馬喰町を散歩しました
- 更新日: 2020/02/13
タオルのデパート
馬喰町に降りて笑ってしまったのは、駅の看板がセブンイレブン並のさりげなさだったからでした。
天下のJRの駅で、この看板。
もっともこのあたりは馬喰横山駅、東日本橋駅、小伝馬町駅も徒歩圏内で、コンビニ感覚で駅がある。
それの、体現なのかもしれません。
さて、馬喰町(ばくろちょう)とは何か。
古くは街道が通っていたため博労(ばくろう・馬の仲買人)が多く住んでいたから馬喰町。
今では、衣料品問屋街のある街として有名です。
ただ問屋街としての多様性が見られるのは隣接する日本橋横山町のほうで、馬喰町に降りた感想を一言で言えば、ここは「エトワール海渡」で出来ていると思いました。
エトワール海渡は布製品の卸問屋さんで創業は1902年。
問屋なので小売りは基本やってない。
馬喰町で生きていくために必要なもの、それはエトワール海渡の会員証です。
えっ持ってない? お話にならないですね……
じゃあ他へ寄るかと曲がっても様々なエトワール。
さらに曲がってもエトワ……
これはエトワールの2階以上が集合住宅になっているということでいい?
エトワールパーキング。
これは非会員でも停められるんだろうか。
ちょっと離れていたところには「海渡ビル」というのもあって、クリニックが入っていた。
とにかく、エトワールはこのあたりをほぼ制圧している。
信長の野望なら是非選びたい。
とはいえ、エトワールじゃない繊維問屋さんもある。
直接書いちゃうタイプだ。
一方で、禁煙は紙に書いている。
禁煙は一時的という考えでしょうか。
直接書いた注意書きの中に、おそらく第三者の落書きも混ざっている。
キャッシュレスを推奨するA4横断幕。
「ジ」の点が一つ多くないか? と思ったら、
蛾でした。
ちょっと奥へいくと素晴らしい住宅街があった。
中央区に一軒家ですってよ。
並びのリズム。
ガラスブロックだ! 大好き!
こんな問屋ビル街に住宅街があるから買い物どうしてるんだろなんて思ったんですけど、ちゃんとスーパーなんかもある。
マルマンストアが住みやすさレベルを押し上げています。
初めて見るな、と思ったら、もとは原宿の肉屋さんらしい。
馬喰町のほかに椎名町、江古田、日暮里などに出店している。
ほかの出店地域と比較して、なんとなく、東京都中央区馬喰町は「賭け」の感じがしないでもない。
結果、大変繁盛している。
この広い道全然使われてなくて不安。
あっちで人が渡っている。
帽子のなる木だ。
バカな人がAmazonの配達先にここを指定したとかだったらいいな。
そんなわけもなく、パーキングメーターが中止になるので覆っているのだった。
生まれたての「れ」
そんな細い線で車を止められるのかしら?
タオルセンターだって。
タオル一本で!?
タオル一本で? なんて思っちゃったけど、多分需要あるんだと思う。
今はどうか分からんけど、昔は銀行とか農協とかがことあるごとにタオルくれる文化があって、タオル買う必要なかったもんな。
あれを全部使わずに貯めてたら今ごろミニタオルセンターを創業できてた可能性がある。
タオルセンターでびっくりしてたらタオルデパートが登場した。
全体的に黄色い。
店の前の自販機も黄色くて良かったです。
コカコーラ広告の赤はいいのかな、と思ったけど、「日東タオル」の文字も赤いから、なんとなくちょうどいい。
タオルデパートの脇から「新道問屋街」というのが続いていました。
おうおう。
ほー、と商品見るんだけど、基本的に買えないのです。
別に欲しいものがあったわけでもないんだけど、あれだな、絶対に買えないものが目の前にずらっと並んでるってのは、無力さを感じる。
たまーに買える。
うっかり好きになっちゃう。
タオルソムリエも好きになっちゃう。
お隣が図らずも撤去されて、サイドのトタンが露わになってしまった建物。
ここから前一点集中で力を入れていた。
あっマスダ増だ。
ますだますだ。
理美容用品の問屋さんで、ここは美容師の友達から聞いたことある。
問屋街って箱に無頓着だよね。
我らが横浜元町には箱とか置いてない。
箱にしまう=売ってない、箱から出す=売ってる、みたいな感覚だろうか。
そうだな。
そういえばさっきから歩いていたのは横山町大通りというらしい。
小伝馬町のほうに歩いているので、だんだん問屋がフェードアウトしてきた。
行こう、問屋の先へ!
