夢の国は今? 奈良ドリームランド跡地周辺を散策してみた
- 更新日: 2018/03/27
役目を終えた遊園地の周りには何があるのか
かつて「西のディズニーランド」とも言われた大規模テーマパーク「奈良ドリームランド」の跡地。
2006年に経営不振によって閉園となり、そのまま買い手がつかず放置されています。
近年、海外の方による内部潜入動画がアップロードされ、ちょっとした話題にもなりましたね。
とは言っても今回は中に入るのではなく、周辺を散策します。
遊園地の廃墟も確かに気になりますが、その周りというのも気になるからです。
関西の子どもたちを笑顔にした夢の国の周りには、どのようなものがあるのでしょうか。
場所は↓このへん
スタートは近鉄奈良駅から。
奈良県公式マスコットにしてご当地キャラのパイオニア、せんとくんと鹿たちの見送りを受けて出発です。
登場時には大バッシングを受けたふとっちょの彼も、すっかり奈良県の顔に。
駅前で寒そうにしているのは「行基」の像。
奈良県を代表する名所である東大寺盧舎那仏の建立に深く関わった僧であり、貧しい人々を救うため各地を旅していたとされています。
鹿で有名な奈良公園、そして東大寺の方へは行かず、駅前にある東向北商店街を通り抜けていくことに。
今回の散策、自然といかにも奈良らしい場所を外していくスタイルになっています。
それにしても寒い。
写真屋の写真を撮ってみました。
写り具合はいかが?
はじめて見た旗の専門店。
運動会に抗議デモ夜の暴走行為等、旗がご入り用の方はぜひどうぞ。
ぎょろぎょろ動く眼球がおなじみのメガネの松田看板。
視力検査もできて便利!
内陸である奈良で「まぐろ小屋」
これは珍しい?
なんとなく気になるので、腹ごしらえもかねて入ってみました。
というわけで、まぐろ丼を注文。
後ろにあるティッシュは気にしないで。
クセがなく、しっとりした食べやすい食感。
大変古風な金物屋。
じょうろにバケツ、物干しに南部鉄器とあらゆる生活用品がそろっています。
しかし、プラスチックは金物なのか?
民家の白壁に書かれた謎の文字。
案外宇宙人はこうした場所にメッセージを遺しているかもしれません。
作り手の苦労が忍ばれる手作りのビール看板。
でも店名は「ワインの王子様」。
かつてこの近くに劇場があったようです。
「地下」という響きになんだかあやしさ満点。
塗装のはげた跡がまるで流血のよう。
こわい。
今、駐在さん大募集!
あなたも駐在さんになって国家権力を手に入れよう。
なんとも古都感あふるる整体屋さん。
風通しよさそう。
奈良のクリーニング専門店ですが、やまがたです!
ただ一文字「馬」。
入って見たところ、雑貨屋さん。
馬もいなけりゃ馬肉も売っていませんでした。
その代わり、金魚がいました。
クスリ! ドラッグ!
なんとも解釈に困るワードを堂々と。
灯台下暗、案外こういうところで何かの取引が行われていたりして。
あなたの御用をおトイレでおもてなし。
しかし、入り口はしまっていました。
たったひとつの真実見抜く!
その名は総合探偵者ガルエージェンシー。
軒先にかけられた謎の赤い布。
なにやら不吉な予感が……。
せんとくんのライバル、まんとくん。
マントをつけているからまんとくん。
この坂道を越え、夢の国へ。
でました、地獄らーめん。
ですが本日は休業中。
地獄にもお休みが必要?
坂をあがればここはならでんアリーナ。
そしてこんなところにもスタバがあった。
ドリームランド跡はもうすぐです。
奈良にマリリン・モンローがいた!
