ガヤガヤとスン...と大阪環状線

  • 更新日: 2025/11/20

ガヤガヤとスン...と大阪環状線のアイキャッチ画像

何度ここへ来てたって。

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こんにちは、一流です。
本日は大阪駅からお送りします。いつかの散歩と同じく今回も出張でやってきました。

東京生まれ東京育ちの私ではありますが、大阪には何かと縁がありまして、こうした仕事の都合や親族がいる関係だったりで数ヶ月に一回のペースで来ています。

しかし訪れるのはたいてい決まりきった場所ばかり。大阪の地理の全体像が一向に掴めずモヤモヤした気持ちを抱えていました。
そんな折に決まった今回の出張。出張を散歩のチャンスと解釈している私は今度こそ大阪の全貌を把握しようと決意したわけであります。

ということで今回は出張期間中に大阪環状線を一周歩いて大阪の地理を掴んでみよう、という散歩をしていきます。



現在の時刻は21:30。仕事が終わって大阪の同僚との飲み会を解散したところです。
かなり遅い時間ですがとりあえず今日はこれからこのHEP FIVE前から歩けるところまで歩いてみようと思います。



「今大阪にいるんだな〜」って一番実感するのって、このぴちょんくんを見た瞬間かもしれない。なんか今日は風邪ひいてるみたいだけど。

今回は外回り、つまり大阪駅から東の方向歩いていくことにします。
大阪環状線って意外とどんなラインナップなのかあまり分かってないので楽しみだ。



常にぴちょんくんに監視されているディストピアな社会。



駅前を離れると少しずつ雰囲気が落ち着いていくのを感じる。
大阪駅前の光と音のガヤガヤって本当に凄まじいものがありますからね。東京とは圧が違うんですよ、圧が。



版権的に心配になるお店。



一駅も歩いていないのに急にこの暗さ。ガヤガヤどころかスン...とした雰囲気が広がっています。
いきなり意外な大阪の一面を知れたみたいで嬉しいな。あれだけいた人はみんなどこいったんだ。



扇町公園に到着。この公園は昔来たことがあるんですが、広いし個性的な遊具も多く楽しいスポットです。



大阪の象徴、スーパー玉出も見えてきた。



このアーケード街、終わりが見えないほど長いです。
と思ったらそれもそのはず、この天神橋筋商店街は日本一長いアーケード街だそうでその長さは2.6kmにも及ぶそうです。



潜入に不向きすぎるカラーリングの忍者もいます。



大阪駅の隣駅、天満駅に到着。
正直言うと今の今まで「てんまん」って読むのかと思ってました。大阪に慣れてたつもりだったけどさっそく知識不足が露呈してしまった。



天満駅前は飲み屋が密集するディープな雰囲気が広がります。
大阪駅ほどではないですがガヤガヤをとても感じる。



ノベルゲームの未開放エピソードみたいな場所。



駅前には市場もあるらしい。周辺の飲食店はここから仕入れてるんでしょうか。

しかし本当に知らない光景ばかり。まだ一駅しか歩いてないのにこんなに未知の世界が広がっているなんて。
自分って大阪駅の隣駅のことすらなーんにも知らなかったんだと思い知らされます。



更なる未知へと歩みを進めます。
駅から少し歩くとまたもやスン...とした静けさに包まれる。大阪ってもしかして駅前とそれ以外のギャップがすごいのかも。



やたら豪華なアパホテル。



この橋を渡ると次の駅はすぐです。ここは淀川の支流の一つである大川という川だそうです。



大阪駅から数えて3駅目の桜ノ宮に到着。この辺りはホテル街になっているようで飲食店的な賑やかさはあまりありません。



かなりのスン...の中をしばらく歩きます。
大阪ではガヤガヤとスン...の二極化が深刻です。なんか交互浴してる気分。



住宅街に来ちゃったぞ。合ってるのかな。



あっ、王将だ!と言うことは駅前の方向で合っていそうです。
と思ったらこれ、「王将」と言うラブホテルでした。大阪でそんな名前を許していいのかよ。



あー来た来た。この明るさとうるささ。駅前のガヤガヤが戻ってきたぞ。大阪の街並み、パターン読めてきましたね。



4駅目の京橋駅に到着。今日はこの駅の近くにホテルを取っているので今夜は終電までにここに戻る必要があります。
今回は2泊3日の出張なので自由に動けるのは今夜と明日の夜だけ。つまり二晩で環状線を一周歩き切らないといけないわけですが、これって現実的なのかは全く下調べしていません。



