つなぎ温泉を散歩しました
- 更新日: 2021/08/10
迫力がすごい
こんにちは。フリーライターの少年Bです。諸事情があり、6月末から1週間ほどワーケーションをしていました。
クルマで行ったので、自宅からクソデカディスプレイやキーボードも持ち込むことができました。旅館に4泊し、みんな大好きな「あの部分」で仕事をしていました。
宿泊先に選んだのは岩手県盛岡市にある「つなぎ温泉」。盛岡市からクルマで30分くらいの場所にあります。
初めて行く場所だったので不安でしたが、もし宿のWi-Fiが弱かったり、何かトラブルがあればすぐに盛岡市内のコワーキングスペースに駆け込めるだろう、と立地を考えて宿泊先を考えました。
4泊してみたところ、すこしクルマを走らせておいしいご飯を食べに行ったり、仕事の後に温泉に入ったりと、充実した生活を過ごすことができました。
でも、温泉地の楽しさはそれだけではありません。初めて訪れる温泉街の楽しさといえば、そう。朝の散歩ですよね。
つなぎ温泉は御所湖という湖のほとりにあります。
防護柵はヨットや自転車をかたどったデザイン。
下を覗き込むと、本物のボートもありました。
つなぎ温泉は県道沿いにあるんですが、あんまり温泉地って感じがしないんですよね。標識を見ていなければ気付かなそうな雰囲気がある。
売地も多いし、一軒家も多い。
こういう急角度の屋根を見ると、雪国に来た!って気持ちになりますね。
どれだけ耐えてきたんだって看板がありました。
でも、出店するような雰囲気には見えないけどな……。
変わった形の水道はあった。
「電源立地促進対策交付金施設」という看板があったのですが……
施設はどこだ。
ちなみに、つなぎ温泉の由来は地名。本来は「繋」って書くらしいです。繋温泉、強そう。
温泉地の名前としては「つなぎ温泉」となっているんですが、漢字の「繋」もけっこう使われています。
繋大橋とか。
繋小学校。
なお、繋小学校の外壁には「切磋琢磨」と書いてありました。
繋駐在所。これだけあればひとつぐらい「繁」にしたってばれないよな。
人との繋がりを感じるデザインの看板。
ちなみに繋活動センター前ってバス停もあって、「手をつなぐ活動でもしてるのかな」って思ったんですが、
案の定というべきか、湖畔には「手つなぎ広場」が整備されていました。考えることは一緒だった。
湖風(うみかぜ)薫る、水と緑のふれあい空間(スペース)。
レディース&ジェントルマン。
変わり種自転車が気になるんですが、残念ながらお休みでした。
繋大橋を望むベンチ。おひるねに最適。
こういう小学生が描いた絵、好きなんですよ。
マンホールの位置を伝える看板、雪国だなぁって思いますね。
繋大橋の欄干には謎のオブジェがありました。
これどうやって作ってんの?
橋を渡っていきますよ。
ペロペロキャンディがあった。
湖(うみ)は広いな、大きいな。
橋の反対側にはねりあめみたいな看板。
with DRINK。山梨でよく見るハッピードリンクショップみたいな感じ?
「レイクサイドのレンガ色」ってキャッチコピー、いいな。
川魚・山菜料理の看板とラーメンののぼり。どうして?
山いちP、どんなボカロ曲を作ってるんだろう。
この「山いち」は旅館なんですが。
手湯があるんですよ。足湯じゃなくて手湯。
盛岡市さんカッケー!
そりゃ、消火栓も地に足がつかなくなるってもんです。
ずいずい進んでいくと、これまたいい感じのお店があるんですが。
「ガス燈」って名前のお店がガス燈じゃなくてちょうちんを使ってるのがまたいいですね。
セブンイレブンかな?と思ったけどたぶん違う。
さらに進むと足湯もありました。「ねこいし」って何だ?と思ったんですが。
こいつのようです。猫に見えるような見えないような……。
昔は玄関口の両側に、今の5倍くらいの石があったそうな。5倍!?
温泉管が埋まってるの、ああ温泉街なんだなって感じがしますね。
つなぎ温泉を代表する旅館のひとつ「愛真館」の前で、道が二手に分かれています。
愛真館の向かいには「おちあい足湯」が。ちなみに、つなぎ温泉はどこも同じ温泉を使っているようです。
さらに進むと別の旅館がありましたが。
閉館し、「別の旅館の駐車場への通路」として使われていました。そんなことあるんだ。
愛真館の経営するデイサービスもあった。サイトを見たら「日帰り温泉旅行気分」をコンセプトにしてるそうで、温泉にも入れるらしい。いいなぁ。
何があったの?