この辺はダンスに特化している気がする。
突然問屋が終わって視界が真っ白くなった。
びっくりした。
死んだのかと思った。
ボトムアップ的に生まれた、街のくつろぎスポット。
こういうの好きです。
成人した「れ」だ。
立派になって……
ところで、小伝馬町のあたりの路地ってすごく無機質。
きっちりした区画に、きっちりしたビルが建っている。
こんな感じの道が多くて見分けがつかない。
ちなみに3区画くらい先の風景。
猫とハトに気を配っている一角。
ここはひとつ、猫でハトを制したらどうだろうか。
みんな大好きヤマザキショップだ。
フランチャイズなのに自由度が高くて、個性的なお店が多いからファンが多いよね。
中央区に生息しているのか。
この喫煙コーナーのビニールカーテンあたりにちょっと、既に自由な感じが出ている。
もう! 全部裏!
水天宮通りに出た。
いっぱいある。
誰か意味分かってんのかな。
なにこれ。芭蕉?
小伝馬町に来ると必ず寄る路地があって。
無機質な道が並ぶ中、たまにこういう雰囲気の「当たり道」があります。
この道の成立を古地図で調べたことがあるんだけど、けっこう謎が多い。
どうやら昔からあった道ではなく、100年くらい前に突然出来た。
それ以来、この道は大伝馬町と小伝馬町と境界になっています。
一方で、先も見たような大伝馬・小伝馬町のきっちりした区画は江戸からのものなので、それを割って小径が誕生して、さらにそこを境にした理由って、なんかよっぽどのことがありそうな気はしています。
まあ、とにかくいい道。
飲食店がいくつかある。天ぷらの秋山も旨いんだけど、おすすめはかめや。
かめやの快速ラーメン。
速度推し。
このあたりで安い飯を食べようとすると最終的にここにたどり着くと思う。
お昼時はけっこう混んでいるんだけど、かめやの隣にある黄色い看板の店でも同じものが食べられる。
厨房が小窓で繋がっていて、かめやで作ったものを受け渡している。
そばも速いです。
それでは、今日はこのへんで失礼します。
天下のJRの駅で、この看板。
もっともこのあたりは馬喰横山駅、東日本橋駅、小伝馬町駅も徒歩圏内で、コンビニ感覚で駅がある。
それの、体現なのかもしれません。
さて、馬喰町(ばくろちょう)とは何か。
古くは街道が通っていたため博労(ばくろう・馬の仲買人)が多く住んでいたから馬喰町。
今では、衣料品問屋街のある街として有名です。
ただ問屋街としての多様性が見られるのは隣接する日本橋横山町のほうで、馬喰町に降りた感想を一言で言えば、ここは「エトワール海渡」で出来ていると思いました。
エトワール海渡は布製品の卸問屋さんで創業は1902年。
問屋なので小売りは基本やってない。
馬喰町で生きていくために必要なもの、それはエトワール海渡の会員証です。
えっ持ってない? お話にならないですね……
じゃあ他へ寄るかと曲がっても様々なエトワール。
さらに曲がってもエトワ……
これはエトワールの2階以上が集合住宅になっているということでいい?
エトワールパーキング。
これは非会員でも停められるんだろうか。
ちょっと離れていたところには「海渡ビル」というのもあって、クリニックが入っていた。
とにかく、エトワールはこのあたりをほぼ制圧している。
信長の野望なら是非選びたい。
エトワールじゃない馬喰町
とはいえ、エトワールじゃない繊維問屋さんもある。
直接書いちゃうタイプだ。
一方で、禁煙は紙に書いている。
禁煙は一時的という考えでしょうか。
直接書いた注意書きの中に、おそらく第三者の落書きも混ざっている。
キャッシュレスを推奨するA4横断幕。
「ジ」の点が一つ多くないか? と思ったら、
蛾でした。
ちょっと奥へいくと素晴らしい住宅街があった。
中央区に一軒家ですってよ。
並びのリズム。
ガラスブロックだ! 大好き!
