行ったことのない街で、思い出に浸る。

  • 更新日: 2020/10/13

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等々力にいる。

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今日は等々力に行く。
というより、等々力にいる。

もしかしたら知らない人もいるかもしれないが、等々力は東急大井町線にある駅のひとつで、駅ナンバリングはOM13、上野毛と尾山台に挟まれた駅だ。

「なんでそこに?」と思った方もいるかもしれないが、それは僕も分からない。
しいて言えば、今まで降りたことのない駅だったからというのと、等々力渓谷という場所があったから。

しかし、等々力駅だけで終わらせるのは少々寂しいので、等々力から歩いて尾山台、九品仏を通り、自由が丘をゴールに設定することにした。

自由が丘。おしゃれな街ではあるけれど、行ったとて何もすることがないんだよなあ...。

さあ、散歩を始めよう。




その前に、この駅について。
踏切と踏切にはまされたこのホーム、見た瞬間度肝を抜かれた。
なかなかレア度の高い作りだ。

あと電車が1分で発車しちゃうってときに、踏切で足止めされたら...って考えるだけで恐ろしい。

全然関係ないけど、東急の駅ホームにある時計横の広告って必ず「BRANZ」なの、なんでだろう。




東口から歩いて1分、成城石井を見つけた。
金持ちの象徴であるこのスーパー。何回か入ったことはあるけど、目に入る商品すべてが日本の物価で売られていなくて毎回焦らされる。

ん?なんかめっちゃ張り紙されてない...?




怖。

「秋のおすすめ商品はこれ!」とかいう広告なら分かるけど、「秋の味覚」だけを主張しているのが単純に怖すぎる。

確かにもう9月ではあるから暦的には秋かもしれないけど、今日は気温が30度を下回っていない。それでも秋と呼べるのか...?




それから少し歩くと「等々力渓谷公園」という看板?的なものを見つけた。
階段下を覗き込むと、大自然が繰り広がっている予感がした。

さっそく降りてみよう。




あ、横の道はバチバチに工事してました。
雰囲気ぶち壊しですね。

でも、暑い中ご苦労さまです。




階段を降りるとあらびっくり。予想していたよりも遥かに自然を感じる。
赤い鉄骨の橋がいいアクセントになっていて、その下には光が反射した川も流れている。

一言で言うなら「箱根」といった感じ。
ここは本当に世田谷区か?




エリアガイドを見つけた。
現在地は左側にある赤い点で、これから向かうのは左側の多摩川方面。

ゴールまではとても長そうだ。




え!?コンゴ!?
って思ってしまうほどの景色。

どの木も幹がとても太く、信じられないほど緑が多い。
かすかに鳴いている蝉の声が、夏を感じさせてくれる。




「音のソノリティ」で採用されてしまうのでは?と思うほど、きれいな川の流れる音が聞こえる。

音のソノリティ、なつかしいなあ。
「エンタの神様」後に毎回放送されてて、これが始まると「もう寝なさい」って親から言われていたような気がする。
でも次の日は日曜日だからゆっくり起きて、朝ごはん食べて、家族で近くのショッピングモールに連れて行ってもらって、ほしいものを買ってもらって...
あの頃は良かった...

てか後ろの土の色がキモすぎる。




いつの間にか自然の空気感に浸っていたけど、実際はまた駅から400mも歩いていないという事実を突きつけられてゾッとした。

ここが近所にあれば、自然が多い場所に旅行する必要はないな〜。




上を見た図。
これがさっきの階段を降りたときからずーっと続いている。




この等々力渓谷には、一軒だけカフェがあるらしい。
それがこの「OTTO」という店で、Googleレビューも高く、まとめサイトでもよく取り上げられている。

しかし、この「199」というのはなんなんだろう。
はじめは「1990」かと思ったのだが、字体のバランス的に違うな。
え〜、まじでなんだろう...市外局番...?




しょぼい橋を見つけた。
奥にしっかりしたのも見えるが、こっちのほうが明らかに魅力的なのは間違いない。

こうしてみると、小学校の頃に遊んでいたアスレチックにそっくりだ。
学校終わりによく長崎くんと行ってたなあ〜。




それっぽく撮ってみた。
どう?それっぽい?




自然が多いからか、動物も多いのだろう。
ここ一帯は鳥獣保護区でもあるらしい。

でも、鳥獣保護区ってやばくないですか?
だって、ヌーの形をした首と頭が3つの鳥型合成獣(キメラ)が現れたとしても手出しできないわけでしょ?
やばいな〜。




ほっそ〜い川




ほっそ〜い道




少し行くと、神聖な空気の場所が。
この階段を登った先に、明王院(等々力不動尊)という神社があるらしい。
「なんか京都っぽいから撮ろう」と思って撮ったら、思っていた以上に神々しくなってしまった。

