永福町を散歩しました
- 更新日: 2017/08/01
神田川「幸福橋」から見た景色。
ふかこんばんは。北枕ふか子です。
永福町駅にやってきました。
京王井の頭線のちょうど真ん中、渋谷からも吉祥寺からも10分ほどの場所にあるこの駅。急行と各駅停車の乗り換え駅のため、ホームにしか降りたことがない、という方もいらっしゃるかもしれません。わたしもその一人です。
しかし、気になる。
「永福町」という幸福度の高そうな名前。少女漫画に出てきそうなこの名前。
簡単に地名の由来を調べたところ、かつて永福村という地名があり、その名がそのまま残っているようです。
永福寺というお寺もあるそうで、そこに行けば何かわかるかもしれないので、ひとまず永福寺に向かおうと思います。
駅の地図を確認して、永福寺を探しましょう。
永福寺……永福寺はどこだ……
名前はないけど卍マークを発見しました。これっぽいぞ卍卍卍
早速この永福寺っぽい卍に向かおう卍卍卍
の前に、駅がやたらきれいなので見てみようと思います。
改札を抜けて左側には銅像があります。
彫刻家・佐藤忠良さんの「冬の像」という作品。佐藤さんがかつて永福町に住んでいたので、そのゆかりで常設展示しているらしいです。調べてみたら佐藤さん、『おおきなかぶ』の挿絵を描かれた方なんですね。彫刻だけでなく挿絵もやられているとは……多才な方なのだなあ。
銅像の裏には「永福町にはたくさんの文化人が暮らしていたよ」というパネルがあります。森光子さんも住んでたんですね。ここで前転の練習をされていたんだろうか。
駅ナカ施設もあるみたいなので見てみます。
2011年に開業したという駅ビル「京王リトナード永福町」。
「リトナード」はスペイン語の「若い芽(retoño)」とフランス語の「散歩道(promenade)」を組み合わせた言葉らしいです。サッカーチームの名前っぽい。
食品をはじめ、不動産、本、眼科、花屋、美容室などなど、生活に大切なお店は大体そろってます。
ん? ふくにわ? 屋上庭園的なやつ? 行ってみよう福がありそうだし。
きました
ベンチはたくさんあるし、自然はあるし、子どもたちは元気よく走り回っているし、幸福度高めです。
電車見える!!!!
すれ違った!
こんな感じの風景が見れます。主に住宅街なんですね。道に迷わないように願っておこう。「ふくにわ」だし、願っておこう。
ひとしきり駅ナカを楽しんだところで、駅から出ましょう。永福寺がある南口から出発です。
駅を出るとこんな感じ。
大きめの通りにでました。
「永福町」のフォントがかわいい……
あと照明もかわいい……
永福小の生徒が書いた絵もかわいい……
幸福っぽい感じする……
とかなんとか言いつつ進んでいきます。
「おっ!? さっそく神社があるぞ!? 永福寺か!?」
と思いましたが、”神社”なので違いますね。
こうやって初歩的なミスを平然とかましがちなところがある。
この神社は「御嶽神社」というそうです。
中には入れないのですが、 柵にお賽銭箱がかけてあるのでそこでお参りするみたいですね。
ぐんぐん進みます。
おっ!また神社だ!
こちらは「永福稲荷神社」ですね。
何か手掛かりがあるかもしれない。入ります。
良い神社な予感がビンビンする
狐めっちゃいる……普通ってこんなにいるの……? ちょっと子どもたち多くない……?
こっちは草邪魔そう……切ってあげて……。
本殿です。厳か。
この神社、少し調べてみたところ、なにやら、
・500年くらい前に永福寺の和尚さんが伊勢神宮から神様を迎えて建てた(京都伏見稲荷大社の神様を迎えた、という説もあるようです)
・もともとは永福寺を守るために祀られていた
・検地をきっかけに村持ちの神様になった
・明治維新以降は永福寺から分離して「永福稲荷神社」になった
ということで、永福寺とめちゃくちゃゆかりある!!!
永福寺はこの近くの予感がするぞ!