だんだん道が狭くなった来たなぁと思っていたら。
あっという間に森に! うっそぉ!
それでも進んでいきます。おや、右手に何かある。
あの黄色いコンテナはなんだろう。
バイナリー発電システム。むずかしいけど、要約すると、圧力をかけて沸点を下げた水を高温の源泉「新瑞光の湯」で沸騰させ、蒸気で発電するとともに温泉水を冷ましちゃおう!という一挙両得の作戦らしい。
冷ました温泉水は配湯施設に送られ、足湯や温泉卵づくりのために使われているらしい。すごーい!
なお、すこし進むと完全に舗装がなくなり、林道の入口になっていました。ここから先は林道塗沢線。さすがに「散歩」と言えるのはここまでかな。
愛真館まで戻り、脇道に入っていきます。
いい感じの食堂があったけど、もうやってないのかな。
向かいにはまたひときわ目立つ廃墟。どういう構造なんだろう。
手書きの「18歳未満入場お断り」がいい。
つなぎミュージック劇場というらしい。
調べてみたら、かつては盛岡市唯一のストリップ劇場だったそうな。繁華街じゃなくて、ちょっと外れにあるのがまたいいよね。
温泉民宿もありました。自炊で湯治なんてのもいいな。
向かいにあるのは……神社?
繋温泉神社でした。温泉神社と呼ばれるものは実はめずらしいものではなく、温泉地に行くとたまにあります。
つなぎ温泉のものは鎌倉時代、出羽の羽黒山で修行した山伏「安楽院」が薬師如来像を安置し建立したといわれています。安楽院の家系は代々湯守として、つなぎ温泉の源泉を管理しているんだとか。全部案内に書いてありました。
お清めの水ではなく、「湯」。
神社のとなりにあるのは「つなぎ石」。
つなぎ温泉を発見したのは源義家。愛馬を温泉で洗ったところ傷が治り、自分も入浴することにしたのだとか。その際、この石の穴に愛馬を繋いでおいたので「つなぎ温泉」と呼ばれるようになったんですって。これも案内の受け売りです。
さて、もう少し進んでみましょう。
わたしが一期一会だ。
高級そうな旅館も。
コンクリートの上に、古い木造住宅があるのもいい。
つなぎ源泉管理有限会社がありました。山伏の末裔はここで働いてるのかな?
さらにずいずい進んでいくと、大きなタンクが3基も。
迫力がすごい。左から順番に見ていきましょう。
先ほどの発電所から引いてきた「新瑞光の湯」と、この付近で湧いている「至光の湯」がタンクでブレンドされているみたい。
中央のタンクとは連通管でつながっていて、中央のタンクからはオーバーフロー管やバイパス管が伸びています。
右のタンクだけちょっと別なのかな。なんだろう。
後ろには、来た道のほうからパイプが。どうやらこれが「新瑞光の湯」みたいだ。
こういう配管周りってついつい興奮しちゃう。
ちょっとずつ温泉水が捨てられていて、その部分だけ湿っていました。捨てるならうちに欲しいな。何メートルのホースが必要だろう。
右のタンクを横から。これ、タンクローリーがあったらお湯を入れられそうだな。
タンクの隣には源泉公園と呼ばれる小さな公園が。足湯のほか……。
荒湯と呼ばれる施設が。
卵を持ってくると、無料で温泉卵を作れるみたい。所要時間は約50分ですって。スローフード。
ここは昔、温泉が荒々しく吹き上げていたので「荒湯」と呼んでいたそう。平成2年にお湯は止まったものの、現在は800m上流から「至光の湯」を組み上げているんだって。
源泉公園の向かいにはビニールハウスが。
こっちは発電後のお湯を使ってトマトを栽培していました。
中には入れないけど、横から観察させてもらいました。
いやいや、「あんまし温泉らしくないなー」なんて思いながら散歩をしてたけど、思いもよらぬ温泉関係の施設がたくさんあって楽しかったです。
さーて、次はどこに行こうかな。
クルマで行ったので、自宅からクソデカディスプレイやキーボードも持ち込むことができました。旅館に4泊し、みんな大好きな「あの部分」で仕事をしていました。
宿泊先に選んだのは岩手県盛岡市にある「つなぎ温泉」。盛岡市からクルマで30分くらいの場所にあります。
