自我が薄れゆく街、南新宿

  • 更新日: 2020/12/03

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"SHINJUKU"がすぐそこまで迫ってきている

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こんにちは、生年月日です。
今日降りたのは南新宿駅。新宿駅の一つお隣、小田急線の駅なんですが、まったく存在を知りませんでした。ごめんなさい。



このように駅の改札は高架下に位置しています。




早速駅の周辺をほっつき歩いて行こうと思うのですが、謎の行列が各所に巻き起こっているんですよね。
なんでしょうこれは、隠れた名店でもあるのかな。




あら、こんなオープンなコインランドリー、南新宿くらいでしかお目にかかれませんよ。本当は部屋着しか洗う物ないのに見栄はってまだ着てないおしゃれな服とかわざわざ持ってきちゃいそう。




駅から少し南下すると、代々木商店街のお出ましです。



こんな感じの、ディープめなお店が軒を連ねてます。




少し歩いたところに、どう考えても毒持ちな葉っぱがありましたよ。
「ムラサキゴテン」というらしいですね。ググってみたら、食べてる人がいたので毒性は無さげです。なんだよ、このマイルドヤンキー。




少し見上げると、ドコモタワーがこちらを見やる。とても怖い。




あぁ、大変だ、新宿だ。南新宿の自我が薄れゆくのを感じる。ここは新宿じゃない。南新宿だ。
しっかり意識を保たないと”SHINJUKU”に自我を奪われる。




いったん落ち着くために、地味な路地を歩くこととする。




駐輪禁止。写真付きで丁寧に説明してくれている。



のに停める。しかもコイツ写真に写ってたやつだから、常習犯に違いない。コイツ〜。




足元に太めの輪ゴムが落ちていた。
昔はこれを入手するだけでもなぜか嬉しかったのに、今では何も感じない。
我々は大人になるにつれて、何かに貧しくなってやぁしないかい?




む。無邪気な人の気配だ。多分、太い輪ゴムで喜べる人。




マズい、「代々木」だ。
南新宿に引き返しましょう。




ん〜、これはどこの国の言語なのかしら。英語っぽいけど英語じゃ無いんだよなぁ。独自の言語が生まれているのかもしれない。南新宿。




駅の北側に来ました。




住所表記ってこんなに朽ちる?



多分元々これですよね。朽ちすぎ。




あ〜、また見知らぬ言語だな。南新宿で言語生まれてるっぽいな。確信に変わりつつある。




ここは文教地区らしい。
学校や研究所、図書館、美術館などの文化施設が集まっている地域を「文教地区」と言うらしいですね。

夜のお店とか、ギャンブルのお店とか、治安悪くなっちゃう系の施設が規制されてたりするみたいです。

でも言わせてもらうと、文教地区にしてはハエが多すぎる。どこを歩いてもハエがいるのはなぜなのか。私がえも言えぬ悪臭を放っていないことを願うばかりである。




北側は住宅街って感じですね。




くり抜きウッドがありました。人為的なくり抜きっぽいですが、なんででしょう。スズメバチの巣を駆除するためとかかな?




あぁ、濡れてる。ションベンじゃありませんように!




住宅街を行きましょう。
相変わらずハエが飛んでいます。自分の体臭がいよいよ気になりだしました。




くり抜いたり入れたりしない。木を労りなさい。




で、誰?




ワイドショーのパネルかよ。

視聴者を引きつけようとするな。罰則をちゃんと教えて。




私が就活生の時にここら辺の会社に面談に来ましてね、代表の方がお会いしてくださったんです。
新卒一括採用の枠組みだとか、画一的な人生プランだとかに嫌気が差して色々模索していると伝えると、彼が言ったんですよね。

「せっかく常識に対する違和感に気づけているのに、ここで就職しちゃうのもったいないよね。もっと脱線すればいいのに」って。

エメぇ...。




ジンジャーがありました。




合格を祈願できるそうです。




説明書きを読んでみると、「平田篤胤(ひらた あつたね)」さんという方が神として祀られているそう。
宗教家・思想家・学者・教育者として知られていて、宗教改革や古典文化の復興を通して明治維新の基となる理論を作った方の1人だそうです。

没後、「神霊能真柱大人(かむたまのみはしらのうし)」という神号が贈られたんですって。



なるほど、神になるってすごいですね。私も是非なりたい。




おや、男性用化粧室感あふれる立ち入り禁止。尿意がアレしてたら衝動的に立ち入ってしまいそう。




線路が見えますね。
至近距離橋の下で電車が来るのを待ちましょう。




おぉ〜〜〜!結構近い!!大質量✖︎高速の物体って怖いですね〜〜!!!




高架下には施工当時の何やかんやが書いてありました。
(うわ、マジで人が作ったんだ。)って感慨深ささえ感じます。




坂キツ。




「菱田春草」さんが没した地らしい。
当時、日本画には輪郭線が欠かせなかったのですが、これを廃した無線描法に挑戦したり、
色彩の濃淡や描写の疎密によって遠近感を表現する「空気遠近法」を日本画に取り入れたりした日本画家です。
日本画の発展に貢献したのとは裏腹に、こういった斬新な画法には批判もあったそうで、無線描法は「朦朧体」と揶揄されたみたいです。

こういう、実在した「過去」を感じさせる何かに出会えるのが散歩の醍醐味だったりします。
「ここに、本当にいたんだ〜」っていう。ね。




「植え込みに空き缶などを捨てないでください」ではだめだったのでしょうか。




ペットの糞…。ハエはこれが原因だったのかもしれません。体臭じゃなくてよかった。




このまま初台方面に歩みを進めます。逆光がすごくて、いや〜な汗をかき始めています。




看板ポスター禁止の張り紙を、落書きで上書き。



その上に落書き禁止の張り紙。止まる落書き。

落書きの犯人、意外と素直なヤツなのかもしれません。




あ〜あ、バイオハザードだったら、ここにエンブレムはめ込んじゃうのにな〜。




玉川上水跡というのがありますね。
江戸の住民達は神田上水と赤坂溜池を飲料水として利用していたそうですが、次第に水不足をきたしたと。
そこに現れた「庄右衛門・清右衛門兄弟」という激ヤバ兄弟が工事を請負い、「安松金右衛門」という藩士が設計したスーパーイノベーティブな工法によって長距離の上水を通したことで、人々は水不足から救われたらしいです。

玉川上水は飲料水だけでなく灌漑用水や新田開発にも用いられ、武蔵野台地の発展をえげつないほど後押ししたそうです。



今は暗渠になっており、上には綺麗な緑道が通っています。




首都高とグリーンのコラボレーション。




見えにくいけど、でかいコガネグモがいました。東京都心部のクモとしては破格の大きさ。




ハトが乞うてきました。何もあげないもんね〜。




荒々しい首都高。「安松金右衛門」もビックリ。




このまままっすぐ歩けば初台です。




ひねり揚げの親玉みたいなオブジェがありました。歌舞伎揚の親分も近くにあれば良いな。好きなお菓子なんですよね。




ん?



おぉ〜、見逃すところだったぜ〜。やり手の清掃員がいるもんですね!
ヤシ科の植物でしょうか。枯れた葉がホウキにそっくりです。




橋の欄干がありますね。これが玉川上水の名残です。




おや、いつの間に駅に到着。

ぐだぐだしてたら2万歩くらい歩きました。
まあ、サンパーは大体これくらいは歩くもんです。

それではこの辺で失礼します。






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生年月日

寝る前に水道水を750mlほど飲むというルーティーンがありますが、尿意によって睡眠が浅くなるばかりで、特にポジティブな効果は得られていません。

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