芋煮会をしたら幸せだった
- 更新日: 2018/10/24
芋煮会は全国で楽しめる素敵なイベントです。
どうも、真崎真幸です。
秋が好きです。汗っかきの冷え性という相反する属性を持って生まれた私にとって汗にも悩まされず、冷え性にも困らない秋は休息の季節となっています。
さんまが美味しいのも理由のひとつ。週5で食卓に出ても嫌な顔せず食べるのは私か水族館のアザラシ位じゃないかと思ってます。
秋の空気感も好き。こればっかりはあいまいな感覚なんだけど共感してくれる人いますよね?
ここは広島県の河川敷。最寄り駅は横川。過ごしやすい季節なのでファミリー層が犬の散歩やバーベキューを楽しんでいます。さっきから小型犬のケンカがうるさい。さて、私はなぜ河川敷に来ているのでしょうか?
芋煮会をするためです。
芋煮会とは
芋煮会は、親睦を深める行事として、家族・友人・地域・学校・職場などのグループで行われている。山形県、宮城県では特に盛んに行われ、秋の風物詩となっている。また、新潟県や関東地方では、地域イベントを中心に芋煮会が行われている。芋煮会を開催する人々にとっては野外での宴会(またはお楽しみ会)のひとつであり、春の花見・秋の芋煮会として双璧をなす。Wikipediaより
山形ではこんな大鍋で芋煮会をするそうです。気合い入ってますね。
東北地方の恒例行事となっている『芋煮会』。東日本の人は経験があるかもしれませんが、私の住む広島県を含め西日本ではほとんどの人が未経験者。そもそも知らない人も。
【アンケートお願いします!】
皆さんは「芋煮会」を
— 真崎真幸@週末ライター (@masaki_ossan) August 23, 2018
先日ツイッターでアンケートをした結果がこれです。見事に未経験が多数の結果となりました。
去年の秋に山形出身の友人が主催した芋煮会へ参加したんですが、これがすごく楽しかったんです。それから夢に出てくるくらい芋煮会のファンになりました。
平均気温の上昇した現代日本で真夏の空の下バーベキューをやるのは難易度が高くなってると思いませんか?それならば涼しい秋に温かい鍋を囲む方が楽しそうじゃないですか?
なので自分で芋煮会をやってみる事にしました。
さすがに一人で芋煮会をするのは寂しいので友人を呼んだ。右から
こういち:山形出身で芋煮文化に精通する唯一のメンバー。去年の芋煮会主催者。趣味は「ひとり遊び」
サキ:社会人サークル時代からの友人。しっかり者なまとめ役。趣味は「お酒」、最近の悩み事も「お酒」
にゃあちゅう:元チアリーディング選手。ニャンちゅうに似ている。特技は「半径5メートルのバク転」
芋煮会をするにあたって食材の集合写真を最初に撮りたかったんだけど、サキがあっという間に食材を切り終えたのでできなかった。
芋煮会を記録したい私と鍋を作りたい彼女で『意識の違い』があって当然なのだ。
真崎:調理の写真撮りたいから工程ごとに確認させて欲しいんよ。
サキ:あ、そういえば写真撮るって言ってましたね。了解しましたー。
行き当たりばったりがさっそく結果に出た。でもいいんだ、最初に気付けたんで。こっからは勝ちパターンになる予感しかない。
『里芋、長ネギ、ごぼう、しめじ、牛肉』最低限これだけあれば作れます。
食材の集合写真はカットした後でも撮れる。臨機応変でいこう。
今回の芋煮は『山形ベース』。芋煮は地方で作り方や食材が違ってくるのが特徴です。山形県は肉が牛肉で醤油ベース。宮城県では肉が豚肉で味噌ベースとなっています。
他の地方も多種多様。それぞれ作り方にプライドがあってしばしば対立したりすることもあるらしく、広島と大阪のお好み焼き論争みたいだなと思いました。
里芋ダイブ。
続けて ごぼう、しめじ。
牛肉は終盤に入れるとアクが少なくて楽なんだって。
味付けする山形出身のこういち。むしろこの時しか仕事してないような気がする。彼は普段自炊をしない。最近まで自宅の台所に『まな板はあっても包丁がない』謎のコンディションを構築していた。
そんな彼でも芋煮の味付けの時にはステージに立つ。西日本の人には任せられない東北人のプライドがあるからだ。むしろそうであって欲しい。
味付けは醤油、調理酒、めんつゆ、砂糖。
サキがほとんどの食材をカットして鍋に投入した今、彼はここで仕事をしなければならないのだ。ていうか、して。
真崎:味付けのポイントとかある?