モーニングの宣伝をしています。
こういう国道沿いのラブホテルのネーミングって味のあるのが多い気がします。
なんでもかんでも「ニュー」をつけるクセについて何か言いたい。
いよいよここから奈良ドリームランド跡周辺。
それにしても黒髪山ってすごい名前。
ここから先はドリームランドの敷地に沿って歩いていきます。
虎の写真に「奈良市観光協会」の文字。
いったい何が言いたいんだ。
謎の私有地。
奥にドリーミーな建物が見えます。
あれが奈良ドリームランドの一部なのでしょう。
この奈良ドリームランドが開園したのは、かの東京ディズニーランドより先駆けて20年以上前。
「日本版ディスニーランド」を奈良県に生み出すことが当初の目的であり、米国ディズニー社からのノウハウ提供もあったとされています。
それがなぜ、「ドリームランド」となってしまったかは所説あり、一節にはクオリティの低さにディズニー社が激怒し協力を取りやめたとも言われています。
もしこの遊園地が「奈良ディズニーランド」として誕生していれば、このような姿を晒すこともなかったのかもしれません。
こういう事情なので、残念ながら中に入れませんでした。
内部は2年前に解体が行われ、ジェットコースター等のアトラクションの残骸はほとんど残されていないとのことです。
ちなみに、大阪出身の私にとってもこの遊園地は思い出深い場所。
家族で何度かお弁当を持って訪れた思い出があります。
いやはや、まさかこんな風に変わってしまうとは……。
かつてはにぎわっていたかもしれない道をひたすら歩く。
この日は風が強く、さびしさを感じました。
今は亡き夢の国への道しるべ。
お役ご免のまま回収されず。
なにやら新聞紙にくるまれたものを発見。
調べてみると……。
包丁でした。
ひえー!
怖いので元に戻しておきましょう。
ちなみに、新聞紙の日付を見ると約20年前。
いったい誰がなんのためにわざわざここへ捨てたのでしょうか。
あまりにも謎が深すぎます。
そういえば、先端の方まで確認するのを忘れていました。
ドス黒く錆びていたら事件性たっぷりで嫌だなあ。
向こうには先ほどのホテルが見えます。
ラブホテルに向かってヤッホー。
こんなところでもあやしくほほえむAmazonのダンボールくん。
ドリームランドの敷地へと通じる門。
もう車一台通ることはないかも?
ポストにはいくつもの会社の名前がペタペタと。
なんだか夜逃げした家みたい。
しかし、いったいどこに電話すればいいのか。
住宅街にでました。
大きな家が並んでいます。
遊園地跡の近くの家って場所的にはどうなんだろう。
場所に似合わぬ古めかしい門を発見。
ドリームランドの管理物件と書かれていますが、いったいどのような関係が?
そもそもドリームランド自体が閉園したのに、この建物は大丈夫なのでしょうか。
住宅街を抜け、ふたたび山道へ。
ちなみに左は行き止まり。
謎の廃屋。
草が覆い茂っていて、腐食も進んでいる模様。
さらにもう一件!
ここは「ドリームランド牧場」なる場所だったようです。
調べてみても詳細は分からず。
かつてはここに牛や馬がいて、おいしい牛乳やチーズを味わうことができたのでしょうか。
現状からはとても想像できません。
溶接などに使うマスクに測定器。
なんでこんなところに?
しかも比較的新しい。
それにしてもゴミの量がすごい。
夢の国というか夢の島ですね。
ダメ! 捨てアンパンマン!
そんな人間の業も意に介さず、微笑みを浮かべています。
何だかよくわからないキャラクターも捨てられていました。
かわいそう(適当な感想)。
かつて多くの子どもたちがくぐったであろう回転扉。
もう回転することはありません。
アーチをくぐるとふたたび住宅街。
遊園地の廃墟と過ごす毎日、あなたはいかがですか?
ここでドリームランドを回りきったようです。
思えば遠くまできました。
ここはいったいどこでしょう。
駅まではかなり離れている模様ではありますが、帰るとしましょう。
遠足も散歩も帰るまで終わりません。
あてはないけれども、何の気なしに左へ曲がる。
チに注意しましょう。
チはこわいですからねぇ。
とにかく「注意」すべきとのことです。
人生なにがあるか分かりませんものね。
注意しましょう。
かつてこの小屋はたばこ屋だった?
街に出ました。
近鉄奈良駅を目指して歩いていきましょう。
建物はボロボロですが、看板はほかほかです。
そしてその隣には剣道専門店。
そして向かい側にも!