ちなみに、境内には小さなお社が4つほどあります。
「白鳥社」、「天王社」、「白山社」、「天神社」の4つ。
祭神はそれぞれ、日本武尊、須佐男命、伊邪那岐命、菅原道真公。開運、病気平癒、諸々の結びの神、学問の神、と各分野の神様が祀られていますね。
これらは「摂社(せっしゃ)」または「末社(まっしゃ)」というらしく、その神社に祀られている神様とゆかりのある神様を祀るお社みたいです。
しかし、祭神が神話の登場人物ばかりだったのに急に菅原道真が出てきて驚きます。
ここに来る途中に見かけた「御嶽神社」も「永福稲荷神社」の末社だそうで、敷地外だけど、実は繋がってたことがわかりました。
少しずつ永福町の謎が解けていきます。
出口付近にも狐がいますね。でもこれはクマっぽい。
さて、永福寺を探してぐんぐんすすみま……
永福寺だ!!! すぐ見つかった!!
そうか、もともとは寺を守るために作られた「永福稲荷神社」なのだから、
永福寺の入り口に神社があるわけか……。
参道っぽいですね。いきましょう。
参道に入った途端、住所の概念が「区」単位になる。
パイプが己の役割を果してくれてない。
やたらといろいろ壊れてる印象があり、なんだかビビってきましたが、気にせずぐんぐん進みましょう。
永福寺参拝駐車場がある!寺は近いぞ!!
って、駐車場はどっちなんだ……
たぶん…………ひだりですね。
右にも駐車場があるので、間違えそう。
ゴミ当番表。担当の人のところに洗濯ばさみをひっかけるんですかね。いなくなった人はガムテで消されます。
すすみましょう
電信柱斜めってるな…
消火器もだと……
なんなんだこの参道……空間が歪んでいるのか……?
見えてきたぞ! 永福寺! ここの電信柱は大丈夫そう!
到着しました。
パネルがあるので読みます。
ざっくり言うと、
・万歳山永福寺は曹洞宗の寺
・本尊は十一面観音像
・寺伝によると、開創は1522年
・開山は秀天慶実と伝わっている
・村名もこの寺名によるもの
ということで、
やはりこの寺が永福町という名前の由来になっているのか!!!!
すっきりした!!!! はーすっきりした!!!! 解決!! 歩けばすぐに答えが見つかる最高の街・永福町!!!! そして人々は平和に暮らしましたとさ!!! めでたしめでたし!!!
〜永福町謎解き散歩・完〜〜
とはなりません。せっかくなので、周辺を散歩します。
帰りはあの小道から帰ろうかな。あの小道からでる引力に消化器と電信柱が吸い込まれているのだろうし。
大通りに出ました。このあたりは閑静な住宅街です。
水道屋さんのディスプレイ。前衛芸術っぽい。
公園がある。行ってみましょう。
「杉並区立 永福中央公園」にやってきました。
めちゃくちゃ豪華なアスレチックでゲームをやるという贅沢な遊びをしてます。
アスレチックやブランコなどの遊具のほかに、球技場もあっていいですね。のびのび遊べそう。
って、何だこの遊具
「PUZZLOX〜君にはできるかな?」
アスレチックについているロープをパズルみたいに移動させて脳トレも筋トレもできる的な遊具のようですね。知恵の輪のアスレチック版? 気になるな〜せっかくだしやってみようかな〜
ロープがないだと……?
先に進みましょう。
立派な噴水というか水路もあるんですが、この日は流れてませんでした(7月1日から8月31日の期間限定だそうです)。
ポーネグリフ感ある石
遊び方書いてある!
反対側にもあります。
全部種類違うので、ここで永遠に遊べる。
公園を抜けると川があるようですね。いってみましょう。
川沿いに進みます。
橋を発見。「えいふくばし」
永福橋から見た景色。この川、たまにものすごい大きい鯉(たぶん)とか泳いでるので見てて楽しいです。
お、銅像が何か見てますね。
あなたはいま どの空を見ているの
虹の向こうの 遠い日を見ているの
遠い日を見たついでに現在地を確認します。
この川は神田川なんですね。この川沿いに進んでいくものいいですが、永福っぽさをもう少し満喫したいので明治大学とは逆方向に進みます。
ぐんぐん進みます。
またいました。今度はまるい。
定期的に出現して、なおかつ全部種類が違うので、だいたいの遊びが習得できます。
Q:「フンの始末は飼い主が?」
神田川流域案内板です。
この川沿いは定期的にマップが現れるので、方向音痴としては助かります。
名所とか書いてある。杉並区、手厚い。
また公園を発見しました。「永福南公園」です。
さきほどの永福中央公園よりは小さいですが、ブランコにアスレチックに球技場と一通り揃っています。中央公園が混んでる日はこっちで遊ぶ〜とかできそうですね。
突如現れる石ゾーン
少し進むと川の向こう側に公園らしき景色が見えてきました。歩けばすぐ公園が見つかる永福町。
いってみましょう。
「下高井戸おおぞら公園」。
……広すぎないか?
