休憩中のタクシードライバーが深夜の若葉台を散歩する
- 更新日: 2025/04/10
若葉台公園の本気

稲城市立公園の駐車場のこと、ご存知?
稲城中央公園、稲城北緑地公園、城山公園、若葉台公園など、これら大規模な稲城市の公園には駐車場が整備されていて、1時間までなら無料で利用できるっていう神サービスやってるんですね。
ご存知でした?
え?そもそも稲城市をご存知でない?
あ〜そこからかぁ〜。

東京都稲城市は丸めたアルマジロよりでかい梨が有名で、都内でありながら里山もそこそこ残っていたりします。
川崎市との境には勾配のある山があって、山の上には読売ランドがあったり、そんな山の上からアルマジロを勢いよく転がしたら多摩川まで止まらない、そんな地形です。
僕は23区内を営業区域とするタクシードライバーなのですが、お客さんに連れられてこちらの方へ来ることがありまして、その帰りに公園で休憩を取るんです。
1時間までなら無料だからね、優しいね。
1時間を超えた途端に最初の分にも遡って課金されて一度に200円取られるけどね。笑ゥせぇるすまんくらいの豹変ぶりだけどね。

今日はここ、若葉台公園第3駐車場。
お客さんをお送りした後ですんでね、気が抜けて前の車に投げつけた緑甲羅が跳ね返って自分に当たるなんてことが起こらないように休んで行きましょう。緑甲羅はちゃんと休んで確実に当てないとだから。
ところで、ここには定期的に来るんですが、一年くらい前からこの盗難車っぽい車が放置されているんですよね。

最初はこんなじゃなかったけど、いつしか悪戯かパーツの盗難か甲羅の命中によって無惨な姿に。

持ち主の方は至急撤去してくださいっていう貼り紙があったけど、それすらも剥がれ落ちる。積もった落ち葉も諸行無常を物語っているよね。

さて、今回は深夜2時頃に到着しましたので、休憩がてら深夜の公園散歩と洒落込もうじゃありませんか。1時間以内の。

第3駐車場って時点で察しがつくかも知れませんが、結構広い公園です。
あと歪。チーズむしパンに刻印されてそうな形。

水飲みが近い。間にきなこ棒屋とかがないと無駄になる距離感。



広場のバリエーション凄い。
芝生テラス、お前だけ何気取ってんだ。どうせ本名はしましま広場だろお前。バレてんだよ。

ここはピクニック広場。
実際土日の日中になると無数のテントが立ってバーベキューとかやってますからね。

子供抱っこしていると靴が脱げたことに気がつかないんですよね。しかも足の甲が丸いから脱げやすい。本当は最も靴飛ばしに向いているのはこの頃なのでは。


多目的広場。休日はだいたい少年野球やってます。付き添いのコーチが大体厳つい。

深夜の散歩者は照らしてくれない。

ここからは景色の良くない展望台に向かいましょう。
数回登ったことがありますが、何度登っても景色が良くない。なんせ高台にあるのに周りの木がもっと高いからね。



日中でもオススメできませんが、深夜に登るのもオススメできませんね。丸太の階段も所々朽ちていて険しいし、何より景色が良くない。暗くて見えないし、見えたとてだし。
あと、死体埋めに来た人っぽくなる。


死体も持っていないのに2時過ぎに通るべき道じゃない。
でもギラついた街が苦手なので、六本木とか歩くくらいなら断然こっち。

はい到着しました。
良さげな感じでしょ?

これが展望台からの眺望です。
暗くてよく見えませんが、大丈夫。明るかったとしてもだから。何なら見えない方が脳内補正で良いのかも知れない。イマジナリービューポイント。

カスみたいな展望台から地上に降りまして、次は花の段々広場の方へ行きましょう。
若葉台公園はこの尾根幹線道路に架かる橋を境に力の入れようが変わりますから。今までのは忘れて下さい。さっきのは悪夢。

ほら、この差よ。
同じ公園なのに金のかけ方がちげえ。
腐った丸太階段見当たらねえ。

天界の東屋じゃん。

こっちの方が下にあるのに遥かに景色良いしな。
もうさっきの展望台は爆破処理した方が良いんじゃねぇかな。
(でもホントはさっきの方が好きだよ)

遠くに新宿のビル群が見えます。

ブルゾンちえみ?
(古い)


クルクル回る少し珍しい雲梯。うちの子供連れてきた時は、どうかしちゃったのかな?ってくらいやり続けた。

ALSOKの研修ビルらしい。

ここからは公園を出て若葉台駅の方へ向かいましょう。

この魔王の城みたいな建物はコーチャンフォーです。
コーチャンフォーです。
コーチャンフォーです!!

