【世田谷区街灯図鑑 vol.4(後編)】深一会・エーダンモール深沢

  • 更新日: 2019/12/17

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世田谷のフィンランド

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世田谷区街灯図鑑とは。
世田谷区ホームページに掲載されている「世田谷区内商店街一覧」に基づき、区内の商店街全130カ所の街灯を絵に描いて「世田谷区街灯図鑑」の完成を目論む。


草木も眠る丑三つ時...
(※17時33分です)




駒八通りに来ています。
今回の街灯図鑑は夜編です。

場所は前回から引き続き「深一会」と「東深沢商店街」です。




夜の街灯には昼の街灯とはまた違った魅力があります。

そもそも、自分が街灯にハマるきっかけとなったのは、夜の街灯が立ち並ぶ光景でした。

暗い夜のなか、ぼうっと灯りのともった街灯が並ぶ風景は妖しく、どこか別の世界と繋がっているような気分になります。

今回は、そんな夜の街灯の魅力をお伝えできればと思います。




深一会

深一会から行ってみます。
先ずは昼間の街灯をもう一度おさらいです。



深一会の街灯は、球体の形をした灯りと緑色の柱が印象的でした。

夜の街灯はどんな感じでしょうか。
早速見てみます。




灯りの存在感がぐっと高まります。

白い球体がぽっかり浮かんでいるようにも見えます。

セブンが遠巻きにコラボ。




これは街灯が窓ガラスに反射しているところです。

平等院鳳凰堂が水面に反射してるのと同じやつです。

つまるところ深一会も平等院みたいなものです。極楽浄土です。




この街灯は年季が入っていて、下の部分が少し濁っています。

これを下から見上げるように撮ると...



満月みたい!



何枚か試していると、緑がかっているものも撮れました。

ちょっと神秘的な感じです。

これ「北欧で満月を撮りましたー!」って言い張れないかな。インスタとかで。




言い張ってみました。

噓つきは極楽浄土へ行けません。多分。


フィンランドから駒八通りに帰ります。
深一会には横道がありました。



ここです。

昼間はこんな感じでした。



あまり商店街らしくない雰囲気で、街灯の存在が逆に際立っていました。

夜にしてみましょう。



幻想的です。

数ある街灯のなかでも深一会の街灯は、夜ととても相性がいい気がします。

昼間は地味に見える街灯でも、夜になると思いがけず存在感を増したりするのが面白いところです。

個人的には、街灯がほぼ完全な球体になっているところがポイント高いです。
後は、道幅が適度に狭くて、カーブや傾斜が付いていると一層、「別世界への入り口感」が増すと気がします。

道に迷っていきなりこの通りに出たら、すごく不思議な気持ちになるんじゃないだろうか。





どうぶとぅ。

深一会の外れには動物(doubutu)病院連合軍の看板がありました。

どうぶとぅにも昼と夜で何か変化があるかも。
確認してみましょうか。念のため。



うーん。同じかなこれは。

いやいや!でも、並べると微妙な変化があるかもよ!

並べて確認してみましょう。念のため。



うーん。どうぶとぅ 相変わらどぅ。



エーダンモール深沢

駒八通りへ戻って、エーダンモール深沢を歩きます。

ちなみに「エーダンモール深沢」というのは「東深沢商店街」の通称で、ホームページも基本、こちらの名前を使っています。

エーダンモールはとにかく街灯の種類が豊富で、ゲートやゲー灯と合わせると6種類の街灯の仲間を見ることができました。






あまりの街灯天国っぷりに勢い余って、マッピングをした挙句、凡例などを作成したのでした。


先ずはメインストリートを見てみましょう。こちらも昼バージョンからおさらいします。



床の色が変わっているところが素晴らしかったです。街灯は珍しい黄色でした。




夜になると、がらんとした感じになります。
強い光を放つ街灯とは対照的で、お祭りの後のような寂しさがありました。



もう一枚撮りました。

エーダンモールは、街灯の種類がたくさんあり、床の色も変わっているせいか、人工的に作り込まれた印象が強い商店街でした。

それだけに暗くなって、お店が閉まり、人の気配が無くなると、独特の寂しさを感じさせるのかもしれないです。

いやぁ、今回はやたらばえる写真が撮れるなぁ。





忘れてはいけないのが、ゲートです。

平安京でいうところの朱雀大路へと続く羅城門ですね。

夜はどうなっているんでしょうか。



スポットライトが当たってる!



まばゆい!

