ギャップ東京 〜巣鴨で見つけるナウいもの〜
- 更新日: 2019/01/16
ナウいものなんてあるのかな
初めまして
みなさん初めまして。一流と申します。街歩きが好きで、主に都内で気になるものを見つけては一人でツッコみを入れる日常を過ごしています。
僭越ですが今回記事を書かせて頂くことになりましたのでお願いいたします。
さて突然ですが、散歩の醍醐味ってみなさん何だと思いますか?
私は「意外性」ではないかと思っています。
ある街が持つ雰囲気とかけ離れたものをふと見つけた瞬間ってワクワクしませんか?
ビル街に残る古民家や、歓楽街に佇む美術館など...。
散歩の醍醐味ってそういう「意外性」を探すことにあると思うんです。
今回はそんな「意外性」をテーマに街歩きをしたいと思います。
ある街で意外性のあるものをどんどん見つけ、最終的にその街の持つイメージから最もかけ離れたものを見つけることを目標とします。
名付けて「ギャップ東京」。
ネーミングセンスないとか言わないで。
選んだ舞台は巣鴨
「ギャップ東京」の記念すべき初回の舞台として選んだのは巣鴨です。
ご存知おばあちゃんの原宿としてお年寄りに大人気の街ですね。
常連のおじいさまやおばあさまで賑わう老舗の和菓子屋や婦人服店、夕方早めに閉まる商店街など...。
ここではゆったりとした時間が流れ、常に暖かな雰囲気に包まれているような気がします。
そんな巣鴨で「意外性」のあるものと言えば...それはズバリ
「ナウいもの」
ではないでしょうか??
完全に死語ですが、巣鴨の雰囲気と正反対のものを指す言葉としてはピッタリだと思います。
おばあちゃんの原宿で最先端のものを見つけられたらきっと面白いと思うんです。
ということで今回の散策では巣鴨に潜むナウいものを探します。
一体どんなものが見つかるのでしょうか。
そもそもそんなものあるんでしょうか。不安と楽しみが半々の状態で出発します。
地蔵通り商店街をゆく

早速巣鴨の名所である地蔵通り商店街を散策します。テレビのインタビューでお馴染みの場所ですね。
巣鴨駅から都電荒川線の庚申塚停留所までの800mを繋ぐ商店街です。
お年寄りの間では、この商店街で知り合った友人のことを「がもとも」と呼ぶそうです。私も欲しいな「がもとも」。
この商店街にはお年寄りに向けた200店もの様々なジャンルのお店が広がります。まさに巣鴨の顔。
みんなのイメージする巣鴨そのものと言える場所ですね。
「意外性」があるとしたらこの商店街の中でしょう。
早速商店街に入っていきます。

まず目に付くのはお年寄りに向けた小物店です。帽子、折り畳み傘、杖など...。オシャレな小物が目白押しです。これが似合うダンディーなおじいさんになりたいものです。

こちらは美味しそうな和菓子屋です。テレビなどでも度々紹介されますが、地蔵通り商店街の和菓子屋や甘味処はどれも絶品です。
大福、せんべい、あんみつなど食べ歩きには持ってこいのラインナップですので甘党の方にはたまらない商店街でしょう。

またこちらは可愛らしい婦人服店です。婦人服屋さんってまず入る機会が無いので値段とか品揃えとか色々想像してしまいます。
中でおばちゃん同士のワイワイしたやりとりがあるんだろうなぁ。値引き交渉とかしたりするんでしょうか。気になる。

幸福の赤パンツでお馴染み巣鴨マルジもあります。健康に良い、運気が上がるなど様々な効果があると言われる赤パンツ。
有名人にも愛好者が多いことでも知られます。千原ジュニアとかたまにバラエティーでパンツ見せてますね。私も1枚買うか迷いました。

この日は商店街入り口の案内所のところに巣鴨通り商店街のイメージキャラクターのすがもんがいました。彼が着てる赤いハッピもマルジ由来のものなのかも。
彼のお尻を触ると恋が叶うという都市伝説があるそうです。なんて微笑ましい都市伝説。
彼のとろんとした目つき、すごい好きです。この商店街を象徴しているかのような優しい顔つきですね。

