秘境・当尾の里で石仏探ししてみた
- 更新日: 2018/06/05
バスを降りると、そこはお地蔵さんの楽園でした
知られているようでまだまだ知られていない関西地方。
面白い場所がたくさん眠っています。
今回散歩のターゲットとして選んだのは当尾(とおの)という場所。
京都府木津川市加茂町に位置しています。
電車が通っておらず、バスでしか行けないこのスポット。
なんでもうわさによれば「石仏」や「摩崖仏」(自然の中にある未加工の石で作られた地蔵や観音像のこと)の聖地なのだとか?
そんな気になる場所、放ってはおけません。
というわけで散歩チャレンジ。
場所は↓ここらへん。


スタートは近鉄奈良駅。ここから出るバスに乗っていきます。

乗り場は13番。
駅から少しだけ離れていますので見逃さないように。
到着まで約30分。
車酔いしやすい体質なので、バスの中では寝ます。

当尾へ到着。
周りは緑。

石仏、磨崖仏がどこにあるか書かれたマップ。
なぜここまでたくさんのお地蔵さまや仏さまがあるのかというと、鎌倉時代に大衆化した仏教に反発しこの地に移り住んだ僧侶が多くいたからとのこと。
仏教のカウンターカルチャースポットといったところでしょうか。

コンビニはありませんが、素朴な雰囲気の売店が。
お土産としてハニワのレプリカなどが売られていました。

それでは、石仏めぐり散歩へ。

さっそくカフェを見つけたので、ちょっと入ってみましょう。

誰も住んでなさそうな家がちらほらと。

カフェに到着。
と思いきや、なんと定休日でした!
無念。

畑にはキャベツがふっさふさ。

藪の中になにかあるようです。


これが「やぶの中三尊」です。
造られたのは弘長二年(1262)。
年齢900歳近く!
心なしか顔はやさしげ。

周囲に自販機はありませんが、無人の販売所が。
しかしどこも売り切れています。

首切り地蔵!
なんだかすごそうな名前のお地蔵さんがいるらしいので行ってみます。

漆喰の家でしょうか。
相当古そうです。

どんどん山の中へ入っていきます。


これが「大門石仏群」。
小さな石仏がいっぱい。
いずれもかなり年代が古そうです。

その向かい側にあった名もなき神社。
あるのは小さなお社だけ。
いったいなにを祀っていたのでしょう。

どうやら、首切り地蔵はいつのまにか通り過ぎてしまった模様。
このまま行くとほかの場所へ行けなくなってしまいそうなので、いったん引き返すことにしました。
いつにもましてグダグダだな今回。

周囲を飛び回っていた謎のトンボ。
調べてみた感じでは「ホソミシオカラトンボ」と予想。

都会では見ない虫発見。
後日調べてみたところ「ホタルハムシ」というらしいです。

こっちをじっと見ていました。



引き返す途中で「首切り地蔵」発見。
しかもふたつ。
名前の由来には諸説あって、首のあたりが深く切れているように見えるからとも、処刑場にあったからとも。

ついでに野いちごも発見。

分岐点に戻ってきました。
いったん仕切り直しです。

うおー田んぼが広い。

次に発見したのは「あたご灯籠」。
中央にろうそくを入れられそうな窪みがありますが、詳細はいっさい不明。
なんだかミステリアス。

なんとなくジブリ感ある道。

道を抜けるとただっ広い場所へ。

田んぼのそばにあった謎のくぼみ。
なんかいそう。

神社らしき場所へと続きそうな石段を見つけるも、立ち入り禁止。
謎深まる。

ふたたび林道へと入っていく。



これが「阿弥陀如来坐像」と「地蔵菩薩立像」。
彫られたのは康永二年の南北朝争乱のころ。
いったいなにを思ってひとつの岩に阿弥陀さまとお地蔵さまを彫ったのでしょう。