目指している段階だから、まだサービスNO.1ではないのよね。
ここはマッサージチェア体験コーナーが充実していて、土日はマシンに吸収されかけている人がいて心配になる。
殆どエヴァンゲリオン。

ヤマダ電機からコーチャンフォーに向けてアルマジロ転がした跡があるね。

で、このコーチャンフォーの正体は尋常じゃない品揃えの本屋なのだけど、充実した文具コーナーやカフェなんかも併設されていて、ヤマダ電機からアルマジロ転がしたくなる気持ちも分かると思います。
児童書コーナーもでっかくて、遊べる本や玩具のお試しコーナーもあるんです。


しかし外観の拘りすごいよね。
落雷とかにも絶対強いじゃん。

過剰な木のライトアップ。稲川淳二みたいになってるから。

四角いあれはなんだろう。

四角までの近道もある。

カーペットが敷いてある。公的なものか私的なものか微妙な通路。

これは…。

こっちに回り込んで。


おお、なんか見たことあるロゴ!

わー!ス、ストップ!!
ああ〜行き過ぎた!残念!
まぁ深夜にやることではない。

若葉台は家電量販店の激戦区みたい。ヤマダ電機、ケーズデンキ、ノジマ電気などがあります。
コジマではなく関東で強いノジマです。

駅舎まで繋がる屋根が出てきました。

若葉台公園から390m歩いてきたらしい。

ここがノジマ電気。

いよいよ駅っぽくなってきました。

バス停やタクシー乗り場もあるロータリー。

この時間に待機タクシーはいないようですね。

なんて思っていたら空車タクシーが近づいてきてしまった。
ごめん、客じゃないんです。むしろ同じく営業中の同業なんです。

誰か座っている風のやつ。

雰囲気あるねぇ。

でもVERDYのコレは落下したものを掛けてあるだけの可能性が高い。ただでさえ座るスペース少ないのに。

反対側には猫。
これらはベンチで寝させない為に設置されている、いけずオブジェなのだろうか。

「それにかんしてはノーコメントにゃ」


"今日という日はきのうの続き
今日の続きはまたあした"
了解です。

京王線、若葉台駅。
車庫があるから車両がいます。

デッキ奥にみんなの遊歩道があるらしい。
遊歩道と言えば多摩ニュータウン。多摩ニュータウン育ちの僕は遊歩道に目がないんです。

いやほんとにあんのかよ。

じゃらんじゃらんストリート、すんごいギシギシ言う。
色の違う板は底が抜けた修正跡だったら嫌だな。

お洒落テーブルセット。ここで何すんのかって?

目の前にあるから、きっと西海のラーメンを食うんだと思う。
西海は多摩っ子のソウルフードとも言えるラーメンで、近隣だと読売ランドの中にもあったりする。
やっぱ多摩ニュータウンと言えば長崎ラーメンよ。

あれ、遊歩道は?
遊歩道遊歩道詐欺?

ピントどうした。
でもよく見てください。階段があったよ。

深夜にみんなの遊歩道を進む場合はスマホのライトを付けないと危ない。


斜面に這うように作られた道。
ただね、ちょっと整備され過ぎてるかな。
枝の一つも落ちていない。良い遊歩道の条件は所々枝が落ちているかどうかじゃないですか?

突然やけに青い空間があんなって思ったら

階段に間接照明が仕込まれていた。
大丈夫なんだっけ?
下から見たら深夜の斜面に青く照らされたおじさん映っちゃうけど、何かしらの罪に問われるんじゃなかったっけ?おじさんはこの世で一番青く照らしちゃいけない存在だから。

ボッチ用お洒落テーブルセット。
テーブルちっさ。

こっちは二人用。
テーブルちっさ。
ここで人生ゲームやったらストレス溜まるな。

あれ、なんかちゃんとした遊歩道に出たけど。

ここが出口みたい。
なるほど、ちゃんとした遊歩道までの遊歩道でした。
さて、なんか結構時間たっちゃった気がするから若葉台公園の方に戻ろう。

若葉台公園のお洒落な建物の所まで戻ってきました。どうやらカフェみたい。




花の段々広場まで戻ってきました。
早く戻らないとだけど、確かこの下には池があったと思うんだよな。深夜に行ったことは無いからちょっと覗きたいな。

まぁ〜あれだね。ここは完全に仕上げたよね。隙が全く無いくらい完全に仕上げたよね。

すり鉢が狭まって来たらゴール間近よ。

蟻地獄にハマった側の視点。

あったあった。

深夜の池は暗すぎて何も面白くない。

でもひょっとしたら元々あった溜め池の地形を利用したデザインなのかな?
だとしたらあの段々広場も池ありきの設計だから、ここが本体とも言える。
つまり今後この池は偉大なるMOTHERと呼ぶべきなんだ。

MOTHERから流れる小川が。深夜でなければきっと良い景色。
ってもうかなり時間消費しちゃったな。
MOTHERとか言ってる場合じゃねえんだわ。
駐車場料金遡って徴収されちゃうんだから。

戻って来たよ。
早く出庫しないと。こいつったら遅刻には容赦ねえからな。


強めにオーバーしてる!!