さすが剣豪柳生一族の故郷奈良県。
剣道が盛んです。
工事現場に謎の砂山。
作業員の戯れか、はたまたなにかのまじないか。
そんなこんなで近鉄奈良駅に到着。
今回の散策もこれにて終了です。
というわけで、奈良ドリームランド周辺の散歩でした。
諸事情によって遊園地跡の様子をじっくり見ることができなかったのは残念でしたが、それでも周りの状況を知ることができ、ちょっと得した気分になりました。
もし、みなさんの近所に閉園してしまったテーマパークがあれば、その周りを散策してみるのもいいかもしれません。
ただし、中に入るのは法律に抵触する可能性が大きいため、おすすめしません。
大変なケガをしてしまうおそれもあるので、やめておきましょう。
2006年に経営不振によって閉園となり、そのまま買い手がつかず放置されています。
近年、海外の方による内部潜入動画がアップロードされ、ちょっとした話題にもなりましたね。
とは言っても今回は中に入るのではなく、周辺を散策します。
遊園地の廃墟も確かに気になりますが、その周りというのも気になるからです。
関西の子どもたちを笑顔にした夢の国の周りには、どのようなものがあるのでしょうか。
場所は↓このへん
「行く」編
スタートは近鉄奈良駅から。
奈良県公式マスコットにしてご当地キャラのパイオニア、せんとくんと鹿たちの見送りを受けて出発です。
登場時には大バッシングを受けたふとっちょの彼も、すっかり奈良県の顔に。
駅前で寒そうにしているのは「行基」の像。
奈良県を代表する名所である東大寺盧舎那仏の建立に深く関わった僧であり、貧しい人々を救うため各地を旅していたとされています。
鹿で有名な奈良公園、そして東大寺の方へは行かず、駅前にある東向北商店街を通り抜けていくことに。
今回の散策、自然といかにも奈良らしい場所を外していくスタイルになっています。
それにしても寒い。
写真屋の写真を撮ってみました。
写り具合はいかが?
はじめて見た旗の専門店。
運動会に抗議デモ夜の暴走行為等、旗がご入り用の方はぜひどうぞ。
ぎょろぎょろ動く眼球がおなじみのメガネの松田看板。
視力検査もできて便利!
内陸である奈良で「まぐろ小屋」
これは珍しい?
なんとなく気になるので、腹ごしらえもかねて入ってみました。
というわけで、まぐろ丼を注文。
後ろにあるティッシュは気にしないで。
クセがなく、しっとりした食べやすい食感。
大変古風な金物屋。
じょうろにバケツ、物干しに南部鉄器とあらゆる生活用品がそろっています。
しかし、プラスチックは金物なのか?
民家の白壁に書かれた謎の文字。
案外宇宙人はこうした場所にメッセージを遺しているかもしれません。
作り手の苦労が忍ばれる手作りのビール看板。
でも店名は「ワインの王子様」。
かつてこの近くに劇場があったようです。
「地下」という響きになんだかあやしさ満点。
塗装のはげた跡がまるで流血のよう。
こわい。
今、駐在さん大募集!
あなたも駐在さんになって国家権力を手に入れよう。
なんとも古都感あふるる整体屋さん。
風通しよさそう。
奈良のクリーニング専門店ですが、やまがたです!
ただ一文字「馬」。
入って見たところ、雑貨屋さん。
馬もいなけりゃ馬肉も売っていませんでした。
その代わり、金魚がいました。
クスリ! ドラッグ!
なんとも解釈に困るワードを堂々と。
灯台下暗、案外こういうところで何かの取引が行われていたりして。
あなたの御用をおトイレでおもてなし。
しかし、入り口はしまっていました。
たったひとつの真実見抜く!
その名は総合探偵者ガルエージェンシー。
軒先にかけられた謎の赤い布。
なにやら不吉な予感が……。
せんとくんのライバル、まんとくん。
マントをつけているからまんとくん。
この坂道を越え、夢の国へ。
でました、地獄らーめん。
ですが本日は休業中。
地獄にもお休みが必要?
坂をあがればここはならでんアリーナ。
そしてこんなところにもスタバがあった。
ドリームランド跡はもうすぐです。
奈良にマリリン・モンローがいた!