簡素な休憩所が設けられていました。
火災の原因となるので山道での一服はやめておきましょう。

そのすぐそばにあった大きな石は「唐臼(からす)の壷」。
真ん中に穴のようなものが空いているのがその名の由来のようです。
明日香の「亀石」や「鬼の俎板」といった奇石と似たようなものを感じさせます。

遠くに見える、なんだか意味ありげな木と岩。
近寄って調べてみても特に意味はありませんでした。

ぎゃっスズメバチ!
向こうに気づかれないうちに撮影して退散。

看板の上に変な貯金箱。
寄付金を募るためのものでしょうか。

500円が入らないという致命的欠陥。



そんなこんなで出会ったのが「わらい仏」に「ねむり仏」。
うっすらとアルカイックスマイルを浮かべています。
ねむり仏の方はなぜか土に埋もれていて、現在はお休み中とのこと。
そっとしておきましょう。

こんなところにも小さな仏様が。

向こうに変なバリケードが。
地元の人が建てたのでしょうか。

あんなところに屋根!
休憩場所としては少し小さすぎるような。


「弥勒磨崖仏」。
画像ではわかりづらいですが、うっすらと観音様の姿が浮かび上がっています。

ここからはかなり険しい道になりそう。

体力がゴリゴリ削れます。


険しい道の先には、「三体地蔵」が。
小さなお地蔵さまが岩の上でドヤ顔。
いつ彫られたのか定かではありませんが、京都の地名としても知られている「六地蔵信仰」との関係性が考察されているようです。

それでは、最終目的地である「岩船寺バス停」へ。


無人販売所発見。
ここでは漬け物やお浸しがうられているようです。

僧侶が使ったといわれる石風呂。
沸かすのが大変そうです。

というわけで、バス停へと到着!
今回の散歩はこれにて終了です。
いやー歩いた歩いた。
当尾、石仏がたくさん眠っている実に不思議な場所でした。奈良駅からバスで30分という近場にこんなユニークなスポットがあるとは! みなさんも近くに不思議な散歩スポットがないか探してみましょう。
面白い場所がたくさん眠っています。
今回散歩のターゲットとして選んだのは当尾(とおの)という場所。
京都府木津川市加茂町に位置しています。
電車が通っておらず、バスでしか行けないこのスポット。
なんでもうわさによれば「石仏」や「摩崖仏」(自然の中にある未加工の石で作られた地蔵や観音像のこと)の聖地なのだとか?
そんな気になる場所、放ってはおけません。
というわけで散歩チャレンジ。
場所は↓ここらへん。

スタートは近鉄奈良駅。ここから出るバスに乗っていきます。

乗り場は13番。
駅から少しだけ離れていますので見逃さないように。
到着まで約30分。
車酔いしやすい体質なので、バスの中では寝ます。

当尾へ到着。
周りは緑。

石仏、磨崖仏がどこにあるか書かれたマップ。
なぜここまでたくさんのお地蔵さまや仏さまがあるのかというと、鎌倉時代に大衆化した仏教に反発しこの地に移り住んだ僧侶が多くいたからとのこと。
仏教のカウンターカルチャースポットといったところでしょうか。

コンビニはありませんが、素朴な雰囲気の売店が。
お土産としてハニワのレプリカなどが売られていました。

それでは、石仏めぐり散歩へ。

さっそくカフェを見つけたので、ちょっと入ってみましょう。

誰も住んでなさそうな家がちらほらと。

カフェに到着。
と思いきや、なんと定休日でした!
無念。

畑にはキャベツがふっさふさ。

藪の中になにかあるようです。


これが「やぶの中三尊」です。
造られたのは弘長二年(1262)。
年齢900歳近く!
心なしか顔はやさしげ。

周囲に自販機はありませんが、無人の販売所が。
しかしどこも売り切れています。

首切り地蔵!
なんだかすごそうな名前のお地蔵さんがいるらしいので行ってみます。

漆喰の家でしょうか。
相当古そうです。

どんどん山の中へ入っていきます。


これが「大門石仏群」。
小さな石仏がいっぱい。
いずれもかなり年代が古そうです。

その向かい側にあった名もなき神社。
あるのは小さなお社だけ。
いったいなにを祀っていたのでしょう。

どうやら、首切り地蔵はいつのまにか通り過ぎてしまった模様。
このまま行くとほかの場所へ行けなくなってしまいそうなので、いったん引き返すことにしました。
いつにもましてグダグダだな今回。