またもや駅前を抜けた後のスン...状態ですが、これまでの住宅街的な静けさとは少し雰囲気が違いそう。



進行方向右側に見えてくるのは立派な天守閣。ということは...。



5駅目の大阪城公園前駅に到着です。先ほどのスン...はお城周りの公園の静けさでした。



ようやく街の情緒が落ち着いてきた気がする。



6駅目の森ノ宮駅に到着です。
ちなみに大阪環状線は全部で19駅。今回は大阪駅が発着点なので20駅目がゴールとなります。
山手線の30駅と比べると一回り小さい環状ですが、それでも全て歩くとなるとなかなか大変です。



森ノ宮駅前はそこまでガヤガヤしていない。かといってスン...ほどではない。
この両極の狭間に位置する街並みって大阪だと意外と貴重なのかも。



ここに類似性を見出したのかなりの発見かもしれない。



またもやアーケード街に到着。歩いてて気づいたけど大阪ってアーケード街が本当に多い。
東京だと山手線の駅前にアーケード街があるところってほとんどないですよね。なんの違いなんだろう。



人生で初めて見る鎌のネオン。誰なんだこの危険人物。



玉造駅につきました。これで7駅目です。



そして当然のように駅前にはアーケード街が併設されている。



時刻はすでに23時を超えています。これじゃどこだってスン...となる時間帯。
明日も仕事なのでそろそろ今日の目処をつけなくてはいけません。



鶴橋の文字が見えてきました。鶴橋といえばコリアンタウンが有名なことは知っている。



駅前に着きましたがさすがに暗く静かです。
時間帯による強制的スン...が起きている状態。



8駅目の鶴橋駅に到着したのは23:30。さすがに遅いので今日はここまでにしておこうかと思います。
まだあと半分以上残っていますが、明日で歩き切れるのでしょうか。









さて2日目です。現在の時刻は19:30。さっさと仕事を片付けて鶴橋駅に戻ってきました。
今日はこの続きから歩きますがタイムリミットは同じく終電まで。長く見ても4時間半ほどしか残されていません。果たして間に合うのか。



この時間帯だと本来の活気あるコリアンタウンを見ることができました。
昨日のスン...から一転、本来のガヤガヤポテンシャルを発揮。



しかし駅を抜けると一瞬でスン...。



9駅目の桃谷駅に到着。正直全然馴染みのない駅です。



しかしやはりアーケード街はある。駅の規模や知名度に関わらずこの定理は不変のようです。
大阪における駅前とアーケード街の関係性は、もはやサトシに対するピカチュウ、荒木に対する井端、上田次郎に対する山田奈緒子のようなものと言えるでしょう。



桃谷駅には温泉通商店街というそそられる名前の通りが。どの駅も同じようなガヤガヤに見えてちゃんと個性がある。



はい、スン...のターン入ります。



10駅目の寺田町駅に到着。ついに半分に到達です。駅前はややガヤガヤって感じです。ややガヤ。



駅を抜けスン...を歩くと見えてくるあの高層ビル。
あれこそついこの間日本一の高さの座を奪われてしまったビルディングではありませんか。



11駅目、天王寺駅に到着です。先ほどのあべのハルカスはこの駅と直結しています。
環状線では大阪駅に次ぐ利用者数を誇る巨大ターミナルですね。



ここからは通天閣がある新世界方面が見えます。新世界といえば今までのスン...を全て吹き飛ばすほどの大阪の真のガヤガヤ地帯。
ぜひ見に行きたいけど新世界に行くには環状線の内側に寄り道しないといけません。



大阪来たからには新世界に行っておきたい気持ちはもちろんあります。
ですが、まだ行程は半分近く残っているし寄り道してたら今日の終電に間に合わなくなります。残念ながら今回は我慢ですかね。



ここは泣く泣く我慢我慢。



新世界なんて行ってたらねぇ、環状線を歩き切れずタイムオーバーで終わるというつまらない終わり方になっちゃいますよ。



とはいえ、新世界のガヤガヤは大好きなんですよねぇ。
何度も行ったことはあるんですが、あの独特の街の持つ力がたまらないんですよねぇ。



通天閣裏の劇場の過激な煽り文句とかもね、面白いんですよねぇ。



あとガヤガヤといえば道頓堀も見てみたかったけど、残念ながら道頓堀も環状線沿いではないんですよねぇ。



戎橋のガヤガヤは、やっぱり他とは一味違う迫力があるんですよねぇ。



さて、寄り道なんて一切せずに天王寺から隣駅の12駅目の新今宮に到着しました。
なんか前の駅から1時間半くらい経ってる気がするんですがきっと気のせいでしょう。多分。



すみません、茶番を続けすぎました。
天王寺駅から通天閣を見ていたら我慢しきれなくなってしまい、光に引き寄せられる夏の虫の如くまんまと新世界と心斎橋に寄り道してしまっていました。