たまにやらかしちゃってるみたいです。でもなんだか憎めないですね。
さてここまで巣鴨らしい優しくほほえましいものが並んでいます。本当にこの街にナウいものなどあるのでしょうか。
とか思ってたら

あった。
めちゃくちゃナウでヤングなヘアサロン看板を見つけてしまいました。しかも商店街のスタート地点ですよ。
ドレッドやコーンロウなどの特殊なヘアスタイルを扱うお店のようです。
CLIP JOINT GODという店名が巣鴨のお年寄りのお喋りの中に出てきたらびっくりですよね。
「こないだCLIP JOINT GODでヘアーをドレッドにしたんじゃよ〜」とか。がもともの間でブームになったらどうしよう。

PC教室のチラシですが、まさか巣鴨でWindows10の文字を見かけるとは思いませんでした。
Windows10のパソコンは画面にこんなでっかく「Windows10パソコン」って書いてないと思いますけどね。
シルバー人材育成のチラシということでその点だけ見ればそこまで意外性はないのかもしれません。

色あせてWi-FiのIDしか情報量がなくなってしまった看板です。現代人に本当に必要な情報だけを見せるという機械的な掲示には人情もへったくれもあったもんじゃありません。
すがもんも佇んでないで何か言ってくれよ。人情味あふれる商店街じゃなかったのかよ。

キラキラネームみたいな読み方を発見です。煙草と書いて「とげ」と読む。このセンス結構トガってるな。
しかも「とげ」と読まないと後ろの文章と繋がらなくないですか?「タバコをぬく」ってあんまり言わないですよね。その辺りも少しキラキラネームっぽいです。巣鴨にしては意外ですね。

そう遠くない未来。人類は争いによりほとんどが姿を消し、かつての文明を使える者は極一部に限られた。
ほとんどの人類が使用していた電話という文明も一部の富裕層間での連絡手段としてのみ用いられ、現在では4桁の番号だけで事足りるようになってしまったのだ。
...みたいな。悲しい近未来が浮かびました。ナウいが何かわからなくなってきた。

商店街へ通ずるアーケードでは太陽光発電を行っていました。なかなかハイテクな光景です。節電や二酸化炭素削減に大きく貢献しているそうです。
都心の商店街にソーラーパネルを設置するって先進的な発想ですよね。ナウいと言えばナウい。
探してみるとそれなりに見つけることができますね。
ですが次にご紹介する一枚を今回の散策でのMIM(最も 意外性のある もの)に選出したいと思います。みなさんギャップに悶えてください。
巣鴨のMIM(最も 意外性のある もの)

ガチャガチャです。
ガチャガチャ自体は別に巣鴨にあったっていいと思うんですよ。気になったのはその中身です。6つありますが注目は右下のガチャガチャです。

これは...
「TTポーズ」などで一世を風靡し、2018年紅白歌合戦に出場、日本の女子中高生を中心とした若い層で大人気の今最も乗りに乗っている多国籍アイドルグループTWICEのガチャガチャ!?!?!?!?!?
意外すぎる。これは完全にナウいものです。ナウすぎます。
巣鴨でTWICEのガチャガチャを見かけるとは完全に想定外でした。
巣鴨地蔵通り商店街の片隅で果たして買う人がいるんでしょうか。このガチャガチャの前にカメラとか付けてずっと見てたいです。
ということで無事に巣鴨でナウいものを見つけることができました。
普段の街歩きとはまた違う視野の広さが必要になるので新鮮でしたね。
記念すべきギャップ東京1回目のMIM (最も 意外性のある もの)は「TWICEのガチャガチャ」に決定しました。

みなさんの持つ巣鴨に対して抱いていたイメージを覆すことができたでしょうか。
お年寄りに愛される人情味あふれる街の片隅には若者に大人気のグループのガチャガチャが潜んでいたのです。
なぜこの街に設置したのか。どういう勝算があったのか。実際に買ってる人はいるのか...。
ここにあるに至った経緯を想像するといろんなストーリーが浮かんできます。意外性が大きければ大きいほどそこには濃いドラマが潜んでいるのでしょう。
きっと目を凝らすとどんな街にも意外性は隠れているのだと思います。
それを見つけることで街のことをもっとよく知るきっかけとなれば、意外性も報われるでしょう。
お読みいただきありがとうございました。
機会があればまた同じテーマで他の街を散歩してみたいと思います。
おわり