都内とは思えない広さ……この土地なんなんだ……
と思い、調べました。
もともとは、「東京電力総合グラウンド」という名前で、東京電力所有の土地だったそうです。2012年に杉並区に売却され、広場として開放、整備工事を経て、2017年4月に「下高井戸おおぞら公園」が開園。コンセプトは「大空のもと みんなのびのび 安全安心な広場」で、子ども向けアスレチックの他、防災機能、健康遊具を備えているそうです。なるほど、だからこんな広いんですね。
ひとまず、どんな公園なのか、見てみましょう。
子ども遊びエリア。この距離でも楽しさが伝わって来る。
ネット系のアスレチックですね。登ったり跳ねたりできる。めっちゃ楽しそう。
アスレチックの下だけ地面が柔らかくなってて、落ちたり転んだりしても安心。
水景施設なるものもあり、水の中で遊べます。こちらも楽しそう。
「おおぞら公園パークステーション1」マンションの名前っぽいけど管理棟です。中にはトイレ、休憩スペースなどもあります。なんでもできる下高井戸あおぞら公園!
この他に、ものすごく広い原っぱもあります。今後は多目的グラウンドやジョギングコースもできる予定だそうで、至れり尽くせりですね。杉並区とても手厚い。
公園を抜けるとさらにまた公園が。
こちらは「区立下高井戸公園」で、下高井戸おおぞら公園と一体になったことをきっかけに再整備されたらしいです。にしては急に森っぽい感じになるなあ。
任天堂のゲームにでてきそうなきのこ
哀愁漂う動物たち。
ちなみに、こちらの公園、全体的に年齢層が高いです。
こんな立派な水路があるのに封じられているかわいそうな井戸
公園ごとにアスレチックの形状が異なるので驚きます。これは結構難易度高そう。
なっがいローラー滑り台もある。これはテンション上がるだろうな〜。
川沿いの道に戻り、駅を目指します。この道はジョギングに勤しむ人や散歩をする人、公園に向かうあるいは公園から帰る家族……となんだか穏やかな雰囲気で、歩いているだけで癒されます。
そしてなにより、定期的に橋が現れるのがたのしいです。
こちらは神田橋
幸福橋もあります。幸福になりそう。
「ここで願い事をすると幸福になる」みたいなの、やってほしいですね。
左に進むと下高井戸にいってしまいそうなので、適当に歩いて永福町駅を目指します。
住宅街に迷い込んで、泣きそう。「ふくにわ」で「迷いませんように!」って願ったのに……
と思ったら、
電車だ!!!! やったー!!!
踏切を渡って井の頭通りに出ます。
京王バスの永福町営業所があります。ここからバスで新宿や渋谷方面に向かうこともできるみたいですね。
この電灯見ると戻ってきた感じがしますね。
お、駅前に「永福町チャンスセンター」なるものがありますね。宝くじ売り場をチャンスセンターと呼ぶのがまずイケてますね。そして、ちゃんと永福町の「福」が赤丸になっているのもイイ。幸福になるチャンスがこんな駅前にあるなんて、最高です。わかってるぅ〜
閉店してました。
という感じの永福町でした。
「永福町!いい名前!」と駅名にテンションがあがって降り立ったんですが、歴史のある寺社が街を守り、神田川が流れ、自然豊かな遊歩道があり、電車だけでなくバスでも移動できるし、歩けばすぐ公園が見つかる幸福度高めの街でした。地図もいたるところにあるし、方向音痴にも優しい。いい気持ちで散歩できました。永福町は、永遠に幸福だろうなあ。
参考資料:
杉並区役所 71 永福稲荷神社 【神社】(永福1丁目24番6号)
東京都神社庁 杉並区 稲荷神社
杉並区役所 下高井戸おおぞら公園
杉並区役所 下高井戸おおぞら公園に行ってみました(平成29年6月1日)
永福町駅にやってきました。