致死量のガヤガヤを浴びたのでスン...を歩いて魂を浄化しなおします。



13駅目の今宮駅に到着。この駅は環状線で最も利用者数が少ないらしいです。
既に時間は21時45分。寄り道したことにより自分の首をフルパワーで締めることになってしまいましたが、終電に間に合うのかこれ。



なんかどことなくアメリカンなネオン。
新今宮を抜けたあたりからかなり街が落ち着いてきてスン...が続くようになりました。環状線の西側は比較的落ち着いたエリアのようです。



14駅目の芦原橋駅に到着。この辺りの大阪については一切知識を持っていません。



マンションの光もまばらです。
ただでさえ落ち着いたエリアをなんの情報もなく夜遅くに歩くのはあまりおすすめしません。



仄かな光から駅前だということがわかる。



なんか、ガヤガヤ度合いがかわいい。
ホンモノのガヤガヤを浴びてしまった後では物足りなさすら感じます。



15駅目の大正駅に到着。そういえば平成最後の昭和の日に大正駅で明治のR-1を飲むみたいなやつ流行ってませんでしたっけ。

ちょっと待って、平成最後ってことは、いつだ?え?な、7年前?
やめてくださいよ、急に怖い話するのは。警察呼びますよ。



ガスタンクの後ろにうっすらと見える巨大なUFOのような建築物。
あれは京セラドームですね。大正駅の近くにあったのか。



ちょっと街の雰囲気が変わってきました。
住宅街というよりは大きな道路や工場とかが増えてきた気がします。大阪港が近くなってきたので埠頭っぽい街並みになってきたようですね。



16駅目の弁天町に到着。終わりが見えてきましたが、現在の時刻は22時半...。



弁天町駅は駅前に無が広がりすぎている。



マップによると次の駅に行くにはこのでかい橋を渡らなければならないらしい。本気なのか。



暗いしブレてるし。今回の散歩で一番心細かった瞬間はこの橋の上で間違いありません。本当に合ってるんですかこの道。



何回マップを見直しても、橋から見下ろしているこの景色が次の駅へと続く道ということになっています。
嘘だろ、こんなのバイオハザードの最初のステージじゃねえか。



向こう側で強烈な光を撒き散らしているのはユニバーサルスタジオジャパンですね。
よかった、ここはちゃんと大阪みたい。



橋から降りて暗い道を進みます。こんなのスン...どころじゃない。
スン...ってのはガヤガヤがあってこそだと思うんですよ。ずっとスン...だとそれ心停止の波形と一緒でしかないんで。



17駅目の西九条駅に到着。本当に駅があって心からホッとしました。着いたとき本気でちょっと涙ぐんだもんね。
西九条といえばUSJに行く時に乗り換えで使ったことのある人も多いかもしれません。まさかこんなエリアにある駅だとは知らなかった。



西九条駅周りにはほんの少しのガヤガヤがある。



しかし時間が悪かった。昨日の鶴橋と同じ状態です。
これはこんな時間に散歩してるこちらが100%非がある事象。



西九条を抜けると埠頭っぽいエリアから大阪市街の方に戻っていきます。
暗さは相変わらずですが、この道のずっと先に大阪駅が待っているはず。



18駅目の野田駅に到着。残すは次の駅とゴールの大阪駅のみ。
時刻は23時15分。なんとか希望が見えてきました。ここからは本当に最後の直線です。決めるぞウィニングロード。



大きい通りなのに人がいません。何度も歩き抜けたスン...すら終わりが見えると愛おしい。



奥の方、高い建物が見えてきました。大阪駅方面で間違いなさそうです。



19駅めの福島駅に到着。これで全ての駅前に到達。あとは大阪駅に戻ればゴールです。



福島駅にもアーケード街がありました。
この散歩、結局あんまりアーケード街を探索できなかったことが心残りです。



ここを抜けたらゴールだ。マジでギリギリです。



大阪駅に到着!!時刻は23:45で終電はセーフ!なんとか二晩で歩き切ることができました。

大阪環状線は線路の距離だけで見ても1周21.7km。途中で寄り道したりしたことも考えると25〜30kmくらい歩いた感じですかね。
大阪の街のガヤガヤとスン...のコントラストが絶妙で、しょっぱいものと甘いものをずっと交互に食べちゃう的なアレでグイグイ歩くことができました。


足がプルプルなのでどう考えても2日連続出張先の仕事終わりでやることではなかったですが、自分の知らない大阪を知ることができて実りのある散歩でした。
皆さんも大阪のことを知りたい時はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。



私は明日も仕事をしてそのまま新幹線で帰ります。
またね〜大阪。




おわり。



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一流

歩くことに特化した足を持っています。東京を愛し東京に愛される男を目指して。

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