こんな問屋ビル街に住宅街があるから買い物どうしてるんだろなんて思ったんですけど、ちゃんとスーパーなんかもある。
マルマンストアが住みやすさレベルを押し上げています。
初めて見るな、と思ったら、もとは原宿の肉屋さんらしい。
馬喰町のほかに椎名町、江古田、日暮里などに出店している。
ほかの出店地域と比較して、なんとなく、東京都中央区馬喰町は「賭け」の感じがしないでもない。
結果、大変繁盛している。
この広い道全然使われてなくて不安。
あっちで人が渡っている。
帽子のなる木だ。
バカな人がAmazonの配達先にここを指定したとかだったらいいな。
そんなわけもなく、パーキングメーターが中止になるので覆っているのだった。
生まれたての「れ」
そんな細い線で車を止められるのかしら?
馬喰横山のほうの問屋街
せっかくだから横山町のほうの問屋街も見て行くか。タオルセンターだって。
タオル一本で!?
タオル一本で? なんて思っちゃったけど、多分需要あるんだと思う。
今はどうか分からんけど、昔は銀行とか農協とかがことあるごとにタオルくれる文化があって、タオル買う必要なかったもんな。
あれを全部使わずに貯めてたら今ごろミニタオルセンターを創業できてた可能性がある。
タオルセンターでびっくりしてたらタオルデパートが登場した。
全体的に黄色い。
店の前の自販機も黄色くて良かったです。
コカコーラ広告の赤はいいのかな、と思ったけど、「日東タオル」の文字も赤いから、なんとなくちょうどいい。
タオルデパートの脇から「新道問屋街」というのが続いていました。
おうおう。
ほー、と商品見るんだけど、基本的に買えないのです。
別に欲しいものがあったわけでもないんだけど、あれだな、絶対に買えないものが目の前にずらっと並んでるってのは、無力さを感じる。
たまーに買える。
うっかり好きになっちゃう。
タオルソムリエも好きになっちゃう。
お隣が図らずも撤去されて、サイドのトタンが露わになってしまった建物。
ここから前一点集中で力を入れていた。
あっマスダ増だ。
ますだますだ。
理美容用品の問屋さんで、ここは美容師の友達から聞いたことある。
問屋街って箱に無頓着だよね。
我らが横浜元町には箱とか置いてない。
箱にしまう=売ってない、箱から出す=売ってる、みたいな感覚だろうか。
そうだな。
問屋街フェードアウト、そして
そういえばさっきから歩いていたのは横山町大通りというらしい。
小伝馬町のほうに歩いているので、だんだん問屋がフェードアウトしてきた。
行こう、問屋の先へ!
この辺はダンスに特化している気がする。
突然問屋が終わって視界が真っ白くなった。
びっくりした。
死んだのかと思った。
ボトムアップ的に生まれた、街のくつろぎスポット。
こういうの好きです。
成人した「れ」だ。
立派になって……
ところで、小伝馬町のあたりの路地ってすごく無機質。
きっちりした区画に、きっちりしたビルが建っている。
こんな感じの道が多くて見分けがつかない。
ちなみに3区画くらい先の風景。
猫とハトに気を配っている一角。
ここはひとつ、猫でハトを制したらどうだろうか。
みんな大好きヤマザキショップだ。
フランチャイズなのに自由度が高くて、個性的なお店が多いからファンが多いよね。
中央区に生息しているのか。
この喫煙コーナーのビニールカーテンあたりにちょっと、既に自由な感じが出ている。
もう! 全部裏!
水天宮通りに出た。
いっぱいある。
誰か意味分かってんのかな。
なにこれ。芭蕉?
小伝馬町の好きな路地
小伝馬町に来ると必ず寄る路地があって。
無機質な道が並ぶ中、たまにこういう雰囲気の「当たり道」があります。
この道の成立を古地図で調べたことがあるんだけど、けっこう謎が多い。
どうやら昔からあった道ではなく、100年くらい前に突然出来た。
それ以来、この道は大伝馬町と小伝馬町と境界になっています。
一方で、先も見たような大伝馬・小伝馬町のきっちりした区画は江戸からのものなので、それを割って小径が誕生して、さらにそこを境にした理由って、なんかよっぽどのことがありそうな気はしています。
まあ、とにかくいい道。
飲食店がいくつかある。天ぷらの秋山も旨いんだけど、おすすめはかめや。
かめやの快速ラーメン。
速度推し。
このあたりで安い飯を食べようとすると最終的にここにたどり着くと思う。
お昼時はけっこう混んでいるんだけど、かめやの隣にある黄色い看板の店でも同じものが食べられる。
厨房が小窓で繋がっていて、かめやで作ったものを受け渡している。
そばも速いです。
それでは、今日はこのへんで失礼します。