初めて行く場所だったので不安でしたが、もし宿のWi-Fiが弱かったり、何かトラブルがあればすぐに盛岡市内のコワーキングスペースに駆け込めるだろう、と立地を考えて宿泊先を考えました。
4泊してみたところ、すこしクルマを走らせておいしいご飯を食べに行ったり、仕事の後に温泉に入ったりと、充実した生活を過ごすことができました。
でも、温泉地の楽しさはそれだけではありません。初めて訪れる温泉街の楽しさといえば、そう。朝の散歩ですよね。
県道沿いをぶらぶら
つなぎ温泉は御所湖という湖のほとりにあります。
防護柵はヨットや自転車をかたどったデザイン。
下を覗き込むと、本物のボートもありました。
つなぎ温泉は県道沿いにあるんですが、あんまり温泉地って感じがしないんですよね。標識を見ていなければ気付かなそうな雰囲気がある。
売地も多いし、一軒家も多い。
こういう急角度の屋根を見ると、雪国に来た!って気持ちになりますね。
どれだけ耐えてきたんだって看板がありました。
でも、出店するような雰囲気には見えないけどな……。
変わった形の水道はあった。
「電源立地促進対策交付金施設」という看板があったのですが……
施設はどこだ。
繋にある「つなぎ温泉」
ちなみに、つなぎ温泉の由来は地名。本来は「繋」って書くらしいです。繋温泉、強そう。
温泉地の名前としては「つなぎ温泉」となっているんですが、漢字の「繋」もけっこう使われています。
繋大橋とか。
繋小学校。
なお、繋小学校の外壁には「切磋琢磨」と書いてありました。
繋駐在所。これだけあればひとつぐらい「繁」にしたってばれないよな。
人との繋がりを感じるデザインの看板。
ちなみに繋活動センター前ってバス停もあって、「手をつなぐ活動でもしてるのかな」って思ったんですが、
案の定というべきか、湖畔には「手つなぎ広場」が整備されていました。考えることは一緒だった。
御所湖周辺を散策
ついでに御所湖の周辺もぶらぶらします。湖風(うみかぜ)薫る、水と緑のふれあい空間(スペース)。
レディース&ジェントルマン。
変わり種自転車が気になるんですが、残念ながらお休みでした。
繋大橋を望むベンチ。おひるねに最適。
こういう小学生が描いた絵、好きなんですよ。
マンホールの位置を伝える看板、雪国だなぁって思いますね。
繋大橋の欄干には謎のオブジェがありました。
これどうやって作ってんの?
橋を渡っていきますよ。
ペロペロキャンディがあった。
湖(うみ)は広いな、大きいな。
橋の反対側にはねりあめみたいな看板。
温泉街の中心地へ
さてさて、だいぶ寄り道をしたけど、温泉街の中心地を目指していきましょうか。with DRINK。山梨でよく見るハッピードリンクショップみたいな感じ?
「レイクサイドのレンガ色」ってキャッチコピー、いいな。
川魚・山菜料理の看板とラーメンののぼり。どうして?
山いちP、どんなボカロ曲を作ってるんだろう。
この「山いち」は旅館なんですが。
手湯があるんですよ。足湯じゃなくて手湯。
盛岡市さんカッケー!
そりゃ、消火栓も地に足がつかなくなるってもんです。
ずいずい進んでいくと、これまたいい感じのお店があるんですが。
「ガス燈」って名前のお店がガス燈じゃなくてちょうちんを使ってるのがまたいいですね。
セブンイレブンかな?と思ったけどたぶん違う。
さらに進むと足湯もありました。「ねこいし」って何だ?と思ったんですが。
こいつのようです。猫に見えるような見えないような……。
昔は玄関口の両側に、今の5倍くらいの石があったそうな。5倍!?
温泉管が埋まってるの、ああ温泉街なんだなって感じがしますね。
つなぎ温泉を代表する旅館のひとつ「愛真館」の前で、道が二手に分かれています。
もうすこし直進
ひとまず、メインと思われる道をもう少し歩いていきましょうか。愛真館の向かいには「おちあい足湯」が。ちなみに、つなぎ温泉はどこも同じ温泉を使っているようです。
さらに進むと別の旅館がありましたが。
閉館し、「別の旅館の駐車場への通路」として使われていました。そんなことあるんだ。
愛真館の経営するデイサービスもあった。サイトを見たら「日帰り温泉旅行気分」をコンセプトにしてるそうで、温泉にも入れるらしい。いいなぁ。
何があったの?