京王井の頭線のちょうど真ん中、渋谷からも吉祥寺からも10分ほどの場所にあるこの駅。急行と各駅停車の乗り換え駅のため、ホームにしか降りたことがない、という方もいらっしゃるかもしれません。わたしもその一人です。
しかし、気になる。
「永福町」という幸福度の高そうな名前。少女漫画に出てきそうなこの名前。
簡単に地名の由来を調べたところ、かつて永福村という地名があり、その名がそのまま残っているようです。
永福寺というお寺もあるそうで、そこに行けば何かわかるかもしれないので、ひとまず永福寺に向かおうと思います。
永福寺を探す
駅の地図を確認して、永福寺を探しましょう。
永福寺……永福寺はどこだ……
名前はないけど卍マークを発見しました。これっぽいぞ卍卍卍
早速この永福寺っぽい卍に向かおう卍卍卍
の前に、駅がやたらきれいなので見てみようと思います。
改札を抜けて左側には銅像があります。
彫刻家・佐藤忠良さんの「冬の像」という作品。佐藤さんがかつて永福町に住んでいたので、そのゆかりで常設展示しているらしいです。調べてみたら佐藤さん、『おおきなかぶ』の挿絵を描かれた方なんですね。彫刻だけでなく挿絵もやられているとは……多才な方なのだなあ。
銅像の裏には「永福町にはたくさんの文化人が暮らしていたよ」というパネルがあります。森光子さんも住んでたんですね。ここで前転の練習をされていたんだろうか。
駅ナカ施設もあるみたいなので見てみます。
2011年に開業したという駅ビル「京王リトナード永福町」。
「リトナード」はスペイン語の「若い芽(retoño)」とフランス語の「散歩道(promenade)」を組み合わせた言葉らしいです。サッカーチームの名前っぽい。
食品をはじめ、不動産、本、眼科、花屋、美容室などなど、生活に大切なお店は大体そろってます。
ん? ふくにわ? 屋上庭園的なやつ? 行ってみよう福がありそうだし。
きました
ベンチはたくさんあるし、自然はあるし、子どもたちは元気よく走り回っているし、幸福度高めです。
電車見える!!!!
すれ違った!
こんな感じの風景が見れます。主に住宅街なんですね。道に迷わないように願っておこう。「ふくにわ」だし、願っておこう。
永福寺に向かう
ひとしきり駅ナカを楽しんだところで、駅から出ましょう。永福寺がある南口から出発です。
駅を出るとこんな感じ。
大きめの通りにでました。
「永福町」のフォントがかわいい……
あと照明もかわいい……
永福小の生徒が書いた絵もかわいい……
幸福っぽい感じする……
とかなんとか言いつつ進んでいきます。
「おっ!? さっそく神社があるぞ!? 永福寺か!?」
と思いましたが、”神社”なので違いますね。
こうやって初歩的なミスを平然とかましがちなところがある。
この神社は「御嶽神社」というそうです。
中には入れないのですが、 柵にお賽銭箱がかけてあるのでそこでお参りするみたいですね。
ぐんぐん進みます。
おっ!また神社だ!
こちらは「永福稲荷神社」ですね。
何か手掛かりがあるかもしれない。入ります。
良い神社な予感がビンビンする
狐めっちゃいる……普通ってこんなにいるの……? ちょっと子どもたち多くない……?
こっちは草邪魔そう……切ってあげて……。
本殿です。厳か。
この神社、少し調べてみたところ、なにやら、
・500年くらい前に永福寺の和尚さんが伊勢神宮から神様を迎えて建てた(京都伏見稲荷大社の神様を迎えた、という説もあるようです)
・もともとは永福寺を守るために祀られていた
・検地をきっかけに村持ちの神様になった
・明治維新以降は永福寺から分離して「永福稲荷神社」になった
ということで、永福寺とめちゃくちゃゆかりある!!!
永福寺はこの近くの予感がするぞ!