こういち:適当にしても十分美味しくなりますよ。砂糖の量だけ気をつけたらいいですね。
逆に言うと芋煮はこんなにも簡単に調理できるってことです。シンプルは大きな魅力ですね。長ねぎを最後に投入。
芋煮の完成です!!
野外で鍋が食べれるなんて・・・
ありがてえ・・・ありがてえっ・・・
青空の下でカンパーイ!
うまい~~!!
笑顔がほころぶ一同。
にゃあちゅう:はじめて芋煮食べたけど美味しいですね!作るのも簡単そうだしこれなら私にもできそう!
サキ:シンプルだからこそ食材の美味しさがストレートに伝わってきますね。
こういち:1年ぶりに芋煮食べたかも。外で食べると山形を思い出すなあ。
鍋のシメはもっぱら『うどん』らしい。
これにカレー粉を入れて『カレーうどん』として楽しむのがオススメだとか。それいいな。カレー粉買っておけばよかった。ぐぬぬ・・・
ここで「芋煮美味しすぎワロタwww」で終わっちゃうと、ただの日記になっちゃうんで今からは俺のターン!ってことで持参した食材で『ぼくのかんがえたさいきょうのいもに』を実施したいと思います。
もっと驚きや発見が欲しいんだよお!わしは!
不適な笑みを浮かべる真崎。(脳内ドラムロール中)
ジャーン!さつま芋!!
真崎:同じ芋だからイケるじゃろ?新しい扉を開けようぜ~!
サキ:普通にありそうですね。
こういち:味噌ベースでさつま芋入れる地方どこかにあったと思いますよ。
にゃあちゅう:さつまいも好きー!
真崎:あれ?思ってたリアクションと違うな。恥ずかしくなってきたぞ。
サキ:先に言ってくれれば一緒にまとめてカットしたのに!
さつま芋による『芋煮補完計画』がはじまった。(少なくとも自分の中では)
テーマは「見知らぬ、芋煮」だし「せめて、芋煮らしく」でもあるし「世界の中心で芋煮を食べたけもの」にもなりたい。ちょいちょいエヴァネタが出るのは初恋の人が綾波レイだからだし、同年代には共感してもらえると信じて調子に乗ってるからだ。
あ、嘘付きました。初恋はらんま1/2のシャンプーでした。
さつま芋バージョンできました。既視感。
サキ:普通に食べれる。だけど里芋の方が私は好きですね。
こういち:意外性は無いですね。味噌ベースで食べたいかも。
にゃあちゅう:さつま芋スキー!
結果は地味な感想だった。発見とか驚きとかはそこには無く、一同に漂う「想像通りの結果」が自分には不満だった。バッシングでもよかったのにそれすら無い。やさしい世界なんてもんじゃない。これは『無』だ。
僕は嫌だ!!
いつからさつま芋だけだと錯覚していたッ・・・?!
お次は『山芋』。クセが強いこの食材で芋煮したら面白い発見があるんじゃないの?あって欲しい!
サキ:またかよ!自分でカットしてください!
素直に皮むきです。気分は料亭の弟子。『桂むき』のつもりだったけど、いろいろ違ってて女性陣から総ツッコミを浴びながら皮をむいた。怪我せずに処理できたのならそれでいいじゃないか。
自己流でカットさせていただきます!(実家に帰らせていただきます!のトーンで)
ここでアクシデント。ガスが切れた。
これは鍋の神が起こした『いたずらに芋煮と戯れること』への警鐘なのだろうか。だとしてもそれを超えた者のみが見れる景色があると信じて私はコンビニへと駆け込む。
イワタニは裏切らない。
ガスを復活させて再開です。
山芋の芋煮できた~。
にゃあちゅう:食感が梨みたい。シャリシャリしとる。
サキ:確かに。歯ごたえがしっかりしてますね。味が染みてない。私は里芋の方が好きです。
こういち:山芋で芋煮はじめて食べたな。食べられない事ないけど、適材適所を守るの大切だと思います。
山芋での芋煮はシャキシャキ感があって楽しかったし個人的には悪くなかった。しかし短冊切りでそのままわさび醤油で食べる方が1000倍好きなので芋煮へは今後入れないと思う。するとしても擦った山芋を卵と一緒に入れてぞうすいとして食べたいな。
終盤は個人的に持参した芋を投入してみんなを巻き込んだけど、おおむね楽しめたと自負しています。
芋煮会はカジュアルに楽しめるイベントです。みなさんも食欲の秋にやってみてはいかがでしょうか?
おしまい