丸い頭の、心許ないハチマキ

  • 更新日: 2018/09/04

夏と言えば、祭りである。

しかしよくよく調べると、夏といえば祭り、というわけでもない。
全国の祭り一覧を見ると、特に夏が突出しているわけではないことが分かります。
それでもなんとなく夏に祭りのイメージがあるのは、やはり参加者が着飾れるからなのでしょう。浴衣で歩くのが世間的に許される特異な季節。それが夏であって、夏祭りなのでした。

アニメにも夏祭り回みたいなのが当然のように仕込まれます。
キャラが浴衣で登場して、なんとなく非日常感の演出。

そして、もうちょっと低年齢向けのキャラにおいては、ハチマキを巻くことが多いように思います。

で、このハチマキが、非常に気になる。



具体的には、全然巻けてないんですよ。
ハチマキが。全然巻けてない。



巻けてない。



ほら!!! もう!!!
巻けてないですよ!!!

子供向けのキャラの頭は、まるい。そして、顔のパーツを邪魔しないためか何かは知らないけど、外周より極端に小さめのハチマキ、鉢巻きの「巻き」の意味を喪失していることが多い。鉢置きになっている。
実際こんな状態で外に出たら、落ちないか気になって仕方なくない? 祭り、楽しめる?
落とさないように。絵面を、こわさないように。常に水平を意識して、前を見つめたまましゃがんで、下を向かずに靴紐結んで、なんか、こう、体の使い方がぎこちなくなって、図らずも体幹が鍛えられそう。そういう訓練も既にあるような気がする。


実は安定しているのか?

そんなこといって「鉢置き」は安定していたらどうしよう。
そういえば、僕は頭の上にハチマキを置いて、外出したことがない。カンでものを言ってはいけないのです。
もしかしたら、全然落ちないかもしれない。頭の上によく物を乗せる部族が居た気がします。

人間の見当と違う方面に力が働くということは、よくあります。
例えば、ノコギリの柄が緩んだとき、切っ先を下に向け、柄尻のほうを上から叩く。
すると、上から叩いているのに、下にぶら下がっている刃が上へ上へ吸い込まれていき、柄に収まる。
家庭科で習うことだけど、未だによく分かってない。なんで?

さて、球の上に輪を置き、前から風を送ったとする。
そのとき、複雑な作用の結果、輪を押さえつけるように、力が働く可能性はゼロではない。

それで、家にアンパンマンの顔が偶然あったので、これで実験します。



吹き飛びました。
また要らんGIFアニメーションがこの世に生まれました。


ハチマキをつける理由

ところで、夏祭りにハチマキってそんなにつけるものでしたっけ。
ハチマキを巻くときって、よっぽど地域や祭りにコミットしているときで、一般人、とくに、都会住みで町内会に入っていない感じの人たちがつける機会はそんなにない。
僕も、東京に出てきてから地縁がないので、ハチマキをつけたことがない。

そんな、実世界ではそこまで出番のないハチマキを、キャラたちが、物理法則を超えてまで頭に置くのは何故でしょう。

ひとつは、顔アップのカットが多かったり、そもそも顔が大きかったりすることがきっとありそう。



前出のチョロミー、この回は殆ど顔のアップであったため、祭りであることを、顔のみで表現する必要がありました。
具体的には、ハチマキをつけるか、雌鹿の血を目の周りに塗るかの二択しかなかったのです。
もしくは両方。
あまり思い出せませんが、雌鹿の血も塗ってた気もしてきました。



これはハチマキとは違うけれど、心許ないアイコンという意味で一緒なので、例として。
日本食堂という、旧国鉄時代から食堂車を運営していた会社で、新幹線のキャラにコック帽を被せています。
これに関しては、体が無い、という致命的な問題があって、それで、顔にコック帽を、物理法則を超えて配置しています。わかりやすさを求めています。
万一静止摩擦力で乗っているとしても、ちょっと動きはじめたら即落ちますからね。ホーム内にファサって落ちて、駅員にスポって被さりますからね。フガフガってなって、非常停止ボタン押しちゃいますからね。

ふだん服を着ていない、というキャラの都合もあります。



ふだん服を着ていないのに、夏祭りだからって一斉に法被や浴衣を着たらなんだかキャラとしておかしなことになります。
おっ、遂に羞恥心身につきました? みたいな。文化レベル上がりました? みたいな。
それで、ハチマキのみ身につける。
そういえば、先史時代、服より先に腰巻きベルトが発明されたという説があって、多分こういう感じだと思います。


安定する条件



ところで、このキャラに関しては、心許なさが若干緩和されていて、それは耳があるからです。




耳があると、ハチマキが安定します。
ちゃちゃっとエレクトリカルパレードこなしてきた、みたいな顔してますけど、ハチマキは落ちてません。
あと2,3本こなせそうです。




耳じゃなくて謎の突起でも良いです。安定します。




耳は、長ければ長いほど安定します。
これはシュシュですけど。




別の日には王冠をつけていました。
ウサギ界では、耳はお洒落のホットスポットになっています。



ステラ・ルーも耳になんかつけています。
安定するからです。



うちのステラ・ルーには、いつのまにかついていませんでした。
無くしたからです。



あ、でもハチマキは余裕です。
話を戻すと、やはり何らかの突起は、ハチマキを安定させます。


アンパンマンはどうすれば良かったか

余談だけど、アンパンマンは、ハチマキが落ちない方法があります。



アンパンマン公式キャラクターブックには、2000体以上のキャラが載って(ギネス記録では1768体)いて、アンパンマンだけで6ページあります。
なぜアンパンマンという一つのキャラに対してそんなに割いているかというと、派生のアンパンマンが居るからです。

アンパンマン派生の理由には主に2つあります。

ひとつは、中身があんこでないとき。
あんこが切れるなどして別のモノをアンパンマンの顔に詰める、という話が稀にあります。
あまり知られていませんが、それに伴ってアンパンマンの外見やスキルが変化します。

もうひとつは、これは最近のアンパンマン映画のお約束の展開なのだけど、終盤、ボス格の敵の攻撃により、主要キャラが別の物体に変えられてしまう。それをきっかけに、その年の映画のオリジナルキャラが開眼してピンチを救う、という流れ。
その過程で、アンパンマンおよびその仲間たちは今まで、猫になったり、泥人形になったり、ピラミッドになったりしています。
それぞれを1つのキャラと数えて、2000体以上と主張するのもどうかと思うけど。それだったらあれだ。みすず学苑の経営者は数百人いるって主張していいことになります。

みすず学苑はどうでもいいんですけど、そう、アンパンマンの派生。
6ページ分居れば、なんか居るだろ。巻けるやつ。ハチマキOKな奴。
今回は「中身があんこでないときパターン」の、アンパンマンのいち形態に着目しました。



クリアンパンマン。くりあんを入れると、これになります。
いい突起です。
こいつなら、ハチマキ、たぶんいけるのではないでしょうか。




君はあれだ。22世紀の力でなんとかしてよ。それとも、もうしてるのか。





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ヤスノリ

街の歪み研究家。1年に100駅以上降りる。駅を制覇する系のアプリは本気出せば結構なとこまでいくと思うのだけど、毎回起動を忘れる。

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