本当は登りきろうと思ったけど、思っていたよりも体力がなくて仕方なく諦めた。




木漏れ日が降り注ぐ傾斜の低い階段。
ゴールはもう目前で、奥の方には住宅が見える。

エリアガイドで見たよりも短く感じた。
名残惜しさも感じながらも、歩き続けた。




ゴール!
って思えないほどあっさり終わってしまった。

そして目の前には高級外車の象徴、BMWが大量に並んでいる。
さっきの渓谷でリフレッシュされた僕の気持ちは、すぐにどこかへ行ってしまった。

資本主義を実感する。




右を見ても左を見ても、大きい家しかない。
やっぱり成城石井のある街はおっかないな。




少し歩いたところに広報版があって、そこにはこんなポスターが張ってあった。

片桐仁の読み聞かせってすごい癖強そうだな〜




その真上には、こんな広告。
歯科クリニックであるこの広告は、見れば見るほど疑問が浮かび上がってくる。

・なぜ背景にバナナが描かれているのか
・なぜスタバのロゴデザインを意識しているのか
・なぜ岡本院長の左襟は躍動感があるのか

これについては、岡本院長に直接聞きに行きたい。




こんなきれいな一本道は、アニメでしか見たことがない。
なぜかわからないけど、急に寂しい気持ちになった。Endress Summer。




この壁の質感、なんかすごい。
妙にテカテカしているのが怖いと言うか、なんというか。




そうこうしているうちに、尾山台に着いてしまった。
「等々力に行く」というコンセプトの記事なのに、等々力渓谷以外散歩してないじゃん。




「HAPPY ROAD OYAMADAI」
凡庸ではあるけど良い名前だ。

なんで「OYAM」の部分だけ、白塗りされていないんだろう。
これじゃあ「HAPPY ROAD ADAI」に見えちゃうね。




大きい街にしかないスーパーとして名高い「まいばすけっと」も見つけた。
この創英角ポップ体はいつみても安心する。成城石井とは大違いだ。




店の数、人の数、雰囲気など、すべてにおいてちょうどいい。
こんな商店街が近所にほしい。

お風呂の温度で言うならそう、39度ってなくらいか。




一体なにを守っているのか。
検討もつかないし、こうなってしまった以上どうすることもできない。
この鉄でできた街灯が朽ちるのを、ただひたすら待つしかない。




上部と下部、どちらの電光もつかなくなってしまったために、なんて書かれているのか全くわからないかわいそうな電光掲示板。

これはなんて表示されいるんだろう...
ん〜...「ミー干刀」?




個展かと思ったら柔道場だった。
世田谷だと、柔道場もこんなにおしゃれになってしまうのか。
全然柔道感がない。




「外胃内 腸 科科科」




お金持ちの家のちびっこ用自転車、大体「STRIDER」がち。
これ、なんでなんだろうね。




気づけば時刻は13時30分を回っていた。
「空腹だなあ」と思っていたところに、「みんなの食卓でありたい 松屋」が出現した。
自由が丘のおしゃれなカフェでランチを取ったほうが絵になる、ということはわかっている。




豚キムチの誘惑は計り知れないなあ〜。

こんな魅力的なメニューを出すあたり、さすがみんなの食卓を謳うだけあるな。




松屋を出て、歩いて50mほどの場所に「九品仏駅」があった。
自由が丘まではあと1駅、もうひと頑張りだ。




すごい自由を求めるじゃん。




地震だ 火を消せ!!



え??



お??



九品仏から自由が丘、近っけ〜〜〜。

さっきの九品仏駅から歩いて10分も経たないうちにもう自由が丘についてしまった。
東急は駅間が狭いことは知っていたけど、いくらなんでも...って思うほど近い。

あと、今までとは打って変わって人が多い。
やっぱりみんな好きなんだな〜自由が丘。




お弁当のことを「お弁」と略す店、初めて見た。




テトリスみたいに建物と建物の間に挟まってる放置自転車がある...。




「迷惑です!迷惑です!」

なんで2回言う必要があったんだろうね。




「思わず声が出てしまった看板。
これもさっきの「岡本歯科クリニック」と同様に不可解な点が多くある。というより、ありすぎてどこから触れていいのか分からない。

前提として、赤子にラップトップを持たせるな。




せっかく自由が丘に来たんだし、ランチはせずともおしゃれなカフェでコーヒーくらいは飲もうと考え、店内に入ったのだが、ほとんどの人がMacを開いていて怖くなり思わず外に飛び出してしまった。
これでは、ゆっくりすることもままならない。




そんなわけで、結局駅前のエクセルシオールが1番安定という結論に落ち着いた。
高校生の頃、この店舗には本当にお世話になった。出願届や履歴書、テスト勉強など色々な作業を行ったこともあり、自然と足が伸びてしまった。




せっかくだから、当時大好きだったアーモンドキャラメルラテを、同時よく座っていた席で飲むことにする。
なんだか今日は思い出に浸ることが多い散歩だったな〜と考えつつ、久々に飲んだアーモンドキャラメルラテはめちゃめちゃに甘かった。






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少し前からミニマリストになったので、服のバリエーションが1種類しかありません。

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