキに哀愁を感じる場合ももちろんありますが、私としては、丁寧に塗り直されているとそれだけ建物が大切にされているのだなあと感じ、嬉しくなります。

「ざ・ぱーてぃ ※要予約」
ひらがな表記と米印が絶妙な味を醸し出しています。
外観に見入っていると時間もするする進み…

どーん、とネオン看板の麓にまで来ました。
緊張感が高まります。
いざ、めくるめく地下世界へ──────


息を呑むほどの赤。
それを浮かび上がらせる白熱光。
わずかにまわり込む階段が高揚感をさらに高めます。
まさに別世界、ユニバースへの入り口。

焦らすねえ。
グッズ販売のエリアでした。
さらに奥へ。


シャンデリアをくぐると、

すんごいとこ来ちゃった。


どうしましょう。
何処を見ても美しい。
惑星を模している大きな球状のライトにまず目が惹かれます。
それからミッドセンチュリーを思わせるカラフルな照明。ほしい。
籠目模様、いえここはダビデの星と申しましょうか。
天井に敷き詰められ妖しく照らされています。
あまりに枚数が多いのでまとめてドン。

サイケデリック、スペーシィ、アヴァンギャルド……
形容する言葉はいくつも浮かんできますが、どれもどこか物足りなく感じてしまうほどの、圧倒的な空間。
隅々まで徘徊します。
出演アーティストの純粋なファンの皆さんの邪魔にはならないよう……
と、程なくして始まるライブ。
盛り上がりに盛り上がり。
熱気を帯びたまま終盤。
……あれ?
ネットでチラ見したステージのネオン、一度もついてないな……
何ならそれを見に来たと言っても過言ではないほど楽しみにしていたけれど……
閉館も迫っているわけで、もうつけられないのかもしれない、ワガママは言っちゃあいけないか……
そして暗転……アンコール。
ついに公演ラストの曲に。
いいじゃないか……
素敵な場所で素敵な音楽を浴びて最高の気持ち!
これ以上ないじゃないか!
自身に言い聞かせるように踊っていると、
は

………………!!!!!!!
色とりどりに点滅するネオン。
いっせいに回転し始める惑星たち。
会場中の感嘆の声がまだ耳に残っています。
(写真は公演後に撮影したもの)

これが見たかった……
美しく鮮やかな光のなか、公演はおわり……

ライブのあとって、ただでさえ離れがたいのに、いつまでもいつまでも眺めていたくなってしまいます。

とはいえ、公演前に見られなかったところも回っておかなくては。

小上がりになったところは石?まさか大理石……?
ほぼ等間隔にステッカーが貼られていたのですが、間隔的にこれはかつてのソーシャルディスタンスの目印でしょうか。
このステッカーがほしい。かわいい。
天井にある装飾を模したものかしら。

これ。
惑星軌道や核融合を連想させます。

こうした細かな部分の装飾も手を抜いておりません。
恐ろしいまでに。

ひとつひとつのモチーフの考察が止まりません。
ちなみに。
サンポーという知的なウェブメディアをご覧の紳士淑女の皆様におかれましては察してくださっていることと存じますが、一応。
公演中には当然ながら一切撮影は行っておりません。
もちろんカメラ自体カバンに“ないない”しておりました。

さあ、名残惜しく、後ろ髪をむんずと掴まれておりますが、そろそろ行かねばなりません。
会場のスタッフの皆様にご迷惑はかけられませんので。
出口へ向かっていると、ふと、

アッ………………かッ…………………!?!?

角…………………!!!!丸い………………!!!!
キャバレー時代のレジカウンターでしょうか?
そういえば味園ビルは隠れ角の丸い窓ビルであることを思い出しました。

↑
こちらが前回の記事でもご紹介した味園ビルが角の丸い窓ビルである動かぬ証拠です。
味園ビルは1950年代に建てられたそう。
角の丸い窓の流行は1960〜70年代にあったようですから、一歩先ゆく最先端の建築だったのですね。
会場内でも見つけたときは、ちょっと声出ました。
名古屋から来た甲斐があったというもの……
思わぬサプライズに興奮しつつ足を進めます。

エジプト壁画風の壁。
光っています。


ああ、名残惜しい。
何度も振り返ってしまいます。

大きなネオンが見送ってくれています。
ほんとうに、来れてよかった。

たった一回。
こうして訪れただけでもこんなに離れがたいのに。
何度も音楽やお笑いなどのライブに通われていた方、キャバレー時代から通われていた方なんて、一体どんな想いでいらっしゃるのでしょう。
ましてや働いていた方々は……
沢山の人々から愛されている場所がなくなっていくのはさみしい。
ですが、街は変わるもの。時代は経ていくもの。
きっとこれもまたひとつの通過点に過ぎないのでしょう。
時折思いかえしては、そのきらめきを懐かしげに脳裏に灯す……
きっとそうしてこの“世界”はつくられてきたのでしょう。
すこし建物の周りを歩いてみます。




外壁の色合いは夜の光に照らされ、また雰囲気が変わりますね。

馬がいることは分かる。


スナック街への入り口でしたが、もちろん入れません。
前回大阪に来た際に一軒のみ伺えたのですが、もっと他のお店も行ってみたかった……
後悔先に立たずとはこのこと、胸に刻みます。

あの交番のような赤いランプはなんだろう。
大人になっても知らないことってたくさんあります。


光の演出がニクイです。

これひとつだけ外にあってずっと気になっていました。
とはいえ謎は謎のままもまた良し……

やっぱりどれだけ撮っても撮り足りない。

おそらくこの角の丸い窓とはこれでさよなら……
これ以上は上に行けなかったので、この位置から投げキッスしました。(心の中で)



何度見ても何処を見ても景気がいい。

ステッカーの如く名札が貼られている。
ご利益求めてる?
でも見たところ人の名前というより店名っぽいですかね。

これはなに……


さようなら、さようなら……
美しい時間を本当にありがとう。
おわりに

まさに一夜の夢。
まさしく別世界。
味園ユニバース、その名に違わぬ空間でした。
ノスタルジーに浸るだけなら簡単。
でも単なる消費に留まってしまうのって、さみしく感じてしまいます。
そのさみしさもまた消費の形のひとつと言えるのですが……
たった一回でも、憧れていた場所に訪れられたことはきっと意味があるのだろう、あってほしい、と願わずにいられません。
巨大空間に圧倒され、センチな気持ちになる。
夜に星を見上げたときに感じる気持ちと似ているのかもしれませんね。
おしまい