モーニングの宣伝をしています。
こういう国道沿いのラブホテルのネーミングって味のあるのが多い気がします。
なんでもかんでも「ニュー」をつけるクセについて何か言いたい。
「周る」編
いよいよここから奈良ドリームランド跡周辺。
それにしても黒髪山ってすごい名前。
ここから先はドリームランドの敷地に沿って歩いていきます。
虎の写真に「奈良市観光協会」の文字。
いったい何が言いたいんだ。
謎の私有地。
奥にドリーミーな建物が見えます。
あれが奈良ドリームランドの一部なのでしょう。
この奈良ドリームランドが開園したのは、かの東京ディズニーランドより先駆けて20年以上前。
「日本版ディスニーランド」を奈良県に生み出すことが当初の目的であり、米国ディズニー社からのノウハウ提供もあったとされています。
それがなぜ、「ドリームランド」となってしまったかは所説あり、一節にはクオリティの低さにディズニー社が激怒し協力を取りやめたとも言われています。
もしこの遊園地が「奈良ディズニーランド」として誕生していれば、このような姿を晒すこともなかったのかもしれません。
こういう事情なので、残念ながら中に入れませんでした。
内部は2年前に解体が行われ、ジェットコースター等のアトラクションの残骸はほとんど残されていないとのことです。
ちなみに、大阪出身の私にとってもこの遊園地は思い出深い場所。
家族で何度かお弁当を持って訪れた思い出があります。
いやはや、まさかこんな風に変わってしまうとは……。
かつてはにぎわっていたかもしれない道をひたすら歩く。
この日は風が強く、さびしさを感じました。
今は亡き夢の国への道しるべ。
お役ご免のまま回収されず。
なにやら新聞紙にくるまれたものを発見。
調べてみると……。
包丁でした。
ひえー!
怖いので元に戻しておきましょう。
ちなみに、新聞紙の日付を見ると約20年前。
いったい誰がなんのためにわざわざここへ捨てたのでしょうか。
あまりにも謎が深すぎます。
そういえば、先端の方まで確認するのを忘れていました。
ドス黒く錆びていたら事件性たっぷりで嫌だなあ。
向こうには先ほどのホテルが見えます。
ラブホテルに向かってヤッホー。
こんなところでもあやしくほほえむAmazonのダンボールくん。
ドリームランドの敷地へと通じる門。
もう車一台通ることはないかも?
ポストにはいくつもの会社の名前がペタペタと。
なんだか夜逃げした家みたい。
しかし、いったいどこに電話すればいいのか。
住宅街にでました。
大きな家が並んでいます。
遊園地跡の近くの家って場所的にはどうなんだろう。
場所に似合わぬ古めかしい門を発見。
ドリームランドの管理物件と書かれていますが、いったいどのような関係が?
そもそもドリームランド自体が閉園したのに、この建物は大丈夫なのでしょうか。
住宅街を抜け、ふたたび山道へ。
ちなみに左は行き止まり。
謎の廃屋。
草が覆い茂っていて、腐食も進んでいる模様。
さらにもう一件!
ここは「ドリームランド牧場」なる場所だったようです。
調べてみても詳細は分からず。
かつてはここに牛や馬がいて、おいしい牛乳やチーズを味わうことができたのでしょうか。
現状からはとても想像できません。
溶接などに使うマスクに測定器。
なんでこんなところに?
しかも比較的新しい。
それにしてもゴミの量がすごい。
夢の国というか夢の島ですね。
ダメ! 捨てアンパンマン!
そんな人間の業も意に介さず、微笑みを浮かべています。
何だかよくわからないキャラクターも捨てられていました。
かわいそう(適当な感想)。
かつて多くの子どもたちがくぐったであろう回転扉。
もう回転することはありません。
アーチをくぐるとふたたび住宅街。
遊園地の廃墟と過ごす毎日、あなたはいかがですか?
ここでドリームランドを回りきったようです。
思えば遠くまできました。
ここはいったいどこでしょう。
駅まではかなり離れている模様ではありますが、帰るとしましょう。
遠足も散歩も帰るまで終わりません。
「帰る」編
あてはないけれども、何の気なしに左へ曲がる。
チに注意しましょう。
チはこわいですからねぇ。
とにかく「注意」すべきとのことです。
人生なにがあるか分かりませんものね。
注意しましょう。
かつてこの小屋はたばこ屋だった?
街に出ました。
近鉄奈良駅を目指して歩いていきましょう。
建物はボロボロですが、看板はほかほかです。
そしてその隣には剣道専門店。
そして向かい側にも!
さすが剣豪柳生一族の故郷奈良県。
剣道が盛んです。
工事現場に謎の砂山。
作業員の戯れか、はたまたなにかのまじないか。
そんなこんなで近鉄奈良駅に到着。
今回の散策もこれにて終了です。
というわけで、奈良ドリームランド周辺の散歩でした。
諸事情によって遊園地跡の様子をじっくり見ることができなかったのは残念でしたが、それでも周りの状況を知ることができ、ちょっと得した気分になりました。
もし、みなさんの近所に閉園してしまったテーマパークがあれば、その周りを散策してみるのもいいかもしれません。
ただし、中に入るのは法律に抵触する可能性が大きいため、おすすめしません。
大変なケガをしてしまうおそれもあるので、やめておきましょう。