だんだん道が狭くなった来たなぁと思っていたら。
あっという間に森に! うっそぉ!
それでも進んでいきます。おや、右手に何かある。
あの黄色いコンテナはなんだろう。
バイナリー発電システム。むずかしいけど、要約すると、圧力をかけて沸点を下げた水を高温の源泉「新瑞光の湯」で沸騰させ、蒸気で発電するとともに温泉水を冷ましちゃおう!という一挙両得の作戦らしい。
冷ました温泉水は配湯施設に送られ、足湯や温泉卵づくりのために使われているらしい。すごーい!
なお、すこし進むと完全に舗装がなくなり、林道の入口になっていました。ここから先は林道塗沢線。さすがに「散歩」と言えるのはここまでかな。
愛真館まで戻ってきたぞ
愛真館まで戻り、脇道に入っていきます。
いい感じの食堂があったけど、もうやってないのかな。
向かいにはまたひときわ目立つ廃墟。どういう構造なんだろう。
手書きの「18歳未満入場お断り」がいい。
つなぎミュージック劇場というらしい。
調べてみたら、かつては盛岡市唯一のストリップ劇場だったそうな。繁華街じゃなくて、ちょっと外れにあるのがまたいいよね。
温泉民宿もありました。自炊で湯治なんてのもいいな。
向かいにあるのは……神社?
繋温泉神社でした。温泉神社と呼ばれるものは実はめずらしいものではなく、温泉地に行くとたまにあります。
つなぎ温泉のものは鎌倉時代、出羽の羽黒山で修行した山伏「安楽院」が薬師如来像を安置し建立したといわれています。安楽院の家系は代々湯守として、つなぎ温泉の源泉を管理しているんだとか。全部案内に書いてありました。
お清めの水ではなく、「湯」。
神社のとなりにあるのは「つなぎ石」。
つなぎ温泉を発見したのは源義家。愛馬を温泉で洗ったところ傷が治り、自分も入浴することにしたのだとか。その際、この石の穴に愛馬を繋いでおいたので「つなぎ温泉」と呼ばれるようになったんですって。これも案内の受け売りです。
さて、もう少し進んでみましょう。
わたしが一期一会だ。
高級そうな旅館も。
コンクリートの上に、古い木造住宅があるのもいい。
つなぎ源泉管理有限会社がありました。山伏の末裔はここで働いてるのかな?
源泉公園についた
さらにずいずい進んでいくと、大きなタンクが3基も。
迫力がすごい。左から順番に見ていきましょう。
先ほどの発電所から引いてきた「新瑞光の湯」と、この付近で湧いている「至光の湯」がタンクでブレンドされているみたい。
中央のタンクとは連通管でつながっていて、中央のタンクからはオーバーフロー管やバイパス管が伸びています。
右のタンクだけちょっと別なのかな。なんだろう。
後ろには、来た道のほうからパイプが。どうやらこれが「新瑞光の湯」みたいだ。
こういう配管周りってついつい興奮しちゃう。
ちょっとずつ温泉水が捨てられていて、その部分だけ湿っていました。捨てるならうちに欲しいな。何メートルのホースが必要だろう。
右のタンクを横から。これ、タンクローリーがあったらお湯を入れられそうだな。
タンクの隣には源泉公園と呼ばれる小さな公園が。足湯のほか……。
荒湯と呼ばれる施設が。
卵を持ってくると、無料で温泉卵を作れるみたい。所要時間は約50分ですって。スローフード。
ここは昔、温泉が荒々しく吹き上げていたので「荒湯」と呼んでいたそう。平成2年にお湯は止まったものの、現在は800m上流から「至光の湯」を組み上げているんだって。
源泉公園の向かいにはビニールハウスが。
こっちは発電後のお湯を使ってトマトを栽培していました。
中には入れないけど、横から観察させてもらいました。
いやいや、「あんまし温泉らしくないなー」なんて思いながら散歩をしてたけど、思いもよらぬ温泉関係の施設がたくさんあって楽しかったです。
さーて、次はどこに行こうかな。