ちなみに、境内には小さなお社が4つほどあります。
「白鳥社」、「天王社」、「白山社」、「天神社」の4つ。
祭神はそれぞれ、日本武尊、須佐男命、伊邪那岐命、菅原道真公。開運、病気平癒、諸々の結びの神、学問の神、と各分野の神様が祀られていますね。
これらは「摂社(せっしゃ)」または「末社(まっしゃ)」というらしく、その神社に祀られている神様とゆかりのある神様を祀るお社みたいです。
しかし、祭神が神話の登場人物ばかりだったのに急に菅原道真が出てきて驚きます。
ここに来る途中に見かけた「御嶽神社」も「永福稲荷神社」の末社だそうで、敷地外だけど、実は繋がってたことがわかりました。
少しずつ永福町の謎が解けていきます。
出口付近にも狐がいますね。でもこれはクマっぽい。
さて、永福寺を探してぐんぐんすすみま……
永福寺だ!!! すぐ見つかった!!
そうか、もともとは寺を守るために作られた「永福稲荷神社」なのだから、
永福寺の入り口に神社があるわけか……。
参道っぽいですね。いきましょう。
参道に入った途端、住所の概念が「区」単位になる。
パイプが己の役割を果してくれてない。
やたらといろいろ壊れてる印象があり、なんだかビビってきましたが、気にせずぐんぐん進みましょう。
永福寺参拝駐車場がある!寺は近いぞ!!
って、駐車場はどっちなんだ……
たぶん…………ひだりですね。
右にも駐車場があるので、間違えそう。
ゴミ当番表。担当の人のところに洗濯ばさみをひっかけるんですかね。いなくなった人はガムテで消されます。
すすみましょう
電信柱斜めってるな…
消火器もだと……
なんなんだこの参道……空間が歪んでいるのか……?
見えてきたぞ! 永福寺! ここの電信柱は大丈夫そう!
到着しました。
パネルがあるので読みます。
ざっくり言うと、
・万歳山永福寺は曹洞宗の寺
・本尊は十一面観音像
・寺伝によると、開創は1522年
・開山は秀天慶実と伝わっている
・村名もこの寺名によるもの
ということで、
やはりこの寺が永福町という名前の由来になっているのか!!!!
すっきりした!!!! はーすっきりした!!!! 解決!! 歩けばすぐに答えが見つかる最高の街・永福町!!!! そして人々は平和に暮らしましたとさ!!! めでたしめでたし!!!
〜永福町謎解き散歩・完〜〜
歩けばすぐに公園が見つかる
よし! 「永福町」の由来もわかったし、冷たいものでも飲んで帰ろう。とはなりません。せっかくなので、周辺を散歩します。
帰りはあの小道から帰ろうかな。あの小道からでる引力に消化器と電信柱が吸い込まれているのだろうし。
大通りに出ました。このあたりは閑静な住宅街です。
水道屋さんのディスプレイ。前衛芸術っぽい。
公園がある。行ってみましょう。
「杉並区立 永福中央公園」にやってきました。
めちゃくちゃ豪華なアスレチックでゲームをやるという贅沢な遊びをしてます。
アスレチックやブランコなどの遊具のほかに、球技場もあっていいですね。のびのび遊べそう。
って、何だこの遊具
「PUZZLOX〜君にはできるかな?」
アスレチックについているロープをパズルみたいに移動させて脳トレも筋トレもできる的な遊具のようですね。知恵の輪のアスレチック版? 気になるな〜せっかくだしやってみようかな〜
ロープがないだと……?
先に進みましょう。
立派な噴水というか水路もあるんですが、この日は流れてませんでした(7月1日から8月31日の期間限定だそうです)。
ポーネグリフ感ある石
遊び方書いてある!
反対側にもあります。
全部種類違うので、ここで永遠に遊べる。
公園を抜けると川があるようですね。いってみましょう。
川沿いに進みます。
橋を発見。「えいふくばし」
永福橋から見た景色。この川、たまにものすごい大きい鯉(たぶん)とか泳いでるので見てて楽しいです。
お、銅像が何か見てますね。
あなたはいま どの空を見ているの
虹の向こうの 遠い日を見ているの
遠い日を見たついでに現在地を確認します。
この川は神田川なんですね。この川沿いに進んでいくものいいですが、永福っぽさをもう少し満喫したいので明治大学とは逆方向に進みます。
ぐんぐん進みます。
またいました。今度はまるい。
定期的に出現して、なおかつ全部種類が違うので、だいたいの遊びが習得できます。
Q:「フンの始末は飼い主が?」
神田川流域案内板です。
この川沿いは定期的にマップが現れるので、方向音痴としては助かります。
名所とか書いてある。杉並区、手厚い。
また公園を発見しました。「永福南公園」です。
さきほどの永福中央公園よりは小さいですが、ブランコにアスレチックに球技場と一通り揃っています。中央公園が混んでる日はこっちで遊ぶ〜とかできそうですね。
突如現れる石ゾーン
少し進むと川の向こう側に公園らしき景色が見えてきました。歩けばすぐ公園が見つかる永福町。
いってみましょう。
「下高井戸おおぞら公園」。
……広すぎないか?