周囲を飛び回っていた謎のトンボ。
調べてみた感じでは「ホソミシオカラトンボ」と予想。

都会では見ない虫発見。
後日調べてみたところ「ホタルハムシ」というらしいです。

こっちをじっと見ていました。



引き返す途中で「首切り地蔵」発見。
しかもふたつ。
名前の由来には諸説あって、首のあたりが深く切れているように見えるからとも、処刑場にあったからとも。

ついでに野いちごも発見。

分岐点に戻ってきました。
いったん仕切り直しです。

うおー田んぼが広い。

次に発見したのは「あたご灯籠」。
中央にろうそくを入れられそうな窪みがありますが、詳細はいっさい不明。
なんだかミステリアス。

なんとなくジブリ感ある道。

道を抜けるとただっ広い場所へ。

田んぼのそばにあった謎のくぼみ。
なんかいそう。

神社らしき場所へと続きそうな石段を見つけるも、立ち入り禁止。
謎深まる。

ふたたび林道へと入っていく。



これが「阿弥陀如来坐像」と「地蔵菩薩立像」。
彫られたのは康永二年の南北朝争乱のころ。
いったいなにを思ってひとつの岩に阿弥陀さまとお地蔵さまを彫ったのでしょう。

簡素な休憩所が設けられていました。
火災の原因となるので山道での一服はやめておきましょう。

そのすぐそばにあった大きな石は「唐臼(からす)の壷」。
真ん中に穴のようなものが空いているのがその名の由来のようです。
明日香の「亀石」や「鬼の俎板」といった奇石と似たようなものを感じさせます。

遠くに見える、なんだか意味ありげな木と岩。
近寄って調べてみても特に意味はありませんでした。

ぎゃっスズメバチ!
向こうに気づかれないうちに撮影して退散。

看板の上に変な貯金箱。
寄付金を募るためのものでしょうか。

500円が入らないという致命的欠陥。



そんなこんなで出会ったのが「わらい仏」に「ねむり仏」。
うっすらとアルカイックスマイルを浮かべています。
ねむり仏の方はなぜか土に埋もれていて、現在はお休み中とのこと。
そっとしておきましょう。

こんなところにも小さな仏様が。

向こうに変なバリケードが。
地元の人が建てたのでしょうか。

あんなところに屋根!
休憩場所としては少し小さすぎるような。


「弥勒磨崖仏」。
画像ではわかりづらいですが、うっすらと観音様の姿が浮かび上がっています。

ここからはかなり険しい道になりそう。

体力がゴリゴリ削れます。


険しい道の先には、「三体地蔵」が。
小さなお地蔵さまが岩の上でドヤ顔。
いつ彫られたのか定かではありませんが、京都の地名としても知られている「六地蔵信仰」との関係性が考察されているようです。

それでは、最終目的地である「岩船寺バス停」へ。


無人販売所発見。
ここでは漬け物やお浸しがうられているようです。

僧侶が使ったといわれる石風呂。
沸かすのが大変そうです。

というわけで、バス停へと到着!
今回の散歩はこれにて終了です。
いやー歩いた歩いた。
当尾、石仏がたくさん眠っている実に不思議な場所でした。奈良駅からバスで30分という近場にこんなユニークなスポットがあるとは! みなさんも近くに不思議な散歩スポットがないか探してみましょう。