アーチ部分の土台になっている黄色いパーツに、スポットライト(?)が仕込まれています。



反対側も撮りました。こちらは差し詰め朱雀門です。

電飾コードが巻き付けられて、何やらめでたい様子です。クリスマス仕様でしょうか。Xmas雀門




どエライ数のキャラクターが歓迎してくれたこの家も



クリスマス仕様に。
カエル、ハロウィン終わったぞ


実は昼間にエーダンモールを歩いたのは10月。今は12月です。
街の風景も少し変わっているのかもしれません。




こちらは夜のゲー灯です。

エーダンモールのなかも、もう一度歩いてみました。



ここ、昼間の時に撮り忘れてしまったんですが、商店会館です。
すなわちエーダンモール本部です。すなわち大内裏。

なのですが、休憩施設として開放しているそうです。畏れ多いことです。




大内裏を左に進んでいくと、ハンカチに懐かれた街灯がありました。




まだあった。




さらに左へ進むと、応仁の乱で滅びたとおぼしき家々がありました。




なくなってる!!!!!


嘘だろ!!カンナ!!!わんわんはうす!!!


夏草や 兵(つはもの)どもが 夢の跡 松尾芭蕉


袖を濡らしつつ朱雀大路に戻ります。ぐすん。




涙で「無料」の字がかすんで見えるぜ。



へへっ、ついに見えなくなっちまった。
感無料だぜ。




実はここ、前回も取り上げた、どう見ても学習塾なのに接骨院の看板を掲げている現代版羊頭狗肉スポットです。

エーダンモールは昭和62年に完成した由緒ある商店街で、お店が入れ替わった時に、前のお店の看板だけが撤去されずに残っていることがあります。

こうした事情から、羊頭狗肉スポットがちらほら見られるのでした。

そして、どうやらこの看板はまだ秘密があったらしく、





光るんです!!



光る!!



光る!!

めっちゃ渋くてカッコイイ。
看板と街灯のハイブリッドみたいな立ち位置ですよね。何ていう名前なんだろう。




エーダンモールにはゲー灯がもう1つありました。

このゲー灯、個人的にはとても好きです。

てっぺんの形が個性的です。反対側の道路には立っていない一点もので、謎だらけのエーダンモールのなかでも、ひときわ不思議な存在です。

ロゴの部分と「エーダンモール」の文字も光りそうで、夜バージョンを見るのがとても楽しみでした。

どんな感じになるんでしょうか。



まばゆい!

もうちょっと暖かい光をイメージしていました。いや、いいんですけどね。ほら灯りの部分も黄色がかってるから、ぼんやりした優しい色なのかなって。いや、いいんですけどね。

ファンシーな絵柄でかわいいなあと思ったら、ゴリゴリの鬱アニメだったみたいな。いや、いいんですよ!いいんですけどね!街灯が新しくなるのは商店街が元気な証拠ですから!

そう言えば、エモルちゃん(商店街のマスコットキャラクター)が気になることを言っていたような...


なるほど。LEDか。

由緒正しき商店街も遂にLED化ですよ。
これはこれで風流なのかも。


夜の商店街もおおかた歩きました。
昼間の街灯とはまた違った魅力が伝わっていれば嬉しいです。

最後に深一会とエーダンモール、2カ所の街灯がコラボした場所を載せてお別れしたいと思います。ではまた次回。






【深一会の街灯】






【エーダンモール深沢の街灯】


















恐怖!呑川緑道の怪!(おまけ)

皆さんは覚えておいでだろうか...呑川緑道を。前回、「マングローブ」と強引にこじつけ、のんきに戯れていたあの呑川緑道を。当時はまだ、この緑道の真の姿を知らなかったのである。




呑川緑道。
深一会とエーダンモール深沢を囲うように走っている。

その正体を探るべく、深一会の方から緑道へ入ってみよう。




愛らしい小鳥に遭遇。まるでお出迎えをしてくれているようだ。

「呑川緑道へようこそ!」とさえずりが聞こえてきそうだが...






既に干物になっていた!

恐ろしいところだぞここは。




魚がゴミ集積所に改造されている。

こちらを見ている。恐い。



木までもがゴミ集積所にされてしまっている。

ひしゃげたカゴが行く末を暗示しているかのようだ...恐い。



チ...チップが埋め込まれている!

恐い!




あぶないからはいってはいけません



あぶないからはいってはいけません




分かった!入らないから!もうやめてくれ!!!





な、何だこれは!?




お、お前か。ノース フェイス...おどかさないでくれよ。





あ...これはまさか!!






ぎゃああああ!!!ウチにもあったぁぁぁぁ!!!呪われる!!! (完)




※世田谷区の商店街マップに関しては、世田谷区HPに記載の「世田谷区商店街マップ」を複製または一部改変して利用しています。
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王田土人

絵描き。幻想的なもの、幾何学的なもの、しょーもないもの、シュールなものなど好きです。コーヒー牛乳も好きです。

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