都内とは思えない広さ……この土地なんなんだ……
と思い、調べました。
もともとは、「東京電力総合グラウンド」という名前で、東京電力所有の土地だったそうです。2012年に杉並区に売却され、広場として開放、整備工事を経て、2017年4月に「下高井戸おおぞら公園」が開園。コンセプトは「大空のもと みんなのびのび 安全安心な広場」で、子ども向けアスレチックの他、防災機能、健康遊具を備えているそうです。なるほど、だからこんな広いんですね。
ひとまず、どんな公園なのか、見てみましょう。
子ども遊びエリア。この距離でも楽しさが伝わって来る。
ネット系のアスレチックですね。登ったり跳ねたりできる。めっちゃ楽しそう。
アスレチックの下だけ地面が柔らかくなってて、落ちたり転んだりしても安心。
水景施設なるものもあり、水の中で遊べます。こちらも楽しそう。
「おおぞら公園パークステーション1」マンションの名前っぽいけど管理棟です。中にはトイレ、休憩スペースなどもあります。なんでもできる下高井戸あおぞら公園!
この他に、ものすごく広い原っぱもあります。今後は多目的グラウンドやジョギングコースもできる予定だそうで、至れり尽くせりですね。杉並区とても手厚い。
公園を抜けるとさらにまた公園が。
こちらは「区立下高井戸公園」で、下高井戸おおぞら公園と一体になったことをきっかけに再整備されたらしいです。にしては急に森っぽい感じになるなあ。
任天堂のゲームにでてきそうなきのこ
哀愁漂う動物たち。
ちなみに、こちらの公園、全体的に年齢層が高いです。
こんな立派な水路があるのに封じられているかわいそうな井戸
公園ごとにアスレチックの形状が異なるので驚きます。これは結構難易度高そう。
なっがいローラー滑り台もある。これはテンション上がるだろうな〜。
川沿いを歩く
川沿いの道に戻り、駅を目指します。この道はジョギングに勤しむ人や散歩をする人、公園に向かうあるいは公園から帰る家族……となんだか穏やかな雰囲気で、歩いているだけで癒されます。
そしてなにより、定期的に橋が現れるのがたのしいです。
こちらは神田橋
幸福橋もあります。幸福になりそう。
「ここで願い事をすると幸福になる」みたいなの、やってほしいですね。
左に進むと下高井戸にいってしまいそうなので、適当に歩いて永福町駅を目指します。
住宅街に迷い込んで、泣きそう。「ふくにわ」で「迷いませんように!」って願ったのに……
と思ったら、
電車だ!!!! やったー!!!
踏切を渡って井の頭通りに出ます。
京王バスの永福町営業所があります。ここからバスで新宿や渋谷方面に向かうこともできるみたいですね。
この電灯見ると戻ってきた感じがしますね。
お、駅前に「永福町チャンスセンター」なるものがありますね。宝くじ売り場をチャンスセンターと呼ぶのがまずイケてますね。そして、ちゃんと永福町の「福」が赤丸になっているのもイイ。幸福になるチャンスがこんな駅前にあるなんて、最高です。わかってるぅ〜
閉店してました。
という感じの永福町でした。
「永福町!いい名前!」と駅名にテンションがあがって降り立ったんですが、歴史のある寺社が街を守り、神田川が流れ、自然豊かな遊歩道があり、電車だけでなくバスでも移動できるし、歩けばすぐ公園が見つかる幸福度高めの街でした。地図もいたるところにあるし、方向音痴にも優しい。いい気持ちで散歩できました。永福町は、永遠に幸福だろうなあ。
参考資料:
杉並区役所 71 永福稲荷神社 【神社】(永福1丁目24番6号)
東京都神社庁 杉並区 稲荷神社
杉並区役所 下高井戸おおぞら公園
杉並区役所 下高井戸おおぞら公園に行ってみました(平成29年6月1日)